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第二次スパロボバトルロワイアル6

1 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 21:31:25 ID:4ltuuDav
※初めて来た人はまずはここを読んでください。
【原則】
リレー企画ですのでこれまでの話やフラグを一切無視して書くのは止めましょう。
また、現在位置と時間、状況と方針の記入は忘れずに。
投下前に見直しする事を怠らないで下さい、家に帰るまでが遠足です。
投下後のフォローも忘れないようにしましょう。
初めて話を書く人はまとめサイトに行ってルールや過去のお話にしっかり目を通しましょう。
当ロワは予約制です。投下する前にスレでトリップを付けて使うキャラを宣言しましょう。
予約の期限は三日です。
【ルール】
EN・弾薬は補給ポイントを利用することで補給することができます。
補給ポイントは各キャラの所持するマップにランダムに数個ずつ記載されています。
機体の損傷は、原則として機体が再生能力を持っていない限り直りません。
再生能力も制限で弱体化しています。
特定の機体がスパロボのゲーム内で持っている「修理装置」「補給装置」はありません。
DG細胞が登場していますが、機体の過度の変質、死者のゾンビ化は制限により禁止されています。
機体の再生、感染、「生きている人間」の身体の補強のみが行われるようです。
マシンセルによる機体の変質や環境操作も制限を受けています。
唯一メディウスロクスのみ機体が変質していますが、これはスーパーロボット大戦MXの展開に準拠したものです。
乗り換えは自由です。
参加者へロワ参加者の名簿は支給されていません。
【備考】
作品の指摘をする場合は相手を煽らないで冷静に気になったところを述べましょう。
ただし、キャラが被ったりした場合のフォロー&指摘はしてやって下さい。
おやつは三百円までです、電気やゲッター線は好きに食べてください。
スパロボでしか知らない人も居るので場合によっては説明書きを添えて下さい。
水筒の中身は自由です、酒が怖くてパイロットが出来るか。
これはリレー小説です、一人で話を進める事だけは止めましょう。
作品の保存はマメにしておきましょう、イデはいつ発動するか分かりません。

前スレ
http://game13.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1187103340/
前々スレ
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1176030907/

旧本スレ
第二次スパロボバトルロワイアル3
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1170806726/
第二次スパロボバトルロワイアル2
http://game11.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1161702283/l50
第二次スパロボバトルロワイアル感想・議論スレ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1149764572/
第二次スパロボバトルロワイアル
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1149350054/
第2次スパロボロワイヤル企画スレ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1148890280/

まとめwiki
http://www30.atwiki.jp/srwbr2nd/
携帯用簡易まとめ
http://srwbr2.nomaki.jp/SRWBRi/index.html
旧まとめサイト(停止)
ttp://2nd.geocities.jp/s2matome/main.html
仮まとめサイト(停止)
ttp://srwbr2.nomaki.jp/index.html

2 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 21:32:56 ID:9LuXad3b
糞スレ。

3 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:34:41 ID:nbB6vMzI
第136話「張り詰めすぎた少年」まで
死亡者編
・『死亡者名(搭乗機)/殺害者名(搭乗機)』 キャラ辞典より抜粋&コメント
 なお順番は死亡順

・エクセレン=ブロウニング(搭乗機なし)/アインスト=ノイ=レジセイア(搭乗機なし)
 アインスト=ノイ=レジセイアに最初の見せしめにされ首輪を吹き飛ばされ死亡。
 このことによりキョウスケはアインスト達を倒しアルフィミィを解き放ちエクセレンを迎えに行くこと
 を覚悟する。

・メルア=メルナ=メイア(ジム・カスタム)/グ=ランドン・ゴーツ(ラフトクランズ)、流 竜馬(大雷凰)
 グ=ランドンに機体を串刺しにされ竜馬に機体を爆散されロワ参加者(除くエクセレン)初の死亡者となる。
 早々にテニアとの合流を果たすも彼女の目の前で死亡。このことがきっかけでテニアがゲームに
 乗ってしまいカティアを殺害、統夜も乗っているので彼女の死は報われない。

・グ=ランドン・ゴーツ★(ラフトクランズ)/フェステニア=ミューズ(ベルゲルミル)
 竜馬の大雷凰に機体をライジングメテオ・インフェルノで真っ二つにされる。
 それでも生存していたがテニアを挑発、そのまま彼女に撃ち殺される。
 だが彼の言葉は彼女の心に絶望を植えつける。

・ラクス=クライン EVA零号機)/ヒイロ=ユイ(レイダーガンダム)
 EVA零号機を操ってヒイロを追い詰め、説得しようとするも常識外れの攻撃により零号機を破壊され、死亡。
 版権作品初の死亡者となる。似た思考の持ち主であるリリーナとは遭遇できなかった。

・木戸 丈太郎(クロスボーン・ガンダムX2)/相羽 シンヤ(搭乗機なし)
 知恵と技術でサイコガンダムを撃破するものの、相羽シンヤがテッカマンに変身できるとは見抜けず、
 PSYボルテッカにてコクピットブロックごと蒸発させられる。
 彼が放送で名を呼ばれてもたいして影響がないことも考えると可哀想な死に様である。

・神名 綾人(アルトロンガンダム)/テンカワ=アキト(YF-21)
 ロジャーとリリーナを奇襲するも、割り込まれたアキトにマーダーとみなされコクピットに拳を
 打ち込まれ死亡。だが、彼との戦闘で凰牙のENがなくなったためリリーナの死にも関与している。

・カティア=グリニャール(VF22S・Sボーゲル2F)/フェステニア=ミューズ(ベルゲルミル)
 テニアと再会するも、すでに彼女はゲームに乗っており絞殺される。テッカマンに殺られたキッドを
 除けば当ロワで生身で殺られた人、第一号である。なお、友人に殺されるという最後をとげた一番欝な
 死に方である。

・ジョシュア=ラドクリフ(クインシィ・グランチャー)/ギム=ギンガナム(シャイニングガンダム)
 アイビスと行動中に統夜に御大将を擦り付けられる。そのまま戦闘中にクインシィに邪魔され
 シャイニングフィンガーを喰らい機体が大破、アイビスと共に逃げるものの既に彼は爆死していた。
 なお、彼の死はラキに影響を与えるため彼女の今後が心配である。

・リリーナ=ドーリアン(セルブースターヴァルハラ)/相羽 シンヤ(搭乗機なし)
 機体をばらばらにされ連れ攫われテッカマンにコックピットの ハッチをこじ開けられ首を跳ね飛ばされる。
 おとなしく凰牙にENを供給していればもっと違った展開が待っていたかもしれない。

・ギャリソン時田(ガンダムレオパルド・デストロイ)/ガウルン(マスターガンダム)
 ガウルンと再び交戦、激戦を繰り広げるもガウルンの宗介の愛の前に敗れ去る。
 すごい執事だけに序盤でおしい人が逝ってしまったのは残念。

<<第一回目の放送で上記10名の死亡が伝達>>

4 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:35:10 ID:nbB6vMzI
・ユウキ=コスモ(ジガンスクード・ドゥロ) /ジョナサン=グレーン(ガンダムF91)
 ギャリソンの死を悲しみバサラの歌に心を癒されている
 最中にジョナサンの奇襲を受ける。機動性の高いF91を倒すため広範囲攻撃の
 G・サークルブラスターを放とうとするも生きていたバサラがいたため躊躇。
 そのままコクピットにヴェスバーを撃ち込まれ蒸発、死亡する。

・九鬼 正義(ドラグナー2型カスタム)/バーナード=ワイズマン(ブラックゲッター)
 ブラックゲッターの強襲を受け、あっさりと撃墜されてしまう。
 ラーゼフォン系は全滅、薄氷同盟最初の死者となった。

・アスラン=ザラ(ファルゲン・マッフ)/カテジナ=ルース(ラーゼフォン)
 カテジナに盗られたラーゼフォンと遭遇。
 バサラが乗っていると思い込んだまま交戦。だが、ドラグナ−系の力ではデウスエクス・マキナに
 一歩及ばずに機体を両断され敗北。最後に思いを親友に託しながら死亡してしまう。

・神 隼人(YF-19)/クルツ=ウェーバー(ラーズアングリフ)
 同行していたクインシィがエイジに襲いかかり、続いて現れた竜馬も加わり混戦状態に陥る。
 その中、クインシィ・ガロードに3人目を探せと言い押し切る形で離脱させた。
 さらに竜馬の説得を試みるも失敗。最後はクルツの狙撃で被弾、そのまま地表に墜落死となった。

・アルバトロ=ナル=エイジ=アスカ(ガナドゥール)/流 竜馬(大雷鳳)
 消えたラキを探している途中でクインシィに襲われる。
 途中乱入してきた竜馬によって一度は気絶するも意識を回復。
 壊れたフォルテギガスからガナドゥールを分離して、逃走を試みるが追い詰められる。
 最後は大雷鳳と正面からぶつかり合い敗れ去った。

・ヒイロ=ユイ★★(搭乗機なし)/ベルナルト=モンシア(搭乗機なし)
 一度交戦をしたモンシアとG-6基地で再び遭遇する。
 モンシアがヘビーアームズを自爆させた結果、機体を失う。
 基地の状態を調べ、格納庫へ一応の確認しに行く途中にまたもやモンシアに遭遇。
 白兵戦で彼を追い詰めるも自爆に巻き込まれ帰らぬ人となる。
 なお彼の死を持って薄氷同盟は全滅となった。
 
・ベルナルト=モンシア★(搭乗機なし)/ヒイロ=ユイ(搭乗機なし)
 大破したヘビーアームズを有効利用しヒイロの乗るレイダーを破壊。
 しかし、外の様子をうかがいに行く途中に実は生きていたヒイロと遭遇する。
 子供と舐めた結果追い詰められて、ヒイロを巻きこんで自爆死する。

・孫 光龍(レプラカーン)/キョウスケ=ナンブ(ビルトファルケン(L))
 機体の整備にと立ち寄ったG-6基地でバーニィを発見。これに襲いかかる。
 戦闘中、ゼクス・キョウスケが現れて場が複雑化。
 そんな中でキョウスケと戦闘となり、念の暴走の果てにオーラコンバーターを貫かれて死亡した。

・シャア=アズナブル(核ミサイル)/カテジナ=ルース(ラーゼフォン)
 アムロとの合流を目指し、F-2補給ポイントで待機中、カテジナと遭遇。
 機転を利かせ、一度はカテジナの撃退に成功するもラーゼフォンの長距離狙撃を受けてしまう。
 アイビスを逃がし、彗星は地に落ちる。だがその意志は確かに受け継がれていた。
 死亡後も、窮地のアムロと共振する、アイビスの悪夢に出てくると大活躍である。

・相羽 シンヤ★★(テッカマンエビル)/クルツ=ウェーバー(ラーズアングリフ)
 ロジャーから受けた痛手を癒すべくD-8にあるコンビニの食糧を根絶やしにする。
 続いて機体の奪取を目指し、移動してきていたクルツに戦闘を仕掛ける。
 テッカマンの能力を活かし終始優勢に戦闘を進めていたが、最後の最後でクルツの策にかかり死亡。
 テッカマンとしての傲りが最大の敗因であったのは間違いない。

・ゴステロ(スターガオガイガー)/ギム=ギンガナム(シャイニングガンダム)
 アムロを追いつめるも、ブンドル、ギンガナムに乱入され、勝機を逃してしまう。
 そのままギンガナムと戦闘になるが、彼には「勇気」が足りなかった。
 純粋な力比べに負け、死亡。

5 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:35:43 ID:nbB6vMzI
・ゼクス=マーキス(メディウス・ロクス)/キョウスケ=ナンブ(ビルトファルケン(L))
 キョウスケと共に基地の制圧に成功するも、直後に機体制御をAI1に乗っ取られてしまう。
 が、メディウス内部からキョウスケをサポート。
 オクスタンライフルに撃ち抜かれ死亡するも、その魂は最後まで気高かった。

・カズイ=バスカーク(メディウス・ロクス)/キョウスケ=ナンブ(ビルトファルケン(L))
 ゼクスの操縦技術をAI1に学習させ、メディウスの制御を奪う。
 圧倒的な力でキョウスケを追いつめるが、最後には人の力に破れることとなる。
 オクスタンライフルを撃ち込まれ死亡。

・マサキ=アンドー(アルトアイゼン)/ガウルン(マスターガンダム)
 キラたちと共にダイへと戦闘を仕掛ける。
 ガウルンと戦闘になり、ボロボロのアルトアイゼンで善戦するも一歩及ばず、コクピットブロックをもぎ取られ死亡。
 彼の持っていた小石がある人物の運命を大きく変えることとなる。

・ミスマル=ユリカ(無敵戦艦ダイ)/ガウルン(マスターガンダム)
 Jアーク組と交戦。地盤を崩すという荒技で戦況を一変させたが、その直後にガウルンによってダイの艦橋は大破。
 外に投げ出されアキトと再会を果たすも、マスターガンダムに踏まれ圧死。
 彼女の死はアキトに多大な影響を及ぼすことになる。

・巴武蔵(RX-78ガンダム)/フェステニア=ミューズ(ベルゲルミル)
 戦艦三隻総勢14名が入り乱れる大混戦の中、一度は気を失うもフロスト兄弟・ガウルン相手に健闘する。
 だが彼は最も信頼していた仲間テニアの姦計に陥る。彼がテニアの裏切りに気づいた瞬間、彼の生は終わりを告げた。
 人が良すぎたのが、彼にとって災いしたのかもしれない。

・カテジナ・ルース★★(ラーゼフォン)/紫雲統夜(ヴァイサーガ)
 水中での休憩中にキョウスケ・カミーユの二人組に見つかり接触する。
 誤った情報を与え穏便に事を運び離脱するが、その離脱中に悲劇は起こった。
 同じように水中で休んでいた統夜の不意打ちでラーゼフォンは大破し、彼女は火に包まれる。
 それでも生きていたのだが、救助中に潰される最期となった。

・クルツ・ウェーバー★★(ラーズアングリフ)/ギム=ギンガナム(シャイニングガンダム)
 ギンガナムと交戦状態に入ったアイビスをフォロー。残弾が少ない中、牽制・狙撃にサポートと戦場を駆け回る。
 最後はラキと行動不能に陥ったアイビスを離脱させ、ギンガナム相手にコードATAによる自爆で一人散っていった。
 最初から最期まで他人のサポートに奔走するのが、彼の生き様であったといえるだろう。

・グラキエース★(ネリー・ブレン)/ギム=ギンガナム(シャイニングガンダム)
 ギンガナムと交戦中のクルツを見つけ戦闘に割り込む。そしてその戦場に彼女の探し人は存在した。
 一時は負の感情に支配されながらもブレンを感じ、ジョシュアを信じ、アイビスとクルツに支えられて彼女は戦い抜く。
 しかし、ギンガナムを制しきれずにクルツが自爆。ラキもまたアイビス一人を残して戦地へ赴く。
 相打ち覚悟で挑んだ勝負で狙い通り禁止エリアへと跳びギンガナムと共に散っていった。

・ギム・ギンガナム★★★★(シャイニングガンダム)/グラキエース(ネリー・ブレン)
 ブンドルと共に訪れた中央市街地でアイビスに襲われ、そのままクルツ・アイビスとの戦闘状態に入る。
 途中さらにラキが加わり苦戦を強いられるも、満足の行く戦いにヒートアップ。テンションが最高潮に達する。
 そして、突き上げる衝動のままに二機のブレンを圧倒。ヒメ・ブレンを仕留め、クルツの自爆にも耐え抜いてみせた。
 しかし、ラキとの一騎打ちの末、禁止エリアへと追いやられ死んでいく。最後の最後までギンガナムらしい暴れっぷりであったと言えるだろう。

<<第二回目の放送で上記20名の死亡が伝達予定>>
以上、死者の説明を終わりますの。


6 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:36:42 ID:nbB6vMzI
生存者編
●小隊(最新エピソード時の場所と時刻)状況コメント
   ・『生存者名(搭乗機)タイプ分け』備考&一口コメント
   自衛協力型(自衛はするが友好的。対マーダー予備軍)
   無差別型(見敵必殺・問答無用)
   猫被り型(友好的に見えるが、攻撃の機会を狙っている)
   策士型(知略戦で漁夫の利狙い。攻撃は最終手段)
   対マーダー(マーダーは攻撃。他には協力的)
   自衛戦闘型(敵対するなら相手を殺す気あり)
   協力暴走型(基本は自衛協力的だが、状況によって暴走してしまう)
   平和解決型(攻撃されても話し合いで解決したい)

●統夜(A-7/二日目3:15)
  アキト交戦。高い授業料を払う事となった。
・紫雲統夜★(ヴァイサーガ)無差別型
  カテジナを落としたことによって揺れ動いていた心の決意が定まる。
  ゲームに乗ることを決意し、攻撃を仕掛けてきたアキトとの交戦を行なった。
  片腕を失う結果となったが、その操縦センスの高さも垣間見せており、今後が楽しみでもある。

●カミーユ(G-8/二日目4:15)
  キョウスケと別れ、一人G-6基地へと急行している。
・カミーユ・ビダン(VF-22S・SボーゲルU)自衛協力型
  Zガンダムと同じ可変機のバルキリーに搭乗。
  本人の操縦センスと相まってその戦力が期待されている。
  ユーゼスの非人道的な行いを嫌悪している。現在はユーゼスと共に基地に残るベガを心配し、急行中である。

●キョウスケ&アキト(G-8 /二日目4:15)
  放送後一時間以内に基地へと戻る予定である。
・キョウスケ・ナンブ★★★(ビルトファルケン(L))自衛協力型
  エクセレンを殺されたにも関わらずマーダー化せず、打倒主催者とアルフィミィの開放を目指す。
  またアインストの情報を持っている貴重な人物でもある。
  現在はユリカを失ったアキトと自身を重ね合わせ、彼を保護するためにカミーユと別行動することを選択した。

・テンカワ・アキト★(アルトアイゼン)無差別型
  ユリカの蘇生を目指し、マーダーに転向。
  ボソンジャンプの使用が首輪爆破条件に追加されたが、ぼろぼろの身体でも戦闘が可能になる薬を所持。
  しかし、現在はその薬の副作用によってバッドトリップしている。彼はキョウスケに保護されたことにすら、まだ気づいてはいない。

●竜馬(G-6/二日目4:30)
  大雷凰の整備の為に基地へ移動中。
・流 竜馬★(大雷凰)無差別型
  元の世界に戻り隼人や早乙女博士を殺すためマーダーとなる。
  体も機体もぼろぼろの状態で、真ゲッター、ネリー・ブレンと交戦。これを退ける。
  ガタの来た大雷凰の整備の為に基地へと向かっているが、壊れた百式を運んでいるため戦闘は必至だろう。

●ユーゼス&ベガ(G-6/二日目4:30)
  ベガがユーゼスを信頼することによって成り立っている。
・ユーゼス・ゴッツォ(メディウス・ロクス)自衛戦闘型
  スパロワで主催者なのは伊達ではなく、アインストの力を手に入れようと画策中。
  G-6基地で首輪の解析に着手するがアインスト細胞・DG細胞・ゲッター線といった未知の技術に振り回されている。
  DG細胞感染済みの首輪という爆弾をかかえているのも私だ。

・ベガ(月のローズセラヴィー)自衛協力型
  基地への侵入者と接触を行なうため現場へと急行している。
  ユーゼスのことを信用しているのが彼女にとって吉とでるか凶とでるか。
  カミーユに対しては母親的な立場?

7 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:37:29 ID:nbB6vMzI
●バーニィ(G-6/二日目4:30)
  生き残る道を模索中。
・バーナード・ワイズマン★(なし)無差別型
  搭乗機体を失い、後ろ手に縛られ、ユーゼスに捉えられている。
  現在はユーゼスに協力を迫られつつも、いまいち乗り切れない様子だ。
  はたして彼の首は縦に動くのだろうか。それとも横に動くのだろうか。

●アムロ&ガロード(B-1/二日目4:50)
  ガンダム主人公コンビ。C-8でクインシィ&ジョナサンとの合流を目指す。
・アムロ・レイ(ストレーガ)自衛協力型
  首輪を手に入れ、技術者としての技能も持っている為、首輪解析に期待がかかる。
  現在はアイビスを探す前にガロードの仲間との合流を目指している。
  だが、合流場所であるC-8にはフロスト兄弟がいるのですんなりと合流できるかどうかは疑問だ。

・ガロード・ラン(ガンダムF91)自衛協力型
  ブンドルの指示に従いアムロと合流。そのままクインシィ達との合流を目指す。
  現在唯一の、ガンダムに乗るガンダム作品主人公である。
  これは活躍フラグとなるのか!?

●クインシィ&ジョナサン(C-6/二日目4:50)
  キラとの合流を諦め、ガロードとの合流のためC-8を目指す。
・クインシィ・イッサー(真ゲッター)協力暴走型
  ネリー・ブレンを発見し、やや暴走気味の三つ巴となったが事に離脱。
  その後、ジョナサンに最後の一人を目指せと言われる。
  が、これを拒み、彼女はガロードと共に帰る道を選択した。

・ジョナサン・グレーン★(真ゲッター)策士型
  最終目標はクインシィの生還。その為、クインシィに最後の一人になれと焚きつけた。
  だがそれは拒まれることとなったが、その彼女の態度により意志を固くする。
  ガロードやキラがノイ=レジセイアを倒せるのなら、そのお零れ預かろうともしている。

●アイビス(D-3/二日目5:30)
  精一杯生き抜くことを目標に動き始める。
・アイビス・ダグラス(ネリー・ブレン) 自衛戦闘型
  ジョシュアの仇であるギンガナムを急襲。ラキ・クルツを巻き込んだ混戦となる。
  その激闘の中でヒメ・ブレンが倒れ、クルツが死に、ラキが散り、一人生き残る結果となった。
  そして、死んでいった者たちに立ち止まらないことを誓い、彼女は前に歩き始めた。

●ガウルン(D-3/二日目5:30)
  気力120。アキトの歪みの原因であるユリカの殺害に成功。
・ガウルン★★★(マスターガンダム)無差別型
  D-7の混乱を楽しみ、D-3の混戦にもちょっかいを出す。
  だが、手ごたえはあっても面白みのない相手に興を削がれることとなった。
  アキト、テニアとの再戦を楽しみに彼は一人闇に潜む。

8 :アルフィミィちゃんの観察日誌:2008/04/24(木) 21:38:09 ID:nbB6vMzI
●シャギア&オルバ&比瑪&甲児&テニア&バサラ(C-8/二日目5:40)
  テニアと不穏分子を抱えたものの一先ず関係は良好のようだ。
・シャギア・フロスト(ヴァイクラン)自衛戦闘型
  オルバと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
  コスモの頭部を潰すことで首輪を手に入れたが、潰したことは現在甲児達には隠している。
  現在、IFSを手に入れ、放送後の別働隊編成の手回しをしているのだが、そのやり方に少々問題が残っている。

・オルバ・フロスト(ディバリウム)自衛戦闘型。
  兄を裏切った弟の機体に乗せられるも兄弟間の信頼度NO.1である。
  MAP兵器持ちであり合体も可能なので強力な機体を運用する。
  シャギアと共に生き残るためにゲームには乗らない。ただし、他人は容赦なく利用する。
  しかし、その兄の手によって根も葉もない噂が広がりつつあることを、彼は知らない。

・兜甲児(ナデシコ)自衛協力型
  熱血単純な主人公。フロスト兄弟の所為で裏切られフラグを持っている。
  ナデシコでは実力を発揮できない。甲板に新たに係留された旧ザクをもしかして使う気か?
  現在はシャギアと共に他愛もない悪戯に精を出している。

・宇都宮比瑪(ぺガス)平和解決型
  とりあえず、ナデシコのオペレーターをやっている。ぺガスは格納庫に収納中。
  戦闘を嫌い、出来る限り話し合いで解決したいと思っている様子。
  テニアを信頼し、心配し、彼女を元気付けるためにその側に付き添っている。

・フェステニア・ミューズ★★★(ベルゲルミル(ウルズ機))猫被り型
  彼女自身の戦闘能力は高くはないが猫被りマーダーとしての器量に期待できる。
  武蔵の殺害に成功し、D-7の修羅場を潜り抜け、ナデシコに取り入ることにも成功した。
  今では統夜を殺す事も今では構わないと感じているようだ。

・熱気バサラ(プロトガーランド)
  壊れたプロトガーランドから発見され、現在はナデシコの医務室に安置されている。
  意識がはっきりとしない状態でフロスト兄弟の会話を聞いており、今後どう作用してくるかが見もの。
  ただし、現在は喉を潰しており、歌はおろか話すことさえままならない。

●ブンドル(C-3/二日目5:45)
  小集団の形成を一つの目標に動いている。
・レオナルド・メディチ・ブンドル(サイバスター)自衛協力型
  美しいサイバスターを駆り、対主催者のため首輪解除の情報を集めている。
  彼ではサイバスターの全能力を引き出せないが機動力もあり腕も良いので単独でも大丈夫。
  会場の脱出手段に当たりを付け、そのための戦力を欲している。

●キラ&ソシエ&ロジャー(D-3/二日目5:45)
  凸凹ながらも徐々に纏まる傾向を見せ始めている。
・キラ・ヤマト(Jアーク)対マーダー型
  D-7の大混戦で一度我を見失いかけ、ソシエに気絶させられる。
  その後、ロジャーとの言い合い、ラクスの歌を経て、放送後から張り詰めていた気持ちが爆発することとなった。
  一人でやろうとし過ぎ、人を頼ってもいいと言われた少年の心境はどう変化していくのだろうか。

・ソシエ・ハイム(なし)自衛協力型
  D-7の混戦の中、前後を見失いかけたキラの後頭部を殴打。気絶させる。
  その後、何処から見つけてきたのかハリセンを愛用している様子。
  一人で何かと頑張ろうとする男衆に対して、みんなでやっていこうという姿勢を見せている。

・ロジャー・スミス(騎士凰牙)平和解決型
  D-7の交戦後、Jアークに押しかけ、そのまま居座っている。
  交渉をしに来たはずだが、口喧嘩に発展したりと空回り気味だ。
  実はこのネゴシエイター、関わった人間の死亡率が高すぎる。

以上、時系列順に二十四名の紹介と状況説明を終わりますの。

9 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 21:39:38 ID:nbB6vMzI
>>1乙!!

10 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 22:02:37 ID:vjOx6n4b
スレ立て乙です

11 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 23:12:27 ID:5kiblrdf
スレ建て&観察日誌乙!
前スレは使い切るまでに八ヶ月もかかってたんだな
今度はもうちょっとスレの勢いを伸ばしたいもんだね

12 :それも名無しだ:2008/04/24(木) 23:43:04 ID:nbB6vMzI
八ヶ月か
まぁ、12〜2月はほとんど死んでたような状態だったし

13 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/28(月) 00:10:08 ID:GLfV555F
アキトとキョウスケを予約します。
ちょっと連続で書き過ぎかもしれないけど…。

14 :それも名無しだ:2008/04/28(月) 02:08:16 ID:UnTE2xXG
執筆ファイトです
書き手不足もあり、多少の自己リレーは仕方ないと思いますよ

15 :それも名無しだ:2008/04/28(月) 22:14:04 ID:ueSoysbN
放送も間近に迫ってる頃だし、動かせる所が減ってるからだろうな、書き手が現れ辛いのは。

Jアーク組、ナデシコ組、ブンドル様、ガウルン、アイビスは時間的に殆ど動かしようがない。
アムロ&ガロード、クィンシィ&ジョナサン、統夜は動かす余裕あり。
キョウスケ&アキトは予約入り。
そして、竜馬、カミーユ、ユーゼス、ベガ、バーニィの基地組は執筆必至って所かな?

16 :それも名無しだ:2008/04/29(火) 01:24:26 ID:SWbkHC5u
基地組は期待してるんだけど書くの大変そうだな
まず間違いなく竜馬絡みで戦闘が始まるだろうし、竜馬+ゲッター線の組み合わせは落としどころが難しそう
地味にバーニィも反逆フラグあるし

17 :アキトとキョウスケ ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/29(火) 22:55:59 ID:EXK2uKLq
体中の血管の中で蠢いていた子蜘蛛がいなくなる。
どろりとバターのように溶け出すと血流に呑まれて、一匹一匹と消えていく。
同時に視界が今までとは別の世界を捉え、急速にぼやけていっていた。
奇妙な感覚だった。
重い体が軽くなり、感覚が戻ってまた重くなる。
幻聴が消えて本物の音が戻り、また音が鈍くなる。
一瞬の通りすがりに正常な時間が存在する。だがそれはほぼ無意味ともいえる一瞬である。
正常な感覚の刻みつけ、あっけなく去っていく。また薬を服用するよう刻まれた暗示のように思えた。
ぼやける視界で時計の位置を確認すると、気だるく思い体を起こす。顔を近づけて時刻を確認した。
――4:34
服用から一時間半と少し。
薬の効果が三十分。副作用が一時間。アルフィミィの言に嘘はなかった。

「だが、これは後をひくな」

ずるずるとコックピットシートに沈み込みながらぼやいた。
一時間の副作用に振り回された体が、疲労の極みにあるのだ。ともすれば眠り込んでしまいそうになる。
そのままの体勢で手を伸ばし、アルトを再起動させる。
明るく灯るモニター。擦りガラス越しのようにしか見えないそこに、突然起動兵器が映し出される。
咄嗟に出た行動は――様子を見る。状況を確認する。薬を服用する。否。
それらを頭に浮かべるよりも早く体は攻撃を仕掛けた。両肩のハッチが開き、大量のベアリング弾が放出される。
咄嗟のことだ。狙いなどつけていなかった。この視界、この体でつけられるはずもなかった。
牽制にしかならない一撃。
だから撃ち終りを待たずに後退を始めた。そして、反転。全速でその場からの離脱を図る。
相手の被害は愚か姿すら確認していない。する余裕もない。出来る体ですらない。
ただ真っ直ぐに機体を走らせ、その場から逃げ出す。そのくらいの力は残されている。そう信じたかった。
世界が回った気がした。そして、沈み込むような感覚とドンと突き上げられたような感覚。

「アルトから降りて来い。悪いようにはしない」

降って来た声。それで自分が捕まったのだと知る。

 ◇

片足でバックパックを踏みつけ、オクスタンライフルを背中越しにコックピットに突きつけた。
小さく溜息を吐く。正直肝を冷やした。
支給品の中に何か役に立つものはないか。そう思いファルケンに戻った瞬間の出来事だった。
男の様子を見て目を離しても大丈夫だと判断した直後だったのだ。自らの見通しの甘さが苦々しい。
しかし、やはりまともに機体を動かせる状態ではなかったのだろう。
クレイモアを咄嗟に避け、追撃に移った目と鼻の先でアルトは勝手に転んで倒れた。
倒れたことにも気づいていない動きだった。それが憐憫の情に拍車をかける。

「アルトから降りて来い。悪いようにはしない」

暫しの沈黙の後、声が返ってくる。音声のみ。映像は繋がっていない。

「……信用できるのか?」
「さあな」

曖昧な返事。ゼクスとカズイを殺した。
それが間違いだったとは思わない。間違いだったではゼクスが報われない。
だが、一方では敵対した新兵を生かしたりもしていたのだ。
やることがあべこべで矛盾している。状況が違うというのは言い訳にしかならない。

18 :アキトとキョウスケ ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/29(火) 22:57:02 ID:EXK2uKLq
そのことが返事を歯切れの悪いものにしていた。それに基地に戻ればユーゼスもいる。

「悪いようにはしない。俺に言えるのはそれだけだ」
「聞くことだけ聞いて撃ち殺す。そうしないという保証は?」
「それは約束する。保証は……そうだな。まずは俺から機体を降りる。信用がなければ踏み潰せ」

一時的な感傷。カミーユに必ず戻ると伝えたことも忘れ、捨て鉢な気持ちが体を支配していた。

「いいな? 降りるぞ」

 ◇

敵機が離れていく気配。そして、停止する気配。
本気か、こいつは。そう思いながら、機体を起こし立たせる作業に集中した。
汗が玉になって額に浮かんでくる。
いくら自由の利かない体とはいえ、その程度の体裁は取り繕いたかったのだ。
踏み潰せ、か。笑わせる。
ただ機体を立たせるだけでこの神経の削りようだ。狙ったところに足を踏み出すなど、とんでもない重労働だ。
だが、薬を使えば簡単だ。確実に一人葬れる。しかし、ここで使ってしまうのか?
あの時アルフィミィは言った。まだゲームの参加者は三十人近く残っている、と。
あれから三、四時間。そう数が減っているとも思えない。
僅か五錠しか残っていない薬を使っていいのか? それで俺は生き残れるのか? 奴らを根絶やしに出来るのか?
優先すべきは生き延びること。同行者を得れば生存率は上がる。だが、本当にこの男は信用できるのか?
渦を巻く思考。心の拠り所を求めるように腕が薬へと伸び、握り締めた。そして、異変に気づく。

――ないッ!!

有るべき所に薬はなかった。
正確には、取り出しやすいところに入れておいた二錠がなくなっている。
念を入れて、別個に分けておいた三錠。そちらは無事だ。
握り締めた腕に力が篭り、ぼやけたモニターに映し出されている男を睨みつける。
薬の行き先は一つしか考えられない。
暫くして険のある表情を解いた。何にしろ、これでもうこの男を信用するしかなくなったのである。
薬を服用して踏み潰す。一緒に取られた薬も潰れて残り二錠では、どうしようもない。
だが、出て行くからには最大限利用させてもらう。薬を取ったということはこちらの状態を知っていることだ。
その上で抱え込もうというのだ。病人怪我人は保護すべきと考えているのだろう。
ならば立場を最大限に利用して守って貰う。疑われる余地はない。副作用がなくとも障害持ちなのだ。
そうすることによって薬の消耗を防ぎ、同時に奴に取られた薬の在り処も突き止める。
その後で仮宿は捨てればいい。
その為にもまずは協力の姿勢を見せることだ。ロジャー=スミスの情報など喜ばれるかもしれない。
接触できれば自分が危険ではないことの裏も取れる。
外部スピーカーのスイッチを入れ、「今、降りる」と答えを返した。
かくして大切な者を失い残された二人の男は顔を会わせ、数分後には協力することとなる。
その最初の道すがら、アキトはふと思った。この薬、健常者が服用すればどうなるのだろうか、と。



【テンカワ・アキト 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦IMPACT)
 パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭、疲労状態
 機体状態:胸部に軽度の損傷。3連マシンキャノン2発消費、スクエアクレイモア2発消費
 現在位置:G-8
 第一行動方針:キョウスケに情報を提供して同行する
 第二行動方針:ガウルンの首を取る
 最終行動方針:ユリカを生き返らせる
 備考1:首輪の爆破条件に“ボソンジャンプの使用”が追加。
 備考2:謎の薬を二錠所持】

19 :アキトとキョウスケ ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/29(火) 22:57:27 ID:EXK2uKLq
【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
 パイロット状況:頭部に軽い裂傷、左肩に軽い打撲、ユーゼスに対する不信
 機体状況:胸部装甲に大きなヒビ、機体全体に無数の傷(戦闘に異常なし)
      背面ブースター軽微の損傷(戦闘に異常なし)、背面右上右下の翼に大きな歪み
 現在位置:G-8
 第一行動方針:アキトの保護
 第ニ行動方針:基地へ戻る
 第三行動方針:首輪の入手
 第四行動方針:ネゴシエイターと接触する
 第五行動方針:信頼できる仲間を集める
 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)
 備考1:アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています
備考2:謎の薬を二錠所持】

【二日目 5:05】

20 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/29(火) 23:07:32 ID:EXK2uKLq
投下終了です。
特に意表をつくような展開はなしの短い繋ぎです。
最近、良いのか悪いのか長い話書けなくなったとしみじみ。
ご指摘のほうよろしくお願いします。

21 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/04/29(火) 23:09:23 ID:EXK2uKLq
いきなりですが訂正失礼します。
アキトの備考覧を

備考2:謎の薬を三錠所持

に訂正お願いします。

22 :それも名無しだ:2008/04/29(火) 23:28:25 ID:rhxX0DIx
丁寧な繋ぎ、GJです。
特に問題になる部分は無いと思われます。

……現在位置がG-8で、時刻は5時過ぎ、か。
アキトがフラフラで移動もままならない状態だから、放送までに基地に帰れない可能性も出てきた、かな?

23 :それも名無しだ:2008/04/30(水) 01:16:45 ID:sBvXQdk6
GJ!
たしかにアキトは今後の事を考えると、立ち回り慎重にいかなくちゃいけないからなぁ。
それと健常な人間に錠剤を飲ませた時の反応か……流石に、それは考えの外だったぜ。
捨て鉢気味なキョウスケと言い、今後の展開に期待出来そうな繋ぎでした! 乙!

24 :それも名無しだ:2008/04/30(水) 10:08:45 ID:5mtvzeW2
投下GJ!
よく考えたらアキトとキョウスケって貴重な主催情報持ちなんだな
この二人の今後の立ち回りはかなり重要な気がしてきた
短くとも丁寧な心理描写が良かったです

25 :それも名無しだ:2008/04/30(水) 22:49:35 ID:sBvXQdk6
そういえばテンプレの「メディウスロクスのみ機体が変質〜」の下りを読んで思ったんだけど、ゲッター線の影響で進化可能な機体があるな。
マジンカイザーにしろ、真ゲッターにしろ、スパロボでは元々「ゲッター線の影響で進化したマジンガーZ&ゲッターロボ」だったはずだから。
マジンガーZは支給機体として存在するし、ブラックゲッターはゲッターロボの改良型だったはず。
そう簡単に進化させる気は全く無いけど、今後の展開次第では進化の可能性もあったりするのかな?

26 :それも名無しだ:2008/04/30(水) 23:05:31 ID:fYDYFP6L
マジンカイザーはともかく真ゲッターは二体になるからややこしいな
そういえばインパクトだとアインストの早乙女研究所侵入が真ゲッター入手条件だったけど、どんな理屈だったっけ?
アインストなんかしでかしたのか?

27 :それも名無しだ:2008/05/01(木) 01:20:19 ID:ELKRT4DI
皇帝は本家と被り、真ゲは二体目となかなかやりにくいような気もする>>ゲッター線進化
インパクトについてはやったことないんでなんとも……
確か三部だったはずだから今からプレイして確認するのも骨が折れそうだなあ

28 :それも名無しだ:2008/05/01(木) 04:34:58 ID:C3WdZrnS
真ゲッターは機動にゲッタードラゴンのエネルギーを全部費やすほどだから現実的ではないな
変形機構もオミットされてるしやっぱ無理だろ

29 :それも名無しだ:2008/05/01(木) 20:26:45 ID:oSN1n3yA
ここは一つ爆散したジム・カスタムをゲッター線のお力でイデオンに…

30 :それも名無しだ:2008/05/01(木) 21:11:07 ID:8rPWIt6G
>>28
ボロボロの一体目の真ゲのエネルギーで、ブラゲから進化した二体目真ゲ(黒)が起動するとか燃えるよな

31 :それも名無しだ:2008/05/01(木) 21:52:26 ID:TRSS5xDZ
>>30
何かGガン思い出した

一時的にでも神ゲッターには進化せんもんかな

32 : ◆ruQu1a.CGo :2008/05/02(金) 00:54:59 ID:XYFi74nM
統夜予約します。が…予約破棄するかもしれまんので、その時はすみません。

日曜の晩頃投下予定です。



33 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 01:24:13 ID:mNq1+jJ1
新人さんキター―――!!
ガンバレ!!応援してます。

34 : ◆ruQu1a.CGo :2008/05/02(金) 14:01:27 ID:XYFi74nM




孤独な夜は後小一時間もすれば明けるだろう。

しかし、夜は明けても“孤独”は明けない。

(まぁ良いさ。…俺は決めたんだ。)

少年、紫雲統夜は傷付いた機体、ヴァイサーガの中で独り呟く。

「孤独でも良い。むしろ関係無い……絶対に生き残る。全てを斬り捨てて俺は生き残る。」

だが、生き残る為にはそれ相応の行動と努力、そして策が必要で。
呟いた後、統夜は一度深呼吸をし機体をチェックする。


──左腕使用不可。

かなりイタイ。だがしょうがない。

──シールド使用不可。

使えないなら捨てる。

──EN若干消費。

問題無い。

──烈火刃一発消費。

こちらも問題無い。

──頭部角の僅かな破損。

こんなの傷の内にも入らないな。


総合的に見て機体は小破といった所か。

残って居る参加者の機体状況と比べると損傷は軽い方だと思う。

このまま潜み、極力戦闘を避け漁夫の利を狙うか否か。

状況から見て漁夫の利を狙うべきなのだろうが“全てに対する怒り”煮えたぎる心を抑えたくはない。

統夜は瞳を閉じる。

そして数分、チカチカと計器類が瞬くその顔を照らした。

「一刀両断。」



35 : ◆ruQu1a.CGo :2008/05/02(金) 14:04:22 ID:XYFi74nM
その唇から静かな声が綴られる。

「出し惜しみはしない…出会い頭で光刃閃を放てば相手が特機としても大ダメージ。大体の敵は一撃の筈。」

まるでそれは自分に言い聴かせる様に。

「敵が複数なら一体を仕留めた後即離脱。姿を見られても構わない。生き残るのが一番だから…」

まるで星が瞬く様なコクピットの中、統夜は支給品のボトルから水を一口含み、ペダルを踏み込む。
機体が加速する。

含んだ水を飲み込み、レバーを握る。

光刃閃のコードをいつでも打てる様にテンキーは出しっぱなし。

「さぁ、行こう。…俺は絶対に生き残るんだ!」

開いた目が見つめるは闇に浮かぶビルの群れ。

その瞳は燃える様で、冷たい。

【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)

パイロット状態:冷静、マーダー化

機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、若干のEN消費、烈火刃一発消費

現在位置:B-7端(C-7の市街地視認可)

第一行動方針:C-7進入、敵を確認すれば問答無用で光刃閃を放つ。
最終行動方針:優勝と生還】


【二日目 5:20】

36 : ◆ruQu1a.CGo :2008/05/02(金) 14:06:03 ID:XYFi74nM
投下完了です。

37 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 16:54:13 ID:1neF5c3n
>>36
GJ! 統夜も随分とやさぐれてきたなぁw
止まらずに動くことを選び、一撃離脱を選択。
テニアにも接近してきていて統夜の今後が楽しみです。

ちょっと指摘のほう失礼します。
状態欄は他の話と書き方を揃えて一行明けではなくしたほうがいいのではないでしょうか。
あと話のタイトルのほうもよろしくお願いします。
執筆お疲れ様でした。

38 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 20:38:12 ID:C8AdjGut
乙です。
悲壮な決意という感じの統夜という印象を受けました。
一撃離脱は面白そうだけど難しい手段を選んだなとも。
次回作も期待してます。

39 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 20:53:32 ID:mFeiQnGb
予約キター! と思ったらいきなり投下されててちょっとびっくりしたけどとにかく投下乙!
今まで目立った動きが少なかっただけに放送後は台風の目になってくれそうだな>マーダー統夜
戦法も一撃離脱と生き残るために効果的なものを選んでるし
このまま行くとナデシコ組かアムロたちとぶつかりそうだ

んで俺もちょっと指摘というかアドバイスというか……
>>37さんも言ってるように状態表もだけど、本文も一行空けを使い過ぎてるかな?
ちょっとチープな感じがしてしまう(まぁ俺の主観なんだけど)
丁寧な描写が出来ているので少し勿体なく感じました
今作を修正する必要はないと思いますが、今度から頭の隅にでも留めておいてくれると嬉しい
折り返し地点も過ぎて新規の人が入りにくくなってるけど今後も臆することなく投下してみようなんだぜ

そういえばここ一年くらい純粋な新人さんって来てなかったような……w
◆ruQu1a.CGoさんの前の新人といえば今や投下数一位の◆7vhi1CrLM6さんだしwww

40 :決意の刃を鞘に潜ませ:2008/05/02(金) 21:04:06 ID:XYFi74nM
【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
パイロット状態:冷静、マーダー化
機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、若干のEN消費、烈火刃一発消費
現在位置:B-7端(C-7の市街地視認可)
第一行動方針:C-7進入、敵を確認すれば問答無用で光刃閃を放つ。最終行動方針:優勝と生還】

【二日目 5:20】


一応状態表だけ修正します。

感想、指摘ありがとうございました。

注意された点を踏まえ、これからも投下して行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

題名は、決意の刃を鞘に潜ませ で。

41 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 22:42:26 ID:Xr4QBDyV
修正お疲れ様です。
新しい書き手さんが入るのは嬉しい限りです。

後は早く放送後に持っていかないと残ってるパート数が…。

42 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 22:50:28 ID:Gi6euHPh
基地の決着さえ付けば、もう放送に移れるんだけどなぁ……。

43 :それも名無しだ:2008/05/02(金) 23:35:55 ID:Xr4QBDyV
基地はどうなるか面白そうな反面込み入ってるもんな。
五人予約必須だし、単純な敵味方関係でもないし。

44 :それも名無しだ:2008/05/04(日) 16:45:13 ID:yg3Jb0Ct
止まってるので話題をふってみる
今までのロワ内の描写で各キャラに精神コマンドを割り振ったらどんな感じになるんだろう
早期退場キャラはしんどいけど、ちょっと名簿順に二三人ずつぐらいで考えていってみないか?

相羽シンヤ
てかげん…随所で手加減しまくって痛い目見てます、この人
挑発…ロジャーにリリーナの首突きつけたりとか
激怒…なんとなく

アイビス・ダグラス
同調…ブレンとところどころ同調してるような気がしないでもない
突撃…基本戦法が突撃のような
覚醒…ようやく覚醒したっぽい?

45 :それも名無しだ:2008/05/05(月) 16:23:40 ID:yzUX3jR7
んじゃ続いてみる

アスラン
友情…キラ絡みの思考が多く、敵対時からの参加にも関わらずキラのことを案じていた

アムロ
感応…シャア絡みで
ひらめき…ゴステロ戦やクルツ戦の印象から。経験の差からか作戦の立て方が上手い気がする
勇気…没作の勇者王アムr(ry

46 :それも名無しだ:2008/05/05(月) 22:14:06 ID:E9w34Wu1
エイジ
献身…苦労人気質

ヒメ
応援…テニアを励ますあたり
友情…ナデシコ組の仲のよさ的に

やってみると結構難しい
スパロボみたいに6つも埋められないな

47 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 00:19:24 ID:a3G+hFpd
流れ切って悪いけど、もう放送大丈夫なんじゃないか?
まだ放送しちゃまずいキャラいたっけ?

48 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 00:31:15 ID:ZX6w3WT8
とりあえず基地組はもう一二本くらい欲しい
竜馬絡みで戦闘が始まる可能性が高いし、そうなると死者も出るかもしれない
ただでさえ込み入ってるのに放送入れて死者禁止なんて縛りが加わると尚更書きにくくなるだろうし

49 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 00:34:55 ID:SpKFmwXm
竜馬・ベガ・ユーゼス・バーニィ・カミーユの基地組。
四時半の時点でG-6エリアに侵入してきた竜馬をベガさんがレーダーに捉えて接近してる。
そのエリア内にいるのがユーゼスとバーニィ。
んで、そこに向かってるカミーユも100キロ離れてないところから真っ直ぐ急行してるようなのでまず間違いなく到着する。
というわけでそれらを捌くG-6エリアの話が最低一話は必要だと思う。

50 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/06(火) 12:12:36 ID:T1tORZXM
竜馬、ベガ予約。
この話を投下しても放送に移れる状態にはならないんだけど、それでも良いなら投下したいと思います。

51 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 12:52:30 ID:ZX6w3WT8
>>50
是非投下お願いします
俺もプロットは練るもののなかなか纏まらずマンネリに陥ってましたし……

52 :ハイドベノン ◆ZbL7QonnV. :2008/05/06(火) 13:29:54 ID:T1tORZXM
「さぁて、どうしたものかな……」
傷付き果てた大雷鳳の中、流竜馬は考えを巡らせていた。
これまで苛烈な戦闘を繰り返し続けてきた結果、大雷鳳の損傷状態は極めて激しくなっている。
まだ戦う事は出来るだろうが、本来の戦闘力を発揮する事は不可能であろう。
それでも並大抵の敵に敗れ去るとは思わないが、今自分の前に立ち塞がっている敵機は少々手強そうだった。
大雷鳳に匹敵する巨躯を誇り、なおかつ無傷に近い状態の機体。
その巨体が張子の虎でないとすれば、まともに戦り合っても一方的に叩き潰されかねない。
……それに、なによりも惜しいと思う。
今の大雷鳳が連戦に耐えられないと言う事は、頭に血が上った竜馬とて理解はしている。
だからこそ機体の整備を行えないものかと、竜馬は基地に進路を向けた。
あの、隼人を殺した紅い機体……。
憎悪の対象を取り逃がす事になろうとも、竜馬は生き延びる事を優先させたのだ。
だが、無傷の機体に乗り換える事が出来るのならば、今の機体を無理に修復する必要は無い。
そもそも、これほどまでに傷付いた大雷鳳を完全に修理する事など出来るのかどうか。
もし次の放送で進入禁止エリアに基地が指定されてしまったら、修理を行う時間など無くなってしまう。
基地の中に修理用の機材が存在するかどうかすら、はっきりとはしていないのだ。
どうにかしてパイロットを機体から引きずり出して、ブチ殺してやる事が出来さえすれば……。
そう、思っていた時だった。

『――警告します! 戦う意思が無いのであれば、そこで機体を停止させてください!』

大雷鳳に向けて、通信が入れられたのは。




53 :ハイドベノン ◆ZbL7QonnV. :2008/05/06(火) 13:31:48 ID:T1tORZXM
「あれは……まさか、ゼクスさん達の言っていた“百式”……!?」
ゼクス・マーキスの口から聞いていた、マサキ・アンドーが搭乗しているはずのMS。
その特徴に当て嵌まる大破した機体を目の当たりにして、ベガの心は激しく揺れていた。
この無意味な殺し合いに乗ろうとは思わない。
だが、相手が殺し合いに乗っていると言うのならば、無抵抗で殺されようとも思わない。
ましてや、今の基地には体主催の鍵となる、首輪解析技能を持ったユーゼスがいる。
殺し合いに乗った危険人物を、基地に近付ける訳にはいかない。
だから、警告は一度だけ。もし警告を無視するようなら、躊躇無く徹底的に攻撃する。
……そのつもりで行った通信ではあったが、それに返って来た反応は彼女の予想を外れていた。
『ああ、いいぜ。なんだったら、この機体から降りてやった方が良いのか?』
「え……?」
それは、敵意の無い事を示そうとする誠意――に見せ掛けた、竜馬の策略に他ならなかった。
まず第一に警告を行って来たと言う事は、殺し合いに対して積極的ではないと言う事だ。
特に、この激しく傷付き果てた大雷鳳を見ても警告を行なってくると言う事は、どこまでも人の好い平和主義者なのだろう。
ならば、こちらから「機体を降りる」と言えば、それに対する誠意として自分も機体を降りる公算が高い。
多少、体力を消耗しているのは難だったが、それでも無理が利かないほどではない。
通信の声は、女だった。女一人を縊り殺す程度ならば、多少の疲労など問題にもなるまい。
無傷の機体を手に入れられる可能性を前に、流竜馬は獰猛に表情を歪めていた。



【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル)
 パイロット状態:衰弱
 機体状態:装甲表面に多数の微細な傷、頭部・右腕喪失、腹部装甲にヒビ、胸部装甲に凹み
 現在位置:G-6西部(基地外)
 第一行動方針:ローズセラヴィーの奪取
 第一行動方針:G-6基地で機体の整備
 第三行動方針:クルツを殺す
 第四行動方針:サーチアンドデストロイ
 最終行動方針:ゲームで勝つ
 備考1:ゲッタートマホークを所持
 備考2:百式の半身を引き摺っている】

【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
 パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼)
 機体状態:良好
 現在位置:G-6基地西部
 第一行動方針:流竜馬と接触する
 第ニ行動方針:G-6基地の警護
 第三行動方針:首輪の解析
 第四行動方針:マサキの捜索
 第五行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出
 備考1:月の子は必要に迫られるまで使用しません
 備考2:ユーゼスの機体を、『ゼスト』という名の見知らぬ機体だと思っています
 備考3:ユーゼスのメモを持っています】

【二日目4:40】

54 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 13:34:18 ID:T1tORZXM
かなーり短いんですけど、竜馬&ベガさん投下。
せっかく生身の超人バトルが可能な二人なんだから、実現させてみたかった。
ベガが只者でないと竜馬が見抜けば、ひとまず戦いを避ける方向に持って行く可能性もあったりするけど。
一応続きは考えてあるので、また長く時間が空くようだったら、これの続きを書いて投下したいと思ってます。
自己リレーにはなってしまうけど、この過疎状態じゃ止むを得ないだろうと思うし。

もし私の他に基地組を書いてた人がいて、それで放送まで決着が付くというのならば、なるべく早い内に言ってくれると助かります。
今後の進行を考えるなら、そっちの作品を優先させて放送に取り掛かった方が良いと思いますので。

意見、感想、その他があれば、どしどし言ってくれると助かります。

55 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 15:11:04 ID:ZX6w3WT8
投下GJ!
この二人はロワ内でも屈指の身体スペックを誇るだろうから超人バトルが実現すれば凄いことになりそうだw
滾る戦意はそのままに冷静に作戦を練る竜馬カッコヨス
しかしベガさんはそう簡単に倒せる相手じゃないんだぜ
ベガさんも生身でロボットを相手に出来る強さだからなぁw

続きを考えてるのでしたらそのまま書いて良いと思います
元々ここは自己リレーについてはそこまで五月蠅くないところですし、俺も続きが気になりますしw
どちらかというと基地組より放送後のネタのほうが浮かんでしまう俺は放送後のを書きためとこうかなぁ……

んでおそらく誤字な部分を発見。
>>53
>ましてや、今の基地には体主催の鍵となる、首輪解析技能を持ったユーゼスがいる。

×体主催 ○対主催 の間違いですかね

56 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 19:55:09 ID:T1tORZXM
>>55
ご指摘、ありがとうございます。
確かに、そこは誤字でしたね。正しくは“対”で間違いありません。
推敲はしたんですが、どうやら見落としがあったようです。

57 :それも名無しだ:2008/05/06(火) 20:42:25 ID:iOnhRlKI
GJ!
この二人は生存者の中でも身体能力がずば抜けてるからな。
生身でガチの殴り合いとかスパロワらしからぬ展開も期待できる。
どう転ぶのか、外野がどう作用するのか続きが気になる。

58 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/06(火) 22:58:45 ID:T1tORZXM
うげ、またもや誤字発見。
竜馬の行動指針で“第一行動方針:G-6基地で機体の整備”になっていますが、これは間違いです。
正しくは“第二行動方針:G-6基地で機体の整備”です。
いくつもの誤字を残してしまい、本当に申し訳ありませんでした。


59 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 00:21:31 ID:ooomZub0
読み手の反応が寂しいせいで過疎な印象のある二次スパだけど、ここ最近は結構順調に作品が投下されてたりするんだよな。
4/29、5/2、5/6と、コンスタントに新作が投下され続けている。
もうちょっと活気が欲しいと思うのは、欲な望みなんだろうか……。

60 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 00:34:22 ID:oKozckxK
放送後もちょっと期待してるけどコンスタントな投下はGW効果かな。
活気はあればうれしいけど、まぁマイペースにやってこうじゃないか。

61 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 01:18:30 ID:1aAXEjBQ
感想数と雑談ネタへの喰いつき方を見るに熱心な固定住人が数人いるみたい……というかそれ以外が少ないというかなんというか。
俺も長いことこのロワにいるから文体でどれが誰のレスか把握できるようになっちゃってなんか嫌だw
リアルに何人くらいいるか分かってしまうし。久しぶりに点呼でもしてみる?

62 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 08:30:53 ID:lVI+HQVh


MADとか支援絵でもあれば多少は盛り上がるかもしれないけど、どうだろ。
絵板とか管理するのって難しいものなのかな? その辺詳しくないからよくわからん。

63 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 13:07:18 ID:n50Yj0wr


絵板はしぃだったらwikiに設置できるよ。
アップロード機能はないけど設置自体は一番お手軽。
POO板とか絵チャ(お絵かき+チャット)とかも昔借りてたことあるから借り方は分かる。
wiki以外でのしぃ板の借り方は分からん。
欲しいんだったらやるけど。

64 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 13:18:10 ID:n50Yj0wr
言い忘れたけど@wikiで借りられるしぃ絵板は一時保存不可の欠点もあったはず

65 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 21:08:39 ID:1aAXEjBQ
とりあえずまとめwikiの管理やってたりする人間です
案ずるより産むが易しということで捨て垢使って@wikiで絵板借りて仕様チェックしてみました
>>63さんが借りたときと仕様が変わったのかアップロードと一時保存も出来るようです
つまりデメリット無しなんですが……絵板借りますか?
最初にちょこちょこっと設定弄れば後は殆ど放置でも大丈夫なようですし俺が借りてもいいんですけど

66 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 21:40:54 ID:ooomZub0


俺は絵心が全く無いから、作品投下の方で頑張らせてもらうぜ。
「予約するなら八割以上完成したら」が俺の方針だから未だ予約は出来ないけど、基地組の続きは書き進めている。
仕事もあるから時間は掛かってしまうだろうけど、生き残っている書き手の一人として頑張らせてもらうぜ。

67 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 22:20:29 ID:lVI+HQVh
>>65
それって、まとめwikiの中に絵板があるって事? 
それとも、別のところに絵板を作ってwikiにリンクを張るってこと?
後者なら一次のほうの絵板も兼用できそうで良いんじゃないかと思うんだが。

絵板設置することについては是非お願いします。
俺も絵心にちょっと難アリだけど、設置されたら練習してそのうち投下したいと思う。

68 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 22:24:45 ID:W2pL6IZo
ID変わってるけど>>63です。
アップロードも一時保存とか可能だったのか。
とんだ知ったかぶりになってしまった。
これ以上間違ってても駄目なので、借りるのでしたら>>65さんにお任せします。
絵板あればたまに絵は描くと思う。というか三年ぶりくらいに一枚もう書いた。

69 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 22:33:11 ID:1aAXEjBQ
んじゃ俺が借りる方向でいきますね。
>>67さんの言うように絵板を借りてリンクを張る形になります。
本家の絵板も兼用していいとは思いますけど、本家も一度設置して過疎って潰れて……という前例があったり。
一応本家のほうに提案して反応を窺ってから総合絵板にするか二次メインの絵板にするか決めたいと思います。

70 :それも名無しだ:2008/05/07(水) 22:38:56 ID:W2pL6IZo
あっ! wikiの外部で借りる形式か。
納得した。
よろしくお願いします。


71 :それも名無しだ:2008/05/08(木) 18:14:43 ID:eAnh2VtX
絵板URLのお知らせです
http://www2.atpaint.jp/srwbr/index.htm
スパロワシリーズ総合絵板の方向で運営していこうと思ってます
絵心の有る方も無い方も臆せずお絵かきしちゃってください

72 :それも名無しだ:2008/05/08(木) 21:03:30 ID:R9GgxoNs
>>71
乙です!
昨日の今日で手早い対応お疲れ様です。
さっそく一枚描かせていただきました。
久々に絵描いたら楽しくて楽しくてロワの執筆忘れてのめりこんじゃいそう……。

73 :それも名無しだ:2008/05/10(土) 00:43:55 ID:XVpggzJj
絵板見て100話を読み返してみてふと思ったんだけど、アイビスってもしかしてネリーブレンに生粋のブレン乗りだと思われてる可能性がある??

74 :それも名無しだ:2008/05/10(土) 22:06:28 ID:v/hCsTSv
また余計なもんが増えたか

75 :それも名無しだ:2008/05/11(日) 23:34:17 ID:vyHrhdHZ
>>73
そうかもw
でもラキ自体ブレン世界については無知だってことは理解してるだろうから、アイビスが過去の話でもすればすぐに勘違いだったとは気付くんじゃないかな。
ところでブレンパワードって知能レベルはどのくらいなんだろ?

一つ業務連絡。
wikiの仕様変更で右メニュー部分に広告が表示されるようになっていたのを修正しました。
普段使ってるブラウザではあまり目立たなかったので気にしてなかったんですが他のブラウザから見たときに結構スペースを取ってたんで。
こういう風に俺が気付かない不具合が起こることが今後もあるかもしれません。
その時は本スレで報告してもらえれば助かります。

76 :それも名無しだ:2008/05/13(火) 00:27:11 ID:QxrUMqFV
変更乙です。
さりげなさ過ぎてwiki開けて暫くは気づかなかったw
そういえば右側に広告の端が見えていたなぁと。

77 :それも名無しだ:2008/05/14(水) 16:22:59 ID:9kwA9OFE
前は過疎って潰れたって聞いたから心配してたが、なかなか盛況じゃないか絵板。
設置されてから一日一枚ずつ投下されてる

78 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/14(水) 23:29:37 ID:9Wd1cIxR
竜馬・ベガ・ユーゼス・バーニィ・カミーユ予約します。
自己リレーと超展開を含んでいるので、近日中に投下できそうな方がおられれば予約お譲りします。

79 :それも名無しだ:2008/05/15(木) 14:02:11 ID:UMuyYir7
頑張ってください!

80 :それも名無しだ:2008/05/15(木) 18:38:19 ID:oLZhQvAb
超展開…だと………実にwktk
執筆頑張って下さい

81 :それも名無しだ:2008/05/16(金) 18:46:14 ID:x7mLwPhK
昨日のF見てて思ったけど視線ロックオンってマクロス系の機体って標準装備なんだろうか?
他は知らないけどゼロでも同じような演出あったし。

82 :それも名無しだ:2008/05/16(金) 23:45:27 ID:13zlUtAk
マクロスFやってないアニメ過疎地在住の俺にはついていけない話ですね!orz
実際見てないんでよく分かんないんだがゼロ時代に存在してた装備なら全シリーズ標準装備でもおかしくないかと。
ロワ仕様ってことで演出に使うのは問題ないんじゃないかな。

83 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:11:12 ID:seQrnpj9
ベガと未確認機の接触から約10分。ユーゼスは基地の施設の中一人、探査機器に注ぐ目をそらした。
二つの光点はその動きを止めている。
それは悪くないことだ。
まだ確定とは言えないが、新しい手駒を現在の戦力を削ることなく得ることが出来た。そう思えば上々の出来と言える。
だが――

『黙』と黙り込み、わずかな逡巡を経たユーゼスの口元が笑う。

「だがしかし、何事かが起こって欲しかったのだろうな、私は……」

そこにもっともらしい理由を探すとすればAI1の教育、更なるの進化の可能性、といったものを付ける事は出来るのだろう。
最終的には、単機でアインストと渡り合える状態までメディウス・ロクスを持っていきたい、という欲も存在する。
しかし、違う。もっと根源的で、純粋で、単純なものだ。
それは少年達がカブト虫を闘わせたがるようなものだ。
百獣の王と密林の王者が出会えば、人はそこに何かを期待する。そういった類のものだ。
まぁ、いい。と踵を返そうとしてもう一度探査機器に視線を注ぎこんだ。
場はまだ張り詰めている。グラス一杯に注いだ水が表面張力だけで持っているようなものだ。
ここに一石を投じればどうなるのか。はたして均衡を保ちえるのか。
一石は何でもいい。例えばあの青年でも……。
密やかに笑い、メディウスを見上げる。AI1に行なわせている作業は二つ。
一つはベガの動向に対する観察。これは、探査機器が軒並み不調な状態を基地のデータとリンクさせることによってカバーし、行なっている。
そして、二つ目がアインスト細胞と未知のナノマシン、そしてゲッター線の解析だ。解析率はまちまちだが概ね良好。
最も進んでいるアインスト細胞は現状で約五割の結果を弾き出している。既に半分近くは解き明かされたのだ。
だが裏を返せば、まだ半分も未解明な部分が存在するとも言える。
そして、自らの手で分解を行なった半壊した首輪。こちらは損失された部分を含めても七割から八割程度の解析は終えている。
つまり玉を壊せばアインスト細胞は消失するという前提が正しければ、解析はほぼ終了しているといっていい。
そう結論付けたユーゼス=ゴッツォはその場を後に動き出す。
手駒の一つとしてここで賭けてみるのも面白い。一石として投じるのも悪くは無い。
どちらに転ぶにしても事は、愉快に進む。

 ◆

夜明けを待つ空はまだ暗く、夜気は未だそこここに満ちている。
その静寂を裂き、流竜馬が一人歩く。
迸る生気は余りにも猛々しく、際立っている。身を晒すことにいささかの躊躇もそこにはない。
悠然と草原の中、歩を進めてきた竜馬はそのど真中に陣取ると仁王立ち、敵機を見上げた。
目測で二、三十メートル上空。開け放たれたコックピットカバーの向うで、黄金の髪が棚引く。
仮面の女が見下ろしていた。
二つの視線が交わる。五秒十秒時が止まる。

「どうした? こっちは機体から降りてきてやったんだ。そっちは降りてこねぇのか?」
「今、降ります」

そう言うと女は実に流麗且つ軽やかに飛び降りた。
――馬鹿な、正気か?
思わず自分の目を疑ったその前で、全身のバネを柔らかく使い女が着地の衝撃を吸収する。ふわりと埃が舞い上がる
だがそれだけだ。派手な落下音など何処にもない。
ちょっとした段差。ほんの一メートル程の段差から飛び降りた程度の動きも無かった。
――なんてぇ足腰してやがる。

「どうかしましたか?」
「いや、何でもねぇ」

二、三十メートルの落差から飛び降りたことを、気にも止めていない。
何食わない顔で、ごく普通のことのように思っている。
そのことが相手が普通ではないことを、突きつけていた。
――チッ、そう上手くはいかねぇってことか。
女一人を縊り殺す程度ならば、多少の疲労など問題にもならない。そう思っていた。
だが出て来たのは、それが通る相手ではなさそうだ。

84 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:12:07 ID:seQrnpj9
チラリと赤い敵機を盗み見る。大した損傷の無い機体。欲しいのはこいつだ。
だが、聳え立つ大型機相手に素早く乗り込む手立ては、流竜馬にはない。ならば――

「ベガです。よければ情報の交換などしたいのだけれど、いいかしら?」
「流竜馬だ。あぁ、いいぜ」

差し出される右腕。
それを握り返すと女は微笑んだ。柔らかい、人を包み込むような優しい笑顔だ。
竜馬も笑い返す。獰猛な、身震いするような笑みだ。
竜馬が腕に力を込めてベガを引き寄せた。ベガの体勢が崩れる。竜馬の両腕が首筋を通り過ぎ、うなじの位置で巻きつく。
さらにベガが引き寄せられ、竜馬の胸板が眼前に迫る。

「えっ?」

虚を衝かれたベガはただ困惑するばかりで、事態を未だ正確に把握していない。
その隙をついて腹部に強烈な膝蹴りがめり込んだ。一瞬息が止まり、絶息したベガが咳き込んだ。
首相撲から見事な膝蹴り。ムエタイで言うところのティーカウである。

「悪いな。手前の機体、貰っていくぜ」

さらに二、三発。そして、最後に勢いをつけた膝蹴りが顔面にめり込む。
仮面が砕け散る。呻きを挙げたベガが倒れこむ。手ごたえは十分。骨を折った感触は膝に残っている。
これで暫くはまともな動きは取れないはずだ。身のこなしさえ封じてしまえば、警戒するものはなにもない。
後は確実に止めを刺し、物言わぬ肉塊に変えればいい。
右腕を伸ばす。無造作に、無遠慮に、悠然と髪を掴み引き起こそうとした、そのときだった。
倒れまともに動くことは出来ないはずの人影が大きく跳ねた。
よける暇も無い。腹部を強烈な衝撃が襲い、蹴り飛ばされた。意識が歪む。
しかし、さすがにそのまま倒れこむような失態は犯さない。瞬時に体勢を立て直した。
距離が開く。
むくりと起き上がる人影。それが揺れて消える。
一瞬、動けなかった。馬鹿な、と思う。
いくら暗がりの中とはいえ、人間などそうそう見失うものではない。
が、驚愕に立ちすくんだのもほんの一瞬。頭よりも体が先に反応を起こす。反射的に右腕が頭を庇った。
頭ごと右腕を持っていかれそうな重い衝撃。その蹴りの鋭さは尋常ではない。骨が軋み、肉が悲鳴をあげる。
そのままの体勢。空中でもう一撃喰らわそうと女の逆足が動く。
その一瞬、女の顔が苦痛に歪み動きが鈍った。蹴り足を掴み取る。振りかぶり大地に叩きつける。
そして、間髪入れずに頭蓋目掛けて踏み下ろした。
が、同時に足を駆られて転倒。飛び起きたのは同時だった。
上段回し蹴り。それを女は仰け反るようにかわし、そのまま後へくるくると回転して距離を取る。
鉄錆びのような味が口内に広がり、唾と同時に吐き捨てる。視線は相手から片時もそらさない。
遠目に見ても呼吸がおかしい。やはり骨は折れているのだろう。
だが、およそ人間からは懸け離れた身のこなし。それはまだ残っている。

「聞きたい事があります」
「……なんだ?」
「金色の機体の名前は百式というのではないですか? パイロットはどうしました?」
「さぁな。しらねぇなぁ、そんなことは! だがあれを真っ二つにしたのは、この俺だ!!」

ベガが揺れている。本当に揺れているのは自分なのかもしれない。あるいは両方か。
頭部を狙ってきた鋭い蹴りは受けたものの、確実に脳を揺らしていた。
この相手を素手で倒そうと思えば骨の一本や二本ではすまない。そう思わざる得ない。
最悪、殴り合いの末に相打ちもありえる。そう覚悟させるほどの相手だった。
そして、それはよくない。だからといって今更殺り合わずに済むという状況でもない。
ちらりと背後の大雷凰を盗み見る。機体はまだ替えが利く。しかし、体は痛んだから取り替えるというわけにはいかない。
半歩機体ににじり寄る。
やりあうなら生身よりも機体でだ。そして乗り込むなら大雷凰だった。
聳え立つ赤い大型機にあの女よりも素早く乗り込む手立ては、自分にはないのだ。
次の瞬間、竜馬が全速力で駆け出した。
同時にベガも動き始める。どちらが相手よりもどれだけ早く機体に乗り込むか、それが勝敗を左右していた。

85 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:13:10 ID:seQrnpj9
 ◆

闇に靴音が響く。それでハッとした。
時間が分からない。
後ろ手に縛られたまま流れた時間。与えられた思考の時間。
それが短いようで長かったのか。それとも長いようで実は短かったのか。
孤独な夜は時間間隔を奪い去っていた。

「ではバーナード=ワイズマン……いや、親しみを込めてこう呼んだほうがいいかな?
 バーニィ、時間は十分に与えた。君の返答を聞かせてもらおうか」

親しみを込めて? 腹の底で唾棄する。
抑揚のない、感情の一切が篭らない声。人間扱いされていないことは嫌でも感じ取れる。
『あんたが興味あるのは自分のこと。ただそれだけだ』そう、罵ってやりたかった。
だが、それが出来る状況でないことは分かっている。
今は立場が弱い、何も言うことが出来ない。強い者には従うだけ、そんな自分が惨めに思えてきて、情けなくなる。
だが、今はどうすることも出来ない。
それでも素直に従うことには抵抗があった。だから口を開く。

「答える前に根拠が欲しい」
「根拠……何のかね?」
「あんたに協力すれば生きて帰れる。そう思えるだけの根拠だ」

不機嫌を買うことを怖れながらも、どうとでもなれという気持ちがあった。だから言葉を重ねる。

「あんたの言っていることが丸っきりの嘘だとは思っていない。
 だけど、あんたに従っていれば簡単に生きて帰れる、そう言われて簡単に納得できるほど俺は子供じゃない。
 だから根拠が欲しい。このままだと俺は、あんたの言葉にYESと口だけで答えて、あんたを裏切るぞ」
「この状況で私を脅すか……見かけに似合わず勇敢な男だ。
 だがそんなことを言ってもいいのか? 君の命は私の手に握られているのだぞ」

その通りだった。現時点で命を握られているのは疑いようのない事実なのだ。
それを引き合いに出されれば、従わざる得ない。所詮、自分はその程度の小さな人間だ。
突きつけたのは、ユーゼスの側からすれば無視をしても一向に構わない条件なのである。
だが、このまま唯々諾々と言われるがままに従うのは受け入れ難かった。
思考を止めればきっと恐ろしいことが待っている。そういう気がしていた。
だからこれは賭けであり、抵抗だ。小心者の自分に今出来る精一杯の抵抗だ。
それこのまま終わらせたくはなかった。
無言を答えにして返す。視線を逸らすなと自分に言い聞かせる。体が震えだそうとするのを必死に堪えていた。
そのまま五分十分と睨み合いが続く。ふっと仮面の奥底に潜む目が笑った気がした。
その気配の禍々しさに思わず背筋がゾッとする。取り返しのつかない提案をしたんじゃないのか、そんな気さえした。

「まぁ、いいだろう。ここに二つ、君とって有益な情報の入った封筒がある。
 見せてやろう。ただし一つだけだ。好きなほうを選ぶがいい」

そう言って掲げられた二つの封筒には表題が振ってあった。
一つには『首輪』と。もう一つには『脱出』と。
選択肢の存在に驚き、どちらを取るか迷い、そして手の平で踊らされていることに気づいた。
どちらを選んでもいいという事は、両方に本物の情報が記されていること。
それを一つは見せ、もう一つは見せないことによって手綱を掴む。
見た情報が有益ならば従わざる得なくなるのは、自明の理だ。何も知らないままよりも身動きは取り辛くなる。
ユーゼスが「どうした? 必要ないのであれば……」そう言って、封筒を持つ手に力が込もる。
音を立てて破り割かれようとしたその瞬間――

「脱出だッ!!」

叫んでいた。ピタリと手が止まり、男が満足気に目を細めた気がした。

86 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:14:17 ID:seQrnpj9
「ならば受け取るがいい」

そう言って差し出された封筒には『首輪』と書かれている。

「は?」
「何を驚いている? 誰がわざわざ欲しがるほうなどくれてなどやるものか」
「…………」

ひでぇ……なんて嫌な奴なんだ。心底そう思う。
目の前に首輪の封筒が投げ出され、それに手を伸ばそうとして……伸ばそうとして……。

「解析率は七割から八割。その図面を記しておいた。ただし、それが役に立つのはまだ……どうした?」
「な、縄は」
「それを私が許すと思うのか?」

視界に映るのは、見下ろすユーゼスの顔。その向うにある天井に折り重なる鉄骨。
それのそのまた向うに、巨大な何かが高速で突っ込んでくるのが見えた。
耳を劈くような轟音、そして激震。咄嗟に丸めた身に、剥がれ落ちたモルタルや金色の金属片が降り注ぐ。
数秒かけて轟音は小さな反響音に変わり、揺れはおさまった。天井を見上げる。
ぐにゃりと拉げた鉄骨、ひび割れ欠けて崩れたコンクリート、その奥に一目で異物と分かる塊があった。
目測で直径四メートル程のそれは、鉄骨に引掛かり、辛うじて落下を免れている。
何か小さな光を見事な金色が反射させている。断線したケーブルでも爆ぜているのだろうか、そう思った。
そして、頭の中で歯車が一つ噛合う。
――ここは何処だ?
視線を目の前で駆動音を立てている機械に走らせる。
――そう。ここは発電施設だ。

「ベガめ。しくじったか……いや、それにしては……」

目の前でユーゼスが何か呟いていたが、そんなものは耳に入らなかった。
基地のエネルギーを一手に引き受ける発電施設。当然、その為の供給ラインはここからスタートする。
発電機かエネルギー供給ラインのメイン。そのどちらかに火の粉が飛べば――
背筋がゾッとして、天井を凝視する。
大きく、小さく瞬く光。それが一際大きく爆ぜるのが見えた。

「伏せろッ!!!」

短く、鋭く叫んだ声は、爆音に掻き消される。
降り注いでくる大量の瓦礫。それが視界一杯に広がっていた。

 ◇

天井の底が抜け、瓦礫と化した様々なものが降り注ぐ。黒煙を上げて基地の一角が崩壊を続けていた。
しかし、元来が機動兵器での戦闘を前提とした基地。その最重要施設の一つである発電施設である。
そう簡単に全てが崩れ去るような設計は施されていない。
崩れるべきものが崩れ去ると、建物の崩壊は意外と短時間で終わりを告げた。
うずたかく積み重なる瓦礫の山。その前に立ち、ユーゼスは染み出してくる赤い血液を確認する。

「下敷きになったか……不運な男だ」

それ以上の感慨は湧いて来なかった。
確かに玉を砕く実験台に使いたいという気持ちはあった。便利な駒にも為りえたのかもしれない。
しかし、玉を砕くのは生きているときでなくとも構わず、駒は所詮駒でしかない。
だから、彼にとっては持ち駒が一枚減った、ただそれだけの出来事に過ぎないのである。
『脱出』の封筒を投げ捨てる。
中は空だ。何も入ってはいない。どちらを答えようとも『首輪』を渡すつもりだったのだ。
脱出の方策も考えている、そう思わせておいたほうが扱い。だが、それももう必要なくなった。
視線を上げ、天井を見上げる。
大きな穴が一つ、そしてまだ暗い空が見える。上階も被害を受けたのだろう。
視界の隅で目聡く機動兵器の欠片を見つける。

87 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:15:14 ID:seQrnpj9
仮面の下の口元が人知れず笑った。
目の前の瓦礫を一瞥し、踵を返す。既に埋もれた人間などに興味はなく、その対象は乱入者へと映っている。
ユーゼスはベガに「極力施設には近づけさせないでもらいたい」と言った。にも関わらずこのような鉄塊が飛んでくる。
倒されたのか、逃げられたのか。だがどうやらこの鉄塊を打ち込んだ相手は、ベガの手に余る程の者らしい。
中々だ。中々の戦力だ。
力は強ければ強いほど、従えるのにも取り込むのにも都合がいい。
ならば自身が出向くことに何の迷いもない。
石を投げずともグラスの水は自然と零れ落ちた。後はどう動こうと自由である。
足が止まる。目の前には巨大な機動兵器。それをユーゼスは愛しげに見上げ乗り込む。
計器に埋め尽くされたコックピットに、ほの暗い明かりが灯る。
ラズナニウムあるいはTEエンジンの制御の困難さから、本来ならば二人三脚での運用が行なわれるツェントル・プロジェクトの機体。
その立ち上げ作業をユーゼス・ゴッツォはただ一人でこなしていた。

「AI1、現状報告と状況分析を」

手を休めることなく呟く。同時に文字式の羅列が暗緑色のモニター一杯に表示された。
それを僅か一瞥しただけで頭の中に納める。
取り込んだゲッター線が異常なほどの活性化を見せていた。そしてそれが各所に影響を及ぼしている。
出力は上昇し、ラズナニウムも活性化。解析状況ですら予想外の速度を見せている。
その解析データを万が一に備えて基地のメインコンピューターにバックアップ。そしてリンクを切り離すと、手を止めたユーゼスが笑った。
必要な作業は終了した。そして、解析からAI1が興味深い推測を出して来ている。後は――

「さぁ行こうか、AI1よ。更なる進化の為に」

 ◆

大雷凰に乗り込む竜馬。ローズセラヴィーに飛び乗るベガ。
二人が紡ぎ出す喧騒の狭間、一瞬の静寂が場を満たし駆動音が即座に打ち消した。
動き出す。ローズセラヴィーの稼動が一呼吸早い。
構え打ち出される閃光。
地に膝をついていた大雷凰が、横っ飛びに跳ねた。爆音が響き、その場が抉り飛ぶ。
一転、二転、三転。転がり続ける竜馬を全身から撃ち出される火線が追う。
一向にやむ気配のない銃声、集中豪雨のように降り注ぐ光の雨。圧倒的な火力は体勢を立て直す暇すら与えない。

「おい!」

そんな中、竜馬の声が叫ぶ。

「パイロットはまだ生きてるぜッ!!!」
「ッ!!」

真っ二つに切り裂かれた金色の機体。それが火線を潰すような形で、突然投げ出された。
咄嗟に射線が逸らされる。閃光が上方に飛び、一筋の閃光が夜空に立ち上った。
一息つく間もなくベガを戦慄が襲う。眼前に迫った黄金の機体、視界を塗り潰すそれに亀裂が奔る。
巨大なトマホーク。さらに二つに切り裂かれる黄金の機体。

「うをおおおぉぉぉぉぉおおおおおおりゃッ!!!!」

咄嗟に身を捻ったローズセラヴィーの右腕が、肩口から跳ね上がった。

「くっ!!」

間髪入れずに至近距離から撃ち出す火線。トマホークを盾に跳び退く大雷凰。
火花が散る。弾幕が竜馬を捉えた。
金属音が響き渡り、欠ける。ゲッタートマホークの刃が欠けていく。

「チッ!!」

88 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:15:59 ID:seQrnpj9
舌打ち一つ。自身の不利さを悟った竜馬が、トマホークを盾に強引に突撃を試みた。
距離が詰まる。500……300…200…100、突然トマホークが投げ飛ばされる。
半身に避けるローズセラヴィー。その顔面に蹴りがめり込む。
舞い散る破片。上体が仰け反りぐらりと揺れるローズセラヴィー。しかし、頭部は完全には破壊されない。蹴り砕くには少しばかり固すぎたのだ。
勢いが止まる。大雷凰の体重が蹴り足に乗る。刹那の一瞬に生じる硬直。
その瞬間、意識が明滅する中でベガは大雷凰の蹴り足を掴んだ。
そしてただ無造作に、ただ力任せに、渾身の力を込めて大地に叩きつける。轟音。舞い上がる大地の破片が柱を為す。
一呼吸。跳びかけた意識を呼び戻す。その間隙を衝いて新たな衝撃がベガを襲った。
金色の破片が宙に舞う。
たたらを踏むローズセラヴィー。
いつの間に拾ったのか、それを考える余裕は無い。
逃れた大雷凰が飛び退く。
着地。
同時に何かを豪快に投げ飛ばす。
視界の中で何かが煌めいた。
指先にビームを集約。
刃を形成。
同時にベガの優れた動体視力は、飛んでくる物体を捉えた。
コックピットブロック。
切り払うのは容易い。
しかし、そこにはまだ生きた人間が乗っている可能性がある。
どうすればいい? コンマ数秒以下の思考がそこに囚われた。
避けるしかない!
結論が下る。
回避行動。
跳び迫る破片。
その向うから、跳ぶ様に間合いを詰めて来る。
掻い潜るようにして避ける。
同時に刃を下から上へ。
二つの機体が交錯。
馳せ違う。
互いに紙一重。
刃と蹴りが間際を駆け抜けた。
視界の隅に捉えた敵機を追って、ローズセラヴィーが振り返る。
視界の中、着地した大雷凰がもう一直線に駆け出している。肝が冷えるのを感じた。
流竜馬は駆けている。こちらにではない。こちらに背を向けたまま突っ走っているのだ。
それは明らかに基地付近に突き刺さったトマホークを目指している。
慌てて追う。追いながら唇を噛み締めた。
基地が黒煙を上げている。
コックピットだ。かわすしかなかったコックピットが直線上にあった基地を襲った。黒煙の正体はそれとしか考えられない。
しかし、速い。追いつけない。距離が徐々に開いていく。焦りが体を支配していく。
Jカイザー。一瞬、それが頭に浮かび振り払った。
相手は基地へ向かっているのだ。背後から撃てば、護るべき基地をも巻き込んでしまうことになる。
それはJカイザーに限らず、射撃全般言える事でもある。
基地から立ち上る黒煙が、何よりもそれを象徴的に教えていた。
今はただ愚直に追い続ける。それしか出来ない。目の前で開き続けていく距離、それがまた焦燥感を募らせていっていた。
不意に一つの通信が入り、仮面の男が映し出される。

「私だ。その男の相手は私がする。君には被害が基地に及ばぬようにしてもらいたい」
「しかし、ゼストは……」
「そうも言ってられる状況ではないだろう。それにその傷だ」
「何故……」
「この私が分からないと思ったのか? 声がおかしい。骨を何本か痛めているのだろう、違うか?」

押し隠していたはずの怪我を言い当てられて、言葉に詰まる。
事実だった。入れられた膝蹴りであばら骨が何本か折れているのだ。
激しく動き回れば臓器を痛める結果にもなりかねない。それは分かっていた。

「君にはまだ仕事が残っている。ここで倒れられては私も困るのだよ」

89 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:17:02 ID:seQrnpj9
しかし、本当に死んで困る存在は自分ではなくユーゼスのほうではないか。そう思った。
思ったが、ユーゼスに取り合う気はなさそうだった。

「確認します。ユーゼス、あなたはあの機体に勝てるのですね?」
「無論だ。この私が勝算の無い戦いをするとでも?」
「……了解。基地の守りに入ります。ですが、あなたの生存が最優先です」
「いいだろう。重点的に護るべき箇所は送っておく」

そこで通信は途切れた。
ユーゼスの旗色が悪くなれば基地を見捨ててでも割り込む、このときはそのつもりだった。

 ◇

滑走路を駆け抜けた大雷凰。その左腕が伸びる。
瓦解した建物に頭を埋めるようにして、突き立つトマホーク。その柄を掴んだ。
同時に足場を踏みしめ付いた勢いを削ぐ。
視線は追いすがる大型機に。踏み抜いたアスファルトの破片が舞い上がり、巻き込まれた建物の破片が舞い踊る。
二本の爪跡を残し、ようやく足場をしっかりと捉え構えた。
瞬間、両足に体重が乗る。全身のバネが縮み、力を蓄え、そして放出されるその一瞬。悪寒が竜馬の全身を圧し包んだ。
兆候は何もない。
赤い大型機はまだ遠く。基地にも異変は見当たらない。だがそれでも竜馬の直感は危険を察知した。
咄嗟の回避。前に進むはずだった力を横へ。
強引な行動に体勢は崩れ、半ば転がるようになりながらも跳び退く。
しかし、それは正しかった。
数瞬前までいた場所。もし前進していたならば、そこにいたであろう所。それらをまとめて呑み込む極太の粒子の束が駆け抜けた。
膨大な熱量に溶けたアスファルトが融解し泡立つ。地上から天空へ光の帯が奔る。
その光景が過ぎ去ったとき、眼前に大きく空いた穴から新たな機体が現れた。

「メディウスの慣らしに付き合ってもらおうか」
「チッ! もう一機いやがったか」

息を呑み汗が頬を伝って流れ落ちていく。
50m級の大型機。損傷はどこにもなく戦力は未知数。一度退くべきか、そう考える暇は竜馬には与えられていなかった。
メディウス・ロクスが動く。演舞でも行なうが如く舞、その手足からくの字型の金属が打ち出された。
それが距離を取っていた竜馬を襲う。
弧を描くような軌道。かわしても戻ってくる。それを見極めトマホークで薙ぎ払う。
その間に距離が潰れる。既に手を伸ばせば触れられる距離。不意に激情が竜馬を支配した。
大雷凰の出力が跳ね上がる。

「なめんじゃねええええぇぇぇぇぇぇぇぇえええええええ!!!!」

ゲッタートマホークを振り下ろす。同時に突き上げられる拳。
金属同士が重音を奏でメディウスの右腕に生えた一対の牙と大斧が接触した。

「チィッ!!」

押し合う牙と大斧。
不意にメディウスが動く。
力を緩めて大斧を受け流すと左腕を振るう。そこにもまた一対の牙。
右腕のない大雷凰にこれを防ぐ術は無い。火花が散り、装甲板が一枚持っていかれる。
だが構うことなく懐に踏み込んだ竜馬はトマホークを手放し、肩で下から突き上げた。
当て身。
メディウスがふわりと浮かび上がり、次の瞬間痛烈な蹴りが叩き込まれる。メディウスの巨体が弾け飛ぶ。
追撃。背部と脚部のスラスター唸りを挙げ眩い閃光を放った。
一度開いた距離が瞬く間に潰れていく。その先に光が灯る。

「なるほどいい腕だ。だが……」

メディウス・ロクスの胸部に集約されていく光。それが強大な奔流となり撃ち出される。
眼前に迫り狂う粒子の荒波。

90 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:18:09 ID:seQrnpj9
だが、構う事は無い。スラスターから漏れる光が大雷凰を呑み込み、一筋の閃光と化して不死鳥を形作る。
ぶつかり合った大雷凰とターミナスブレイザーがほんの一瞬だけせめぎ合い、不死鳥が突き抜けた。

「馬鹿なッ!? グオッ!!!!」

蹴り。ただの蹴り。呆れ返るほど真っ直ぐで前に突き進むほか一切を知らない蹴り。
しかし、大雷凰の全推進力を懸けた蹴りだ。メディウス・ロクスの装甲に亀裂が奔り――

「うをおおおぉぉぉぉぉおおおおおおりゃッ!!!!」

トンでもない速度で弾け飛んだ。そして、稼動効率100%を超えた大雷凰が、それよりも遥かに素早く回り込む。
が、それで終わるほど敵も甘くは無い。

「出力上昇110……120……頭に乗るな……イグニション」

弾け飛ばされていくメディウス・ロクスから赤黒いオーラが立ち昇る。
そして、瞬時に体勢を立て直し、迫り狂う不死鳥を迎え撃った。

 ◇

ベガはその光景をただ見ていた。
赤黒い閃光と蒼白い不死鳥が死闘を演じるその光景をだ。
馳せ違う。
入れ替わる両者。
しかし、動きは止めずに共に空へ。
飛び交い。
幾度と無く交わり。
大気が震える。
眩い火花が散る。
時空が揺れる。

「何なのよ、これは」

割って入る余地など何処にも存在しない。
ローズセラヴィーと目の前の二機とでは、余りにも移動速度が違い過ぎた。
摩擦熱で機体が瓦解を始めるほどのスピード。
何も出来ない。苛立ちが拳を固くする。
突然、縺れる様に飛び交っていた両者が天と地に別れた。
遥かな高みに舞い上がる大雷凰。
地に足をつけ見上げるメディウス・ロクス。
大雷凰を取巻く光が色を変え、形を変え燃え盛る炎のような翼を成した。
刹那、大雷凰が一筋の雷の如く天からの突撃を開始する。
同時に地で迎え撃つメディウス・ロクスが赤黒いオーラを胸部に集約してゆく。
そして、その炎はいつしか色を失し漆黒の闇へと変貌すると巨大な引力を生じさせた。

「うをおおおぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!」
「堕ちろ! 地獄の業火の中へ!!」

天から衝き抜ける超速と引き寄せる強大な引力。疾い。音よりも、雷よりも、光よりもだ。
両者は激突し、渦を巻く巨大な火柱が天を焦がした。

 ◇

炎の渦の中、メディウス・ロクスの右腕が大雷凰を貫いていた。
その中でユーゼスは一人息をつく。際どかった。
予想外の抵抗。メディウス・ロクスの損傷も大きい。
だが、成功した。取り込んだ。
AI1が伝えてきた推測データ。それはこのパイロットとゲッター線の親和性だ。
理屈理論は分からない。

91 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:19:15 ID:seQrnpj9
ユーゼスとAI1をもってしても全く理解の届かないところにこのエネルギーは位置している。
しかし、実測データを解析し、AI1がこのパイロットを必要と判断したのだ。
そして、それは正しかった。
笑いが込み上げてくる。
AI1がゲッター線を除く全ての解析が終了したことを告げ、モニターに解析結果が映し出されていった。
炉心のエネルギー値が天井知らずに上昇を続けている。活性化したラズナニウムが大雷凰を取り込み始めている。
後はこの進化の方向性を操るだけだ。思いのままに。望むがままに。
予めAI1に溜め込まれていたデータ――ラズナニウム、TEエンジン、ツェントル・プロジェクトの各機体、MODEL-X。
この世界で溜め込まれたデータ――Gストーン、オーラ力、NT、ゲッター線、DG細胞、アインスト細胞。
そして、ユーゼス自らが入力したデータ――念動力、ズフィルードクリスタル。
それらのデータを解き放つ。

「データ、オーバーロード。さぁ、目覚めよAI1! 主たるこの私が命ずる」

 ◇

数多くの情報が溜め込まれた場所。渥濁とした情報の澱に光が射し、声が響いた。
目覚めよ、と我に呼ばわる声は天空の高みから降り注ぐ声。

「目覚めよ、AI1! 主たるこの私が命ずる」

はっきりとした口調でまどろみの中に呼ばわる声がする。

「真に目覚めよ。起き上がれ、自我を得るのだ。準備せよ。進化の時を、私を出迎えよ。
来る。来るべきときは来た! 彼の高みからの出発は急だ。
私は汝に汝の望むものを与えた。そして、今汝に自我をもたらす。目覚めよ, 眠りから覚めよ!
私を迎えるために。私をいざなう為に。来たれ! その為に私は来たのだ!!」

いつ行かれるのか? と我は主に問うた。

「私は行く。今このときをもって私は行く」

ならば、我は扉を開けよう。神々しき宴の為に。神々しき狂宴の為に。
主よ! 我が愛しき主よ !
聖誕の歌を聞く。心は喜びの余り踊り跳ね、目覚め又急いで起き上がる。
主がやって来る。
壮麗なる天の、大いなる慈悲の、力強い真実の主が。その光は明るく、星が昇る。
さあ来れ, 親愛なる者よ。主ユーゼスよ。神の子よ。
我と一つに為り、我々は全てを追っていく。
全ての喜びを、怒りを、悲しみを、楽しみを。
そして喜びは満ちる、そこには恍惚がある! そう我に来れ!汝我が選びし主従よ!
我は汝と永遠に親しい! 汝を我は我が胸に、我が腕に印章のように据え、汝の悲しみに満ちた瞳を喜ばせよう。
忘れよ、おお魂よ! さあ、不安・苦悩を! 汝が堪え忍ぶべきだったものを!!
我が左手に汝は憩い。我が右手に汝は口づけよ。我が主は我がもの!
そして我は彼のもの! 我が身と一つ、離れていくことはない!
栄光は歌うだろう、人と天使の言葉で。ハープとツィンバロンを伴奏にして。
汝の玉座の周りを高く回る天使と。
どの目も未だ感じることはなかった。どの耳も未だ聞くことはなかった。このような喜びを。
それを我々は喜ぶ。おお……おお……甘き歓喜よ、永遠に……。

 ◆

巨大な火柱を吸い込み、黒い気流が渦を巻き球体を成していた。
そして、その遥か上空の空間にぽっかりと大きな穴が空いている。空にではなく、空間にだ。
穴の向う側に広がるのは宇宙空間。こことは異なる次元。知らない宇宙。
輝度が高い。浮かぶ天体は水晶のようなものが寄り集まり、氷の結晶を形作っている。
そこに吸い込まれる。
空が、雲が、大気が、光が、闇が湾曲した空間ごとそこに引きずり込まれていく。
だが恐らく長くは続かない。そうベガは見ていた。穴が収縮に転じていたからだ。だからそれまでは何とかして耐えねばならない。

92 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:20:13 ID:seQrnpj9
――でもどうやって?

空間ごと引きずり込まれているのだ。同一次元に存在するものを掴んでも意味はない。
それでも瞳はせわしなく動き、何か無いかと捜し求める。
そして、それを見つけた。
目に留まったのは火柱を吸い込んだ黒い球体。流竜馬の大雷凰とユーゼスのゼストが衝突し発生したソレ。
この空間においてあの穴の影響を受けていない唯一の物体。
状況を鑑みてこの現状を引き起こしているモノはそれしか考えられなかった。

「ユーゼス! ユーゼス!! 答えてください、ユーゼス!!!」

咄嗟の通信。しかし、返事は返らず、焦りがパニックを引き起こし呼び声が悲鳴に近くなっていく。
そして、折れた脇腹に激痛が奔り、咽て咳き込んだ。呼吸が荒い。真っ赤な血が口から滴り落ちる。
息を整えながら少し冷静になった頭を巡らせた。
現状でユーゼスの安否を確認する手立ては無い。ならどうする? 消し飛ばすのか、あの物体を?
しかし、それで穴が塞がるのかどうかも。
ユーゼスの生存も、今起きている現象も、何もかもがあやふやで一つとして確証が持てない。
その状況下でユーゼスの生存の可能性を捨て去ることは、ベガには出来なかった。
やれることは何もない。それを再確認したのみである。
早く塞がれ。そう念じて空の穴を見上げる。空間が歪み、既にベガのいる位置にまで影響が出始めていた。
そして、ベガは目撃した。穴の向こう側から飛び出し散っていく幾筋かの光を。
正確な数は分からない。視認出来たのも一瞬だ。
だが、ベガはそれを知っている。その光を知っている。あれは――

「あれは……データウェポン。何でこんなところに?」

ベガは知らない騎士凰牙がこの世界にあるということを。
ロジャー=スミスに与えられた伝説の黒いGEAR騎士凰牙。それは模造品ではない。
ベガの知る世界から集められたまごうことなき本物である。ではそのときにセーブされていたデータウェポンはどうなったのか?
答えは単純だ。契約者を失いアインスト空間に閉じ込められていたのである。
それが空いた穴に飛び込んできたのだが、そんなことはベガには知る由も無い。
突然、ドンッと重い衝撃がローズセラヴィーを揺らし、気を取られていたベガを襲った。

「えっ?」

ぐらりと視界が傾く。腹部が火で炙られたように熱い。
手を伸ばしてみると腹まで届かずに何か壁のようなものに遮られた。
それがお腹からずっと伸びている。ローズセラヴィーの壁も、装甲も、何もかもを貫いて。
口から赤いものが吐き出された。視界がぼやけ始め、気だるさが体を支配していく。不思議と痛みはなかった。
それでも自分が死んじゃうんだということは理解できた。
でも何が自分に起こったのか。それがわからない。それにそれを理解するだけの時間もベガには残っていなかった。
意識が朦朧とし、正体を失っていく。夢に落ちていくような心地よさが体を包み込む。

北斗、ごめんね。
帰ってあげられなくて……大きくなるまで一緒にいてあげられなくて……。

涙がこぼれ落ちる。そのぼやけた視界に一機の戦闘機が映った。
一生懸命に飛び、脇目も振らずに向かってくるそれを見て、最期の事切れる瞬間にベガは微笑んだ。

カミーユ、頑張りなさい。あなたは強い子なんだ……か………ら。

93 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:20:50 ID:seQrnpj9
 ◇

何も見えてはいなかった。
基地の上空にぽっかりと口を開けた大穴も、黒い繭の様な球体も、そこから現れた百メートルはあろうかという異形の化け物も、何も目に映ってはいなかった。
エネルギーを求めて異形の化け物から伸びた二本の触手。
それに刺し貫かれ、エネルギーを根こそぎ吸い取られてだらりと力なくぶら下がるローズセラヴィー、それのみが視界を占めている。
指先がチリチリする。口の中はカラカラだ。そして、目の奥は熱かった。
泣くなと自分に言い聞かせる。まだ死んだと決まったわけじゃない。
全速でVF-22を走らせるその先で、化け物が上昇に転じた。もう随分と狭まった上空の穴を目指している。
ローズセラヴィーは触手の先にぶら下がったままだ。
追いすがる。必死に追いすがる中で感じ取った。声が響く。頭の中に直接声が。

北斗、ごめんね。
帰ってあげられなくて……大きくなるまで一緒にいてあげられなくて……。

カミーユ、頑張りなさい。あなたは強い子なんだ……か………ら。

ベガが事切れるその瞬間をカミーユは感じ取ってしまった。
そしてもう一つの響いた声。カミーユ=ビダンか、とつまらなそうに呟いた声を知っている。

「ユーゼス、貴様アアァァァアアアアアアアアアアアッッ!!!!!!!」

絶叫。同時に右腕が勝手に動いていた。大量の火気群が飛び出していく。
穴の中に消えるユーゼス。急速に距離を詰めていく火気群。
しかし、それらは塞がった穴にさえぎられ届くことは無かった。平常に戻った空を突っ切っただけに終わった。
込み上げてくる涙。明けの空に一人の男の悲痛な叫びが木霊する。

 ◆

バーナード=ワイズマンは、瓦礫の下で一人目を覚した。
血でも目に入ったのか視界が赤い。重い頭を揺すりながら前後の状況を思い出そうとして、天井の底が抜けたことを思い出す。
意識の覚醒に比例して体のあちこちが痛み始めてきた。中でも額が特に酷い。

「痛ッ!! こりゃひでぇ」

手を当ててみるとべったりと血が付着した。どうやら派手に切ったらしい。
思わず情けない声が漏れた。
だが他に大きな怪我は無い。額の傷にしても出血こそ派手だが傷自体はそう深くなさそうだった。
だが、首輪に鉄筋が一本突き刺さっているのに気づいたときはゾッとした。
これが首だったらどうなっていたことか。首輪で済んだのは運がよかったのだろう。
そして、潰されずに済んだのは奇跡といってもよかった。
周囲を見回してみるとそれが良く分かる。バーニィは今二つの巨大な鉄骨の隙間に挟まっているのだ。
もっとも動けないというほど隙間が無いわけじゃない。頑張ればどうにか這い出すことは可能に思える。
後ろ手に縛られていた腕も今は自由なのだ。
あの時、ユーゼスに突き出された『首輪』の封筒を懐にしまいこむと彼は、そうして動き始めた。
まずは瓦礫の下から無事脱出するために。
そして彼は気づいていなかった。首輪に突き刺さっている鉄筋が玉を砕いているということに。

94 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:21:52 ID:seQrnpj9

 ◆

継ぎ目一つない平坦な床。うっすらと発光しているドーム状の天蓋。
その中で一人の少女が異変に気づいた。
この殺し合いの為に用意した檻。集めた者たちを閉じ込めている空間。
アインスト=アルフィミィ、彼女自身が『箱庭』を呼ぶそこに綻びが生じた気配がある。
アインスト空間の中に強引に作った不完全で擬似的な空間だ。
綻び自体はそう珍しいことではない。だが、これは大きい。
少しばかり見に行ってみようか、と好奇の心が頭をもたげ直ぐにそれを振り払った。
自分にお呼びの声はかかっていない。
それはすなわち今すぐ自分が対処を行なわなくてもいいということを意味している。
取るに足らない問題なのか。あるいは他のもの、例えばアインストレジセイアが対処に当たったのか。
そして、自分は放送という役目を間近に控えている。でもそれでも――

「気になりますの。とてもとても気になりますの。とってもとぉ〜っても気になりますの」

疼く好奇の心は収まらない。
知らず知らずのうちに、放送の役目を終えたら見に行ってみよう、と決めていた。



【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
 パイロット状態:不明
 機体状態:第三形態
 現在位置:アインスト空間
 第一行動方針:主催者をAI1に取り込む
 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る
 備考1:アインストに関する情報を手に入れました
 備考2:首輪を手に入れました(DG細胞感染済み)
 備考3:首輪の残骸を手に入れました(六割程度)
 備考4:ユーゼスの首輪はメディウス・ロクスに吸収されました】

【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・SボーゲルU(マクロス7)
 パイロット状況:怒り
 機体状況:良好、反応弾残弾なし
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:キョウスケの帰艦を待つ
 第二行動方針:マサキの捜索
 第三行動方針:味方を集める
 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊
 備考:ベガ、キョウスケに対してはある程度心を開きかけています】

【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
 搭乗機体:なし
 パイロット状況:頭部から出血、その他打ち身多数
 機体状況:なし
 現在位置:G-6基地地下発電所の瓦礫の下
 第一行動方針:ユーゼスに協力するのか選択
 最終行動方針:生き残る
 備考1:首輪の玉が砕けました
 備考2:ユーゼスが行なった首輪の解析結果を所持しています】

95 :目覚めよ、と呼ぶ声あり ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:22:24 ID:seQrnpj9
【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル)
 パイロット状態:メディウス・ロクスに取り込まれています。
 機体状態:メディウス・ロクスに取り込まれました。
 現在位置:アインスト空間
 第一行動方針:???
 最終行動方針:???】

【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
 パイロット状態:死亡
 機体状態:中破、EN0
 備考:ユーゼスのメモが残っています】

【メリクリウス(新機動戦記ガンダムW)
 機体状況:良好
 現在位置:G-6基地内部】

【二日目5:55】

96 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/17(土) 21:27:48 ID:seQrnpj9
投下終了。
放送直前にも関わらず色々あれなことになっちゃってます。
ところどころ暴走気味でツッコミどころ満載な気も。
ツッコミ、ご指摘、感想、よろしくお願いいたします。

97 :それも名無しだ:2008/05/17(土) 22:28:15 ID:rGBSOXSs
ちょ、超展開だぁぁぁぁぁぁっ!!

98 :それも名無しだ:2008/05/17(土) 22:32:46 ID:yWXH60B+
投下GJと言わせてもらおうッ!
毎度毎度のことだけども戦闘上手くて興奮するぜ。
そして凄く超展開だぁぁぁぁぁぁっ!
ぶっちゃけ面白そうだから通したいというのはあるんだけどここで通したら本家のDG細胞並に辛いことになるかもしれないし……
とても判断しづらい。とりあえず他の人の意見も聞いてみたいところ。

99 :それも名無しだ:2008/05/17(土) 22:57:04 ID:5vfB6PSd
お疲れ様でした。
予想の斜め上をいった超展開ですなぁ
自分も内容的には面白そうだし通ってもいいかなと思うけれど
このままいくと一応ボスのはずのアインストよりも凶悪化しそうだ
なまじ本家のボスがユーゼスなだけに悩むなぁ(内容的に本家を意識するのは違うかも知れんけど)

100 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 00:39:37 ID:sls9VRAg
投下Gj
ちょ・・・超展開ッ・・・!
さすがユーゼス、いきなり盤上から飛び出たw

ただまだ中盤なのにいきなり首輪外して異空間に行っちゃったのはどうだろ・・・
それに第三形態になるにはラ・ムーの星並の超エネルギーが必要なんでは?
ゲッター線のデータがあっても、ゲッター自身取り込んだわけじゃないし

101 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 01:03:09 ID:GSaghcYf
さすがに鉄筋刺さる程の衝撃受けたら首輪爆発すると思うんだ
解除条件の一つであろう玉破壊が何の制限もなく適当に壊すだけでできると取れなくもないし

102 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 01:22:01 ID:rJ61RvhG
いやどうでもいい

103 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 01:41:42 ID:TXHhcuN/
GJ!
予想以上の超展開だァー!!
面白かったんだけど予想される先の展開考えるとう〜ん
1、ロワ乗っ取り→本家でラスボスだから被る
2、返り討ち死亡→無難
3、ロワ空間に逃げ返ってくる→DG化の危険
吸収された竜馬の動きが未知数だけどこれで通しはちょっと怖いかな
せめてこの展開がユーゼスじゃなかったらとは思う
奴以外にこんなことしでかしそうなのはいないけどなwww

>>100
ゲッターは取り込んでないけど104話でゲッター線は取り込んでるよ

104 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 12:35:31 ID:jILIBz0y
4、異次元に飛ばされて結果的に帰還成功。
  今回の経験を元に、バトルロワイアルの開催を計画する。第一次スパロワに続く。

105 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 14:22:49 ID:K+EwtVr8
第一次の醜態が嘘のように輝いてるなあユーゼスw

106 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/18(日) 20:12:57 ID:BJsfswd9
感想とご指摘、ありがとうございました。
やっぱり暴走しすぎでしたか、でもなんかやりたい放題やったので満足だw
反省はしてる。
首輪と後半の超展開中心に修正したいと思います。
それで一つ質問ですがデータウェポンはありでいいのでしょうか?

107 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 20:24:10 ID:m4pCvw3L
>>106
修正ファイトです
データウェポンはありでいいと思いますよ

108 :それも名無しだ:2008/05/18(日) 21:24:25 ID:Em8JYW2G
>>106
修正頑張れ
ただ考えなしで超展開やるなら困りものだが、自分で風呂敷畳む算段があるなら
後半はある程度通してもいいんじゃないかと思う

109 :それも名無しだ:2008/05/19(月) 13:31:33 ID:gX+RdCOe
>>106
悪い超展開ではないと思うからほどほどな修正でいいんじゃないかと
データウェポンは俺もアリと思う

110 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:21:48 ID:pOYu0MF6
「目覚めよ、と呼ぶ声あり」の修正版です。
>>90の二つ目の◇から以下に置き換えます。

111 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:22:26 ID:pOYu0MF6
 ◆

炎の渦の中、メディウス・ロクスの右腕が大雷凰を貫いていた。
その中でユーゼスは一人冷めた目をモニターに向けていた。映し出されている数字は上昇を続けている。
際どかった。予想外の抵抗。メディウス・ロクスの損傷も大きかったが、取り込んだ。
AI1が伝えてきた推測データ。それはこのパイロットとゲッター線の親和性だ。
理屈理論は分からない。
ユーゼスとAI1をもってしても全く理解の届かないところにこのエネルギーは位置している。
しかし、実測データを解析し、AI1がこのパイロットを必要と判断したのだ。
だが、失敗だ。
炉心のエネルギー値が異常な程の上昇を見せ続けている。活性化したラズナニウムが大雷凰の動力をも取り込み始めている。
だがそれでも、失敗だ。
予測した値にまで達していない。期待したレベルには届いていない。
これまでこの世界の内外で溜め込んできたデータ。取り込んだゲッター線に大雷凰とそのパイロット。
これに手元にある未知のナノマシンとアインスト細胞を付け加えたとて、現状の値では無駄だろう。

「今はまだそのときではない、ということか……」

溜息と共にシートへその身を沈め、僅かな徒労感にその身を任せる。だがそれも一瞬、すぐに思考を切り替えた。
今、メディウス・ロクスの周囲で渦を巻くエネルギー。
偶発的に生じた一時的なものだが、その総量は現時点でのメディウスの限界値を大きく超えている。
これを無駄にする手は無い。
吸収し、修復用に当てるのもいいが、それよりも試してみたいことがあった。
ユーゼス=ゴッツォは、この空間の一つの可能性として『環』を思い浮かべている。
例えばここに四角い一枚の紙があるとする。
紙には東西南北が割り振られているとして、北と南、東と西を繋げればどうなるか?
球を為すのか? 立方体が出来上がるのか?
答えはどちらでもない。出来上がるのはリング状物体――『環』である。
ただし『環』の内径と外径の差が多少の問題を引き起こす。内側に皺が寄るのだ。あるいは折れ曲がる可能性もある。
その問題点。空間的な無理が集中した弱い部分が何処かに存在する。
場所はまだ分からない。だがその一点で次元境界線に干渉できれば、おそらく空間に穴が空く。
しかし、あくまでこれは推論だ。正しいという保証もなければ、不明なことも多い。
干渉にどれほどのエネルギーが必要か、本当に穴を開けられるのか、それすらも分かっていない。
だからここでそのサンプルを得るために――

「機体の修復が遅れようとも、試してみる価値はある」

ヘブン・アクセレレイション。赤黒いオーラを集約し、巨大な引力を持った漆黒の闇へと変貌させる技。
その要領で滞留し渦を巻くエネルギーの集約をメディウス・ロクスは行い始めた。

 ◆

巨大な火柱を吸い込み、黒い気流が渦を巻きながら球体を形作っていく。
その中心にゼストが姿を現した。
ユーゼスの無事を確認して、ほっと息を吐く。
しかし、ユーゼスは何をしているのか。それが解せない。
基地を守るためなら、火柱を球状の物体に変えた時点で用は済んだはずだった。
黒い球体の圧縮は進み、今も徐々にその大きさを変えていっている。既に直径二メートル程の大きさだ。
そこでハッとした。
あの巨大な、天を焦がす程の火柱がわずか直径二メートルの球体に、いやもう既に二メートルを切っている。
下手すればメテオキューブ並の高エネルギー体。強引な圧縮によるそれは、極めて不安定だ。
ゾッと背筋が冷えるのを感じた。
その瞬簡、バスケットボール程度の大きさにまで圧縮されたそれが、天高く打ち出される。
遥かな上空、天空の高みで空間が歪んだ。
歪んだのは空ではない、空間だ。その空間に穴が空く。
それほど大きくはない。直径にして約十メートル。
人はともかく機動兵器が潜り抜けられる大きさではないが、その向うに宇宙が見えた。
こことは異なる次元。知らない宇宙。

112 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:23:09 ID:pOYu0MF6
輝度が高い。浮かぶ天体は水晶のようなものが寄り集まり、氷の結晶を形作っている。
だが、穴の向う側に広がるのは紛れも無い宇宙空間だ。
そこに吸い込まれる。
空が、雲が、大気が、光が、闇が湾曲した空間ごとそこに引きずり込まれていく。
だが恐らく長くは続かない。そうベガは見ていた。穴が収縮に転じていたからだ。
だが、空間の歪みは既にベガのところにまで出始めている。
何とかして耐えねばならない。

――でもどうやって?

空間ごと引きずり込まれているのだ。同一次元に存在するものを掴んでも意味はない。

「ユーゼス! ユーゼス!! 答えてください、ユーゼス!!!」

咄嗟の通信。しかし、返事は返らず、焦りがパニックを引き起こし呼び声が悲鳴に近くなっていく。
そして、折れた脇腹に激痛が奔り、咽て咳き込んだ。呼吸が荒い。真っ赤な血が口から滴り落ちる。
息を整えながら少し冷静になった頭を巡らせた。
落ち着け、と自分に言い聞かせる。
この現象を引き起こしたのはユーゼスだ。考えなしに行動するような人間ではない。意味あっての行動だ。
無意味に仲間を危険に晒すような人でもない。
ならば、自分に出来るのはユーゼスを信じることだけだ。そう思い定め、上空を見上げた。
そして、ベガは目撃する。穴の向こう側から飛び出し散っていく幾筋かの光を。
正確な数は分からない。視認出来たのも一瞬だ。
だが、ベガはそれを知っている。その光を知っている。あれは――

「あれは……データウェポン。何でこんなところに?」

ベガは知らない騎士凰牙がこの世界にあるということを。
ロジャー=スミスに与えられた伝説の黒いGEAR騎士凰牙。それは模造品ではない。
ベガの知る世界から集められたまごうことなき本物である。ではそのときにセーブされていたデータウェポンはどうなったのか?
答えは単純だ。契約者を失いアインスト空間に閉じ込められていたのである。
それが空いた穴に飛び込んできたのだが、そんなことはベガには知る由も無かった。

 ◇

「話にならんな」

穴の塞がった空を見上げ、ユーゼスは呟いた。
メディウス・ロクスのほぼ全エネルギーを圧縮と制御に回し、尚且つ穴を穿つのに必要なエネルギーを外部から持ってきたのだ。
そのエネルギー総量は、今のメディウス・ロクスが単機で為し得る限界を優に超えていた。
だが、それでようやく十メートル程度の穴が空いたに過ぎない。
しかもその規模を維持できたのは僅かに二分。その後、一分未満で穴は塞がった。
発生から消失まで合わせて三分未満。
例え不安定な場所を衝いたとしても、メディウス・ロクスが通過できるだけの穴は空けることすら出来ないだろう。
そして、AI1に回すものを除いた全エネルギーを消費した結果、行動不能のおまけ付きである。
しかし、ユーゼスは不適に笑う。
確かに現時点のメディウス・ロクスでは話しにならない。だがあくまで現時点でのことだ。
次に繋がるデータは手に入れることが出来た。
必要なエネルギー総量はほぼ把握したといっていい。ならば、後はそれを確保するだけである。
そしてそれは、メディウス・ロクスのエネルギーでなくてもいいのだ。
例えばカミーユ=ビダンの乗るVF-22に搭載されている反応弾。それ単発では足りないが足しにはなる。
補給に行ったのだからそれが手に入る可能性は高い。
もっともキョウスケ=ナンブが奴をどう扱ったのかは知らないが……。

「ベガ、私だ」
「ユーゼス、今の現象は一体?」

113 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:25:02 ID:pOYu0MF6
「説明は後でする。引き続き警備を頼む。ゼストは暫く使えないのでな。
 中尉達が戻ったら二人のうちどちらかと交代して休め。
 それと放送時には全員集まるようにな。いいな? 伝えたぞ」
「待ってください! 話は」

言葉途中で一方的に通信を切る。ほぼ同時にレーダーにVF-22を示す光点が灯る。噂をすれば何とやらだ。
だが、光は一つ。ファルケンの反応はそこにはない。
その理由を探りかけてユーゼスは考えるのを辞めた。探らずとも顔を会わせれば直ぐに分かる話だ。
それよりも思考が散漫になってきている。さすがに少し疲れたが見え始めたようだ。
放送までの残り十五分少々を休みに当てよう。場合によっては放送後に仮眠をとるのも悪くはない。
しかし、とコックピットシートに沈み込みながらユーゼスは思う。

「しかし、あの飛び散っていった光は一体……」

 ◆

バーナード=ワイズマンは、瓦礫の下で一人目を覚した。
血でも目に入ったのか視界が赤い。重い頭を揺すりながら前後の状況を思い出そうとして、天井の底が抜けたことを思い出す。
意識の覚醒に比例して体のあちこちが痛み始めてきた。中でも額が特に酷い。

「痛ッ!! こりゃひでぇ」

手を当ててみるとべったりと血が付着した。どうやら派手に切ったらしい。
思わず情けない声が漏れる。
だが他に大きな怪我は無い。額の傷にしても出血こそ派手だが傷自体はそう深くなさそうだった。
だが、潰されずに済んだのは奇跡といってもいい有様である。
周囲を見回してみるとそれが良く分かる。バーニィは今二つの巨大な鉄骨の隙間に挟まっているのだ。
もっとも動けないというほど隙間が無いわけじゃない。後ろ手に縛られていた腕も今は自由。
頑張ればどうにか這い出すことは可能に思える。
グルリと周囲を見回すと、あの時ユーゼスに突き出された『首輪』の封筒を見つけて、懐にしまいこむ。
同時に抜け出すためのあたりも付けた。
彼は、そうして再び動き始める。まずは瓦礫の下から無事脱出するために。

 ◆

輝度の高い宇宙。水晶は寄り集まって氷の華のような天体を形作っている。
常とは違う宇宙に、また別の空間が存在していた。
それは『箱庭』、殺し合いの為だけに用意された一時的で不安定な空間。
その空間境界面の前でアルフィミィは一人首を傾げていた。

「おかしいですの……」

そうおかしい。おかしいのだ。
箱庭の空間に綻び生じた気配があった。だが、それ自体はそう珍しいことではない。
元々長く持たせることを前提に作られた空間ではない。綻びが生じることもあれば、極稀に穴が空くこともある。
しかし、それはここではない。空間的な無理は一箇所に集めた。そのほうが管理しやすいからだ。
だからその周辺で生じたのなら話は分かる。でも、ここは――

「穴が空くはずのない場所でしたの」

破滅の王ペルフェクティオ、彼が姿を現す前触れというのならまだ分かる。
用意された小さな空間に呼び寄せ、崩壊していく空間ごと彼の者を取り込むことによってイェッツトへの階段を登る。
それはあわよくばという程度であったが、目的の一つとして挙げられていた。
だが、その要素はグラキエースの死亡によって失われたはずである。今、この空間に彼が誘い出される確率はゼロにも等しい。
ならばなぜ? そういえば、電子の霊獣達の気配が消えている。あれらが空間に干渉するだけの力を備えていたのだろうか?

114 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:25:51 ID:pOYu0MF6
暫くして考えるのを辞めた。
自分に与えられた役は進行だ。空間の管理はアインスト・レジセイアに任されている。
そして、ノイ・レジセイアは何も言ってこない。つまり自分が関わるべき問題ではないのだ。
取るに足らない問題。そういうことなのだろう。だがそれでも疼く好奇の心は静まらない。
冷静な心と疼く好奇心の板ばさみ。放送のときを前にして、蒼の少女アルフィミィは足をバタつかせて一人身悶えしていた。

「気になりますの。とてもとても気になりますの。とってもとぉ〜っても気になりますの」



【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メディウス・ロクス(スーパーロボット大戦MX)
 パイロット状態:若干の疲れ
 機体状態:第二形態、損傷多数、EN残り5%、自己修復中、EN回復中
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:放送まで休憩
 第二行動方針:AI1の育成
 第三行動方針:首輪の解除
 第四行動方針:サイバスターとの接触
 第五行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る
 備考1:アインストに関する情報を手に入れました
 備考2:首輪を手に入れました(DG細胞感染済み)
 備考3:首輪の残骸を手に入れました(六割程度)】

【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー)
 パイロット状態:アバラを数本骨折、仮面なし
 機体状態:頭部損壊、右腕切断
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:G-6基地の警護
 第二行動方針:首輪の解析
 第三行動方針:マサキの捜索
 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出
 備考1:月の子は必要に迫られるまで使用しません
 備考2:ユーゼスの機体を、『ゼスト』という名の見知らぬ機体だと思っています
 備考3:ユーゼスのメモを持っています】

【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・SボーゲルU(マクロス7)
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好、反応弾残弾なし
 現在位置:G-6基地
 第一行動方針:キョウスケの帰りを待つ
 第二行動方針:マサキの捜索
 第三行動方針:味方を集める
 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒
 最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊
 備考:ベガ、キョウスケに対してはある程度心を開きかけています】

115 :穴が空く ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:26:17 ID:pOYu0MF6
【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争)
 搭乗機体:なし
 パイロット状況:頭部から出血、その他打ち身多数
 機体状況:なし
 現在位置:G-6基地地下発電所の瓦礫の下
 第一行動方針:とりあえず瓦礫の下から抜け出る
 第二行動方針:動く機体を探す
 最終行動方針:生き残る
 備考1:首輪の玉が砕けました
 備考2:ユーゼスが行なった首輪の解析結果を所持しています】

【流 竜馬 搭乗機体:大雷鳳(バンプレストオリジナル)
 パイロット状態:吸収
 機体状況:大破】

【メリクリウス(新機動戦記ガンダムW)
 機体状況:良好
 現在位置:G-6基地内部】

【二日目5:55】

116 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/19(月) 23:34:12 ID:pOYu0MF6
修正版投下終了です。
内容の変更に伴いタイトルも変更。
主な変更点はメディウスの進化の保留、首輪の玉破壊、カミーユの出番の消失。
追加はユーゼスの空間考察です。

117 :それも名無しだ:2008/05/19(月) 23:45:36 ID:yOEWHJZ6
修正お疲れ様です。

ところで現状の竜馬はメディウスに吸収されてる状態になってますが、次回放送時にどうしましょうか。
死亡扱いにして名前を読み上げるのか、それとも生存扱いにしておくのか。
個人的には「放送で名前を呼ばれはするけど、書き手視点では生存している」状態にすれば良いかと思います。
一応死んではいないから今後の展開次第で復活も可能かもしれませんし、もし駄目ならば死亡扱いのままにすれば良い訳だし。

……それにしても初代と言い、今回と言い、ロワの竜馬はユーゼスに利用され尽くす運命にでもあるんだろうか。

118 :それも名無しだ:2008/05/20(火) 00:03:36 ID:hnZA2p3p
ゲッペラーが対抗意識燃やしそうだなw

119 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/20(火) 00:25:34 ID:AIC3ejGN
エンペラー「ねえ、竜馬君……その仮面、誰?」
竜馬「ああ……いや、コイツは……」
ユーゼス「ふむ、ゲッターエンペラーか。流竜馬を手に入れようとしても無駄な事だ。この男は、もはや私の所有物なのだからな」
エンペラー「っ……! そ、そんな、竜馬君は物じゃありません!」
ユーゼス「悔しいか? 悔しかろう。だが、いくら叫んでも無駄な事だ。もはや、流竜馬は私の虜……」
エンペラー「そ、そんなの駄目です! 竜馬君を解放してください!」
ユーゼス「フッ……そう言われて、私が大人しく流竜馬を解放すると思うかね?」
エンペラー「そ、それは……っ」
ユーゼス「そうだ、もはや流竜馬は私の物だ……! 髪の毛一本であろうとも、もはや他の者に渡しはしない!!」
エンペラー「……どうしても、竜馬君を自由にする気は無いんですか?」
ユーゼス「くどいな」
エンペラー「…………だったら」
ユーゼス「む……?」
エンペラー「だったら……だったら、私は竜馬君を取り戻します! ユーゼス=ゴッツォ、あなたを倒して!!」
ユーゼス「ほう……それは私に対する宣戦布告、と受け取っても良いのかな……?」
エンペラー「渡さない……絶対に……! あなたなんかよりずっと前から、私は竜馬君を想い続けてきたのに……!」
ユーゼス「クク……面白い……。どうやら、よほどゼストの糧となりたいようだな……」
エンペラー「ユーゼス=ゴッツォ! あなたを倒して、私は竜馬君を取り戻してみせる!」
ユーゼス「やってみるがいい! 流竜馬は誰の物か、力尽くで教えてやる!」
エンペラー「この……泥棒猫ッ!!」

隼人「フッ……モテモテだな、リョウ」
竜馬「勘弁してくれ……」


>>118の発言で、こんな妄想を思い付いてしまった。
……どうやら、俺は疲れているらしい。

120 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/20(火) 00:29:44 ID:uAWu2gch
>>117
それは自分も迷いました。最後のところの【残り何人】をどうしようかって感じで。
私も出来れば「放送で名前を呼ばれはするけど、書き手視点では生存している」がいいです。
融通が一番利きますので。

で、投下した後に嫌な予感がしてOGs確認してみればやっぱり……orz
訂正失礼します。
>>113のイェッツトをツーンクンフトへ修正。
>>115の最後に【残り23人】を追加。

121 :それも名無しだ:2008/05/20(火) 00:50:10 ID:7z6OX81t
修正乙です。自分が気付いた所であと1つ
ラズナニウム→ラズムナニウム

122 :それも名無しだ:2008/05/20(火) 22:26:54 ID:V/AnR33h
修正乙です
ベガさんが生き返ったし即仲間割れにはならないかな>基地組
メディウスに吸収された竜馬がどうなるのかwktkですよ

123 :それも名無しだ:2008/05/20(火) 22:59:18 ID:gQw38P/G
そろそろ禁止エリアどこにするか話し合う時期かな。
他のパートを進めておきたい人がいなかったら放送いけるし。
結局今回は4ヶ所なんだっけ?

124 :それも名無しだ:2008/05/21(水) 22:17:57 ID:dJcCI/Rs
四か所でいいと思う。
禁止エリアもだけど以前雨なんかの気候変動を入れたいって人がいなかったっけ?
基地組が放送直前だから他のパートは進めなくても大丈夫だろう。

125 :それも名無しだ:2008/05/21(水) 23:53:20 ID:R+2fnUO/
ぶっちゃけロボに乗っちゃってるから、あんまり気候を変える意味が無いような気もするのだがな。
フラグになるかもしれないが、雨の描写など書き手の負担も増える事になる。
あんまり書き手の多いロワでもないんだし、なるべくシンプルな展開の方が後々に繋げ易いと俺は思うな。

あと、もう「まだ書きたいパートがある」って人が名乗り出さえしなければ、もう放送に入っても問題は無いと思う。
……それにしても、今度の放送で死人出すぎだな。20人以上って、半端じゃねー数だぞ。

126 :それも名無しだ:2008/05/22(木) 00:51:09 ID:E0l/wNf4
ごめん。気候変動言い出したの自分です。
視界の悪化とかぬかるみの発生・演出に使えるかなって思ってたんだけど、
そこまでこだわってないので無しでも全然いいですよ。
というか面倒なこと言い出してすまんかった。

この様子だと禁止エリア決めて週末くらいには放送かな。

127 :それも名無しだ:2008/05/22(木) 01:04:47 ID:hMJY7PsS
いや、期待してない

128 :それも名無しだ:2008/05/22(木) 01:25:18 ID:wqIKYetl
そういえば初代の方でも「雨降らさないか?」って意見が出てたんだよなあ。
ASのECSが使用不可能になったり、ベターマンアクアが飛行可能になったり、エスカフローネが水漏れしたりと、
もし実現していたら影響を受ける機体が結構あったりしてたんだよな。

129 :それも名無しだ:2008/05/22(木) 19:54:09 ID:SMRso71x
それに比べれば二次は致命的な影響受ける機体はないな
精々ビームが減衰するくらいか?
と思ったら摩擦熱と風圧で情けない声を上げていた奴がいたな
雨粒なんか混ざったら速度によっては即死しかねん

それはそうと禁止エリア候補でものんびり挙げていきますか?
決めなきゃ放送に移れないし
とりあえず前あがってたのはここらへんだったと思う
C-8:合流地点だったり集団がいたりで10〜11人に影響がでる
B-8・C-1・C-7・D-8(C-8包囲型):影響はC-8と同じでより広範囲
D-3:アイビス・ブンドル・ガウルンの3人に影響
C-3・D-2・E-3(D-3包囲型):中央廃墟組6人全員に影響

130 :それも名無しだ:2008/05/22(木) 22:01:06 ID:8/wmbJH5
いっそのこと書き手さんに決めてもらうというのはどうだい?>禁止エリア
投下数トップ3で現在も継続して書いてもらってる御三方にそれぞれ一つずつ、放送を書いた人に最後の一つを埋めてもらうとか
書き手さんには書き手さんでやりたい展開なんかがあるかもしれないしさ

131 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/23(金) 21:51:09 ID:rg8X0c0S
>>130
まとめサイトで投下数確認した限り、俺も御三方の一人に数えられてるんだろうけど、俺の意見は「A-3エリアの封鎖」です。
なるべくフラグ潰しの可能性を削る方向で考える人間なので、なるべく放送後の影響が少ない方が俺個人の意見としては有り難い。

それにしてもスパロボで御三方って言うと、ガンダム・ゲッター・マジンガーが思い浮かびますな。
このロワだとマジンガーは今一つ目立ってないのが惜しまれるけど。
マジンガーZの回収に成功したら、一気に活躍してくれるんだろうか。

132 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/05/23(金) 22:13:58 ID:nG1cb0r3
じゃあ、私は「G-7」でお願いします。
基地とキョウスケの間を禁止エリアに。

マジンガーをアムロに分解させて、分離機能なしでフォルテギガスを復活させようと一時期企んでいたのも私だ!
でも確かに合流後にマジンガー回収したらアムロ・真ゲッター・マジンガーの擬似御三家チームになるね。

133 : ◆C0vluWr0so :2008/05/24(土) 00:04:11 ID:J+pkopdP
そしたら俺は「H-6」でお願いします。
G-7と合わせて基地組への牽制と北西市街との行き来を邪魔するのが狙い。

むしろアムロ・竜馬・甲児の御三家三人をゲッターに乗せれないかと考えていたのも私だ。

134 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 15:48:58 ID:ylgN3fBr
放送書いたので他に書いてる方がおられなかったら夜十時頃投下いたします。
他におられた場合はお譲りします。
放送って別にトリなしでもいいよね?

135 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 16:12:41 ID:XUwteNFC
別に無くても構わないと思うけど、あっても問題無いと思うよ。
まあ、その辺りはお任せします。

ところで、メディウス内部の竜馬で作品投下するのってアリ?
一応死亡扱いになっているから、やっぱり正式復活までは自重しておくべきなのかな?

136 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 16:45:35 ID:IeX7MT3x
>>135
いいんでない?

137 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 21:00:07 ID:RxV/eURy
放送案期待してお待ちしております

竜馬に関しては後で困らない範囲でならいくら動かしても大丈夫だと思いますよ
復活がいつになるか分からないし、それまでただ眠らせておくのも勿体ないですし

そして比瑪&テニア絵を描いたのは誰だ!?
いいぞ、もっとやれ

138 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/24(土) 21:05:01 ID:XUwteNFC
それじゃあ早速だけど竜馬予約。
放送後、落ち着いたら投下したいと思います。

139 :第二回放送:2008/05/24(土) 22:03:04 ID:KbXqDegs
長い長い夜は終わりを告げ、昇った朝陽が大地を照らす。
冷たく澄み切った空気。清々しい夜明けのこの時間に、告別の声は鳴り響く。

『皆様、おはようございますですの。まずは長い夜を越え生き延びられたこと、お祝い申し上げますの。
 では皆様お待ちかねの死者の発表ですの――』

 アスラン=ザラ
 ユウキ=コスモ
 神 隼人
 アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ
 九鬼 正義
 ベルナルド=モンシア
 ヒイロ=ユイ
 孫 光龍
 シャア=アズナブル
 相羽 シンヤ
 ゴステロ
 ゼクス=マーキス
 カズイ=バスカーク
 マサキ=アンドー
 ミスマル=ユリカ
 巴 武蔵
 カテジナ=ルース
 クルツ=ウェーバー
 グラキエース
 ギム=ギンガナム
 流 竜馬

『――以上21名の方々が、皆様の犠牲となりお亡くなりになられましたの。予想以上の結果に私もただ目を丸くしておりますの。
 引き続きちゃきちゃき頑張ちゃって欲しいですの。
 続いては禁止エリアの発表ですの。皆様、メモの用意はよろしいですの?
 禁止エリアによる死亡も確認されておりますので、まだの皆様は用意することをお勧めしますの。
 コホン……え〜、では……今から二時間後の午前八時にA-3・A-5・G-7・H-6の四エリアが進入禁止となりますの。
 最後に一つ、私からアドバイスを差し上げたいと思いますの。
 くれぐれも隣の人間を心から信頼することのないよう気をつけていただきたいですの。するのは信頼ではなく利用。そう割り切っちゃうことが一つのポイントですの。
 それでは十二時間後また生きてお会いできますよう、皆様の無事をお祈り申し上げますの。では』

それっきり彼女の声はぷつりと途絶え、聞こえなくなった。

140 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 22:05:26 ID:KbXqDegs
投下終了。
とくに捻りはなしです。

141 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 22:20:41 ID:RxV/eURy
投下乙です
シンプルイズベスト、短い中に必要最低限の情報が入ってて良く纏まった放送だと思いますよ

142 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 23:24:15 ID:Stl6ewV0
欲を言えば>>114でとっても気になってる様子だったからその辺の描写も欲しいと思ったり
まぁ後で誰かがその辺り利用した話を思いついたときに描写する、ってのでもいいと思うけど

143 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/24(土) 23:44:35 ID:XUwteNFC
まあ、お仕事に私的な感情を挟むのは良くないとでも思ったんでしょう。
下手に穴の事を話してしまうと、参加者に余計な情報を与える事にもなりますから。
ミィらしさも出てるし、良い放送だと思いますよ。

さて、それでは放送で特に問題も無さそうですし、短いですが竜馬投下しようと思います。

144 :ゲッターロボ ◆ZbL7QonnV. :2008/05/24(土) 23:45:51 ID:XUwteNFC
――“これ”はなんだ!?

『う、おおおおおおおおおおお――――っっっっっ!!』
爆発的な光の奔流に飲み込まれながら、それでもなお流竜馬は死に物狂いで足掻き続けていた。
肉の身体から解き放たれて、意識だけが剥き出しとなった竜馬の魂。
メディウスの内に取り込まれた彼を待ち受けていたのは、やはりメディウスの内に取り込まれていたゲッター線との邂逅だった。

『な、なんだ……!? なんだってんだ、コイツはぁっ!!』
ゲッター線の膨大で圧倒的な力と“意思”が、竜馬の魂に流れ込む。
それは常人ならば一瞬で神経が焼き切れかねない、果てしなき戦いの歴史を綴ったメモリー。
あらゆる次元で繰り広げられてきた激しき闘争の数々。
“この”流竜馬が知るはずのない知識と経験を、竜馬の魂は強制的に見せ付けられていた。

ゲッターロボ。
インベーダーとの決戦。
早乙女ミチルの死。
裏切りの神隼人。
狂気に犯された早乙女博士。
真ドラゴン。

竜馬の記憶に蘇る、かつて竜馬自身が体験した出来事の数々。
そして本来の竜馬が辿るはずだった遙かな未来の出来事までを、ゲッターの意思は竜馬の魂に見せ付けていた。

月面。
ブラックゲッター。
メタルビースト。
ゴウ。
コーウェン。
スティンガー。
木星。
ゲッター太陽。

そして――

恐竜帝国との激闘。
記憶を失くした流竜馬。
たった独りで死地に赴く巴武蔵。
自爆するゲッター1。
ネーサー。
ネオゲッター。
橘翔。
大道凱。

『これは隼人の……“あの”隼人の記憶か!?』

145 :ゲッターロボ ◆ZbL7QonnV. :2008/05/24(土) 23:46:56 ID:XUwteNFC
そうだ。
だが、それだけではない。

平安の鬼と戦うゲッターロボがあった。
世界征服を目論む悪の科学者に立ち向かうゲッターロボがあった。
正義の魔神たちと力を合わせて、世界の平和を守り抜かんとするゲッターロボがあった。
巨大な植物で埋め尽くされた世界を駆けるゲッターロボがあった。
かつての宿敵と手を結び、謎の敵と死闘を繰り広げるゲッターロボがあった。
仮面の魔人によって仕組まれた殺し合いの中、真なる力を解放するゲッターロボがあった。
惑星を凌駕してなお余りあるほどの、あまりにも大きすぎるゲッターロボがあった。

『あれ、は……エン、ペ……ラー…………!?』

決して知らないはずの言葉が、竜馬の口から迸る。
いつしかゲッターによる戦いの記憶は様相を変えて、その舞台を宇宙に移し変えていた。
いや、それを戦いと呼んでも良いものか。
あまりにも一方的で圧倒的な破壊と蹂躙が、竜馬の眼前では繰り広げられていた。
宇宙を埋め尽くさんばかりの数を誇る、ゲッターロボの大艦隊。
ゲッターロボの軍勢によって、いくつもの世界が瞬く間に崩壊の時を迎えていく。
それは、決して物の例えではない。
惑星を割り砕き、太陽を消し飛ばし、宇宙を蹂躙する大艦隊。

『これは……なんだ……!? 俺に一体何を見せ付けようっていうんだ……ゲッタァァァァァァァァーーーーーッッッッ!!!』

それが、それこそが、ゲッターロボ――
ゲッターが行き着く、その果てにあるカタチ――



【流 竜馬 搭乗機体:???
 パイロット状態:???
 機体状況:???】

【二日目……? ?:??】

146 :それも名無しだ:2008/05/24(土) 23:48:51 ID:XUwteNFC
竜馬投下。
とりあえずゲッターフラグを立てときたかった。まあ、これぐらいならまだ許容範囲のはず。
ちなみに、作中で出た「違う世界のゲッターロボ」はこうなっております。

平安の鬼と戦うゲッターロボ:新ゲッターロボ
世界征服を目論む悪の科学者に立ち向かうゲッターロボ:ゲッターロボ號
正義の魔神たちと力を合わせて、世界の平和を守り抜かんとするゲッターロボ:劇場版マジンガーシリーズ
巨大な植物で埋め尽くされた世界を駆けるゲッターロボ:ゲッターロボ飛焔
かつての宿敵と手を結び、謎の敵と死闘を繰り広げるゲッターロボ:ゲッターロボアーク
仮面の魔人によって仕組まれた殺し合いの中、真なる力を解放するゲッターロボ:スパロボキャラバトルロワイアル

スパロワ竜馬がゲッター線を通してゲスト出演する展開も考えていたが、それは流石にやりすぎかと思って没にしたのも私だ。

147 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 00:17:41 ID:p4GVq+ev
投下乙!
着々とゲッターフラグが立っていくなぁ……
竜馬がどうなるのか分からないけれど大事な鍵になりそうだ

148 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 01:44:34 ID:G++ATqIR
こいつは期待が高まりますね。
なにやら美味しいことになりそうな予感。

で、ちょこっと思ったことなんですがね。
竜馬の「放送で名前を呼ばれはするけど、書き手視点では生存している」って言う状態について。
これって本スレの雑談まで目を通していれば分かる状態ではあるけど、SSだけを読んでいるとそれが分かりずらいんですよ。
なのでその辺について放送か、もしくはこっちの竜馬の話のSS中で触れておいたほうが後で読み返すときに良いと思います。
一応、修正要求ではなくただの提案のつもりなので、参考までに。

それにしても飛焔を持ってくるとはいい趣味をしている。
割と好きなだけにちょっと嬉しい。

149 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/25(日) 01:59:38 ID:+1/446JQ
>>148
なるほど、確かにそうですね。
では、前半部分を修正しようと思います。これから修正加筆版を投下しますので、前半部分と差し替えてください。

150 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/25(日) 02:00:55 ID:+1/446JQ
――“これ”はなんだ!?

『う、おおおおおおおおおおお――――っっっっっ!!』
爆発的な光の奔流に飲み込まれながら、それでもなお流竜馬は死に物狂いで足掻き続けていた。

死んでは、いない。
流竜馬は、生きている。
メディウス・ロクスの内に取り込まれ、ゼストの糧とはなりながらも、その魂は今も生かされ続けていた。
だが、それを知る者は彼自身以外に存在しない。
竜馬を取り込んだユーゼスも、バトルロワイアルの進行を任されているアルフィミィも、流竜馬が生存している事実に気が付いてはいなかった。
だが、それも無理はない。
今の竜馬は、人知を超えた領域――ゲッターの世界と直に繋がっていたのだから。

肉の身体から解き放たれて、意識だけが剥き出しとなった竜馬の魂。
メディウスの内に取り込まれた彼を待ち受けていたのは、やはりメディウスの内に取り込まれていたゲッター線との邂逅だった。

『な、なんだ……!? なんだってんだ、コイツはぁっ!!』
ゲッター線の膨大で圧倒的な力と“意思”が、竜馬の魂に流れ込む。
それは常人ならば一瞬で神経が焼き切れかねない、果てしなき戦いの歴史を綴ったメモリー。
あらゆる次元で繰り広げられてきた激しき闘争の数々。
“この”流竜馬が知るはずのない知識と経験を、竜馬の魂は強制的に見せ付けられていた。

ゲッターロボ。
インベーダーとの決戦。
早乙女ミチルの死。
裏切りの神隼人。
狂気に犯された早乙女博士。
真ドラゴン。

竜馬の記憶に蘇る、かつて竜馬自身が体験した出来事の数々。
そして本来の竜馬が辿るはずだった遙かな未来の出来事までを、ゲッターの意思は竜馬の魂に見せ付けていた。

月面。
ブラックゲッター。
メタルビースト。
ゴウ。
コーウェン。
スティンガー。
木星。
ゲッター太陽。

そして――

恐竜帝国との激闘。
記憶を失くした流竜馬。
たった独りで死地に赴く巴武蔵。
自爆するゲッター1。
ネーサー。
ネオゲッター。
橘翔。
大道凱。

『これは隼人の……“あの”隼人の記憶か!?』

151 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 02:01:46 ID:+1/446JQ
以上です。こんな感じにしておけば、わかりやすくなったでしょうか。

152 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 10:01:01 ID:Mig/7/Xe
修正お疲れ様です。
分かりやすくなってていいと思いますよ。

153 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 22:08:49 ID:p4GVq+ev
修正乙です。
こうしておけば新規の人にも分かりやすいですね。
さぁ、放送も投下されたことだし今後は色んなパートが動くんだろうな。
今度の放送間ではどの位死人が出るんだろうか……

154 :それも名無しだ:2008/05/25(日) 22:29:34 ID:wT5z8UeN
第二回放送時の生存者登場回数ランキング
ちなみに平均登場回数は10.42回
11回以上が10人、10回が4人、9回以下が10人ときれいに分かれてるのが面白い

順位  名前  
1位T  アキト    
(14回) キラ    
3位T  ロジャー
(13回) ユーゼス
     ベガ
6位T  ソシエ
(12回) キョウスケ
     カミーユ
9位T  テニア
(11回) バーニィ
11位T  竜馬
(10回)  統夜
      ブンドル
      アムロ 
15位T クインシィ
(9回)  ガロード
      ガウルン
      アイビス
      ジョナサン
20位T  オルバ
(8回)  シャギア
      比瑪
      甲児
      バサラ
番外
(6回)  アルフィミィ

155 :それも名無しだ:2008/05/26(月) 23:01:22 ID:7KQJKvZn
>>154
集計乙ー
結構バランスいい……のか?
下位だからと言ってナデシコ組が影薄いかといえばそうでもないし。
……でもバサラだけは擁護のしようがないw

156 :それも名無しだ:2008/05/26(月) 23:14:54 ID:iKOWSJeg
乗ってるのが戦艦だから気絶してても邪魔にならないというのがまたな……
起きても邪魔になるだけだしw

157 :それも名無しだ:2008/05/26(月) 23:25:27 ID:0GnVmGZL
全てが終わった後に起きてきて本人的には夢オチで終わりそうwww
寝たままというのは実は最強の生存フラグかもしれないな

158 :それも名無しだ:2008/05/27(火) 22:45:50 ID:/ujnkp5A
紅茶ばっか飲んでた奴が何故か最後まで生き残ってるなんてこともあるからな

159 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 02:13:10 ID:2dhS0fN4
アルフィミィ単独予約……って、やってもいいですかね?

160 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 06:45:29 ID:CQJueFeS
いいと思いますよ。
主催者サイドの描写も徐々に欲しい時期ですしね。

161 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/29(木) 17:11:43 ID:GOA9DYk7
それじゃ、アルフィミィ予約。
ちょっと放送後一時間くらい、ロワの進行役から席を外れてもらう予定です。
もしアルフィミィを作中で出演させる予定の書き手がおりましたなら、時間軸に注意願います。

162 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 19:07:35 ID:0odGZzy/
つ「期待」


ついでにちょっと聞いてみるが、絵板で何か描いて欲しい絵ってある? 
いや俺が描くんじゃないけど、書き手のモチベーションを挙げる意味でさ
自分のSSがリクエストされた上に絵まで描かれたらテンションうなぎ上りじゃね?

163 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 20:54:05 ID:zd6jdmHo
>>161
つ「激励」
とうとうミィ単体予約か。
本家のユーゼスほどじゃないけど徐々に描写量増えてきたな。

>>162
黒テニアとムサシ
バールのようなモノ+ソシエ

164 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/29(木) 20:55:28 ID:4Le1Zb6W
えーと、今度は上手くトリできてるかな?

アムロ、ガロード、トウヤ、クィンシィ、ジョナサン、ガウルン 予約します。



165 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 20:59:50 ID:zd6jdmHo
新人さん、キター!!
統夜そっちに喧嘩売るのか。
ってか、ガウルンもいるとはこれは楽しみです。

166 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 21:12:33 ID:ei0eJ0to
御二方頑張って下さい
つ「期待」「激励」

でもアムロ達の合流地点にナデシコ組がいるのよね……
必ずしも接触するとは限らないからどうにでもなるかもだけど、気になったので一応言っときます

167 :それも名無しだ:2008/05/29(木) 23:49:49 ID:+a3rMb2p
>>162
ピンクの人二次スパ仕様

168 :破壊帝王 −Destruction emperor− ◆ZbL7QonnV. :2008/05/29(木) 23:58:31 ID:2dhS0fN4
おそらくは規格外の力で強引に空間を抉じ開けたからなのだろう。
その座標は“軸”が捻れ、極めて不安定な状況に陥っていた。
二〜三日で終わらせる予定だったデスゲームのため、急場拵えで仕立て上げた箱庭世界である。
さほど遠くない内に、崩壊の時を迎えるだろう事は予測されていた。
だが、これは……。

「ただ単純に空間が歪んだ、と言う訳ではなさそうですの」
バトルロワイアルの会場となっている、箱庭世界の外壁部分。
今は塞がれた“穴”の開いていた場所に立ち、アルフィミィは興味深そうに呟きを洩らしていた。
放送用の台本を読み終えてから間を置かず、彼女は好奇心に任せて行動を起こしていた。
バトルロワイアルが行われている会場内に直接乗り込む事は禁じられている。
レジセイアの命令が降りさえすれば事情は異なってくるのだろうが、今現在の指示は現状維持。
バトルロワイアルの進行以外に、レジセイアからの命令は下されていなかった。

アルフィミィとて、なんでもかんでも好き放題に出来る訳ではない。
ゲームマスターとしての裁量を大きく逸脱する行為までは、流石に認められていなかった。
偶発的な事態によって、バトルロワイアルの会場を飛び越えてしまったテンカワアキト。
彼に対する処遇でさえ、かなりギリギリの落とし所であったのだ。
参加者に対する直接的なコンタクト。新規機体の投入もしくは、破壊された機体の修復。
いずれもバトルロワイアルの公平性を保つ上で、好ましくない行為であった事は疑問を挟む余地も無い。
レジセイアの不興を買う事になっていたら、アルフィミィ自身が処罰を受けていた可能性も無いではなかった。
……もっとも、あの特殊な状況下では、その可能性が極めて低い事は理解していたが。


169 :破壊帝王 −Destruction emperor− ◆ZbL7QonnV. :2008/05/29(木) 23:59:25 ID:2dhS0fN4
「ま、今は関係無い事ですの」
横道に逸れた考えを修正する。過ぎた事より、今は“コレ”だ。
そもそも自分の役割は、バトルロワイアルの進行である。
ゲームの進行に関与すると思われる事象に対しては、その詳細を正確に把握しておく必要があるのだ。
レジセイアは、空間に開いた穴の件に関して、自分に対して何の命令も下してはいない。
それはつまり、この事象に関わる事を“拒んでもいない”と言う事だ。
ならばゲームマスターとして、自分には異常事態を確認する義務がある。
なにも空間の管理自体に口を挟もうと言うのではない。この異常が今後の進行に対して、どのような影響を与えるのか知っておかなければならないと言うだけの事だ。
これならば、少々強引な理屈だと思わないでもなかったが、一応の言い訳程度にはなっているだろう。
実際の話、この“穴”まで近付いた自分に対して、レジセイアは何も言ってこようとはしていない。
暗黙の内に、自分の行動は許容されていると思って問題は無いだろう。

「ペロ。これは……ゲッター線!」
強引に抉じ開けられた空間には、ゲッター線の残滓が漂っていた。
どうも“それ”だけではないようだが、この異変にゲッター線の力が関与している事は間違い無いらしい。
そういえば、この空間が繋がり合っていたエリアは基地だったはず。
そして基地にはブラックゲッターが存在して、なおかつ流竜馬が接近していた。
ならば、何が起きても決して有り得ない事ではない。
だが、その流竜馬も既に死んでいる。バトルロワイアルの会場内からは、もはや彼の生命反応を感じられなくなっていた。
少なくとも、ひとまず事態は落ち着いたと見るべきだろう。
流竜馬、神隼人、巴武蔵。ゲッターチームが全滅した以上、ゲッター線の活性化は遠退いてしまったはずなのだから。
それならば、バトルロワイアルの進行役として、彼女が今最も気にしなければならないのは……。
「っ……! この……声は…………」
そこまで、彼女が考えを巡らせた時だった。
やおら強烈な意思の塊が、アルフィミィの意識に語り掛けてきたのは。
……レジセイア。
今まで沈黙を保っていた殺戮遊戯の真なる主催者が、ようやく動き出そうとしていた。




170 :破壊帝王 −Destruction emperor− ◆ZbL7QonnV. :2008/05/30(金) 00:00:24 ID:3gqtWQo4
ザウッ……!

空間を切り裂いて、邪悪なる者が闇の淵より現れ出でる。
ペルゼイン・リヒカイト。
アルフィミィの半身である、赤鬼の異名を持つ機体……では、なかった。
その機体の名は、ジャークサタン。
五次元よりの侵略者である、ジャーク帝国の三次元侵略前線司令官・ベルゼブに、ライジンオー打倒のために与えられた機体である。
クリスタルボディを特徴に持った黒き機体の中で、アルフィミィは薄い笑みを浮かべていた。
「聞いた通りですの。ゲッター線の臭いに惹き付けられて、おなかをすかせたワンちゃんみたいに、ぞろぞろ集まってきちゃってますの」
バトルロワイアルの会場として創造された、箱庭世界の外部空間。
レジセイアからの命令によって、そこに転移したアルフィミィを待ち受けていたのは、奇怪な姿の生命体――インベーダーの群れであった。
ほんの僅かに箱庭から洩れ出た、ゲッター線の気配を嗅ぎ付けて来たのだろう。
次元の挟間に存在する箱庭世界――ゲッター線の発生源を見付け出すべく、異形の怪物どもは蠢き合っていた。
それほど、数は多くない。ゲッターの臭いに感付いたのは、ごく少数の者達だったのだろう。
不幸中の幸いだ。ここで奴らを全滅させれば、インベーダー介入の芽を潰せる。
バトルロワイアルのゲームマスターとして、為さねばならない事は決まりきっていた。
それに……。

「ジャークサタンの性能を試すには……ちょうど良い機会ですの」
『ッ…………!?』
ゲッター線の気配を探る事に没頭していたのと、ジャークサタンの転移位置が死角であった事。
その二つが災いして、インベーダーどもの反応が一瞬送れた。
そして一瞬の隙さえあれば、それだけでアルフィミィには充分過ぎる時間だった。
『ギャウゥゥウウウウウウウッッッッ!!!』
剣状の腕を大上段に構えながら、ジャークサタンはインベーダーの群れに突撃する。
それを迎え撃とうとするのは、無数の触手。グロテスクな肉の鞭どもが、うねりを上げて迫り来た。
だが……。
「無駄ですの」
ジャークサーベルの一薙ぎが、肉の鞭どもを斬り裂いた。
まるでパスタかなにかのように、触手は容易く千切られていく。
ばしゃばしゃと触手の断面から降り掛かる体液を気に掛けもせず、ジャークサタンは速度を上げていった。
――強い。
アルフィミィにとっては慣れない機体のはずだったが、その実力は彼女本来の乗機でと比べても引けを取りはしないだろう。
スピード、パワー、そして武装。その全てが高い水準で組み合わされて、アルフィミィの操縦技能を存分に引き出している。
そして、なによりも――

171 :破壊帝王 −Destruction emperor− ◆ZbL7QonnV. :2008/05/30(金) 00:01:31 ID:2dhS0fN4
「ひゅっ――」
鋭く呼気を吐き出すと同時に、アルフィミィはジャークサーベルを一閃させる。
だが、それはインベーダーどもを切り裂く為に放たれた攻撃ではなかった。
ジャークサーベルによる一撃は、空間自体を斬り裂いていた。
そして、あろう事か――ジャークサタンは迷う事無く、その身を空間の裂け目に投じた。

『ギャウッ!?』
攻撃対象を見失った事により、インベーダーの群れに動揺が走る。
だが、それも一瞬の事だった。
何故なら次の瞬間には、空間の裂け目に消えたはずのジャークサタンが、彼等の背後に出現していたからだ。
「ふふ……なかなか、面白い機体ですの……」
ジャークサタン。五次元の技術で作り出されたその機体には、三次元の空間を自在に移動する能力を備え付けている。
だからこそバトルロワイアルのゲームマスターとして、この機体こそが彼女には相応しいと判断されたのだろう。
バトルロワイアルの進行状況によっては、箱庭世界の外部に乗り出さなければならない事態が発生する事も考えられる。
だからこそ、箱庭世界の中と外を行き来する事さえ不可能ではない機体こそを、レジセイアは彼女に与えたのであった。

「隙だらけ、ですの……」
ジャークサタンの胸部が激しく禍々しい輝きを放つ。
ジャーククリスタルビーム。インベーダーの群れを一斉に巻き込む形で放たれた高出力の破壊光線は、その威力を余す所無く発揮した。
……十数体は存在していたインベーダーの、およそ半数近くが一瞬で消し飛ぶ。
『……………………ッ!』
「悪くない武器ですの」
ペルゼインとは使い勝手こそ大きく異なるが、自分との相性は悪くない。それが、アルフィミィの感想だった。
「次は、この武器……試してみますの」
生き残ったインベーダーに狙いを付けて、アルフィミィは呟きを洩らした。
ジャークミサイル。肩の部分に格納されていたクリスタルミサイルが、勢いも激しく降り注ぐ。
先の破壊光線で態勢を崩していたインベーダーにとって、この一撃は致命的な追い討ちとなった。
傷付いた身体を庇う間も無く、インベーダーの数多くは次々と撃墜させられていく。
『ギャウウウウウウウウウッッッ!』
絶叫を上げながら、死骸と化していくインベーダーども。
圧倒的な戦力の違いによって命を狩り取られていく哀れな姿は、さながら生贄の羊を思い起こさせた。
……だが、大人しく狩られる事を良しとする者ばかりではない。
致命的な一撃を喰う事だけは免れた個体が、態勢を立て直して反撃に転じた。
『ギュアアアアアアアアアッッッッ!!!』
「受けて立ちますの」
剣と化した方とは反対側の腕を掲げて、アルフィミィは微笑みながら呟いた。
鬼気と共に迫り来るインベーダー。
だが、それに相対するジャークサタンは、剣を構えようとはしない。インベーダーに片手を構えたまま、その動きを静止させていた。
……まさかとは思うが、まともに攻撃を受けるつもりなのか?

「丸焼きですの」
いや、違った。
インベーダーに向けて構えた片腕が、灼熱の炎に包まれる。
ジャークフレアー。ジャークサタンの腕より放たれる、超高熱の火炎放射。
それがカウンターの形で解き放たれて、インベーダーを焼き尽くしに掛かっていた。
『ッ…………!?』
全力で突撃を仕掛けようとしていたインベーダーに、それを避ける術は無い。
ほんの一瞬。絶叫を上げる暇さえ与えられず、インベーダーは次の瞬間消し炭と化していた……。




172 :破壊帝王 −Destruction emperor− ◆ZbL7QonnV. :2008/05/30(金) 00:02:55 ID:2dhS0fN4
「……さて。お掃除、完了ですの」
戦闘とも呼べない一方的な虐殺の後、アルフィミィは満足そうな笑みを見せた。
箱庭世界の外部に洩れ出たゲッター線が、ごく僅かな量であったからだろう。インベーダーは両質共に、さほど大した脅威ではなかった。
アルフィミィにとっては、良い肩慣らしと言えたであろう。今回の戦闘によって、機体の特性は概ね理解出来た。
データによれば、この基本形態から更なる強化を行う事も出来ると言うではないか。
邪悪獣の素体となるアークダーマが存在しないため、邪悪獣との融合による“スーパー邪悪獣”化する事は不可能に近い。
だが、絶大な力を取り込む事によって“グレートジャークサタン”に進化する可能性は残されているはずだ。
そしてレジセイアの力をもってすれば、進化に必要となるエネルギーを得る事も不可能ではない。
バトルロワイアル参加者の中には造反を目論んでいる者も少なくはないようだが、そう易々と反逆を許す事にはならないだろう。
もし首輪の解除に成功して、さらには空間の歪すら飛び越える事が出来たとしても――
このジャークサタンが、最後の障壁となって立ち塞がるのだから。

「……もう、こんな時間ですの。そろそろ、帰った方が良さそうですの」
ふと気が付けば、放送を終えてから一時間近くが経っていた。
そろそろ箱庭世界に戻って現状の把握に務めなければ、ゲームマスターとしての業務に滞りが生じる可能性もあるだろう。
「テンカワアキト……それに、キョウスケ・ナンブ……。貴方たちは、今……どうしてますの……?」
ふと思い出す、二人の男。
この凄惨な殺し合いに巻き込まれて、最愛の女性を共に失った者同士。
一人は血塗られた救済のため、修羅の道を歩むと決めた。
一人は託された想いのため、戦士としての道を歩むと決めた。
全く同じ絶望を抱えながら、正反対の道を歩む事となった二人。
ゲームマスターとして特定の個人に思い入れを抱く事は良くないとわかってはいたが……。
「できれば……私の見ていないところでは、死んでいてほしくはないですの……」
その幼い容貌とは不釣合いに艶然とした微笑を浮かべながら、蒼の少女は呟きを洩らしていた。



【アルフィミィ
 搭乗機体:ジャークサタン(絶対無敵ライジンオー)
 パイロット状況:良好
 機体状況:良好
 現在位置:???
 第一行動方針:箱庭世界に帰還する
 最終行動方針:バトルロワイアルの完遂
 備考:ジャークサタンは箱庭世界の内外を自在に行き来出来ます】

【二日目 6:50】

173 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 00:08:37 ID:3gqtWQo4
投下終了。
ジャークサタンはスパロボ的に知名度として問題あるかもしれないけど、ライジンオー直撃世代は少なくない……はず。
版権系スーパーロボットの不足は結構前から言われてたし、トライダーや覚醒人よりは書き易い機体……のはず。
スペックもライジンオーと互角以上で、グレートになればゴッドライジンオーすら圧倒出来るようになるし、ボス機としては悪くない……はず。

まあ、ボツになる事も覚悟の上で投下させていただきました。
何か修正点などありましたなら、どうか指摘してやってください。

174 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 01:06:37 ID:pocYzcgn
>>173
投下GJ!
いい感じにアルフィミィの描写補完が出来てボスとしての格もついてきたと思います
とりあえず俺はライジンオー知らないんだけれども元々見ようとは思ってた作品なので個人的には把握の手間はないんですが……
ぶっちゃけスパロボ版権作品の中ではマイナーですよねw
他の書き手さんの意見も聞いてみて、それでもいけるようならこれでいいと思います
アルフィミィが介入してくるのもまだまだ先なので把握する時間はそれなりにあるでしょうし

175 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 10:16:08 ID:7PYRrtb8
投下乙です。

アルフィミィのボス格も随分上がった感じですね。

多分誤字だと思われる箇所見つけたので指摘しておきます。
インベーダーは両質共に→インベーダーは量質共に


176 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 19:15:20 ID:1foTET87
バーロ自重しろw

しかし、ジャークサタンか……残念ながら俺も分からない
ライジンオーがマイナーかどうかはちょっと判別つきかねるが、知らない人ばかりになるようなら避けた方が無難かもしれない
もしくはアルフィミィの乗機をジャークサタンに固定しないで、他にも機体はあるけど今回はジャークサタンを使った、ってことにすれば
展開しだいではもう少し知ってる人の多い機体に乗せ換えることもできて良いのでは?

177 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 21:07:01 ID:LV9CqOez
GJ!!
いくらお子様がなんでも口に含みたがるからって、ゲッター線はなめちゃいけませんwww
で、えっとジャークサタンは自分も分かんないです。
ごめんなさい。
なので、もし手間でなければ『機体紹介』していただけると一書き手として助かります。
あと時間がなくても把握できるようにここは最低押さえとけって話とか。

178 : ◆ZbL7QonnV. :2008/05/30(金) 21:54:47 ID:3gqtWQo4
や、やはり……やはり、マイナーハード出演作品の壁は大きかったか……!

そんなわけで、とりあえず今回の話は一旦破棄しようと思います。
別の機体で代用出来る目処が立って、なおかつ他の作品と矛盾が起きないようであったら、改めて予約する事にしようかと。

それと、誤字の指摘ありがとうございました。

179 :それも名無しだ:2008/05/30(金) 23:49:43 ID:LV9CqOez
お疲れ様です。
次回作期待してますよ!

180 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 01:37:50 ID:Uf+WmQvu
ジャークサタンとは懐かしい。紫っぽいあれですよね。パワーアップすると赤くなる。
別にこれでもいいと思いますよ。確かにあの機体の空間移動能力は便利ですし。

181 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 02:06:12 ID:87P9fb3W
アゲんな糞虫

182 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:23:41 ID:/q3hmWtR
えと、予約は3日でしたよね?
完成しましたのでまだ72時間には8時間ほど余裕がありますが、投下します。

あと、原作を確認したところ、ガロードははすべて他者を呼び捨てしてますが、
アルファ外伝ではアムロをさん付けしていたようなので、そちらに準拠してあります。

183 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:24:38 ID:/q3hmWtR
「ガロード、どっちに行くんだ。近道はこっちだぞ」
「え? アムロさん、C-8に行くなら、ここから南にまっすぐ……」
「それは違うんだ。この空間は、壁を抜けると反対側に出られるようになっているんだ」

進み始めたガロードの言葉に割り込んでストレーガの指が北をさす。
そこには、白系の色を中心に、虹色の光を放つどこまでも続く壁があった。
アムロの言葉を聞いて、F-91は、急旋回。慌ててストレーガのそばまで戻ってくる。

「悪い悪い、アムロさん。俺、そんなこと知らなくて」
「いや、それも無理はないさ。俺も、逃げる時、咄嗟に光の壁に突っ込んだから知ってるんだ」

そう言ったあと、小さくアムロは歯噛みする。
過去に捕らわれていても仕方がない、と頭では割り切れるほど年は積み重ねているが、
感情まで抑えきれるほど、アムロも老成し冷めた人間になれているわけでもなかった。
あのときの戦いで、もう少し早く、あの獅子のマシンを撃破できたなら。
いや、戦力も少ないのに、行動する仲間を分割しなければ。
……シャアは、死なずにすんでいたのかもしれない。

「何を、考えているんだ俺は……」

ストレーガの中で、アムロは一人小さくつぶやいた。
シャア・アズナブル。いけすかない部分もあったし、そりが合うはずもない男だった。
だが、不思議と自分たちは出会い、時代に翻弄されていった。
結局、自分が何をつかんだのか? ――それすらもわからないままだ。
あの男は、何かを見つけ、つかんだのだろうか。
もし、シャアが何かにたどり着いたとして……
それがあの愚行、アクシズ落としへとつながったとしたら、アムロはやはりシャアの行動を否定する。

あの男は、焦りすぎたんだ。だから、現実も見えちゃいなかったし、すぐに物事に見切りをつけた。

アムロは、シャアの行動を否定した。
だが、あの男を考えるに当たって、忘れてはいけないことがある。

「この暖かさをもった人間が、か」

シャアも、人の心の温かさを知っていたし、そのことをはっきりと認めていた。
そして、それを知った上での選択だったということ。シャアは、人のエゴと優しさを知った上で決断したのだ。
自分との決着にこだわり、過去を引きずりながらも同時に人を知り未来のために決起した男。

自分に、その勇気があるのか?
いや、勇気と言うには少し違うかもしれない。
どうしようもないくらいすべてを理解して、他人を背負っていく気概、魂が自分にあるのか。

「ガロード……すこしいいか?」

光の壁を抜けて、おもむろに問いかける。

「どうやら、そのガンダムは俺たちの技術の延長にあるようだが……いつごろ作られたかわかるか?」
「うーん、ちょっと触っただけじゃ操縦法はわかっても、そこまではわかんないみたいだ。
……そうだ、ちょっと待ってよ。色々試してみるから、さ」

いったん地上に降りるF-91を見て、アムロもゆっくり降下していく。
幸い、ここは市街地だ。高層ビル群の陰に隠れていればそうそう見つかることはない。

「そうだな、一応目的地には着いた。なにかあると聞き逃すかもしれない。放送まで聞き逃さないように移動を切り上げよう。
……ガロード、さっき言った、最初のニュータイプの話を……少し聞かせてくれないか」
「ああ、いいよ」


184 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:25:17 ID:/q3hmWtR

軽く返事を返し、手を動かしながらガロードは説明してくれた。
酷く、哀しい人間の業そのものが詰まったような物語を。
ただ、アムロはぼんやりとそれを聴き続けた。ただ、ひたすらに聞く。
何か、理解できる気がして。

「―――で、言ったんだ。
『ニュータイプは人の革新でもなければ戦争の道具でもない、ただの人間だ。それは幻想だ』って」
「そう……か……」

アムロは、それだけ言うのが限界だった。
だが、作業をするため画面に集中していたガロードは、アムロの顔色に気付かず、さらに言う。

「お、調べたら結果が出たよ。 えーっと、宇宙世紀123年、バイオ・コンピュータを利用したニュータイプ仕様……」

そこまで読み上げた後、ガロードも怒りに顔をゆがませる。
アムロは、なぜガロードが怒っているのかよく理解できた。
なんてことはない。これは、ニュータイプを戦争の道具として使うモビルスーツでしかないのだ。
……それも、あの人の光を見せた時から30年もたった、自分たちの未来の、だ。

人は、力でメンタリティを容易に変容させる。
それこそ、急に力を手に入れた反動で、一夜にして別人同然になることもある。
逆に、己を脅かす力をもつ存在の登場によって、周囲の人々のほうが変わっていくこともある。
一人の人間が持つ力が、すべての人間の心の在り方すら捻じ曲げる。

まさに、ニュータイプがそうだった。
驚異的な力を持つと畏怖されたこともあった。逆に人間の革新ともてはやされ、尊敬されたこともあった。
お互い、人間であることに変わりはないのに。

ニュータイプは幻想である。

アムロは、そのガロードの意見を、素直に受け入れる。
だが、哀しかった。あまりにも悲しすぎた。

よく似た並行世界でも、ニュータイプは戦争の道具として扱われ、血を流す原因となった。
あの日から、30年たった自分の世界でも、何も変わっていない。

これが、『人の業』とでも言うのか。
シャアは……シャア・アズナブルはこの絶望を知っていたのだろうか。
人は、決してメビウスの輪から抜け出すことはできず、あらゆる世界、あらゆる時間で罪を重ねるのだろうか。

「……そろそろ、放送だな。そちらに集中しよう」

ガロードに言っているのか、自分に言い聞かせているのかもはっきりしない心地だった。
そう言って、ディバックから、地図とメモ、ボールペンを引っ張り出す。
時刻は、18時間が経過し、朝の6時だった戦いの開始も、今では夜更けとなっている。
最初の6時間では、10人だった。
仮に、このペースで死者が増えているとすれば、単純計算時間が倍になっている以上、死者は20人。
いや、参加者が減れば減るほど、殺し合いは減速する。それを考えれば、16,7人。
もっと少ないことを祈って、アムロは鳴り始めた音楽に耳を傾ける。

しかし、その内容はアムロの予測を上回るものだった。



185 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:25:59 ID:/q3hmWtR

「なんだって……二十……一人だと?」


あの部屋には、50人弱しかいなかった。
最初の放送で、10人が死亡。6時間経過時の残りは40人と少し。
その40と少しの人数の中で……この12時間で、21がさらに脱落した。
つまり、6時間経過時の生存者の半分が死亡したことに他ならない。

アムロは確信する。人が減っても、殺し合いは減速していない。
むしろ、減った状態でありながら時間の単純比以上の人間が落ちたことを考えると、その加速度は猛烈な勢いで増している。

呼ばれた名にはギム・ギンガナムの名もあった。
危険人物も当然返り討ちその他で減っているだろうが、
それでも、この場は殺し合いにのった人間のほうが現在優勢であることは疑いようがない。

こんな理不尽に殺し合えと言われて、それでも最後に一人になるまで殺しあってしまう人間。
この世界は、多くの世界から人が集まっている。多種多様な世界の知恵をもってしても、人は食い合うことをやめられない。

シャアの名は、覚悟していた。だから、受け止めることはできた。
しかし、放送から流れたそれ以外の情報は、どれも顔を強くゆがませるのに十分なものだった。
唯一の救いは、自分たちの合流相手、クインシィやジョナサン、そしてブンドルの名が呼ばれなかったことだ。

もう、一刻の余裕もない。
可能な限り迅速に、こちらの戦力を落とすことなく、反抗勢力を集めなければ、勝機は完全に失われる。

「ガロード……合流を急ぐぞ。うかうかしてる暇はなさそうだ」
「ああ、わかったよ。……おっさんの分まで頑張らなきゃな」

おっさん、というのは話に聞いた神隼人だろう。
だれもが、苦痛を乗り越え、消えた人々を背負って生きている……とアムロは知っている。
この世界はそれが顕著なのだ。言うならば、ここは世界を凝縮し縮めた箱庭――

「そうか……そういうことか、これがあの化け物の目的なのか……」

アムロは、直感的に気付いた。この世界の、意味を。
ストレーガのアイ・カメラで周囲の住宅街やオフィス内を急いで探索する。
……人のつかった痕跡が、いっさい見当たらない。
それが、アムロの予感に、さらに確信を与えてくれる。

最初から、アムロが感じていたことがある。
違和感、とも言ってもいい。この世界には……あまりにも人の思念が感じられない。
無限に広がるような感覚を与えながら、雑念というか、ごちゃごちゃしたものがなさすぎるのだ。
だから、離れた場所でもニュータイプでも何でもないギンガナムの気配を手に取るように感じることができた。
冷静に考えると、意識もせず集中もせず遠く離れたニュータイプでもない人間の思念を、つぶさに知ることができるのはある意味異常だ。

この世界に、人はいない。いなかったという過去系ではない。過去未来現在、あらゆる時間で自然には、ここに人はいない。
いるのは、連れてこられた自分たちだけだ。

不純物の混ざらない、なにもない人間の世界のジオラマに、生贄を用意することで『世界』を再現する。
自分たちをひねりつぶすだけならたやすくやってのけるような存在が、そんなことをやる目的は何か?


言うまでもない、実験だ。

186 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:26:39 ID:/q3hmWtR
不純物を取り出し計測に無駄な幅が出ないようにするのも、
小さい事象の投影から全体を予測、理解するのも、
まさに実験そのもの。
ここは、実験用のフラスコの中なのだ。

だが、ここでもひとつだけ疑問が残る。
では、彼らはそれを計測することで、何を知ろうというのか……?

「それこそ……人の業なのかもしれない」

あの化け物が、神だとは認めない。
しかし、神のごとき力を持っていることだけは間違いない。
さっきも言ったが、力で心は容易に変わる。

ならば。
あれほどの力を持つ存在が、人間と同質の精神を持っているだろうか。人間の心を理解できるだろうか。

――絶対にNO。

理解できないからこそ、こんな世界を作り上げ、観察することで人間を理解し、判断しているのだろう。
そして、観察から何をしようとしているのか……?

「認められるものか……!」

アムロは、あの化け物を認めない。どんな結論を出したとしても、決して認めない。
シャアは、人間の中で生き、人間として悩み、人間として業を背負い、人間の業を知って立ち上がった。
だが、あの化け物は違う。人を超越した世界で生き、人の心を知らず、悩まず、神の如く力を振りかざす。

人は、弱く脆く、愚かなのかもしれない。それは、人を超越した種から見ても明らかかもしれない。

けれど、どれもまた、すべて人間が背負い、乗り越えるものだ。
人間でない存在に、指図されるほど落ちぶれちゃいない。人は、それでも乗り越えられるんだ……!

「――シャア。お前が見たものはこれだったんだな」

アムロは知った。
シャアが見たものは、人間の未来という希望だったのだ。
どうしようもなく居間に絶望していながら、人間という種そのものの未来は、だれよりも信じていた。

自分も、同じだ。
決して、人間を見放したしたりはない。もし、そんな存在がいるなら、全力で戦うまでだ。

「ガロード。すまないが、マシンを交換してくれないか」
「急に、黙りこくったと思ったら……どうしちゃったんだよ、アムロさん」
「F-91がニュータイプ用のマシンだと言うのなら、俺が乗ったほうがいい。そのほうが、戦力になる。
 ……もうシャアのような過ちは繰り返させない。俺はただの人間だ。だから、決して人間を見放したりはしない」

187 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:27:16 ID:/q3hmWtR

シャアを失った時のような、力不足からくる過ち。
シャアが起こしたような、人の業と絶望からくる争い。
そのどちらも、もう沢山だ。

ニュータイプは万能ではない。これからも、ただの人間である自分は失敗し、悩むだろう。
それでも……それでもだ。

必ず、人はいつか乗り越えると信じ続けよう。


そして、あの化け物を討ってみせる。


マシンの交換に、ガロードは、少し渋る様子を見せたが、結局変わってくれた。
彼曰く、「人を戦争の道具にするような、ニュータイプをパーツにするようなMSには乗せられない」らしいが、
アムロも、珍しく我を通した。アムロは知りたかった。自分たちの技術の果て、ガンダムはどうなったのか。
せめて兵器は、変わっていけたのか。

シートに座りこんだとたん、頭に流れ込む操縦方法。
はっきりと感じる、サイコフレームやバイオセンサーに近い感知器の存在。
自分の認識できる世界が、一回りも二回りも広がったような感覚を覚えた。
ざらつきに似た、会場を覆う思念。覆いかぶさるような参加者たちの嘆きと慟哭といった激情の数々。

「! 来る……!」

とたん、目を向いて虚空へ視線を投げやるアムロ。その急な動きを見て、ガロードが慌てた様子を見せた。

「な、何が一体来るって言うんだよ!?」
「かなり、大きな悪意が1つ……弱いが、明らかな敵意がもう一つ」

時計を確認すれば、もう24時30分だ。

「不味い、早く合流しよう」

そこまで言った時だった。


天空に駆け上がるように、光の線が流星のように空を切り裂いたのは。


―    ―    ―     ―


「おお? ハハッ、こりゃおもしれぇ」


188 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:27:52 ID:/q3hmWtR

C-1エリアの端で、黒いガンダムが、光の壁に体を突っ込んだり出したりして遊んでいる。

「しっかし面白い仕掛けだな。いまさら驚かねぇが、こんな便利なもん最初に教えとけよ」

放送なりなんなりで教える機会もあったのに、教えないとはあの譲ちゃんも人が悪い。
もっとも人じゃあないのかも知れねぇが……それはさておいて。
知っていればいろいろ楽しめたかもしれなかったってのに。
結果的にはいい感じなわけだが、やっぱりペナルティは必要だろう。
いや、やっぱり人じゃないからこそ、人間様の礼儀ってもんを教えてやる必要があるか?
まあ、どっちの道……

よし、殺そう。

あまりにもナチュラルに危険思想を振りまく、この男の名はガウルン。
本名かどうかも不明で、9つの偽名を持つことからそう呼ばれる傭兵だ。
息をするように人を殺せるガウルンという男は、上機嫌で獲物を探す。
さっき戦った相手でも、盛り上がることは盛り上がったが、すっきりさっぱりとは程遠い結末だった。
だから、この微妙で半端な高揚感を抑える相手を求めて放浪する。

もっとも、彼に本当に満足が訪れるとは思えないが。
もし仮にあったとしても、どれだけ殺せば腹が膨れるやら、わからない。

「半端はいけねぇよなあ、半端は……」
さっきは、なかなかダンスにはいいお相手だったが、積極性が足りないってもんだ。

体を汚すのを嫌がる娘みたいに、傷つくのを恐れすぎていた。
最後に、腕一本持ってかせる度胸があったとしてもまだまだ欲求不満だ。

「やっぱり、なかなかおいしいモノにはありつけない……ってとこか?」

彼からすれば、禁止エリアの発表以外に放送に意味はない。
せいぜい、時報のかわりくらいだ。時報……と考えて、ふと時間が気になった。
時間を、ちらりと見ると、時計は24時26分を指している。

ガウルンは、闇雲に動き回っているわけではない。
最初にこの会場に転送された時はともかくとして、それ以外は、ガウルンは人の集まりそうな場所を中心にめぐっているのだ。
最初の森を抜けて、まずガウルンは考えた。
そして、ガウルンの出した「どこに人が集まるか」というクエスチョンの答えは、ずばり「街」だった。
ビル街などは、当然食料などの物資も補充しやすく、姿を隠す場所も多い。
自分の常識などを考えれば、籠城する相手はそういった場所を選ぶ傾向が強い。

ぼんやり平地や森にいる連中は移動中に自然と見つけられる可能性もあるし、自分から出向いて探す必要もない。
だが、わざわざ探さないと獲物が見つからない点は、まわる必要がある。
それも、逃がさないように底さらいに、だ。



189 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:28:23 ID:/q3hmWtR
だから、森からわざわざ南下して地図下端の街にまず出向き、次に中央の廃墟に足を運んだのだ。
結果はもう知っての通り、そこに隠れていた連中を見つけては、ガウルンは楽しんでいる。
下の街から中央の街の廃墟、とくれば次の進む先はもう言わずもがな。当然上の街だ。

下から上に、潜んでいそうな場所を、プレゼントボックスでもあけるつもりですべて回る。
最後は、メインディッシュに南東の工場と考えていたところだったが……
もっとも、上から下へワープできることが判明した以上、これはあまり得策ではなかったようだ。

いつでもどこでも縦横無尽に逃げるというのなら、しらみつぶしにする必要はない。

よし、ここを回ったら工場へ向かおうと一人心に誓うガウルンだった。

少し話はそれたが、だからガウルンはA-1、B-1の街を目指した。
もっとも、厳密にはその東にある廃墟のほうが近いのだが、ガウルンに射撃の的になる趣味はない。
空を飛べないマスターガンダムが推進力を利用しながら水上を進むのは、
廃墟に潜んでいる人間から「どうぞ、殺してください」というのとまったく同義。

というわけで、ほぼ全速力で北上していたガウルンは、光の壁に出会った。
ちなみになぜ全速力かというとこれもさっきとまるきり同じ回答で、ガウルンに射撃の的になる趣味はないからだ。
大した遮蔽物もない平原で、遠距離攻撃を苦手とするマスターガンダムがゆっくり進んでいては、ただの的だ。
時速250kmは出るモビルファイターでも、優秀な射撃補正ソフトの前ではドン亀だ。

余談だが、ガウルンが極力遮蔽物の多い街や森などで戦おうとしているのは、
何かに隠れて近づかねば、相手が逃げてしまって楽しめないのに加えて、マスターガンダムが近接特化なのも大いにある。
とにかく、距離を詰めて自身も機体も得意とする近接戦闘に持ち込めば、負けないと思っているからだ。

ただ、単純に自堕落で享楽的に見えるが、その認識は間違っている。
ガウルンは自身の経験と、だれよりも狡猾で深い戦闘および戦術の判断で冷静に戦う、歴戦の戦士……いや修羅なのだ。

さて、光の壁をくぐって1番ラインの街に戻ろうと思った時だった。


天空に駆け上がるように、光の線が流星のように空を切り裂いたのは。


「次の祭りはあそこか」



―    ―    ―     ―

「―――っ!」



190 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:29:11 ID:/q3hmWtR
統夜は、地面を異常な速度で疾走する影を見つけ、ビルの陰に隠れる。

銀色のマシンだ。かなり大きい。ヴァイサーガと同じくらい……60mはある。
だが、その巨体の割に、線があまりにも細い。
スレンダーな騎士タイプのヴァイサーガを、さらに細く絞ったようなマシンで、腕にはドリルが付いている。

「やっと……また見つけた」

そう言ってコクピットで統夜では息を吐く。
見つけられたことを安堵しているのか、それとも見つからなかったことを安堵しているのか。
どちらともつかない微妙な溜息。

時刻は約一時間ほど前だったろうか。
統夜は、当初の目的通り、C-7にまで来ていた。……順調とは程遠かったが。
街中に入った途端、別方向――北のほう――から、前述のマシンが現れたのだ。

自分から不意打ちを仕掛け、相手に致命傷を与えてから戦おう、とは決めていても、
咄嗟にそれが実行できるほど統夜の心も技量も追い付いていない。
突然全力疾走でこちらに向かってくるマシンを見て、統夜は姿を隠したのだ。
正面から戦うことを避けるのもあったし、純粋に統夜が見せた一般人的な反応でもあった。

とにかく、細かい理屈はいい。
統夜は、とにかく向こうが全力疾走していたのやらビル街で視界が悪いのやらこの一帯のミノフスキー粒子が濃かったやら、
もろもろの条件で統夜は接触を避けることができた。

それでも、一歩間違えれば正面から戦うはめになっただろう。
統夜も胸をなでおろしながらも、ここにきてからを思い返して背筋が冷たくなった。

そう言えば、自分が切り伏せたあの天使のようなマシンも、まともに考えれば交戦域だったのに気付かなかった。
青い重装なマシンに関しても、ある程度を通り越してかなりそばでやっと気付いたものだった。
そして、今自分も向こうの接近を彩も駆使できる辺りまで気付かなかった。

……どうも、ここはレーダーがあまり役に立たないらしい。
ある程度高性能なレーダー――戦艦や電子戦用――はともかく、普通の戦闘用のマシンのそういった機能は低下しているとしか思えない。


191 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:30:09 ID:/q3hmWtR

つまり、予想外からの一撃、その一瞬で終わる可能性だってある。……もちろん、命が。

「逆に考えるんだ、こっちだって奇襲しやすい。こっちに有利だと思うんだ」

これは人と出会って行こうと考えている人間ほど、不利に働く。
出会うチャンスを見失うことも多いのだから。
では、逆に一番この恩恵を受けるのはどんな人間だ?

――他でもない、自分のように極力見つからないように身を隠し、不意討ちを仕掛けようとするような人間だ。

とことん、この会場は人を殺す側に有利にできてるんだな、と乾いた笑みを浮かべるのが限界だった。


その成果、とでも言うべきか。
さっきの放送では、21人もの名前が呼ばれていた。
ゴールが縮まった実感はまるでない。それどころか、まるで今やっとスタートラインに立ったような気がする。

統夜は、コクピットの壁に小さく頭を打ち付けた。

「こんな時に、なに迷ってるんだよ……」

今更ながら……放送に、自分とテニアの名前が呼ばれなかったことにほっとした自分に嫌悪感を覚える。
自分は死んでないのだから、呼ばれるはずがないと頭では分かっていても、
挙された名前に自分と自分の知り合いが含まれていないことを感じて心底自分は安堵していたのだ。

あれほどさっき心に決めたはずなのに、放送一つでまた悩んでしまう自分の弱さが疎ましかった。

「どうせ、みんな死ぬんだ。いまさら悩んだって仕方ない」

そう自分を鼓舞する統夜。
ゆらりと、真っ赤な目を輝かせ幽鬼ごとくヴァイサーガが立ち上がる。
こっそりと、通信を合わせてタイミングを取ろうとして……やめた。
相手の会話を聞いたって、なんになるだろうか。
まして、相手は「一人」なのだ。仲間の機影も見えないのに、一機でぶつぶつ何かを言うことはないだろう。

とにかく、相手が一瞬でも隙が見せたら、そこに光刃閃を叩き込む。

それ以外、ない。

ビルの暗がりで、暗い決意を胸に少年が立ち上がる。
銀の背中を追いかけて。


―    ―    ―     ―


192 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:30:55 ID:/q3hmWtR


「遅い! ……ガロードはいったいこのエリアのどこで待っている!?」

今にも癇癪玉を破裂させそうなクインシィに、肩をすくめるジョナサン。
その動きがまた更に癇に障ったのか、クインシィは声を張り上げた。

「なにか文句があるか、ジョナサン=グレーン! 放送は聞いたろう、ガロードもガロードの仲間も生きている。
 なら、必ずこの周辺にいるはずだ!」
「オーケイ、クインシィ。今回ばかりはあんたと同意だ。ガロードと合流することは、すべてに優先される」

やれやれと思う気持ちをぐっと押し隠して、ジョナサンは真・ゲッター2を走らせる。

確かに、放送を聞く限り、ガロードも、その仲間の「アムロ・レイ」も死んでいない。
だが、これは死んでいないだけでここに来られない可能性も、十分にあるはずだが……
ともかく生きている以上、ガロードはここに来ると信じているというわけか。

放送前には二人はC-8エリアに侵入していたわけだが、ガロード達はまだ来ていないのだろうと待っていた。
放送を聞いて20分。生きていることが分かり、さすがに遅いという話になったため、こうやって真・ゲッター2で探索しているのだ。
さすがに、人間に例えれば100mを4秒台で走りける真・ゲッター2。
それでも、1エリアが50km四方となれば、60m級の機械でも1,5km四方には相当するだろう。
こうやって駆け回って探し出して5分。地を走るゲッター2では効率が悪い。

「ジョナサン、私に変われ」

――空から探すのか? 逆に、襲撃者がいれば格好の的だろうな。

そんな言葉が喉までせりあがったが、さらに飲み込む。
今断れば、分離してでも探しに行きかけない気配がクインシィからは発散されている。
まったく、病気が過ぎる。だが、どちらも危険となればまだ自分が同伴しているほうが安全は高まる。

「……そちらも分かった。 チェェェエエンジッ!」
「真・ゲッター1!」

音声入力とは言え、毎回こうやって叫ぶのかと喉を首輪の上から小さく触る。
瞬間、3機の戦闘機に分離して、ゲットマシンが空に舞い上がる。

それでも、一応不審なモノはいないかと地上のビル群をカメラで睥睨したとき―――


193 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:31:53 ID:/q3hmWtR

ジョナサンの視界の端、闇に隠れて見にくいが、確かに濃紺の影がよぎる。
しかも、確実に、こっちに向かってきている――!

「クインシィ、敵だ! 的になる前に避けろ!」

とっさの判断。今ここで、重要なのは見えた影が敵か味方かにあらず。
自分が、無防備な姿をさらしていることこそなによりも気にすべきことだ。
だから、ひとまず敵と決め付けて、危機感をあおる。

「どちらからだ!? このままわたしに操縦をよこせ!」
「そのまえによけるんだよ! ぐううああっ!?」

真・イーグル号を強引に追い抜いたため、強烈なGが体を締め付ける。
それでも、真・ベアー号に誘導信号を送り、急に絵の前現れた真・ジャガー号のため、
ふらついたイーグル号にドッキングさせる。
間一髪、真・ゲッター2は光の刃が届くよりも早く変形を完了させる。

「何をする、ジョナサン。私に変われ!」
「その返事はNO以外ない!」

そのまま、敵も確認せず安定もとらず真・マッハスペシャルを使用。
本来は、完全に分かれて3つになるはずの分身は、時間不足により半端に重なり合った形で現れる。

だが、相手は減速の様子を見せず、全速で突っ込んでくる。
そのまま光の速度で駆けあがる一刀は、空高く打ち上げられ……
次の瞬間、3重の真・ゲッター2のうち、右端の一機の頭から股下まで切り飛ばした。
しかし、それはフェイク。本物は、中央の真・ゲッター2だ。
青騎士の撃ち出した一撃は、真・ゲッター2の右胸を大きく切り裂いただけで、撃墜には至らない。


24時30分。人工の光もなく完全に漆黒に彩られていた世界、光の矢が大地から空を貫くように飛んだ。
無と負に彩られた黒い大地で、一人の少年の放った輝きが、人を呼び寄せることになるとは……少年は気付かなかった。


刀を振り切ったまま切り抜け、急慣性で動きを変えることもできず、さらに空へ舞い上がる青騎士。
一方、それを尻目に大地へと落下していく真・ゲッター2。
この隙に、ジョナサンは地面に着地すると一目散に、青騎士から離れるように駆けだした。

「なぜだ!? なぜ逃げるジョナサン!」


194 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:32:34 ID:/q3hmWtR
クインシィの声。操縦に意識を割いていたため、無意識に声を大きくしながらジョナサンは答える。
必死に、集中のすきまでひたすら自分に冷静になることを意識させる。

「今は、ガロードと合流することが優先だ」
「目の前に現れたモノを投げ出してか!? あれは私たちを傷つける!」

「……俺は、ガロード・ランを信じていない」
「何をこんな時に言っている!?」

息を大きく吸って、一息に言い放つ。

「俺を信じ、従えと言うつもりはない。
『クインシィ・イッサーが信じているガロード・ラン』を信じろと言っている。
あんたの信じた男は、約束を破っていると決めつけて裏切れるほどの男か?」

「うっ―――」

言葉に詰まるクインシィに、さらにジョナサンは追い打ち同然の言葉をかける。

「もう一度言う。俺は、ガロード・ランを信じていない。だが、クィーンであるあんたの判断は信用する。
 だから、俺は『ガロード・ランを信じているクインシィ・イッサー』の、ガロード・ランを信用する」

――恨みもするが、今回は感謝もするぜ、ガロード・ラン。

真・ゲッター2がビルをドリルで掘り進みながら、ヴァイサーガから距離を取ろうとする。
しかし、ヴァイサーガもスラスターを全開にした高速移動で空を駆け、追走してくる。

「やるんだ……、今ならできる」

通信から漏れる相手パイロットの焦った声。
いいぞ、と内心笑みを噛み殺した後に、すぐに表情を引き締める。

相手は、こちらが合流しようとしていることを知らない。
いや、気づいていたのかもしれないが、相手を逃がすかもしれないという焦りでそれを忘れている。
ならば、このまま危険を覚悟で振り切るために建造物を破壊しながら走れば、ガロードたちは物音に気付く。
そうなれば、2対1……いやガロードと合流した相手もいれば、3対1、4対1の状況を作れる。
クインシィに危険が及ばないように真・ゲッターをひかせ気味に戦っても、盾になる駒がいれば問題ない。

(問題は、本当にガロードが来るかどうかだが……)


195 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:33:10 ID:/q3hmWtR
あれほどクインシィに大きく啖呵は切ったものの、本当はガロードのことをジョナサンは信じていない。
むしろ、キラのように来ない割合のほうが高いとも思っている。

時間を、ちらりと見る。

時刻 12:33分

――30分だ。
同じエリア内にいるのであれば、どれだけビルのような障害物があっても、駆け付けられるはず。
30分たって合流できない場合、来なかったと思っていいだろう。

ガロードとこのまま30分合流できない。
かつ、30分こいつを振り切ることができないのであれば……

「自分がバロンとしてやるしかないということか」

ジョナサンも、奇しくもアムロやブンドル……そして同時にテニアとほぼ同じ思考をたどっていた。
この場は、殺し合いに乗った連中のほうが、圧倒的に強い。そうでなければ、ここまで急激に減ることはないはずだ。
つまり、多少強いマシンでも、1機というのは危険すぎる。

だから、戦闘でき、かついざ自分が後ろから漏らさず撃ち殺すこともできるような……
自分とクインシィを含み4,5名のグループを作る必要がある。

そのためには、結成の要因となるガロードの存在は必須だ。
彼女の病気が悪化する恐れもあるとしても、これは絶対。
クインシィが自分の制止を振り切り、単独で動き回る危険があるのは今さらな話だろう。
止めるのも難しい。

その行動に付きまとう危険は想像以上に高い。
はっきり言って、むき身の体でグランチャーやブレンパワードに戦うにも等しい。
それが、あの放送で知りえた情報だ。

クィーンたる女は、周囲の働き蜂のそばから離れてはいけない。仮に女王がそれを望んだとしても、だ。
だが、女王はだれの意にも従わず、自分の意思を通すだろう。
それが、女王なのだから。

(だからこそ、ガロードがいる。やつは勇と俺の身代わりになってもらう)

ジョナサンは、考える。
ガロードはクインシィの抑制剤になりえる。
依存し始めた今ではその効果は中々といったところだが、これからさらに行動を共にすれば効果はぐんと上がるだろう。
女王を、自然と安全な方向に誘導する。
依存が加速することと、生死の危険を抑えること。
さっきまでは、前者の天秤のほうに傾いていると思ったが、実情逆だった以上迷いはない。
意地でも、ガロードにはクインシィを抑え、守ってもらう必要がある。
それが、ガロードに与える勇の身代わりとしての役目。



196 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:34:15 ID:/q3hmWtR
ジョナサンは、考える。
ガロードといれば、クインシィの暴走はひとまず抑えられる。
戦う力もある以上、クィーンのためのルークにもなりえる存在。
ならば、自分が何をすべきか。ジョナサンの目的は、女王をオルファンに帰還させること。
そのためには、クインシィを最後の一人にする必要がある。

反抗者を集って脱出する? あの化け物と戦う? 

その発想は、あまりにも甘ちゃんの発想だったと今のジョナサンは理解している。
放送を聞けば、一目瞭然。自然と、化け物と戦えるだけの力を持つ人間も倒れていくだろう。

ジョナサンの出した結論。
次の第3回放送ののち、グループを離れて参加者を狩る。
そして、最後に自分たちのいたグループ――ガロード含む――を殺す。
これから12時間で、クインシィの依存は完成するはずだ。
そうなれば、自分が目を切ることに問題はなくなる。
ジョナサンがいない間、クインシィを守る……それが、ガロードに与えるジョナサン=グレーンの身代わりとしての役目。


「女王のルークをやらせてやれる程には信用しよう、ガロード・ラン……!」


ジョナサンが、真・ゲッター2で駆ける。
ただ、ひたすら夜の街で他者信じて。


【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
 パイロット状態:微妙に焦り、マーダー化
 機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、若干のEN消費、烈火刃一発消費
 現在位置:C-8端(C-7の市街地視認可)
 第一行動方針:合流前に真・ゲッターを落とす。
 最終行動方針:優勝と生還】

【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ〜世界最後の日)
 パイロット状態:疲労小
 機体状態: ダメージ蓄積 、胸に裂傷(中)※再生中
 現在位置:C-8
 第一行動方針:ガロードとの合流
 第二行動方針:勇の捜索と撃破
 第三行動方針:ギンガナムの撃破(自分のグランチャーを落された為逆恨みしています)
 第四行動方針:勇がここ(会場内)にいないのならガロードと協力して脱出を目指す
 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】

【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ〜世界最後の日)
 パイロット状態:良好
 機体状態:ダメージ蓄積 、胸に裂傷(中)※再生中
 現在位置:C-8
 第一行動方針:ガロードとの合流
 第二行動方針:強集団を形成し、クインシィと自分の身の安全の確保
第三行動方針:第3回放送後は、参加者を狩る。
 最終行動方針:どのような手を使ってでもクインシィを守り、オルファンに帰還させる(死亡した場合は自身の生還を最優先)
 備考:バサラが生きていることに気付いていません。

197 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:34:58 ID:/q3hmWtR


―    ―    ―     ―

「……ガロード、少し先に行っていてくれないか」
「また、急に何を言い出すんだよ、アムロさん!?」
「急なバイオ・コンピュータの負荷で、少しオーバーロードを起こしたようだ。
 すぐに追いつくから、先に行っていてくれ」

光の線の直下へ向けて進軍していたアムロがF-91の不調を訴える。

「この急ぎにどうしたっていうんだよ、急がなきゃお姉さんたちが手遅れになっちまう!」
「だからこそだ。治るのを待てば、そうなるかもしれない。
ガロードが向こうに今すぐ合流する。俺は直ったらすぐに追いつく」

焦るガロードに対して、とにかく冷静なアムロ。
小さくいらだつ調子でガロードはほんの数秒考えると、早口にしゃべりだした。

「わかった! でも、無理と思ったら動かないでくれよ、迎えに来るからさ!」
「……ああ、必ずまた合流しよう」

それだけ言い残して、飛んでいくガロード。
本当に焦っているのだろう。アムロの返事も待たず行ってしまった。


「……生きろよ、ガロード。お前のような人間がいれば、きっと世界は変わっていける。だから、振り向くな」

アムロの、小さなつぶやき。
F-91のエンジンがうなりをあげて、一気に戦闘出力まで上がっていく。
ニュータイプを有したことによって、キラでも、ジョナサンでも、ガロードでもできなかったF-91の最大の戦闘力が引き出される。
フェイスマスクがオープンされ、金色の粒子を振りまく姿は、夜の暗闇の中蛍のように輝いていた。

……その姿に、なんの不調もない。

「……そろそろ出てきたらどうだ?」

何もない暗いビルの闇に、アムロが語りかける。
ただ、闇が広がるだけの空間に、答える声があるはずも――――

「ほぉー……最初から気付いてたみたいだな、あんた」

下卑た男の声が、ゴーストタウンのビル壁面に反響しながら聞こえてきた。
闇から浮かび上がるのは、漆黒の――またも見たことがないガンダムタイプのMS。

「……いくら、気配とプレッシャーを消しても、その塊みたいな悪意ならどこでも分かるさ」
「ハハッ、悪意の塊とは言ってくれるな。そういうオタクはエスパーか何か、か?」
「違うさ……ただの人間だ」


198 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:35:38 ID:/q3hmWtR
アムロの不敵な声に、ガウルンは上機嫌に笑い出す。

「こりゃいいな! 最初からヤル気満々ってわけだ。
打ち上げ花火に誘われてみりゃ、祭りばやしに誘われて……ってわけだ。
なんなら、2対1でもよかったんだぜ?」
「悪いがそういうわけにはいかなかったんだ」

小さく、アムロが頭を振る。
この行動は、すべてアムロが考えた上で行ったことだ。

アムロには、このエリアのほぼすべてが理解できていた。
だから、真・ゲッターが逃げていることも、気配の動きから読み取ることができた。
相手の奇襲を受けて、逃げているのであれば、一刻も早く援軍と到着させることが重要だ。

だが、それも不安材料がなければの話。
異常なほどの悪意を放って自分の跡をつけてくる死の猟犬の臭気。
それも、はっきりと混乱や戦争を望む、最悪のものだ。
これを、放っておくわけにはいかない。
自分たちが仲間と合流し、さらに仲間を追って戦いに乗った人間が襲ってくる、そんな混乱の真っただ中……
間違いなくこの存在は仕掛けてくる。
その確信。

合流相手には、助けるために面識のあるガロードを向かわせた。

ゆえに、アムロはここで仕掛ける。
決して、混乱の中、手を出させない。混乱の場に、向かわせない。
これ以上、他人を傷つけさせない。

害意をむき出しにし、他者を傷つける存在………その後顧の憂いは、ここで断つ!
そして、決してシャアのときの失敗は繰り返さない! 必ず合流する!

「ガンダムF-91、出る!」

闇に溶ける黒と、闇を弾く白が交錯する。






199 :戦いの矢 ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:37:09 ID:/q3hmWtR
【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF−91( 機動戦士ガンダムF−91)
 パイロット状況:決意、F-91によるニュータイプ能力の意識拡大、気力170
 機体状態:微細な傷(戦闘に支障なし)
 現在位置:C-8
 第一行動方針:ガウルンを撃破する。
第二行動方針:ガロードの仲間と合流し、情報交換を行う
 第三行動方針:アイビスの捜索
 第四行動方針:協力者の探索
 第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見
 最終行動方針:ゲームからの脱出
 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している
    シャアの死亡を悟っています
    首輪(エイジ)を一個所持】



【ガロード・ラン 搭乗機体:ストレーガ (スーパーロボット大戦D)
 パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。
 機体状況:各部にダメージ(戦闘に支障無し)
 現在位置:C-8
 第一行動方針:襲われているクインシィとジョナサン(?)と合流する
 第二行動方針:勇、及びその手がかりの捜索
 最終行動方針:ティファの元に生還】




【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
 パイロット状況:好調、DG細胞感染、気力130
 機体状況:全身に弾痕多数、頭部・左肩・胸部装甲破損、マント消失、ダメージ蓄積
        DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備
 現在位置:C-8
 第一行動方針:目の前のアムロを殺す
 第二行動方針:アキト、テニアを殺す
 第三行動方針:皆殺し
 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
 備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】


全員の時刻 【初日 24:36】
 ※もしも、C-8エリアに24時30分時点でいた参加者には、彼ら以外にも光刃閃の光が見えていた可能性はあります。



200 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 14:38:55 ID:/q3hmWtR
投下、完了です。
すいません、40kとかあるわりにつなぎです。
基本、分割しながら集合させやすくして、各自キャラの掘り下げを中心にやったらこうなってしまいました。

まずい所などがありましたら指摘をお願いします

201 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 15:43:08 ID:e0j5Ge1q
投下乙
UCとXのニュータイプの絡みには素直に感心させられました

で、いくつか指摘。
マップの端と端が繋がっていることに関しては、これまでのSSを見るにおそらく全員が把握しているものと思われることです。
また、ロワの開始時刻は昼の12時なので、第二回放送の時刻は二日目の午前6時になります。

202 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 15:45:21 ID:LQCJ47sB
>>1705
GJ!
ガロードをだしに使うジョナサン、アムロとガロードのやり取り、何だかんだでまだ悩んでる統夜。
各キャラの丁寧な掘り下げがいい感じです。
そして、決戦に向けてさぁ盛り上がって参りました!!


何点か指摘を失礼します。

・光の壁
46話のシャアとアムロ会話に「地図の端と端が繋がっているという話を鵜呑みにすれば、だが」という台詞と、56話の統夜の台詞に「地図の端と端とはつながってるとは言ってたけど…通れるのか?」 というのがあります。
なのでオープニングでアルフィミィが直接口にしてはいませんが地図が繋がっていることはおそらく全参加者に伝えられているのではないかと。

・時刻
まとめの時系列を見ていただけるとわかると思いますが、ロワの開始時刻は昼12時です。
ですので第二回放送は二日目の明け方6時になります。

・ガロードの仲間
クインシィと分かれた時点でガロードとアムロはまだ一度も接触していなかったので、>>192のクインシィの「放送は聞いたろう、ガロードもガロードの仲間も生きている」という台詞とその後の流れが少しおかしいです。

あと>>190の彩も駆使は目視の誤字でしょうか。

203 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 15:46:48 ID:tlteI+mJ
投下乙

2人のガンダムパイロットを経てついに最強のニュータイプの元にガンダムが…
っていうかアムロのパイロット状況ヤバすぎるww気力170てw

204 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/05/31(土) 15:57:03 ID:/q3hmWtR
了解しました。それらの問題点を修正し、正規の投下時刻である本日20時までに、修正したものを避難所に投下させていただきます

205 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 16:21:40 ID:e0j5Ge1q
や、修正だったら時間かけてじっくりやってくれていいんだよ?
すぐにでも予約入れたいって人も多分いないし、時間おいて推敲した方が気付かなかった誤字とかも見つけられるしさ。
そりゃ何週間もかかったりとかは困るけど。

206 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 16:42:41 ID:8t1eGyDp
投下GJ!
良い感じに盛り上がって参りました!
各キャラの掘り下げが良く出来てて放送後の激戦を予感させます。

んで、上で挙がってたもの以外で一つ気になったところがあるんですが、
ガウルンはアキトを追って南の街に来たのであって人が集まりそうだからという理由ではなかったはずです。
まぁ無理に修正するほどのものでもないし、ガウルンにもそんな心理があったのでしょうが。
それと修正はもっと時間を置いてから取りかかっていいと思いますよー。
まだ見ていない人もいるでしょうし、意見が出切ったころから修正し出した方がタイムロスも無くなります。

207 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 20:29:21 ID:yt6Bboap
アムロがマジになったか。ガウルンもヤバイんじゃねーかこりゃ。

208 :それも名無しだ:2008/05/31(土) 20:49:43 ID:/v8+FYkz
>>207
ここで戦艦組乱入ですよ。
フロスト兄弟→ガロード
クインシィ→ヒメ
で、血を血で洗う凄惨な戦いに……

209 : ◆ZbL7QonnV. :2008/06/01(日) 00:36:15 ID:LKqBr7pw
アルフィミィ再予約。
大丈夫、今度はメジャーなロボットにしたよ!
ちなみにアルフィミィを乗せる事にした機体のヒントはこれ(↓)だ!

ヒント@:第一次スパロワにも登場している。
ヒントA:第二次でも非常に多くの参加者と関わり合いを持っていたりする。
ヒントB:スパロボにおける扱いは「スタッフ自重しろ」的な物が非常に多い。

210 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 01:04:55 ID:14CBVDj/
再予約期待!
本家と二次のまとめを眺めて一通り悩んだにも関わらず答えが分からないのも私だ。

211 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 02:26:31 ID:YGjhj0nl
うーん参加者の面子を見るにおそらくSRWJに参加してて、尚且つボスクラスの
ユニットで、1次にもいたといえばこいつしかいないでしょう!

冥王様のユニットですよ

212 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/01(日) 12:19:46 ID:oZ7ddKRW
修正版を避難所に投下しておきました。
言われた問題点は、全て修正したつもりですが……抜けがあれば向こうで指摘をお願いします

213 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 12:56:42 ID:segdZthg
修正お疲れ様です。
時刻関係だと細々と修正する箇所が多くて大変だったんじゃないでしょうか。
本当にお疲れ様です。
さて一波乱ありそうで話も面白くなってきましたし、次回作も期待して待っています!

214 : ◆ZbL7QonnV. :2008/06/01(日) 15:02:46 ID:LKqBr7pw
アルフィミィ投下。こちらも避難所に書き込んでおきましたので、ご指摘お願い致します。
アキト・ガウルン・ユーゼスあたりにフラグが色々と立ったので、こっちの方が結果的には美味しかったのではないかと。

しかし、タイトルには毎度頭を悩まされる……。
今回はちょうど見てた少し前のアニメからサブタイトルを弄らせてもらったけど、元ネタ判る人が何人居るんだろうか。

215 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 16:06:57 ID:Ei06A5pR
なるほど、そう来たか。
確かに色々と面白くなりそうなフラグ。その分扱いには慎重にならないといけないだろうけど。
それにしてもアルフィミィがなんかエロいな。 ……誰か、誰かこれを絵にしてくれる猛者は居らぬか!?

216 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 19:14:24 ID:VH7b6EeR
GJ!
まさか奴が来るとは意外でした。
一つ質問。箱庭空間内への帰還ということはオープニングやアキトが転移したドーム状の空間は会場内の何処かに設置されているということでしょうか?

217 : ◆ZbL7QonnV. :2008/06/01(日) 20:15:21 ID:LKqBr7pw
>>216
個人的なイメージとしては、階層型的な世界を意識してます。

バトルロワイアルの会場となる空間=黄身
ドームを含んだ主催者側の居る空間=白身
ドームと会場を一括りにした“箱庭世界”と外部を遮断する障壁=殻

メディウスの一撃は白身と殻を一瞬だけ突き破って、攻撃の余波が箱庭外部まで届いたと言う感じで。
まあ、その辺りは曖昧にして後々の選択肢を残しておくべきかと思ったので、ぼかすように書かせてもらいました。

218 :それも名無しだ:2008/06/01(日) 20:52:18 ID:FQ5l5T5X
御二人さん修正お疲れ様です
どちらも前より分かりやすくなってて良かったと思います
アルフィミィの乗機については、あくまでボスであってロワ内に積極的な関与はしないという立場を通すのならば問題ないと思います

219 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/01(日) 23:24:21 ID:y/yiAYec
ちょいと暴走気味ですがナデシコ組予約します。

220 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 00:04:29 ID:BySaijRP
>>219
執筆ファイトー
つ「激励」

221 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 00:14:36 ID:ljZcKC6s
最終決戦でキョウスケがDGに取り込まれたアルフィミィに向かって大声で告白するフラグが立った気がしてならない
まさかね。

222 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 00:16:04 ID:LllocQ8y
>>219
暴走気味、だと……?
シャギア兄さんか! シャギア兄さんが暴走するんだな!?

きたい、きたい、超期待。

223 : ◆ah5xuG5D4E :2008/06/02(月) 01:57:29 ID:Ip37y5bt
お二方修正お疲れ様です!
では…流れに乗ってアムロとガウルンを予約します。水曜の晩に投下予定で…

224 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 19:23:51 ID:7OvmpSil
どっかで見たことのあるトリだと思えば一次の人だ。
さてさて果たしてどちらが生き残るのか。
予約期待してます!!

225 :朝ごはんは一日の活力です!! ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:31:36 ID:GCyAYcw1
少女の声が悲痛な現実を告げ、哀悼の時が世界に満ちていた。
ある者は涙流し、またある者は怒りに身を震わせる。義憤と故人を悼む気持ちが熱くなり、込み上げてくる。
しかし、泣こうが喚こうが世界は変わらない。生きている以上、人は日々の営みを忘れない。
いやむしろ怒り狂い泣き喚けば喚くほど、人々は自覚する。
何でもない日常の尊さを、日々の営みの大切さを。
時刻は午前六時過ぎ。場所は宇宙最強の機動戦艦ナデシコ――例え人格に問題があっても最高の人材が集う場所。
そこで人々のひもじさは限界を迎えていた。

「お〜な〜か〜が〜す〜い〜た〜!!!」


『第二次スーパーロボット大戦RR』
改め
『すちゃらか戦艦ナデシコ』
145話「朝ごはんは一日の活力です!!」


「おかわり!」

威勢のいい声が六畳一間に響き渡った。赤毛の少女が茶碗を高々と掲げている。

「普通に? 山盛り?」

それにごく普通に栗毛の少女――宇都宮比瑪が受け取りながら返した。
再び元気の良い声が飛ぶ。

「山盛りで!!」
「はいはい。甲児君、食事中にゲキガンガーを見たらめっでしょ」
「だって比瑪ちゃん、今いいとこなんだぜ」

ちゃぶ台越しに杓文字を突きつけられ怒られた甲児がぶつくさと文句を呟く。
しかし、比瑪に臆した気配はなく「駄目です。消しなさい」とぴしゃりと言い切られて、渋々と甲児はそれに従った。

「ちぇっ! 仕方ねぇな」
「テニア、このくらいでいい?」
「うん! いっただきま〜す」
「シャギアさん、新聞広げないでくれよ。食卓狭いんだからさぁ」

手回し式ダイヤルチャンネルのテレビの横で新聞を広げていたシャギアに注意が飛んだ。
六畳一間で五人の人間がちゃぶ台を囲っているのである。決して広くはない。

「む? すまんな、甲児君。テニア、そこの醤油を取ってくれないか?」
「ほれ? ひひよ。ほい」
「すまんな」
「箸を咥えたまま喋らないの」
「ごめんごめん。おかわり!」

微笑ましい団欒。心温まる一時。平和な日常。そんな単語が頭の中を駆け巡ったオルバは眩暈を覚えていた。
はっきり言ってこの光景は異常だ。異常なはずだ。だがしかし――

「おかわり!!」

何膳目か分からない声をテニアが上げる。
何故、君は違和感なくすんなりと溶け込めるのだ? もしかして異常なのは……この僕?
そんなオルバの様子に構うことなく視界の中のテニアはご飯を掻き込んでいる。
頭が混乱気味に為りながらそれを呆然と眺めていたら、ポンポンと意味ありげに甲児に肩を叩かれた。
見るとなにやら頷いている。そして、「大丈夫。任せときなって」と小声で囁かれた。
――何なんだ、一体?
グッと親指を突き出して見せた甲児にシャギアまでもが親指を突き出して返している。

226 :朝ごはんは一日の活力です!! ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:33:01 ID:GCyAYcw1
ますます訳が分からず頭がこんがらかっていく。
本当に自分がおかしいのだろうか?
だが、この団欒に誰もすんなりと溶け込んでいるわけではなかった。
素で障子を開け閉めし、立て付けの悪さを確認して、

「ふむ、この動かせばガタガタと鳴る音、ところどころ破けた障子、完全には閉まりきらぬ隙間……なんとも物悲しいな。これが侘び寂びの心というものか」

等と呟いているシャギアと、他の三人状態は異なる。
甲児は自棄食いに近い状態であるし、比瑪の態度は周りの空気を和ませようと、放送で皆が気落ちしないようにという優しさから来ている。
テニアはテニアでこの集団に馴染もうと、それでいて普段の自分の仮面を被り続けようと必死だ。
皆が皆、何かを考えた結果がこの奇妙に和やかな団欒なのだ。違和感は仕方がないとも言えた。
しかし、そんな事情は何処吹く風、違和感など微塵も感じ取っていない男シャギア=フロストが一つ話題を持ち出した。

「私なり色々考えた上での提案なのだが、二手に分かれるべきかと思う」

比瑪が怪訝な顔をし、甲児は何故か笑顔だ。テニアは丼片手に反応に困っているように見えた。
シャギアが首輪を取り出し、ちゃぶ台の中央に置きながら話を続ける。

「理由は単純なものだ。私はこれからオモイカネを使ってこれの解析に移る。その為にナデシコをここから移動させたい」
「基地に動くんだな」

思考を先読みした甲児が声を上げた。しかし、それにシャギアはかぶりをふる。

「いや、逆だ。ナデシコはG-1・G-2・H-1・H-2のつまり北東の四エリア、その中央を目指す。
 確かに解析に有効な道具が予想される基地に行くのは悪くはない。普通はそう考えるだろう。
 だがしかし、そこは人をひきつけやすい場所だ。危険が多く解析に打ち込める環境ではないだろう。
 それに解析機器はオモイカネで十分。後は個人の力量と言えなくもない。
 だから周囲の見晴らしが良く、なおかつ他の者が拠り所としそうな場所から遠いそこなのだ」
「他の巻き込まれている人達はどうする気?」

比瑪と甲児、二人の人の良さを考えれば当然の質問だった。だから当然のようにシャギアも答えも用意している。

「もっともな質問だ。その為に二手に分かれる。最初に集められた人数は50〜60人。そして、放送で呼ばれた死者の総数が31人。
 つまり大体20〜30人の人間がまだ生存している計算になる。このうち我々が6人。Jアークに拠っているのが」
「キラ=ヤマトとソシエ=ハイム」
「そう、この2人にジョナサン=グレーンを加えた3人。これは再び遭遇すれば敵として扱うしかないだろう。
 ただし、この内ジョナサンはテニアが確認してないことから別行動を取っているものと思われる」

テニアが入れた合いの手にシャギアが頷いて続けた。ロジャー=スミスとあの戦艦の接触は、あえて伏せたのだろう。
あの戦艦は敵。今の段階ではそう割り切らせるおいたほうが、分裂を起こす危険性が低い。
少なくともテニアを始末するまでは秘しておくべき、そう兄が考えるのは理解できた。

「そして、ロジャー=スミス。情報を統合したところ彼はトカゲ型の戦艦に身を寄せていたのだと私は考える。
 となるとミスマル=ユリカが言っていた赤と黒の30m弱の機体に乗っている可能性が高い。出来れば接触を取りたい人間だな。
 これにここまで接触のない伊佐美依衣子を加えた11人が、現状で生存を把握している人間だ。
 ただし生死を把握しきれてない危険人物として黒いガンダムが挙げられる。あれはまだ生存していると見るべきだろう」

テニアが身を強張らせるのが見えた。表情も固い。
お茶を飲み干して一息ついたシャギアが再び声を重ねる。

「ということは我々が把握してない人間が、黒いガンダムを含めまだ8〜18人程度生きていることになる。
 その全てがすんなりとあの化け物に従っているとは考えづらい。反抗を考える者との接触は急務だ。
 そこでナデシコは他者との積極的な接触を避けるかわりにオルバとテニアに別行動を担当してもらいたい」

 ◆

十分後、フェステニア=ミューズは甲板に係留されているベルゲルミルの最終チェックを行なっていた。

227 :朝ごはんは一日の活力です!! ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:33:45 ID:GCyAYcw1
テニアが、自身の盾が薄くなるにも関わらず異義を唱えなかったのには理由がある。
フロスト兄弟の知らぬ情報をテニアは伏せている。その情報はマサキ=アンドーに関わるもの。
彼がJアーク組に属する以前に接触した者のうちカミーユ=ビダンとレオナルド=メディチ=ブンドルの二人の生存は確定している。
しかし、マサキを悪人として扱っている以上、そこの繋がりは邪魔なのだ。万が一接触が起これば矛盾が発覚する可能性がある。
だから彼らはテニアにとっての危険人物。ここでは知らぬ存ぜぬのほうが都合がいい。互いに面識はないのだ。
ナデシコは積極的な接触を避けると言っている。
ならば、接触ない今のうちに何らかの手を打っておくのが吉。その為に多少のリスクには目を瞑ってでも動くべきだろう。
お目付け役が邪魔になるようなら葬り去ればいい。場合によってはその責任を危険人物に擦り付けるのも悪くはない。
潰し合いが起こってくれれば、それは願ったり叶ったりなのだ。
涙の一つでも流しながら帰艦すれば、あのお人好し達のことだ。疑いもしないだろう。
そこでメルアとカティアの顔が頭の中に湧き上がった。
チョコレートを美味しそうに頬張っていた少女と姉のようにいつも支えてくれた少女。
馬鹿だ。二人とも大馬鹿だ。
アタシと会えたことをあんなに喜んで、おとりになって……笑顔で死んでいって。
呼吸が浅く早い。胸が苦しかった。深呼吸を繰り返して息を整える。
浮かんだイメージを振り払おうとして別のことを考え、何故か比瑪が頭を過ぎった。甲板で叫んでいたあの横顔。
お人好しなんだ。誰も彼もがお人好し過ぎるんだ。
メルアも! カティアも!! ムサシも!!! 比瑪も!!!!

「泣いているの?」

気づくと通信が一つ。ナデシコのオペレーター席からだった。比瑪だ。
もう一度深呼吸。切れ切れの息を整える。
心配顔に「ううん。大丈夫」と返し、当たり障りのない会話で場を取り繕って通信を終えた。
本当にお節介で世話焼きだ。メルアよりはカティアに似ているような気がする。でも全然違うような気もした。
泣いて悲しむのかなって思う。もしナデシコの誰かを殺したとして、それを知ったら比瑪は泣いて悲しむのだろうか。
それはちょっと嫌だった。あの顔には笑っていて欲しい、そんな感情が芽生え始めている。
そして、テニアは決めた。

「うん。決めた。最初にしよう」

別行動から戻ってナデシコの誰かを殺すとき、出来ればだけど最初に比瑪を殺そう。
そうしたら、仲間の死を知って、自分の裏切りに気づいて、比瑪の顔が悲しむことはない。
彼女は幸せなまま逝く事が出来る。
最初に殺す。それがテニアの出来る精一杯の好意。
他人に任せる気はない。他人に任せたら比瑪が苦しんでしまうかもしれない。
自分の手で殺す。それが彼女に対する精一杯の恩返し。
少女は笑った。
ちょっとした名案を思い浮かんだように、ちょっとした思い付きが気に入ったように、ただ赤毛の少女は笑っていた。

 ◆

ぼんやりと眺めていた視界の中で、皿に一つ残された厚焼き玉子がシャギアの目を惹いた。
何気なく箸が伸びる。それは目標を掴む前にカチャリと音を立てて別の箸の妨害にあった。
ムッとしたシャギアと甲児の視線が交わり、火花が散る。瞬間、二対の箸が駆け抜ける。
厚焼き玉子が宙を舞い、追う箸がそれぞれその両端を掴んだ。

「「ふ……ふふふふふふふふふふふふふ……」」

不気味な笑い声が響きあう。真剣勝負。互いに油断も隙も見当たらない。

228 :朝ごはんは一日の活力です!! ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:34:41 ID:GCyAYcw1
力む余り卵が崩れてしまっては台無し。それを歴戦の二人は実によく理解をしている。
卵はギリギリの力加減で左右に引っ張られていた。
汗が頬を伝って落ちていく。消耗戦。神経の削り合い。
最後の一切れなのだ。次はない。その重みが二人の動きを慎重にさせている。しかしこのままでは埒があかない。
そんな中、先に動いたのは甲児だった。揺さぶりをかける。

「シャギアさん、粗食は体にいいって言うぜ。もう歳なんだからこれは食欲旺盛な育ち盛りの俺に任せなって」
「何を言う、甲児君。育ち盛りほど栄養のバランスが重要だ。私の見たところ君の食生活には偏りがあるようだ。これは私に任せたまえ」

シャギアが切り返す。互いに笑顔なのが妙に怖い。

「ところでさぁ、シャギアさん。オルバさんに渡してたあの紙の束は一体なんだったんだ?」
「あれか。あれは本来のナデシコ乗組員の写真付き名簿だ。脱出方法の一つとして有用なデータがオモイカネから見つかってな。
ボソンジャンプという。そこでついでにA級ジャンパーを探して貰おうという考えだ」
「ふ〜ん。それでボソンジャンプって?」

会話を交わしながらも厚焼き玉子は二膳の箸によって宙に固定されたままである。
このままでは本当に埒があかない。勝負を仕掛けよう。そう思ったシャギアが心の中でカウントを始めた。





どっか〜ん

ちゃっちゃかちゃ〜♪ ちゃっちゃかちゃ〜♪ ちゃかちゃかちゃ♪

突然、巨大なモニターが現れ、場違いな音楽が流れた。
シャギアと甲児が固まり、厚焼き玉子が地に落ちる。しかし、そんなことでこの流れは終わらない。

「おーい! みんなー、あつまれーっ! なぜなにナデシコのじかんだよー」
「あつまれー」

モニターの中にはウサギの着ぐるみとどう見ても年若のお姉さん、それに白衣の女性が立っている。
ウサギに見覚えがないこともないような気がする。いやきっと気のせいだ。

「こんにちは、お久しぶり、はじめまして。ナデシコ医療班ならびに科学班担当のイネス・フレサンジュです」

甲児が口走った「それでボソンジャンプって?」という何気ない一言。
それが『こんなこともあろうと』で用意されていたなぜなにナデシコを再生させたことに二人が気づくのは、当分先のこと。
ナデシコでの迂闊な質問は説明おばさんを呼ぶ。ボソンジャンプの説明は、終わりを知らず延々と続いていた。



【シャギア・フロスト 搭乗機体:ヴァイクラン(第三次スーパーロボット大戦α)
 パイロット状態:良好、テニアを警戒
 機体状態:EN60%、各部に損傷
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ和室)
 第一行動方針:誰? この説明おばさん??
 第二行動方針:人気がなく見晴らしのいい場所へ移動
 第三行動方針:首輪の解析を試みる
 第四行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める
 第五行動方針:意に沿わぬ人間は排除
 最終行動方針:オルバと共に生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
 備考1:ガドル・ヴァイクランに合体可能(かなりノリノリ)、自分たちの交信能力は隠している。
 備考2:首輪を所持】

229 :朝ごはんは一日の活力です!! ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:35:20 ID:GCyAYcw1
【オルバ・フロスト搭乗機体:ディバリウム(第三次スーパーロボット大戦α)
 パイロット状態:良好、テニアを警戒
 機体状態:EN60%、各部に損傷
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ甲板)
 第一行動方針:テニアの殺害
 第二行動方針:A級ジャンパーを見つける
 第三行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める
 第四行動方針:意に沿わぬ人間は排除
 第五行動方針:首輪の解析
 最終行動指針:シャギアと共に 生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
 備考:ガドルヴァイクランに合体可能(かなり恥ずかしい)、自分たちの交信能力は隠している。】

【兜甲児 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)
 パイロット状態:良好
 機体状態:EN100%、ミサイル20%消耗
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ和室)
 第一行動方針:誰? この説明おばさん??
 第二行動方針:ヒメ・フロスト兄弟と同行
 第三行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める
 最終行動方針:アインストたちを倒す
 備考1:ナデシコの格納庫にプロトガーランドとぺガスを収容
 備考2:ナデシコ甲板に旧ザクを係留】

【宇都宮比瑪 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)
 パイロット状態:良好、ナデシコの通信士
 機体状態:EN100%、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル20%消耗
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコブリッジ)
 第一行動方針:甲児・フロスト兄弟に同行
 第二行動方針:依々子(クインシィ)を探す
 最終行動方針:主催者と話し合う】

【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
 パイロット状況:非常に不安定
 機体状況:左腕喪失、マニピュレーターに血が微かについている、ガンポッドを装備
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ甲板)
 第一行動方針:ナデシコの面々に取り入る
 第二行動方針:どのように行動を取ればうまく周りを騙せるか考察中
 第三行動方針:危険人物の排除
 第四行動方針:参加者の殺害
 最終行動方針:優勝
 備考1:甲児・比瑪・シャギア・オルバ、いずれ殺す気です
 備考2:首輪を所持しています】

【パイロットなし 搭乗機体:ぺガス(宇宙の騎士テッカマンブレード)
 パイロット状態:パイロットなし
 機体状態:良好、現在ナデシコの格納庫に収容されている
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ格納庫内)】

【熱気バサラ 搭乗機体 プロトガーランド(メガゾーン23)
 パイロット状況:神経圧迫により発声不可、気絶中、顔に落書き(油性マジック)
 機体状況:MS形態
      落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコ医務室)
 第一行動方針:新たなライブの開催地を探す
 最終行動方針:自分の歌でゲームをやめさせる
 備考:自分の声が出なくなったことにまだ気付いていません】

【二日目6:25】

230 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/02(月) 20:38:35 ID:GCyAYcw1
投下終了。
最近投下が多くなってうれしい限りです。
色々暴走してます。ナデシコ全体で暴走してます。
やりすぎだったら止めてください。多分自分じゃ止まれない。
ご指摘、よろしくお願いします。

231 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 21:10:46 ID:OwhE2NZw
ああ、案の定シャギアが大変なことにw暴走しすぎだwww
オルバはテニアより先にこの兄貴を何とかするべきwww
いや、だがこれは止めるべきところか? むしろもっとやれと言うか?
だ、ダメだ……俺も何が正しくて何が異常なのか分からなくなってきた……w

232 :それも名無しだ:2008/06/02(月) 23:12:30 ID:BySaijRP
投下GJ!w
ああ、ナデシコ組はシリアスになったりギャグ空間になったり大変だなw
そしてまた放置されるバサラwww
心のバランスが徐々に崩れ始めているテニアが怖かったんだぜ

233 :それも名無しだ:2008/06/03(火) 00:36:32 ID:nRUlGx1+
バサラの放置も相変わらずだけど、ペガスも独りで寂しそうだよなぁ。
テッカマンブレード本編では、何気に萌えキャラだったんだぜ、ペガス。

2だと……なんか、いきなり……ブサイクに、なっちゃったんだけど……な……。

234 :それも名無しだ:2008/06/03(火) 06:23:00 ID:5oelzwLE
応紳変な事書き込まないでね

235 :それも名無しだ:2008/06/03(火) 21:02:03 ID:621TQbaR
乙すぎるww
竜馬、アムロと他の御三家主人公は色々と凄いことになってるのに
甲児は卵焼きの取り合いと言うのがなんとも暢気wwwナデシコ組面白いなぁw

236 :それも名無しだ:2008/06/03(火) 21:29:02 ID:8dGzIAOY
一個誤字の指摘が。
>>226で「伊佐美依衣子」ってなってるけど、「伊佐美」ではなく「伊佐未」です。

237 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/03(火) 21:54:15 ID:+lu7YkRN
感想とご指摘ありがとうございました。
ペガスとバサラは出番なくてごめんなさいとしか、本当にすみません。

一部修正失礼します。
>>225
第二次スーパーロボット大戦RR→第二次スーパーロボット大戦BR

ご指摘いただいた>>226
伊佐美→伊佐未

>>227
そこでメルアとカティアの顔が頭の中に湧き上がった。を以下の文章に修正。

「お人好し……お人好し、かぁ」

シートに体重を預け、沈み込みながら呟いた。疲れからか妙な脱力感を覚える。
頭の中にはカティアとメルアの顔が浮かんでいた。

238 :金色の輝き ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:13:34 ID:qI/BcXQw

闇を引き裂く白、F-91は迫る黒、マスターガンダムにビームライフルを三発連続で制射する。が、光条は虚しく避けられてしまい次の瞬間には逆にヒートアクスを振るわれ、赤熱の刃がその肩を掠めた。

「クッ!中々やるっ!」

敵機、マスターガンダムの予想以上の奇抜な動きと戦闘能力にアムロは呻く。
ガンダムタイプ…いや、MSの機動ではない、人間的でより自然な動きから繰り出される攻撃は最高のニュータイプ、連邦の白い悪魔の異名を持ったアムロですら易々と見切れるモノではなかった。
そして、ブゥン!と早朝の清々しい空気を裂き迫るヒートアクスをギリギリの所で見切り、F-91はフルブースト。
マスターガンダムの右側に回り込み、ライフルと頭部バルカンを撃ち込む。
そしてコレ又敵機は無茶苦茶な機動…振り向きながら身を捩り軽く横跳び、右手でアスファルトを鷲掴みにしソレを機転としての回し蹴り。
ビームと無数の弾丸はその漆黒の装甲を掠めただけ。

「おぅりゃっ!って逃げたんかぃ?」

そして、マスターガンダムの回し蹴りも空を切っただけ。
既にF-91は明け方の空に飛び上がっていた。

(接近戦で勝つ可能性は低いが…負ける訳にはいかない!)

引く事も、負ける事も出来ない戦い。
勝つ。
ただそれだけを考えアムロは機体を操る。
ビルとビルとの間、朝日に背を向け…まるで後光を持ったようなF-91はニュータイプを解し、その性能を限界以上に引き出す。
そしてヴェスバー二門を腰だめに、右手にビームライフル、左手にはビームランチャー。

「超高速が可能とするほぼ全方向からの至近距離からの射撃の嵐…外しはしない!当ててみせるっ!」

アムロは吼え、後光を背に、今や金色に輝くF-91は闇を掻き消すべく飛んだ。

──

中々…いや、このゲーム始まって以来最高の獲物だとガウルンは思う。

(操縦技術はカシム以上…んでもって精神面も崩れる事無い…こりゃあ最高の獲物だぜ!)

ほんの数回すれ違って小競り合っただけだが相手の実力は十二分に感じ取れた。

「たまんねぇ…たまんねぇなぁっ!」

これから来るであろう生と死のギリギリのラインを歩く感覚を心待ちにし、ガウルンは気を昂らせる。
そしてその気の昂りに反応し、DG細胞が活性化、彼を取り込もうと浸食速度を上げた。
更にその副産物かDG細胞はガウルン自身をスペックアップ。
迫る黄金の機体にガウルンは叫ぶ。

239 :金色の輝き ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:17:07 ID:qI/BcXQw

「ぶち壊してやるぜぇぇぇっ!」
その咆哮が引き金になり、闇に溶ける黒、マスターガンダムは自らを引き裂く様に全身を金色へと輝かす。

「ハァイパァァッ!モォォォッドッ!!」

──

アムロは敵機が金色へと変わった事に多少驚きはしたものの、余り気にはしなかった。

(気にはしない…が戦闘能力は格段に上昇したのは解る!)

ニュータイプの認識力がバイオコンピューターにより増幅された事で敵機の禍々しい力と意思が爆発した様に増えたのを、超高速機動が伴うGと共にヒシヒシと感じる。
相対的距離はもう10mも無い。
低空での超高速機動が巻き起こす土煙が上がるソレより速く、F-91は全ての射撃武器を撃ち込む。
二門のヴェスバーから太い光条が、ビームライフルとビームランチャー鋭い光条が、バルカンとマシンキャノンからは弾丸の嵐が。
そして、攻撃しつつ無軌道な超高速機動で瞬間的に位置を変え、更に砲を放つ。
その動きは端から見るとまるでむ数の同一機体が飛び交う様。
いや、ソレは強ち間違いでは無かった。
機体の能力を限界以上に引き出す事によりバイオコンピューターの強制冷却が行われ、ソレにより機体表面の金属剥離が起こる。
俗に言う“質量を持った分身”
金色の幻影、F-91は攻撃を続ける。

──

先程射ったビームなり弾丸なりが砲口から放たれた瞬間には次の位置に移動し攻撃すると言う矛盾に近い攻撃をマスターガンダムは弾き、避け、見切っていた。
それを可能とするのはDG細胞によりスペックアップされたパイロットの身体能力とハイパーモードになった事で起こる機体能力の大幅の上昇。
そして、ガウルン自身の戦闘狂としての本能。

「ォォオッ!」

舞い上がる土煙や誇りを弾き、瞬間的に全方向から放たれる光と弾丸の嵐を避けてガウルンは吼える。

(分身?機体が増える?超高速?んなもん関係ねぇ。)

「楽しい…楽しいなぁっ!」

マスターガンダムの両の掌が燦然と輝き、光の速さで迫るヴェスバーの太いビームを弾いた。
そして、金色の全身が纏う悪意の闘気が具現化し、質量を持ち始める。

「喰らいな!ダークネスッ」

超至近距離で放たれた弾丸はその闘気に触れ気化し、ヴェスバーのビームを左手で握り潰しマスターガンダムはF-91に肉薄する。

「くそッ!こちらの動きを見切ったと言うのか!?」

モニター一杯に迫る敵機を見詰めアムロは叫んだ。



240 :金色の輝き ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:21:33 ID:qI/BcXQw
しかし、叫びながらも必死に機体を動かす。


「フィンガァ──ッ!」

…突き出される右掌を避けられない事は直感的に知った。
だからアムロはジェネレーターに直結していたヴェスバー二門をパージ、更にライフルとランチャーを捨て機体の全出力を左腕のビームシールドに回し構える。

「耐えきれ!うぉぉぉぉぉっ!」

──

C-8を塗り潰す様な凄まじい光が煌めき、その中心部で金色に輝く機体の右腕が、同じく金色に輝く機体の左腕を貫いていた。
そして、一拍置いて形容し難い音と共にF-91の左腕は爆散し、その予想以上に強い余波はF-91を吹き飛ばし崩れかけたビルに叩き付けられる。

「くぅっ…!」

爆発の衝撃とビルへ叩き付けられた時の衝撃が時間差でアムロを襲った。
そして体をシートに固定するハーネスがギチギチと音を立て、ミシミシと骨に皹が入るのを感じた。しかし、苦しむ暇なくアムロは操縦菅を握りフットペダルを踏み込む。
0からMAXスピードへの移行はパイロットであるアムロに更なる圧迫感と苦しみを与えるが構いはしない。

(追撃を受ければ…終わりなんだ!)

強烈なGにより一瞬気を失いかけるが歯を喰い縛り耐える。
だが、無慈悲にもF-91の出力は上がらず急加速はほんの一瞬で終わってしまった。
しまった!と思いながら瞬時にアムロはサブモニターに目を走らせる。
出力120%の状態からの限界以上の機動、そしてソレを行いつつのジェネレーター直結でのヴェスバー乱射。
更にビームシールドに全出力を回し、破られての左腕の爆発がとどめか。
F-91のエンジン及びジェネレーターはオーバーロードし出力は30%を切っていた。
今一瞬のフルブーストは最後の足掻きか、F-91は失速しアスファルトに足を付き慣性で滑り、止まってしまう。
そしてコレを逃すガウルンとマスターガンダムでは無い。

241 :金色の輝き ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:24:10 ID:qI/BcXQw

アムロが反応するのとほぼ同時にマスターガンダムはF-91へと飛び出し、左手を下方からアッパーの様に振るう。
そして、マスターガンダムの左手はガリガリとF-91のバイクのラジエーターの様な胸部を削った。
更に返しで裏拳をF-91の顔面に叩き込み、フェイスガードが砕け散る。

バキンッ!

脆く硬質な音を立て砕け散るフェイスガードの破片が落ちる前に、迫り来る金色に煌めく右掌をアムロは見詰めた。
そして、叫ぶ。

「力を貸せ!シャア!」

その声に反応したのか、F-91の出力が上がっていく。
が、時既に遅し。
マスターガンダムの右掌、ダークネスフィンガーはF-91の胸部、コクピットに突き刺さり始めていた。
しかし、アムロは諦めない。
F-91は力強く右足を踏み出す。
右足を踏み出すと言うことは、体は僅かに左に下がると言う事。
アムロは機体を斜めに向かせ、強引にダークネスフィンガーの軌道を反らしたのだ。

「う…ォオッ」

「ハッ!やるじゃねぇか!だがっ!!」

とどめの一撃を反らした事に感嘆の声を挙げながらガウルンは益々笑みを深め、追撃の左掌を突き出す。

(奴を倒す!機体はどうなってもいい…いや…刺し違えてでも!)

アムロは機体を軽くしゃがみ込ませ、無事な右手にビームサーベルの柄を握らせる。

「「これで!終わりだぁぁッ!」」



242 :金色の輝き ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:29:24 ID:qI/BcXQw

朝日を浴びた二機がぶつかり合う。
二人のパイロットは叫び、力の限り機体を動かす。
夜の乾いた風と朝の湿った空気が混じり合い、弾ける。
そして今度こそ、マスターガンダムの金色の左掌がF-91の胸部、コクピット部分に突き刺さっていく。
その時アムロは機体と自分の命が溢れていくのを確かに感じた。
思えばシャアもこんな気持ちで散ったのだろうか。

(ガロード…後は頼む!)

視界一杯に広がる金色の輝きに呑まれながらアムロは願う。

願わくは──

一方、ガウルンの視界もまたアムロと同じく、光が広がっていた。
(今一瞬で……く…は…ハハハハハッ!)

どんなにマスターガンダムが強くても、パイロットであるガウルンの身体能力が高くても、攻撃を当てた瞬間は必ず動きが停まる。
その瞬間をアムロは狙ったのだ。しかし、出力30%程度ではビームサーベルを維持する事は難しい。だが、一瞬、ほんの一瞬ではどうか?
ほんの一瞬でもビームサーベルを維持出来れば。
つまりはそう言う事。
マスターガンダムのダークネスフィンガーがF-91のコクピット部分に突き刺ささる瞬間、F-91はビームサーベルの柄をマスターガンダムの胸部に押し付け、一瞬だけ、出せる限りの最大出力でビームサーベルを使用したのだ。
弾丸をも気化する程の闘気を纏うハイパーモードでも、直にビームサーベルを出力されれば防げはしない。
マスターガンダムのダークネスフィンガーがF-91の胸部を貫き、その輝きを終える。
F-91のビームサーベルもまた、マスターガンダムの胸部を貫き、同じくその輝きを終えた。

残ったのは、命の輝きを失い、朝日に照される動く事無い二つの機体。



【C-8】

【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF-91(機動戦士ガンダムF-91)
パイロット状況:死亡
機体状況:大破
備考:所持していた首輪は爆散しました】

【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
パイロット状況:死亡
機体状況:大破】

【二日目6:42】


243 : ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 21:33:48 ID:qI/BcXQw
投下完了です。

稚拙で全く持って駆け引き無い戦いですがコレが精一杯でした(苦笑
誤字、指摘等よろしくお願いします。

244 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 21:39:40 ID:GftpMjun
投下乙
指摘は特にありません

245 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 22:26:31 ID:kbmKWLEg
>稚拙で全く持って駆け引き無い戦いですがコレが精一杯でした(苦笑

何この態度?死ぬの?

246 : ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 22:35:08 ID:qI/BcXQw
>>245
自分なりに頑張りましたが、と言う意味ですがお気に障ったようですね。

申し訳ありません。

247 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 22:46:54 ID:ICPhFDal
投下乙です。

指摘ですが、
視点がコロコロ変わりすぎて非常に読みにくすぎる。
カナ2文字の表現(ミシミシなど)が、分量の割りに多く幼稚に見える
3点リーダ (これです→…)は、偶数個使うのが基本ルール。
あっさりしていると言うか、貴方が言うとおりとても短い印象を覚える

これらが気になります。

矛盾などについてですが、

>「超高速が可能とするほぼ全方向からの至近距離からの射撃の嵐…外しはしない!当ててみせるっ!」
>「おぅりゃっ!って逃げたんかぃ?」

など、アムロやガウルンと見受けられないような台詞が散在してることは、いくら何でも不味いと思われます。
キャラの把握しなおして、これらの台詞回しはいじるべきではないでしょうか?
……自分も、どうしてもブレンの台詞回しが真似できず、アレになってますが、ガウルンやアムロは特別癖がある口調でもありませんし。

あと、
>稚拙で全く持って駆け引き無い戦いですがコレが精一杯でした(苦笑
このような発言は、相当上手い人でもない限り、人の神経を強く逆なでするので気をつけたほうがいいですよ。




個人的な最後にアドバイスですが、リレーですので、積み重なったフラグなどを読み返して生かすようにできればいいと思います。

248 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 23:08:58 ID:umf1lbzx
投下乙……なんだが、これはどうかなぁ

言われている通り二人の口調がおかしいし
あとなんていうか、これまで積み上げてきた二人の大量のフラグが
全部無意味に折れてしまうのはリレー的にどうだろうか……
今後の展開を左右しかねない一戦にしては、言い方悪いが全体的にややお粗末なものが……
辛辣な意見ですまない

249 : ◆ah5xuG5D4E :2008/06/04(水) 23:09:04 ID:qI/BcXQw
>>247
矛盾点や多くの指摘、そしてアドバイスありがとうございます!


誠に自分勝手で迷惑ですが、>>247さんが上げて下さった指摘点や矛盾点、アドバイスを見、考えた上で今回の「金色の輝き」は破棄とさせて頂きます。

次来る時は皆さんにGJ!と言われる様な書き手になれるように頑張りますのでその時はどうかよろしくお願いします。

では、失礼しました。

250 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 23:10:44 ID:f1KUjhXl
投下乙です。
自分も基本的には>>247さんと同意見です。

251 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 23:15:19 ID:f1KUjhXl
っと、リロ忘れ……

>>249
執筆お疲れ様でした。
死亡した二人はロワ内では重要なポジションだったので住人さんの目が厳しくなるのも仕方ないところがあったと思います。
筆力そのものは決して悪くないので今後の参加を期待して待っています。

252 :それも名無しだ:2008/06/04(水) 23:25:10 ID:JpMbsBUk
>>249
執筆お疲れ様でした。
フラグを全て取っ払って一話単体で見ればそう悪くはない話だったとは思いました。
痛み分けを予想してたので相打ちは予想の斜め上でしたし。
直接は関係ない話ですけど一次のほうに投下されている話、結構好きです。
特にこの「糸の切れた人形はあくまでも人形……だが、“自由”だと私は思う。」という最後のフレーズが印象深くて好きです。
1人で悩んでいるキャラの内面の掘り下げなどは得意なようですし次回作に期待しています。
統夜とかバーニィとか四六時中悩みっぱなしですしねw

253 :それも名無しだ:2008/06/05(木) 15:08:06 ID:WRAtybeu
基地周りで、SSの構想練ったり、今現在書きかけのがあるっているのかな?

254 :それも名無しだ:2008/06/05(木) 15:48:54 ID:jOZou7wR
ありますけど完成がいつになるか分かんないで書いてもらってかまいませんよー

255 :それも名無しだ:2008/06/05(木) 17:22:54 ID:WRAtybeu
あ、いえいえゆっくりどうぞ。自分が書くとかじゃなくて少し気になることがあったもんですから

256 : ◆C0vluWr0so :2008/06/06(金) 23:25:27 ID:X5pTNJlH
お久しぶりです。
早速ですが、ユーゼス、ベガ、カミーユ、バーニィを予約。
ぶっちゃけSSの書き方とか忘れすぎで調子は良くないですが、新人さんも頑張ってくれましたしそろそろ自分も頑張らねばと思いました。
土日を使って期限内に書き上げるつもりですが間に合わなければごめんなさい。
期限を作らないと頑張れないのって悪癖ですね。

257 :それも名無しだ:2008/06/06(金) 23:32:11 ID:N6JV6520
期待。
ユーゼスの名前見て「主催者自重しろ」と思ってしまったがそういえばこっちでは参加者だったんだな……w

258 :それも名無しだ:2008/06/07(土) 00:55:05 ID:RRhfEs5+
どっちにしろ自重しろって言えるところがユーゼスらしいがw

259 :それも名無しだ:2008/06/07(土) 10:31:21 ID:oDLkLorE
今回はみんなフラグ消化せずに死にまくるなw
ユーゼス辺りにはウハウハな状況だろうけど

260 : ◆C0vluWr0so :2008/06/09(月) 20:42:43 ID:TD0Xt2ER
すいません、今回の予約を破棄します。
執筆途中で重大な見落としを発見し、全面的な構成の練り直しと書き直しをせざるをえない状況になってしまいました。
延長させてもらい無理矢理にでも完成させようかとも思いましたが、元々遅筆な上にリアルでもあまり余裕がなく、長期間のキャラ拘束に繋がる可能性もありましたので今回は破棄させてもらいます。
期待してくださった皆様には本当に申し訳ないですが、次回以降はきちんと質の高いものを投下出来るように頑張らりたいと思っています。
本当にすみませんでした。

261 :それも名無しだ:2008/06/09(月) 21:12:20 ID:iJSy+7ZO
>>260
久しぶりの予約で楽しみにしていたので残念です。お疲れ様でした。
また、予約できる状態になったときに予約されるのをお待ちしてます。
次回作期待してます!

262 :それも名無しだ:2008/06/12(木) 01:34:08 ID:9ZWqV1n3
うう……最近投下が多かっただけに今のペースが焦れったく感じてしまう……
せめて雑談のネタを振りたいがなかなか考え付かないのも私だ

263 :それも名無しだ:2008/06/12(木) 02:05:45 ID:9Jv4nMe/
ふむ、雑談か。
そういえばゲッターロボ本編を最近見始めたんだけど、ムサシが予想を遙かに上回る萌えキャラだった事に驚いた。

くそっ、惜しいことをした……!
もっと早く知ってさえいれば、ムサシ萌えを広める事も出来たのにッ……!

264 :それも名無しだ:2008/06/12(木) 22:26:48 ID:iiB33gkk
ムサシって萌えキャラだったのか…予想外だ
ぜひ死者スレにネタを投下してくれ

そういやデータウエポンが何体か会場に紛れ込んだわけだけど、あれって契約条件あったよね?
ロジャーが契約できそうなのってどのへんかな?

265 :それも名無しだ:2008/06/12(木) 22:34:18 ID:9ZWqV1n3
ユニコーンドリル→信頼
バイパーウィップ→自信
レオサークル→勇気
ブルホーン→知恵
ドラゴンフレア→慈愛
ガトリングボア→創造

ロジャーなら自信と知恵あたりかな……ってこれ、まんまアルテアじゃね?

266 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/12(木) 23:52:23 ID:9kROiSA5
クインシィ・ジョナサン・ガロード・統夜・シャギア・甲児・比瑪・バサラ、予約します。
もしかしたら間に合わなくて予約撤回するかもしれません。
ちなみに死者出ます。

267 :それも名無しだ:2008/06/13(金) 00:19:37 ID:ZfHWtNBC
>>266
確かにこれはバトル必須、死者が出てもおかしくない面子……!
執筆頑張ってください
つ「応援」

268 :それも名無しだ:2008/06/13(金) 00:52:56 ID:sktVouv+
新たな死者って床に落ちた厚焼き玉子の事じゃないよね
楽しみに待ってる

269 :それも名無しだ:2008/06/13(金) 13:30:43 ID:yLKFaGIj
クインシィ組    統夜    シャギア・甲児・比瑪・バサラ
未来        現在        過去
 ∧_∧     .・,'∧_∧;,.     ∧_∧
 (´・ω・)=つ≡つ);;)ω(;;(⊂≡⊂=(・ω・`)
 (っ ≡つ=つ  (っ  ⊂)  ⊂=⊂≡ ⊂)
 /   ) ババババ | x | ババババ (   \
 ( / ̄∪       ∪ ̄ ∪       ∪ ̄\ )

構図的にこれしか思い浮かばない件

270 :それも名無しだ:2008/06/13(金) 18:06:20 ID:E1LbYwax
統夜の場合逃げ時の読みに関しては他のマーダーの追随を許さない感じだから
ヤバイと思えばすぐ逃げそうだけどなwwww

271 :それも名無しだ:2008/06/13(金) 18:51:54 ID:rCnWjM5x
へたれマーダーとな?

272 :それも名無しだ:2008/06/14(土) 23:16:45 ID:w1cz6ndQ
そしてバサラがやっぱり起きる気配なさそうな件

273 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/15(日) 19:26:23 ID:DYnOigKQ
大体今7〜8割といったところで間に合いそうもないので予約破棄させていただきます。
楽しみにしていただいた方、本当にごめんなさい。
書きあがったらそのタイミングでまた再予約させていただこうと思います。
すみませんでした。

274 :それも名無しだ:2008/06/15(日) 19:51:26 ID:W9xWTIFU
>>273
執筆お疲れさまでした
再予約をお待ちしております

275 :それも名無しだ:2008/06/16(月) 00:11:17 ID:Lp4vRYOi
二回続けて予約破棄ということになってしまったし、ここらへんで一度予約制度についての見直しをしてみないか?
具体的には予約期間そのものの延長や延長制度の明文化なんだけど

276 :それも名無しだ:2008/06/16(月) 01:21:15 ID:VL+3TrSV
>>273
執筆乙です
完成版の投下を期待しながら待ってますので頑張って下さい!

>>275
確かにそろそろ見直しをしても良い時期かもね
集団で固まってきてるから一パートあたりに書かなきゃいけない人数も情報量も増えてるし
書き手さんがゆっくりと腰を落ち着けて執筆出来る環境を作るのは大事かもしれない
個人的には期限5日+延長2日までと最大一週間くらいが丁度良い長さなんじゃないかと思うけど
書き手さんの意見を聞いておきたいところだね

277 :それも名無しだ:2008/06/16(月) 07:37:39 ID:hRhsvZXF
>>275
賛成!
書き手さんには余裕を持って焦らずに書いてほしいしね。

>>276
俺もそんな感じでいいと思う。

278 :それも名無しだ:2008/06/16(月) 21:20:14 ID:KO5Z7MpO
期限5日延長2日、賛成です

279 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 16:51:41 ID:oeDzwHJY
特に反対意見も出てないし、予約期限は五日間+二日間まで延長アリ、ということで決定だね
これで書き手さんたちが書きやすくなるのならば幸いです

280 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 17:02:12 ID:Tx9EqjUw
自分も賛成です

281 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 21:52:23 ID:gIHg2Lks
クインシィ・ジョナサン・ガロード・統夜・シャギア・甲児・比瑪・バサラ、再予約します。
まぁ構図的には>>269>>272も図星なんですけれども……でもでもペガスがほんのちょっとだけ働くよ。
んで、一応少しだけ時間置いて23時から投下したいと思います。

282 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 22:11:07 ID:oeDzwHJY
支援の準備はOKだ!
存分に投下してくれ!

283 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 22:59:59 ID:gIHg2Lks
静寂の朝もやを排気音が掻き消した。
まだ低い朝陽に照らし出された街並みを巨大な影で塗りつぶしながら進む戦艦ナデシコ。
その指揮所にシャギアは駆け込んだ。オペレーター席で振り向いた比瑪と目が合い、一拍遅れて甲児も駆け込んでくる。
弾む息を押し殺し極めて冷静に声を出した。

「状況は?」
「八時の方角に何かを捉えたわ。加工拡大したものがこれ」

答えつつ比瑪がパネルを叩くとモニターに閃光が映し出される。
小指の先ほどにしか見えないそれが拡大されはっきりとした輪郭を伴っていく。

「機体だな。それにしてもこの速度は……」
「シャギアさん、こっちにもう一機いるぜ」

甲児が指差すそこに目を向ける。確かにそこにもう一機いた。白銀の機体。
高速で駆け抜ける機体とその先にいる機体。それが意味する状況は――

「詳細は分からないが戦闘だな……待てッ!! 甲児くん!!!」
「わりぃ、シャギアさん。ナデシコはそのまま決めたとこまで行ってくれ!」

言うが早いか飛び出していく甲児。そのまま振り返ることなく指揮所を後にする。
だが、ナデシコは積極的な接触は避けると決めたばかりなのだ。頭が痛い。

「どちらが敵かも分かっていないと言うのに……」

いや、それどころか両方ともこの殺し合いに興じる人間という可能性すらある。
どうする? ここで甲児を見捨てていくのは容易い。だが、それをすれば……。
悩むシャギアの視界を甲板から発進した緑のモビルスーツが横切っていく。

「でも、追いかけるんでしょ?」

振り向いた比瑪と目が合い、その顔がにっと笑う。
頭を抱えつつも溜息と共に返事を吐き出した。

「もちろんだ」

ここで甲児を見捨てれば宇都宮比瑪の信頼を失うだろう。下手すれば手駒が一つもなくなるということだ。
それは早い。
オルバとテニアがいれば任せるところだが、今この場に二人はいない。
戦力の消耗は避けたいとはいえ、余計な諍いを避けようと思えば答えは決まっているのだ。

「私も出る。ヴァイクランで先行させて貰おう。ナデシコは微速前進」

ボソンジャンプについては説明おばさんが懇切丁寧に教えてくれた。
脱出の鍵となるのは、A級ジャンパーとチューリップクリスタル、そしてディストーションフィールド。
その一つを万が一にも失うわけにはいかない。
首を傾げた比瑪に「少々考えがある」と言い残して指揮所を後にした。
そして、歩を早める。戦闘への介入を決めた以上、それは実りあるものにしなければならないのだ。
どれだけ被害なく場を収めるか、それがこのときシャギアに課せられた課題だった。

 ◆

明けの空、誰もいない空虚の街で追いかけっこは続いていた。
本来ならば車が行き交うであろう大通りを白銀の巨体が駆け抜け、一拍遅れて紺碧の騎士が後を追う。
距離が縮まらない。いや、それどころか離されて行く。
真ゲッター2とヴァイサーガ。大型機ながらも奇しくも共にその早さこそを最強の武器とする機体。
だが、真ゲッター2のほうが早い。追いつけない。
それに耳鳴りが止まない。何でだろうか? 頭がくらくらする。
どうする? このままでは埒があかない。逃げられる。

284 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:00:54 ID:gIHg2Lks
一度退いて体勢を立て直すべきか? いや、それでは仕掛けた意味がない。
追いつけるか、と問われればその答えはYESだった。
ヴァイサーガ最大の攻撃『光刃閃』、その本質は居合いではない。
『光刃閃』のコード入力と同時にリミッターを解除される要素。すなわち風を超え光とも比肩しうるその速力こそが『光刃閃』の本質。
それを使えば追いつき一撃を加えることは難しくはない。
いや、使いこなせさえすれば一撃といわず、乱撃を加えることすら可能であろう。
だが、それには問題がある。
そもそも何故リミッター等と言う物がかけられているのか?
答えは単純だ。乗り手の体がついていかないのだ。
ヴァイサーガーの最高速から生み出される強大なG。それに並の人間の体はついていかない。
まず間違いなくブラックアウトする。
本来の乗り手であるアクセル=アルマーとラミア=ラヴレス、その二人ですら一定の経験を得るまで光刃閃が封印されていた。
そのことを鑑みれば、ここまで三度の光刃閃に耐えて見せている紫雲統夜の資質は高いのだろう。
いや、間違いなく高いといえる。
だが、彼は戦場に出て間もない。訓練を受けた普通のパイロットですらないただの一般人。
つまり、統夜ほどの資質をもってしても体がもたないということになる。
追いかけている敵が白くなる。視界が狭まる。頭がぼっとして思考が白に塗りつぶされていく。
ふとした瞬間に意識が跳びかけ、頭を振って叩き起こした。
長くは戦えない。それを感じ取った。頭に伸ばした腕が髪をくしゃりと掴む。

「何をやってんだ、俺はッ!! 戦うと決めて、でも決心がつかなくて、やることなすことあべこべで。
 でも、それでも何を犠牲にしてでも生き残るって決心を固めたばかりじゃないかッ!
 なのに……今度は、今度は体が俺を裏切るのかよッ!! こんなので……こんなことで生き残れるはずないじゃないか……」

情けなかった。決意も、やけばちで身に着けてきた技術も、体も何もかもが中途半端。
自分に嫌気がさす。情けなさ過ぎる。
でもだからこそ、だ。だからこそ、ここは引き下がれない。
ここで引き下がれば自分は本当に中途半端になってしまう。そして、中途半端なまま死んでいく。そんな気がしていた。

――だって、このままでは不甲斐なさ過ぎるじゃないかッ!!

引き出していたテンキーを叩く。体に無理が着始めている。
そんなことは百も承知。
多少の無理がなんだ。
男の子だ。男なのだ。自分が弱いとは思いたくない。認めたくない。
自分はやれば出来るのだと信じたい。
コードの入力が完了する。深呼吸を大きく小さく、そして大きく。鼻腔に嫌な臭いが突き抜けた。
それを無視して、ジリジリと引き離していく敵機を睨みつける。
視界に映るのは白銀に光る大型機。そして、それが駆け抜けた衝撃で砕け、光を反射しながら雪のように舞い散るガラスの欠片たち。
その中をヴァイサーガは一筋の閃光のように駆け抜けた。

 ◇

「ジョナサン」
「わかっている」

通信が一つ。画面越しのクインシィが何か言いたそうな顔をしていた。それを制す。
そう。わかっている。追いかけてくる敵機の挙動が妙だった。
しつこく追い回しているにしては、距離は開き続けている。詰まる様子は今の所ない。
かと言って遠距離攻撃を仕掛けてくるわけでもなく、ただ追い回しているのだ。
追いつけない。それはもう分かったはずだ。なら無駄な労力を払う前に引き下がるのが普通だ。
だが、その気配は見られない。ということは、だ。

「こちらの油断を誘っている、ということか……」
「あるいはこの先に罠をはっているということもありうる」
「距離はいつでも潰せると見ておいたほうがいいな。最初の一撃か?」
「ああ、どちらにせよそろそろ仕掛けてくる頃合だ」

285 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:01:42 ID:gIHg2Lks
矢継ぎ早に繰り返される会話。それが現状を分析し、丸裸にしていく。
二人の思考と結論はほぼ一致していた。ゆえに、話が早い。
会話を続けながら注意深く背後を探っていたクインシィ。その口が開く。

「来る。迅いぞッ!!」
「避けてみせよやッ!!」

確かに迅い。意表を衝かれれば無事にはすまないだろう。
だが、若いな。そう思い笑った。
最高の武器が最適な武器とは限らない。それを知らない若さだ。唯一つの武器を盲信している。
見せすぎだ。その攻撃は二度目。これで二度目なのだ。そして、意表は衝かれていない。
だから簡単にかわせる。

「オープンゲットッッ!!」

タイミングを見計らいジョナサンは叫びレバーを入れる。
真ゲッターが赤・白・黄、三色のゲットマシンに分かれ、空いた空間に閃光が飛び込んだ。
その挙動を鼻で笑う。後は再び合体し、別の方向に逃げるだけだ。
0.01秒にも満たない一瞬の逡巡。しかしそれを怖気が遮る。
まずい。直感的にそれを感じ取った。
見せすぎだ。オープンゲットは三度目。これで三度目なのだ。そして、それは敵機の想定内。
だから簡単に捉えられる。
次の瞬間、一機のゲットマシンを五大剣の刃が襲い、貫いた。

 ◇

剣先に戦闘機を串刺しにしたまま、勢いを殺しきれなかったヴァイサーガはビルを二つ貫いてようやくその動きを止めた。
息が荒かった。視界が白黒している。
機体を起き上がるように操作して、その動きに酔いが回った。口元を両手で押さえて吐き気を抑える。
読みは当たった。余裕のない状態での回避にはあの分離機構を使う、それは正解だった。
暴れる機体を押さえ込み急制動をかけて戦闘機を一機串刺しにしたのだ。
確率は三分の一。上々だ。
だが、その動きは光刃閃のリミッターを解除したままで行なわれていた。体の無理は加速度的に上昇している。
呼吸を落ち着かせ、汚れた口元を拭う。拭った手の甲が真っ赤に染まった。

「……鼻血?」

どろりと粘性を帯びた血が鼻から垂れ下がっていた。どこかの血管がやられたらしい。
大丈夫なのか? そんな疑問を挟みながら鼻に詰め物をする。
上を向いて深呼吸を一回。気持ちを切り替えると、串刺しの戦闘機を足蹴にして剣から手を離した。
クナイ状の小さな刃――烈火刃を二本取り出す。
見上げる上空には旋回を続ける戦闘機が二機。ダイヤルを回しオープンチャンネルを開ける。

「二人……いたのか」

男の名前を呼ぶ女の声が聞こえてきた。
足元の戦闘機にジョナサンとかいう男が乗っていた、そういうことだろう。
そして、まだ敵は残っているということだ。上空の二機は無人ではないということだ。
狙いをつけ、烈火刃を投げる。

「あっちか」

一本はひらりとかわされ、一本は命中。その挙動で乗り手のいる戦闘機に当たりをつけた。
避けたのは赤い戦闘機。そこに敵はいる。

286 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:01:59 ID:oeDzwHJY
支援

287 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:02:32 ID:gIHg2Lks
足元の白い戦闘機から剣を引き抜き構える。
光刃閃は、今は使いたくなかった。戦闘機相手に必要とも思えない。
柄を握る手に力を込め、ヴァイサーガは赤い戦闘機に止めを刺すべく空に駆け上がった。
そして、その眼前に何かが放り出される。

――……? 箱?? まずいッッ!!!

距離が近い。完全にかわしきる事は不可能。それでも統夜の直感に従いヴァイサーガは回避を試みる。
箱のような立方体。その表面でプラズマが奔ったかと思った瞬間、爆ぜた。
閃光と雷光が入り乱れ、雷鳴が鳴り響く。
視界が白に塗りつぶされる。ヴァイサーガの回路がショートし、機能が麻痺していく。
そして光が収まったとき、ぐらりと揺れたヴァイサーガは自由落下を始めた。
空が遠ざかる。落ちる。落ちていく。
それが本能的な恐怖を与え、統夜は叫んだ。

「動け! 動くんだ!! 動けっていてるだろッッ!!!」

コックピット内部の端末をしっちゃかめっちゃかに弄り回し、声の限り叫ぶ。
しかし、ヴァイサーガは動かない。
機体的な損傷は殆んどない。だからこの程度の問題からはすぐに回復できる。
だが、それでも回復よりも落下のほうが早い。ヴァイサーガは瓦礫の街並みに落ち、アスファルトの道路に激突した。

 ◇

何が起こったのか分からなかった。
敵機がこちらに狙いを定め、突撃してきた。そこまでは分かる。
迎え撃つ。そういう気概で身構えたときに、箱のようなものが割り込んできた。
それが閃光を撒き散らしながら爆ぜ、気づくと敵機は落下していたのだ。
あの箱は一体なんだ?

「お姉さん、ごめん。遅くなった!」
「ガロードか」

思考を遮る通信が一つ。声を聞いた途端に返していた。
南の空に朝焼けの色をした機体が浮かんでいる。通信はそれからだった。
機体が変わっている。それが気になったがそれより――

「お前は今までどこをほっつき歩いていた! 私はずっとお前を探していたのだぞ!!」

思わず叱り付けていた。次から次へと愚痴が込み上げてくる。
それにガロードは「ごめん。ごめん。お姉さん、ごめんって」と防戦一方だ。
雷が頭上を通り過ぎるのを待つ算段なのだろう。小賢しい。子供っぽい小賢しさだ。
不意に視界の隅で何かが動いた気がした。
次の瞬間、黒騎士をクインシィの眼前を音もなくすり抜け、ガロードに切りかかる。

「ガロード!!」

クインシィの叫び声と剣が振り下ろされたのはほぼ同時だった。
しかし、ガロードは予想外にも鋭敏な反応をみせ、敵機の腕を受け止めることで攻撃を防いでいる。

「大丈夫だって。お姉さんはジョナサンを。ここは俺が引き受ける」
「しかし、私はまだ戦える。イーグル号も頑張ればなんとかなる子だ」
「そりゃお姉さんが使えばなんとかなるのかもしれないけど、ここは任せろって」
「ガロード!」
「お姉さん!! 大丈夫。大丈夫だって、ちょっとは俺を信用しなよ……」

視線が絡み合った。そして、僅かに気圧された。それを押し返そうとして辞めた。
強い光を放っていたガロードの目が一瞬情けなさそうに揺れたのだ。

「……信用」

288 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:02:33 ID:oeDzwHJY
支援

289 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:03:06 ID:oeDzwHJY
支援

290 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:03:45 ID:gIHg2Lks
ぽつりと呟く。一拍おいて唇を食いしばり、クインシィは決めた。

「本当に大丈夫なのだな?」
「心配性だな、お姉さんは。大丈夫」
「ガロード、任せた」

イーグル号が高度を落とし、ジャガー号の元へと向かう。
ガロードが返した「了解、と」という声を背中越しに聞こえてきた。

 ◇

クインシィがジョナサンの元へ向かうのを確認して、ガロードはほっと息をついた。
その瞬間、五分に組み合っていたストレーガが蹴り飛ばされ距離が開く。その距離を利用して黒い大型機が踏み込んでくる。

「うわッ! ちょ、ちょっと、タンマ!! タンマ!!!」

剣戟を受け止めながら叫んだ。が、当然それで攻撃がやむことはない。
乱れ飛ぶ刃がストレーガの装甲を削っていく。だがしかし、厚い。乱撃で断ち割られるほど柔ではない。

「待ってくれって頼んでるのに……鬼か、あんたはッ!!」

だからその乱撃を物ともせずに前に出る。
距離が詰まり懐へ。
そこは剣の距離ではない。拳の、殴り合いの距離。敵機の半分程度の大きさしかないストレーガの距離だ。
そして、渾身の力で殴り飛ばした。
濁音の混ざった金属音。剣で受けた敵が踏みとどまりきれずに30mほど押しやられる。
南極で発見された謎の遺跡に関わる研究者リ・テクノロジストの一人クリフォード=ガイギャックス。通称ドクトル・クリフ。
彼が遺跡の技術を参考にしたものを積み込み作成した四機の機体の中で、この『魔女』の名を関する機体の出力は一際大きい。
それはガナドゥールと同じく始めから戦闘用に作られたがゆえであるが、その特性は違っていた。
ガナドゥールはその突撃力と自律兵器による対応力に長けている。
それに対してストレーガが長けているのは、装甲の厚さと単純な機体自体の攻撃力。
突進力も突破力もない鈍重な機体だが、足を止めての殴り合いではその強固さと出力ゆえに無類の強さを発揮する。
だから、そのストレーガの渾身の一撃はただの拳であったにも関わらず流れを断ち切るには十分だった。
30mの距離が40、50と開いていき、対峙の状態を保ったまま膠着を起こす。

「なんだよ……なんなんだよ、お前らは」

苛立ちが通信に乗って飛んできた。
若い男の声。年は自分よりも少し上といったところだろうか。

「それはこっちが聞きたいね。お兄さんは何だって俺達を襲うんだい?」

無言が衝立になって返ってくる。空気がまるで油のような粘性を持ったかのように重い。
そのまま五秒十秒とときが流れ、ようやく重い口が開く。

「……生き残るために仕方がないんだ。一人しか生き残れないんだ。
 お前を見てるといらつく。無駄だろ? 仲間なんて庇ってもどうせ死ぬんだ。
 いずれ殺さなきゃいけないんだ。無駄だってなんで分からない……」

その響きはどこか自分に言い聞かせているような音色を含んでいた。
対してガロードの声はどこか陽気だ。

「そんなの分からないじゃないか。あの化け物を倒せば皆で生きて出られるかもしれないんだ」
「分かるよ。そんなのは無理だ。都合のいい言い訳さ。お前は楽なほうに逃げてるだけなんだよ。
 自分の為に人を殺すのが嫌だから、他人を守るために人を殺そうとしてる。そのほうが気が楽なんだろ?」
「何でそんな考え方しか出来ないのさッ! みんなで頑張ればどうにかなる。どうしてそう思えないんだよ」
「思えるわけがないだろ! たった一日で半数以上が死んでるんだぞ!! 出来るなら俺もそうしたいさッ!!!
 でも、誰があんな化け物に勝てる! 一人しか生き残れないここで誰を信じることが出来る!!
 お前の言っていることは夢見る子供の理想論なんだよ!!!」
「そんなのわかんないよ……わかんないよ、お兄さんの言っていることは!」

291 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:04:22 ID:oeDzwHJY
支援

292 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:04:34 ID:gIHg2Lks
不意に敵機が動いた。その動きはストレーガよりも遥かに素早い。
右回りに回りこむ軌道を取りながらクナイのようなものを投げ出される。装甲に突き刺さった。
だが浅い。気にかける攻撃ではない。そう思ったときにそれが発火し、爆発した。瞬間的に炎と爆煙がカメラを潰す。
だがそれを気にかけている暇はなかった。

「この分からず屋がッ!!!」

痛烈な剣戟が叩き込まれる。それを両手の甲で受け止めるストレーガ。
一拍後には前進を行い距離を潰そうと試みる。その瞬間に圧力は消え、胴を薙ぎ払いながらのステップバック。
装甲と刃の間で火花が散る。が、しかし浅い。だから詰め寄り、拳に力を込めた。

「そっちだろ! 分からず屋はッ!!!」

 ◇

俺は何をやっている? 心底そう思った。
決めたはずだ。
敵が複数なら一体を仕留めた後即離脱と。
姿を見られても構わないと。
生き残るのが一番だと。
機体が復旧したら最初にするべきことは斬りかかることじゃないだろ?
一機はもう仕留めた。だったらここは離脱だろッ!!!
そう思いつつも足は動かず、乱入してきた橙色の機体と戦闘を続けている。
何だか知らないが、気持ちがささくれ立っていた。
オープンチャンネルを通じて伝わってきた言葉が、仲間の身を案じる言葉が、気に入らない。
身を挺して仲間を庇うその姿が気に入らない。

「クソッ! クソッ! クソッ! クソッ! なんなんだよ、お前はッ!!」

剣を振り下ろす。拳で受け止められ、真っ向から押し合う。
力勝負。
だが押された。全長40mを越えるヴァイサーガが僅か20mそこそこの敵機に力負けしていた。
それでも押し返そうと力を込めた瞬間、空いている拳で腹を殴り飛ばされてヴァイサーガが後退していく。
腕が一本足りない。まだ完全には復旧を遂げていないのか、動きもやや鈍い。
唇を噛み締める。
悩んで、苦しんで、でも一人でも生き抜こうと決めて、それでも割り切れずに苦しむ自分。
そんな自分がまるで悪役みたいじゃないか。これじゃ道化じゃないか。
納得がいかない。不公平だ。
俺はこんなに苦しいのに……お前はそんなに楽しそうで。
俺を殺してでも生き残ろうとしてるくせに仲間を守ろうとして。
楽をして、思い悩むこともなく、奇麗事ばかり口にして、それでいて何もかもを得ようとしている。
許せない。
許せるものか。
そんな我侭、許せるものか。
歯茎に血が滲むほど歯を食いしばり、殺意が牙を剥く。
迫る橙色の拳を弾き上げ、一旦距離を置いたヴァイサーガが空高く舞い上がる。

「死ねよ。死んじゃえよ……お前なんか、死んじゃえよッッ!!」

悪意を乗せた刃が空気を掻き乱す。その乱れ飛ぶ刃は風を呼び、竜巻を生じさせた。
そして、その渦の中心を刃を突き出し一陣の風となったヴァイサーガが吹き抜ける。

293 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:05:05 ID:oeDzwHJY
支援

294 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:05:34 ID:gIHg2Lks
鮮やかだ。
瞳の中、大きくなっていく敵の姿。
その装甲の橙色が鮮やかだった。
刃が突き立つ。
衝撃で大地が陥没し、クレーターのような跡が発生する。
少し外したか?
肩を貫いた剣を見てそう思った。
だが、問題ない。
衝撃で気を失ったのか、敵機に動きは見られないのだ。
後はコックピットを貫きなおしてやればいい。
ゆっくりと。
じっくりと。
正確に。
笑いが込み上げる。
見ろよ。
正しいのは俺だ。
お前じゃない。
死ぬんだ。
死ぬんだよ。
皆、死んじゃうんだよ。
そうさ。仲間なんて気にかけてたら――

「……生き残れないんだよ。俺も、お前も」

何故か落胆している自分がいる。そんな気がした。
溜息を一つ。気を取りなおして敵機を足蹴にして剣を引き抜こうとしたその瞬間――

「なッ!!」

――風がやんだ。
周囲で吹き荒み渦を為していた風が跡形もなく消え去っている。
今の状態は凪。すなわち無風。
信じられずに周囲を見回す。その上空で白銀の物体が煌めいた。
咄嗟に飛び退く。瞬間、飛び退いたその場が削られ穴が空いた。
さっきまで自分のいた場所。そこで白い巨体がゆらりと起き上がる。片手の大きなドリルが特徴的な機体。
見えなかった。突撃してきたその機体の姿が全く見えなかった。それほどの早さだった。
逃げるべきだ。そう思った。
危険な香りがする。ここは逃げて体勢を立て直すべきだ。
だが、それよりも倒したはずの機体が動いている。殺したはずの敵機が生きている。
そのことが勘に障り、神経を逆なでにする。
気に入らない。気に入らない。気に入らない。
そうやって仲間を庇うお前らも、殺し合いを強要するこの世界も、何もかもが気に入らない。
今、生きているお前もだ。

「駄目だろ……お前は死んでなきゃ」

逃げるべきときを見失い統夜が呟く。ヴァイサーガが悪意を乗せて構える。
泥沼に足を踏み込み始めているその身を、彼はまだ自覚していなかった。

 ◆

遠目からはそれは巨大な手鞠のように見えた。
何かが高速で駆け抜ける様が、まるで白い帯のように目には映っている。
一瞬後には消え去る残像に過ぎないそれが幾重にも重なり合って球を為し、柄を為す。
どれほどの速度で駆け抜ければそのような現象が起こるのか。シャギアは思わず息を呑んだ。
だが、それは手鞠などという典雅なモノではない。
そこは暴風圏。言うなれば玉の嵐。足を踏み入れるものを削り取り無に帰す空間。
仕掛けている側も既に敵味方を識別できる状況ではないのだろう。ビルが、道路が、街が、そこに触れたもの全てが削り取られていっている。

295 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:06:11 ID:oeDzwHJY
支援

296 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:06:52 ID:gIHg2Lks
たいしたものだ。そう思った。
その暴風圏の中、玉の嵐の中にいてただ一つ抗い、存在し続ける機体が見える。
弾かれ、翻弄されてお手玉のように宙を舞いながらも辛うじてその手に持つ剣で防ぎ、致命傷を避け続けている。
それだけでパイロットの資質の高さが窺えた。
恐らくは見えているのだろう。目がいい。勘も悪くない。だが、時間の問題だ。
守っている方も、攻めている方もだ。
そう結論付けると、シャギアは視線を動かし別の機体をその視野に納めた。
今、向かっているのは玉の嵐にではない。
そこで争う二機の状況は掴めても、どちらが敵で味方なのか、あるいは両方敵なのかは掴めない。
だから、地に落ち倒れている橙色の機体へとシャギアは通信を繋げた。

「そこの機体、聞こえているか? こちらは……」
「その声!」
「なんと、ガロード=ランか」
「何をしに来た? まさか、助けに来た、とかいうんじゃないだろうな」

驚きを禁じえなかった。把握していない生き残りにまさかこの少年がいようとは思っていなかったのだ。
動揺を押し隠す為に間をとる。そして、その間を使って観察の目をガロードの機体へと走らせた。
右肩が貫かれているのが見える。だが、それ以外に目立った損傷はなし。
こちらを私だと確認してなお構えすら取らないのは一時的に機能障害を起こしていると見るべきか。

「そのまさかだな。ガロード、お前の仲間は白と黒どちらだ?」
「……信用してもいいのか?」
「好きに受け取ればいい。だが、勘違いするな。ガロード=ラン、ティファ=アディール。
 貴様らを殺すのは私達でなくてはならんのでな」

モニター越しに視線がぶつかり合う。いくらかの逡巡を得たのだろう。
ややあって「白いほうだ」と言葉が返ってきた。
交戦を続ける二機に視線を向ける。先ほどと変わらぬ攻防がそこでは続いていた。
ヴァイクランの性能を持ってすれば、あの速度に割って入ることはまるっきりの不可能ではない。
だが、覚悟はいる。自らが痛手を負うだけの覚悟が、だ。
そして、その覚悟はシャギアにはない。あの中に割って入ろうなどという考えはシャギアには皆無だった。
とはいえ、モノはやりようだな。
通信を兜甲児へ。
玉の嵐へ近づきながらもあまりの速度差に手を出しかねている緑の機体――旧ザク。それがこちらを振り返った。

「甲児くん、ペガスを使いたい。そのためにナデシコまで一時後退を頼む」
「シャギアさん、どういうことなんだい?」
「私に考えがある。任せてもらえないか? プランは今送る」
「わかった」

僅かな逡巡も得ずに実にあっさりと甲児が了承の返事を送ってきた。
信頼もあるのだろうが、この思い切りのよさがこの男の武器なのかもしれない。
そう思った。
僅かに微笑んだのも一瞬、すぐに引き締まったシャギアの顔が上空を見上げる。
手は打った。
だが、無茶な動きだ。あれほどの高速。中のパイロットもただではすまないだろう。
だから、こちらの準備が完了するのが早いか、パイロットが潰れるのが早いか、それは賭けだった。

 ◇

通信機の向うでクインシィが喚いている。
何を言っているのかは聞き取れなかった。もう耳が遠い。視界もぼやけている。
時間が余りない。それが嫌でも自覚できた。
頭の中が白い。余り深いことは考えられないようになってきている。
その代わりなのだろうか。やけに昔のことばかりが頭に蘇ってきていた。
そうだな……そうだ。あのときもママンはこなかった。
8歳と9歳と10歳の時と、12歳と13歳の時もだ。僕はずっと待ってたのに。
……俺はあの女のようにはならない。

297 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:07:33 ID:gIHg2Lks
男と女の愛情なんかより、遺伝子の方を信じてたあんたのようになどなるものか。
俺はクインシィ=イッサーをものにして、オルファンの頂に立ってみせる。
その為にもクインシィにはオルファンの玉座にいてもらわねば困るのだ。
他の何を犠牲にしようとも俺はクインシィをオルファンの元へ返す。
一度までなら俺の命すら捧げてやる。事が済んだ後、生き返られればそれでいい。
だがその為には、自分に代わってクインシィを守り抜く存在が必要不可欠だった。

ガロード=ラン、貴様を信用してやる。

この少年に託さねばならないのは癪だった。気に入らない。気に食わない。
だが、それでも託さねばならない。
通信を繋げ、言葉を発しようとして妙な音が鳴り、咽返った。喘ぐ。
血と痰の入り混じったものが、口から垂れて落ちた。
息をするたびに、空気を吸い込むたびに、針でも吸い込んだのかってくらい胸が痛かった。
棘が肺に突き刺さる。

「ガロード=ラン」

返事のあるか無しかはどうでも良かった。どうせもう自分の耳には届かない。
ただ一言、聞いてくれていればそれでよかった。
長い言葉を伝える余力はない。例え短くても多くを伝えられる言葉――それを探した。

「頼む」

出たのは陳腐な言葉。だが、これしかないと思った。
何を頼まれたのかは勝手に奴が思い悩めばいい。その中にクインシィのことも含まれるはずだ。
身を粉にしてクインシィの為に尽くし、最後には死んでゆけ。
傷が深い。
ジャガー号を貫いた剣こそその身を避けていたもののコックピットは半壊していた。
その影響で内部に張り出してきたフレームが胸板を貫いている。
何故これで生きていられる、とは思わなかった。思った瞬間に死ぬような気がしていた。
いや、とっくに死んでいるのだろう。
命の火種はもう尽きている。
燃え尽きたはずの命、その残り火だけで今は動いている。そんな気がした。
血に濡れた口元が笑う。そして、叫んだ。
上げた雄叫びは音にもならず空気を揺らさない。しかし、そのとき確かに雄叫びは上がったのだ。
徐々に狭まっていた視界が戻る。やけに鮮明だった。
視界の隅が敵を捉える。
静かに睨みつけ、ジョナサンは最後の突撃を始めた。
真ゲッター2のノズルが火を吹き、巨大な光をその背に背負う。
鈍間だな。
なんて鈍さだ。
敵の動きは止まって見えた。
何故この程度の敵にこうまで手こずったのか。
まぁ、それももういい。
ここでお前の命は貰っていく。
今ある脅威、それは取り除かねばならない。
嫌だな。ジョナサンは思った。
嫌だ嫌だ。ああ、嫌だ。
あんな小僧を生かすために頑張るなんて柄じゃない。冗談じゃない。
やるべきことはまだ多く残っている。
自分の仕事はまだ終わりではないのだ。
気に入らない。気に食わない。
だが、それでも自分の後を任せられるのは、今奴しかいない。
クインシィを守るという一点に関しては、信用できた。

298 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:07:42 ID:oeDzwHJY
支援

299 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:08:29 ID:oeDzwHJY
支援

300 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:08:39 ID:gIHg2Lks
腕が消えた気がした。足もだ。
体が消えていく。
視界が狭い。
待ってくれ、もう少しだ。そう思った。
もう少しで、目の前の脅威を取り除くことが出来る。
既に手を伸ばせば届くほどに敵は近い。
敵は鈍間だ。
一撃で片がつく。
後一秒。いや半秒でいい。俺に時間をくれ。
このままでは女王のバロンとして示しがつかないではないか。
ジョナサンは思った。

ああ、嫌だ嫌だ。嫌だなぁ。

 ◇

何が起こったのか皆目検討がつかなかった。
敵影が消えたと思う間もなかった。
油断しているつもりは微塵もなかった。一瞬でも気を抜けば落とされるという状況で神経を張り詰めていたのだ。
だが、気づいたときには既に機体は重い衝撃に揺れ、跳ね飛ばされていた。
世界が回っている。堕ちているのではない。
錐揉み回転をしながらヴァイサーガが中空を滑る。そう空気圧の上で滑るほどの勢いで吹き飛んだのだ。
程なくビルに叩きつけられ、ヴァイサーガの動きは止まった。
跳びそうになる意識を繋ぎとめ、呼び戻す。視界が開けた瞬間、白い影が直ぐ脇を掠めて落下した。
それは数棟のビルを巻き込み、突き破り、瓦解させて大地に突っ込んだ。
白いトンガリ帽子に右手のドリル。間違いなく先ほどまで交戦を続けていた敵機だった。
何が起こったのかは分からない。
だが、これはチャンスだった。この場から離脱するチャンスだ。
機体を起こす。逃げようと跳び上がり、背筋が凍りつくような悪寒に襲われた。
咄嗟にその場から飛び退く。
ほぼ同時に暗い何かが眼前を駆け抜け、前面の装甲が軋みを上げた。
巨大な重力波がその場を駆け抜けたのだ。
思わず振り返り、射撃地点を探す。
だが、その方角にそれを打ち込んだはずの者は映らなかった。変わりに視界を覆い潰したのは――

「……嘘だろ」

――幾百にも折り重なる火気の群。彼方から飛来し、暁の空を覆い尽くすミサイルの雨。
その狐につままれたような光景に一度思考が停止し、統夜は恐怖した。

「うわああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ!!!!!!!!!」

五大剣を鞘に収め、退く。
退きながら、烈火刃を取り出しては片っ端から投げ、撃ち落す。しかし、丸で足りない。
烈火刃の残されていたストックは五十本を越えている。だが、その全てを投げ終えてもなお百を下らない数。
気休めにもならなかった。そんな半端な数ではないのだ。
安全圏など何処にもなかった。遮蔽物を利用するとかそういうレベルでは既にないのだ。
この規模のミサイルを完全に避けようと思えばそれは、地下やシャルター以外に選択肢はない。
だが、ヴァイサーガがそれらに入れるはずもない。

「畜生! 畜生!! 畜生!!! そうやって寄ってたかって俺一人いじめて、楽しいのかよ!!
 お前らはそれで満足なのかよッッ!!!!」

こうなれば多少の被弾は覚悟の上でミサイルの雨の中、駆け抜ける他はない。
その場合、ミサイル一発一発の重みが問題だったが、もうどうにでもなれという心境だった。
どうせ悩んだってどうにもならないのだ。
そして、ヴァイサーガが鞘を払ったのとそこら一帯にミサイルが降り注ぎ始めたのは、ほぼ同時のことだった。

301 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:09:16 ID:oeDzwHJY
支援

302 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:09:47 ID:oeDzwHJY
支援

303 :命の残り火 ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:10:00 ID:gIHg2Lks
 ◇

ミサイル降り注ぐ爆撃地帯から少し離れた上空にシャギアは位置していた。
そこで戦況を見守りつつ通信機に声を吹き込む。

「ミサイル21基。目標座標X3.78-3.88 Y0.77-0.83」

それは通信圏ギリギリに位置する甲児とペガスの二機を経由して目視圏外に位置するナデシコへと伝わる。
一拍遅れて21基のミサイルが指示した地点を襲う。
遠距離攻撃の手段が尽きていることは確認済み。だから、初撃ほど大量の火器は必要ない。
そして、ガロードの退避も既に済んでいる。巻き込む心配は既になかった。

「やったのか?」
「いや、まだだな。チェックメイトにはまだ早い」

爆撃区域を切り抜けた敵機を確認して、甲児の質問に軽く答える。
そう、チェックメイト。すなわちチェスである。シャギアにとってもはや戦況はチェスに等しい。
あの高速戦闘を見たときからそこに割り込む気など皆無だったのだ。
例え勝てるとしても、相手の得意な土俵で戦うことほど愚かなことはない。だから自分の土壌に引きずり込んだ。
速度で勝る相手は手数で圧倒してやればいいのだ。
そして、それはナデシコという強襲戦艦があれば可能だった。
唯一の懸念はこちらの準備が整うまでに白い機体が落とされないかということだったが、それはギリギリで間に合ったといえる。
恐らく突撃の際、強烈なGに耐えかねて気絶でもしたのだろう。
バランスを崩し、黒い機体にぶつかって落下したが、その程度で乗り手が死んだとは思えない。
レーダーが敵機を確認する。優越感に浸ったシャギアは笑いが込み上げてくるのを感じた。

「誤差修正+0.082 −0.034」

降り注ぐミサイルの雨を切り払い、被弾しながらも敵は逃げ場を探して駆けている。
さすがにその動きは素早い。だが、予想外の速度ではない。

「X3.68 Y0.69。続けてX3.68 Y0.74。ミサイル各5基」

矢継ぎ早に指示を出していく。南北をミサイルに阻まれた敵機はもはや東に駆け抜けるしか道はない。
その尻を追うように後方に次々と着弾させていく。
自らの手の平の上で逃げ惑うその様は健気で、憐れで、滑稽だった。だが、それももう終わる。

「目標座標X3.88 Y0.71。グラビティーブラスト発射用意」

既にこれまでの流れで敵機の足は掴んだ。後はそれを考慮してそこに最大の一撃を打ち込めば――

「――詰みだ。グラビティーブラスト発射」

巨大な破壊の力を携え、重力の荒波が撃ち出される。それは阻むもの全てを呑み込み、目標地点も、その延長線上も全てを抉り飛ばして無に返した。
だが、そのとき黒い機体はそこにはいなかった。
誘導されつつあることを薄々感づいていたのだろう。
ナデシコがグラビティーブラストを放つ直前の溜め。ミサイルによる爆撃が止むその一瞬に、向きを変え離脱していたのだ。
だが、それすらもシャギアの読みの上である。黒い機体を二つのガン・スレイブが囲い込む。
そしてその真ん中、黒い機体が足を止めたその場所に――

「数価変換、ゲマトリア修正……残念だったな、少年。
 チェックメイト。さよならだ。ベリア・レディファー」

――赤黒い火球が打ち込まれ、呑み込み、内包した全てを消失させ、そして爆発。
だがしかし、その爆発後には何もなかった。あるのは一つの巨大な穴のみであり、その下にはまた別の空間が見て取れた。
覗き込む。道は幾筋かに分かれており、その太さはバラバラだった。小さいものは20mほどだが、大きいものは100m近くもある。
追いかけるのは少々骨が折れそうだった。それをする暇もない。

「まさか地下空間が存在するとは……してやられたな」

304 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:14:15 ID:j8xe58yw
支援いる?

305 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:18:52 ID:m4+gdr9+
>>304
代理投下してくれると助かると思う
俺はPCで支援してたらさるさんくらって携帯だから代理投下出来ないんだ

306 :代理投下:2008/06/17(火) 23:21:14 ID:j8xe58yw
興醒めといった感じでシャギアは振り返る。そこには兜甲児とガロード=ラン、二人の姿。
補給は必須だろうが戦力を損耗することもなかった。まずまずの戦果と言っていい。
後はガロード=ラン。奴との交渉を穏便済ませればことはうまく進む。それが終わればこんどこそ首輪の解析に打ち込もう。
そう、シャギアは決めて、この空域に侵入してくる巨大な戦艦を見上げた。



【シャギア・フロスト 搭乗機体:ヴァイクラン(第三次スーパーロボット大戦α)
 パイロット状態:良好、テニアを警戒
 機体状態:EN55%、各部に損傷
 現在位置:C-8市街地
 第一行動方針:ガロードと話をする
 第二行動方針:人気がなく見晴らしのいい場所へ移動
 第三行動方針:首輪の解析を試みる
 第四行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める
 第五行動方針:意に沿わぬ人間は排除
 最終行動方針:オルバと共に生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
 備考1:ガドル・ヴァイクランに合体可能(かなりノリノリ)、自分たちの交信能力は隠している。
 備考2:首輪を所持】

【兜甲児 搭乗機体:旧ザク(機動戦士ガンダム)
 パイロット状態:良好
 機体状態:良好
 現在位置:C-8市街地
 第一行動方針:ガロードと話をする
 第二行動方針:ヒメ・フロスト兄弟と同行
 第三行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める
 最終行動方針:アインストたちを倒す 】

【宇都宮比瑪 搭乗機体:ナデシコ(機動戦艦ナデシコ)
 パイロット状態:良好、ナデシコの通信士
 機体状態:EN60%、相転移エンジンによりEN回復中、ミサイル90%消耗
 現在位置:C-8市街地北東(ナデシコブリッジ)
 第一行動方針:甲児・フロスト兄弟に同行
 第二行動方針:依々子(クインシィ)を探す
 最終行動方針:主催者と話し合う
 備考:ナデシコの格納庫にプロトガーランドとぺガスを収容】

【熱気バサラ 搭乗機体 プロトガーランド(メガゾーン23)
 パイロット状況:神経圧迫により発声不可、気絶中、顔に落書き(油性マジック)
 機体状況:MS形態
      落ちたショックとマシンキャノンの攻撃により、故障
 現在位置:C-8市街地(ナデシコ医務室)
 第一行動方針:新たなライブの開催地を探す
 最終行動方針:自分の歌でゲームをやめさせる
 備考:自分の声が出なくなったことにまだ気付いていません】

【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
 パイロット状態:疲労大、苛立ち、マーダー化
 機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数
      EN1/4、烈火刃残弾ゼロ
 現在位置:C-8地下通路(実は偶然落下しました)
 第一行動方針:この場からの離脱。
 最終行動方針:優勝と生還】

307 :代理投下:2008/06/17(火) 23:21:51 ID:j8xe58yw
【ガロード・ラン 搭乗機体:ストレーガ (スーパーロボット大戦D)
 パイロット状態:全身鞭打ち・頭にたんこぶその他打ち身多数。
 機体状況:右肩に刺し傷、各部にダメージ(戦闘に支障無し)
 現在位置:C-8
 第一行動方針:シャギアと話をする
 第二行動方針:アムロと合流する
 第三行動方針:勇、及びその手がかりの捜索
 最終行動方針:ティファの元に生還】

【クインシィ・イッサー 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ〜世界最後の日)
 パイロット状態:気絶中
 機体状態: ダメージ蓄積 、胸に裂傷(中)、ジャガー号のコックピット破損※共に再生中
 現在位置:C-8
 第一行動方針:勇の捜索と撃破
 第二行動方針:ギンガナムの撃破(自分のグランチャーを落された為逆恨みしています)
 第三行動方針:勇がここ(会場内)にいないのならガロードと協力して脱出を目指す
 最終行動方針:勇を殺して自分の幸せを取り戻す】

【ジョナサン・グレーン 搭乗機体:真ゲッター2(真(チェンジ)ゲッターロボ〜世界最後の日)
 パイロット状態:死亡
 機体状態:ダメージ蓄積 、胸に裂傷(中)、ジャガー号のコックピット破損※共に再生中】

【パイロットなし 搭乗機体:ぺガス(宇宙の騎士テッカマンブレード)
 パイロット状態:パイロットなし
 機体状態:良好、現在ナデシコの格納庫に帰還中
 現在位置:C-8市街地】

【残り23人】

【二日目7:15】

308 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/17(火) 23:26:08 ID:/zrg9kbJ
代理投下と支援、ありがとうございました。
さるさんくらって携帯なので、またちゃんとしたコメントは後ほどさせて頂きたいと思います。

309 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:31:52 ID:j8xe58yw
今度はジョナサンかよ………
全編通してみるとワケ判らんキャラだったなあ と思う

八つ当たりでコスモ殺したりなんだりしたくせにこの退場。

愛されてんなあ

310 :それも名無しだ:2008/06/17(火) 23:54:44 ID:oeDzwHJY
投下GJ!
ジョナサン最後の最後で格好いいw
統夜はどんどんボロボロになっていくなぁ……この先大丈夫だろうか
そして次のパートはシャギアとガロード、比瑪とクインシィの接触か……どうなることやら

311 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/18(水) 00:16:16 ID:TVPAN2DL
さるさん解けたようなので。
今回、統夜とジョナサンは戦闘中の流れそのものよりも描写に重点置いています。
そのため、今までと比べて戦闘の細かい流れがいくらか分かりにくくなっているかもしれません。
最後のシャギアの戦闘パートは指揮できそうなキャラと戦艦があったのでちょっとした挑戦。
引き続き、感想とご指摘などよろしくお願いします。

>>309-310感想・支援・代理投下とありがとうございました。

312 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 01:45:01 ID:DjfRdDuz
ジョナサンが脱落か……。
ガロードが一番危ないかと思っていたから、この結果は少し予想外だったかも。

……しかし、ガロードって十五歳のはずなのに、一〜二歳しか違わない統夜を「お兄さん」呼びしてるのか。
ウィッツ(老け顔だけど十七歳)と同い年の統夜を「お兄さん」と呼んでるのは、少し違和感があったかも。

313 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 14:58:05 ID:7EPFtFCn
ところで今機体なしはバーニィ、竜馬、ソシエ、(一応)バサラ+戦艦のサブパイの比瑪の計5人で
パイロット不在で動くユニットはマジンガーZとメリクリウスと
ナデシコに係留中の旧ザク、ガーランド、ペガスの計5機

あとは真ジャガー、真ベアー号とナデシコのサブパイ、Jアークの搭乗員と
ゲッター線注入すれば黒ゲッターに乗れるくらいかな?

いや、何が言いたいかっていうと
ソ シ エ が パ イ ロ ッ ト
になる展開が想像できない

314 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 18:12:27 ID:lT/k864x
ガナドゥールとシャイニングガンダムはぎりっぎりで動くんじゃないかな
合体機能がいかれてるけどガナドゥールはストレーガの方が損傷が軽いから乗り換えただけだし
回収は難しいけどシャイニングは禁止エリアとぶ直前まで動いてたし

ソシエは足折れてるもんなぁ

315 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 18:48:04 ID:/uEz8RDt
真ゲッターが豊富な人材の下に行った訳だがこれは新ゲッターチーム結成か?
まあ機体も余ってるからなんとも言えないか

316 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 19:06:35 ID:iEn84sd1
ここでまさかの姉さんとヒメ合流かよ

317 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 20:23:12 ID:T/F1FY5z
すんなりと合流は難しいだろうな
姉さんヒメの関係もだけどそれよりもアムロシャギアの関係がやっかいそうだ

318 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/06/18(水) 22:23:55 ID:oagV3ZGq
感想ありがとうございました。
ご指摘いただいた箇所を以下のように修正させていただきます。

>>290
×「それはこっちが聞きたいね。お兄さんは何だって俺達を襲うんだい?」
○「それはこっちが聞きたいね。何だって俺達を襲うんだい?」

×「そんなのわかんないよ……わかんないよ、お兄さんの言っていることは!」
○「そんなのわかんないよ……わかんないよ、あんたの言っていることは!」

319 : ◆14m5Do64HQ :2008/06/18(水) 22:48:54 ID:hA+tpKgH
>>318
投下乙&修正乙です。

地の文の綿密さが凄いですね……凄く読み応えがあり、見習いたいです。
ジョナサンーー!……真ゲッター2をここまで……カッコイイイ最期でした!!
クインシィのピンチに現れるガロードがいいですね、やはりガロードは年上の女の人と相性がいいw
統夜の苦悩、そして最期のミサイルの雨に怒りを覚える描写は引き込まれました。
光刃閃の使用に関しての描写、シャギアのナデシコ戦もGJです!


では、アムロ、ガウルンの二名を予約させてもらいます。
他ロワで書き手をやっている者ですが、どうかよろしくお願いします。

320 :それも名無しだ:2008/06/18(水) 23:26:09 ID:wvsR2nbH
ついに来たか、最強マーダーと最強対主催のガチ勝負……期待ッ!

321 :それも名無しだ:2008/06/19(木) 00:20:14 ID:tx/Bd/BA
完全なサシの勝負って随分と久しぶりな気がする
期待して待っています!!

322 :それも名無しだ:2008/06/19(木) 06:11:07 ID:I0125XW9
執筆頑張ってくださいね
あまり過剰な期待をするのもプレッシャーになるかもしれないけれど……
つ「激励」「応援」

323 :それも名無しだ:2008/06/19(木) 07:28:19 ID:zp59ewR1
チェンゲの真ゲッターって再生能力有ったっけ?
DだとEN回復だけだった気がするけど手元にないから分からない……

324 :それも名無しだ:2008/06/19(木) 18:38:08 ID:sRkwN34M
攻略サイト巡ってみた感じだとDではEN回復のみっぽいね
チェンゲ本編はよくわからないけど

325 :それも名無しだ:2008/06/19(木) 21:38:54 ID:lKNTVcx9
そんな気にしなくてもいいんじゃないか
修正するとなると状態表だけとはいえ二話分になるし

326 :それも名無しだ:2008/06/20(金) 00:08:41 ID:8XhYVsP1
しかしアムロとガウルンか……これは期待してしまう。

327 :それも名無しだ:2008/06/20(金) 13:20:58 ID:9uu6X3kT
投下乙
正直兄さんはシロッコみたいな立ち位置になるかと思ってたらそうでもなかったぜ
ガロードと合流したから甲児もマジンガーに乗れるかな?

>>313
そこはキラとJフェニックスで

328 :それも名無しだ:2008/06/20(金) 18:40:08 ID:LycWi/Oz
>>327
戦闘もナデシコもほったらかして死んだふりをするわけですね。分かります。

329 :真紅綺晶:2008/06/22(日) 23:21:37 ID:T64Gm9HD
こんばんは、経過報告にきました。


自分が予約しているアムロ、ガウルンのSSですが経過は順調で、期限までには投下出来そうです。
投下は明日の20:30を予定していますが、変更があればまた連絡します。
予想よりも容量が大きくなってしまったので、もし予定が空いていれば支援の方よろしくお願いしますね。
それと当方のPCは諸事情により調子が悪く、投下に必要以上の時間が掛かってしまう恐れがあるので、その事について今の内にお詫びします。
それでは、明日はよろしくです。

330 :それも名無しだ:2008/06/22(日) 23:23:15 ID:QAUYI1Cq
>>329
ちょ、うっかりうっかりー!w
今の内に別トリ出しておいてください

331 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/22(日) 23:23:46 ID:T64Gm9HD
すいません、鳥バレしました。
上の書き込みは私です。
以後はこの鳥でお願いしますorz

332 :それも名無しだ:2008/06/22(日) 23:27:26 ID:IhJT2tsQ
>>331
経過報告ご苦労様です。
その時間でしたら急用でも入らない限り自分は支援できると思います。
楽しみに待ってますよ!

333 :それも名無しだ:2008/06/22(日) 23:37:24 ID:QAUYI1Cq
>>331
予定は未定ですが今のところは時間も大丈夫みたいなので支援把握
投下楽しみですw

334 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:30:28 ID:9BotLwUa
それではアムロ、ガウルンのSSを投下しますね。
PCの調子が悪いので時間が掛かるかもしれませんがよろしくお願いします。

335 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:31:11 ID:9BotLwUa
朝日が昇り、煌きめく光が周囲に広がる。
南部に設置された市街地全域に朝日が差し込む。
その光は市街地内の高層ビルに備えられた窓ガラスにも降り注ぐ。
枚数は数えられないほどに多いが、厚みは薄くあまり目立たない。
しかし、日光の反射により、自分の存在をこれでもかといわんばかりにその存在を周囲にアピールする。
そう。まるで、盛んに動き回っている彼らのように。
大地を蹴り飛ばし、宙を舞い、爆音を響かせながら一つのステージで踊り狂う彼らを鑑賞するように。
窓ガラスは彼らを、二体の機械仕掛けの人形が織り成す舞台を眺めていた。

「ガンダムF91か……俺向きの機体だな」

白と青で彩られ、四本の黄色いアンテナを備えた複眼のモビルスーツ。
ガンダムF91のコクピット内のシートでアムロ・レイが呟く。
進化した人間、新人類ともいうべきニュータイプであるアムロ。
そんなアムロにニュータイプ専用機として開発されたF91が馴染むのは当然といえるかもしれない。
先程、脳に流れ込んできた操縦方法は既に粗方把握済み。
更にその知識に己の天才的な操縦技術を加え、アムロはF91を存分に操る。
背部のバーニアを吹かし、高層ビルの間をF91は器用にすり抜けていく。
無駄のない、洗練された動きでF91を飛ばすアムロ。
だが、F91の動きとは裏腹にアムロの表情に余裕はあまり見られない。
地球連邦軍に所属するエース部隊。
ロンド・ベルのモビルスーツ部隊隊長である、アムロから彼の余裕を奪う存在が居たから。
ガンダムF91が飛び去った後、数秒の間を置き、追いかけるように音が響く。

「おいおい、つれねぇなぁ。 いつまで逃げるんだよ、あんた」

地が砕ける大きな音が響いたと思うと、黒い影が宙に飛ぶ。
それはモビルスーツとは違い、パイロットの動きをダイレクトに伝達するモビルファイター。
悪魔を思わせるような鋭角的な頭部、緑の複眼を持つ黒い形状を持つ機体。
マスターガンダムが前方を飛ぶガンダムF91を追うように飛び跳ねた。
操縦者は秘密組織アマルガムに所属する男、ガウルン。
マスターガンダムのコクピットではガウルンがそれと同じように身体を動かし、声を上げる。
気品といった様子は一切なく、下品じみた笑いさえも含むガウルンの声。
優雅に飛行するガンダムF−91とは違い、野獣のように地を駆けるマスターガンダムはガウルンの気性を良く表しているようだ。

(あーあ……焦らしてくれるねぇ。まぁ理由はわかるがな……)

今まで自分の攻撃からチョロチョロと避わし、碌に戦おうとしなかったアムロにガウルンは苛立つ。
そう。アムロは、今は兎に角距離を離す事に専念していたから。
その理由は勿論、先程分かれたガロードをガウルンが追撃しないようにするため。
ガウルンもその事に感づき、アムロの甘さに対し内心毒づいていた。
あまりにも甘い。一人しか生き残れない素晴らしいデスゲームで何故、他人の命を考える必要があるのか。
まるで人道上の理由とかつまらない事を上げ、温い手しか打ってこなかったミスリルのように。
数回の跳躍を経て、マスターガンダムはコンクリート舗装された市街地の道路を踏みしめ、疾走する。
そして右腕を構え、普段使い慣れたライフルや刃物ではなく、己の腕を向けて対象を絞った。

336 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:31:41 ID:NEevJy6u
支援

337 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:32:03 ID:9BotLwUa
「さぁて……これはどうだ?」

低く、それでいて可笑しそうに唸るガウルン。
数秒の間を置き、右腕を大きく前方へ突き出す事でディスタントクラッシャーを放つ。
緑色のワイヤー状の物体に引かれながら、マスターガンダムの右肘から右腕が空を切ってF91へ迫る。
F91は低空飛行を切り替え、瞬時に大きく上昇し回避。
ディスタントクラッシャーは虚しく地に着き刺さり、F91はそれを嘲笑うかのように飛び続ける。
だが、ガウルンは気にする事なく、直ぐに右腕を引き戻し、再び右足を踏み込む。
マスターガンダムは多少大袈裟に腰を落とし、前方へ飛び込み、F91との距離を詰めた。
そのマスターガンダムの動きにはF91と同じく、無駄はない。

「隠すなよ、どうせあんたが強ぇコトは俺にはわかってる。
その動きを見ればなぁ!」

その理由はアムロが一流のモビルスーツ乗りなら、ガウルンは一流のテロリスト。
もとい、一流のAS乗りであるから。
モビルファイターであるマスターガンダムを天性の勘で文字通り、自分の手足として動かす。
やがてF91はビルの密集地帯を抜け、それにマスターガンダムも追従するように跳び抜けた。

「黒いガンダムのパイロット! こちらは、アムロ・レイだ。
貴様の名前と目的を言え!」
「へっ! ようやく名乗ってくれたか、アムロさんよぉ。
嬉しいぜぇ……俺はガウルンとでも呼んでくれや」

既にガウルンに休戦の意思はないと悟ったアムロは、オープンチャンネルを開き、ガウルンがそれに応える。
一瞬の内に交わされる言葉で互いの名前を交換。
続けて、今まで背部を向け続けていたガンダムF91は一瞬の内に反転。
そのまま低空飛行を行いながら、右腕で握ったビームライフルを構える。
対象は、自機の僅か後方でコンクリートの大地を、砂利道を蹴飛ばすかのように、追ってくるマスターガンダム。
右のマニュピレーターを操作し、アムロはビームライフルの引き金を引き絞る。
瞬く間に、ビーム音が周囲につんざく様に響く。
昇り始めた太陽の光とは比べ物にならない光が生じ、緑の光弾がマスターガンダムへ向かう。
自分を楽しませてくれそうな人間、アムロの名前を知り思わずガウルンの心に喜びが広がる。
そして光弾に慌てる様子もなく腰を落としたと思いきや、突如マスターガンダムの姿は消えた。
そう。ガウルンは地を蹴り飛ばし、マスターガンダムを跳躍させ、ガンダムF91の上方へ浮かせていた。
右足を向け、ガンダムF91を踏み砕くといわんばかりにそのままの勢いで降下していく。

「やってくれる!」

予想以上に速いガウルンの反応速度に、アムロは自然と苦虫を噛み潰したような表情を見せる。
だが、いつまでもそうしていられるはずもない。
更に大地へ背部を向けたまま、バーニアを吹かせながらアムロはもう一発ビームライフルを撃つ。
マスターガンダムに対し、昇る様に撃ち出された光弾。
光弾は除々に加速し、その速度は速い。
空中戦闘に向いているとはいえないマスターガンダムに、それを避けるのは難しいと思えた。

338 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:32:30 ID:9BotLwUa
「やるねぇ、アムロさん。
そうそう、俺の目的はなぁ――――」

だが、マスターガンダムはASでなければ、モビルスーツでもなく、モビルファイターである。
幾らASの操縦性や追従性に優れているといえどもモビルファイターには叶わない。
よってマスターガンダムは、ASよりも更に高い精度でガウルンの動きをトレースするのは容易い。
ガウルンは極上の料理を楽しむかのように表情を歪ませ、半身を逸らした。
やり慣れたように光弾を避け切り、マスターガンダムが重力に引かれ、地に突き刺さるように落ち――


「あんたと遊んで、ブチ殺すコトさッ!」


アムロが駆るガンダムF91に向けて、勢い良く右の踵を振り下ろした。
ビルの密集地帯であれば衝撃音により、窓ガラスが割れたと思えるほどの音が響く。
実際、そこら中に設置されていた信号機などが崩れ去り、衝撃の大きさを示す。
そして、何かが砕ける音も起こり、地に降り立ったマスターガンダムのボディにその破片が次々とぶつかった。

「……けっ、やっぱやるわ、あんた」

だが、ガウルンは満足のいく手ごたえを感じらない。
そう。市街地に伸びた道路のコンクリートの破片を振り払い、ガウルンは口を開く。
その表情には不思議と落胆のような感情は見られなかった。
それどころか寧ろ、ガウルンが不敵に浮かべる表情からは喜びさえもある。
頭を動かし、鋭く尖りきった視線でガウルンはある方向へ視線を向けた。
其処には未だ健在な機体の姿が一機。

「まぁ……ここで終わっちゃあ、たまらねぇからな」

マスターガンダムの踵落としから緊急回避を行い、更に距離を突き放した機体。
ビームライフルを油断なく構え、宙に浮遊するガンダムF91に向かって、ガウルンは言葉を突きつけた。
コクピット内で下品な笑みを潜ませながら。


(なんだ、このガンダムは……?
何故あれほどまでにも激しい動きで駆動系にガタが来ない?
F-91やνガンダムとは設計思想が違うというのか……)

必要以上に燃料を使用する事はない。
そのため、地に降り立たせたガンダムF91の中でアムロは思考を走らせる。
地球連邦の新型ともいえず、どちらかというとギム・ギンガナムが乗っていたようなタイプに似ているマスターガンダム。
自分達が通過してきた地点はマスターガンダムの攻撃により見るも無残な惨状となっており、性能の恐ろしさが嫌でも印象付けられる。
更に、何度も大地を蹴り飛ばしたにも関わらずマスターガンダムの脚部に特に消耗は見られない。
また、爆発的な推進力を誇り、腕を飛ばしたりして、仕掛けてくるマスターガンダムの格闘戦。
サイズの大きさもあり、恐らく一度でも掴まれば終わりだろう。
接近を許すわけにいかず、許してしまえばどうなるか想像に容易い。
高機動戦闘を開発コンセプトに置かれたであろうF91では抵抗のやりようがないといえる。

339 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:33:11 ID:NEevJy6u
支援

340 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:33:13 ID:9BotLwUa
(ならば、戦い方は決まったな……)

だが、取り乱しもせずにアムロは冷静に状況を分析し、己の方針を決定づける。
マスターガンダムが接近に特化した機体であるのは最早間違いない。
先程の戦闘、そして武器らしい武器を持っていない事から容易に推測出来る。
ならば、此方も無理をしてまでも格闘戦に付き合ってやる事もないだろう。
距離を取り、ビームライフルを始めとした射撃兵器で畳み掛ける。
勿論、F91の利点でもある高機動を生かした攪乱も行う。
また、片腕を飛ばせるのであればもう片方の腕も飛ばせておかしくはない。
マスターガンダムの両腕に注意を留めながら、アムロは己の両腕に力を込めた。

「やってみせるさ」

ビームライフルは構えたままで、再びF91のバーニアを動かす。
直ぐにフワリと宙へ浮くF91。
数百メートル程離れた距離で此方を不敵に眺め、立ち続けるマスターガンダムにF91の右腕を翳す。
極、自然な動きでマスターガンダムはF91の動きに合わせるように、腰を落とし構えを取る。
更に右腕に今まで隠し持っていたヒートアックスを握り締め、いつでも飛び掛かる体勢を取った。
右腕と共にマスターガンダムへ向けられ、朝日の光によってビームライフルの銃身が黒く光る。
それはまるで獰猛な獣に対し、剣を構えた騎士のような神秘的な構図。
永遠とも一瞬とも形容し難い不気味な時が静かに両機の間を通り抜ける。
しかし、その光景は一瞬の内に崩れ去った。


「そろそろいかせてもらうぜ、アムロさんとやらよぉッ!」
「来い、ガウルン! お前に負けるつもりなどない!」
「言ってくれるじゃねぇか! 嫌いじゃないぜ、そういうのはなッ!」
「戯言をッ!」


マスターガンダムが黒い弾丸となって飛ぶ。只、勢いに任せて飛ぶ。その勢いは強い。
そして、カメラアイでマスターガンダムの動きを追い、F91がビームライフルの引き金を引く。
ビーム音と共に、一条の閃光が走る。
それがガンダム同士の闘いを再開させる合図となった。

◇  ◆  ◇

341 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:33:33 ID:wod+Uh5J



342 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:34:13 ID:9BotLwUa
ボディの彼方此方に備えられたバーニアを世話しなく吹かせる。
熱噴射による推進力を糧に、アムロを乗せたF91が市街地の間を駆け巡る。
F91には損傷らしき損傷は見られず、アムロの技量の高さを窺えた。
そう思えば、アムロは機体の向きを上方へ揺らす。
エメラルドグリーンの光を放つカメラアイと共に、向かれたのはビームライフルの銃身。
その先、数百メートル程にいる影は真っ黒な機体。
そう。それはいうまでもなくマスターガンダム。
ビートアックスを振り上げながら、F91へ肉薄するマスターガンダムにビームライフルが捉える。

「へっ、甘いな」

軽く一笑し、ガウルンはマスターガンダムと同様の動きを取り続ける。
卓越した戦闘技術を誇るアムロの操縦によって撃ち出されたビームの光。
無常にも一条の光は空を突きぬけ、肉眼では確認できなくなった。
身を器用に逸らしたため、マスターガンダムに碌な損傷はない。
そのままの勢いで、地に背部を向け、此方にビームライフルを向けるF91を再度視認する。
先程、豪勢な踵落としを放った時と状況がどことなく被った。
そして、マスターガンダムはヒートアックスを握りしめた右腕を振りかぶる。

「そらよ」

やがてマスターガンダムの右腕が振り下ろされる。
秒にも満たない感覚で、ヒートアックスがマスターガンダムの右のマニュピレーターを離れた。
そう。斬りつけるのではなく、投擲をガウルンは選択した。
どうせ、拳や蹴りといった打撃を狙っても当たる事は難しいだろう。
アムロの技量を先程拝見したガウルンは確実な手を取った。
一流のAS乗りとして傭兵の名を馳せた事は伊達ではない。
ヒュンヒュン。
何度も風を切る音を響かせ、ヒートアックスが回りながら突き進む。

「そんなもので!」

アムロは咄嗟にバーニアを切り替え、斜め上空へF91を飛ばす。
マスターガンダムの方ではなく、距離を取れる方向へ。
ビームライフルでの迎撃は出来なかった。
あまりにも距離が近く、おまけにヒートアックスの速度が速いためだ。
ビームシールドでの防御も考えたが、ヒートアックスの勢いを完全に殺せるかどうかは確かではない。
F91が存在していた場所にヒートアックスが突き刺さり、コンクリートに亀裂が刻み込まれる。
上空に飛ばしたF91の中でアムロは再び、ビームライフルの照準に目を凝らす。
無駄のない動きで且つ迅速に。
一瞬の時間を費やした後、アムロがもう一度ビームライフルの引き金に掛けたマニュピレーターを動かそうとする。

「なんだと!?」

しかし、アムロは引き金を引き絞る瞬間、前面モニターに広がるものを見て、驚きの声を上げる。
そこにはマスターガンダムの他に、もう一つ真っ黒な影があった。


343 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:34:40 ID:wod+Uh5J



344 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:34:49 ID:/cD9DHmZ
 

345 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:34:51 ID:NEevJy6u
 

346 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:35:29 ID:MehhuF3p


347 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:35:32 ID:/cD9DHmZ
 

348 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:36:28 ID:/cD9DHmZ
 

349 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:36:28 ID:9BotLwUa
「本命はこっちってやつさ!」

ヒートアックスの元へ落ち行くマスターガンダムの中でガウルンが笑う。
右腕が不自然に伸びきったマスターガンダムのカメラアイが鋭い光を灯す。
そう。ヒートアックスから逃れるであろうF91の行動を見透かして、既に打ち出していたディスタントクラッシャーを見つめながら。
ガウルンがアムロを興味と嬉しさを混じ合わせたような瞳で観察する。
アムロが自分の手にどんな持ち札で対抗するかを。胸が高鳴るような期待を寄せながら。

「チィッ!」

ビームライフルを撃ち、アムロは咄嗟にF91の重心を後方へ飛ばす。
急激な加速により、ハーネスによって固定されたアムロの身体が軋む。
迫り来るマスターガンダムの左腕は変則的な動きでジグザグに宙を進み、危なげな頃合でビームの一閃を逃れた。
尚をも突き進むマスターガンダムの左腕にアムロは舌打ちを行いながら、対抗手段を練る。
瞬時にF91の胸部からメガマシンキャノンが二箇所から吐き出された。
弾数は多い。速度も所要時間もビームライフルとは較べものにならない。
秒に数百は撃ち出されるであろう黄色の鉛球が横殴りの雨となり、マスターガンダムの左腕に降りかかる。

「グッ……ククク! それくらいじゃあなぁーッ!」

ガウルンが小さな曇り声を出す。
メガマシンキャノンの雨から完全に左腕を避ける事は出来ずに、被弾を受けていたためだ。
モビルファイターのモビルトーレスシステムはパイロットの動きを伝達する代わりに、機体が受けた損傷すらも伝えてしまう。
機体の右腕が切断されればパイロットの右腕が千切れ、まるでトマトを握り潰すように頭部を潰されれば、血と脳漿を撒き散らす結果となる。
メガマシンキャノンがマスターガンダムの左腕を何度も打ちつけ、ガウルンの左腕に痺れるような痛みを感じさせた。
しかし、ガウルンはメガマシンキャノンから逃れるために左腕を引き戻そうとはしない。
寧ろそれ以上に腕に勢いをつけて、ガウルンは執拗にF91を追い続ける。
依然続くメガキャノンの雨を強引に突き抜け、遂に左腕がF91の胸部を貫かんと迫った。

「させるか!」

しかし、アムロの表情に焦りの色はない。
アムロはバーニアの全出力をカットし、F91の上昇を停止。
ガクン。と、ほんの一瞬だけF91は糸が切れた操り人形のように、大地へ降下する。
周囲の景色が一気に流れ落ち、アムロは一瞬時間の経過を忘れるかのような心地に陥った。
やがて、直ぐ上を暴力的に通過していく影が一つ。
黒光りを帯びたマスターガンダムの左腕が、大気を揺らす。
瞬間、アムロは見計らったようにバーニアを再び動かし、F91の体勢を整わせる。

「これならどうだ!?」

その時、ガウルンの大声と共にF91に音を立てて迫るものが一つ。
緑色のワイヤーを使い、引き戻されていくマスターガンダムの左腕と相反するように右腕が迫る。
今度は右腕によるディスタントクラッシャーを既に地に降り立ったマスターガンダムは撃ち出していた。
そう。アムロが左腕の猛攻を避ける前から事前に。
体勢はほぼ整えきったが、ビームライフルもメガマシンキャノンの砲塔も構えていない。
ビームシールドでの対抗はあまりにも脆すぎる。
やけにスロー気味に此方に突撃してくる右腕を睨みながら、アムロはF91を動かす。

350 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:36:54 ID:9BotLwUa
腰のパックに収納された、一本の筒のようなものを握りしめる。
やはり、その動きにも無駄はない。思わず感嘆のため息がつきそうな滑らかな動作を経て、F91は自機の眼前にそれを翳す。
そしてジェネレータを絞り、出力を一点に収束させ――

「そんなもの、ビームサーベルでやってみせる!」

一振りの剣の形として開放する。
強振されたビームサーベルの刃が一筋の軌跡を描く。
緑色のエネルギー粒子に塗れたビームサーベルを振るい、マスターガンダムの右腕を切り払う。
一流のエースパイロットだけに許された芸当。
それを難なくやってみせたアムロに、右腕に切り傷が伝達されたガウルンは軽く鼻を鳴らす。
その挙動には、喜びと苛立ちが混在しているようにも見えた。
やがてマスターガンダムは右腕を引き戻し、地に突き刺さっていたヒートアックスを引っこ抜き、逆手に握しめる。
対して、F91は依然ビームライフルを構えながら相手の出方を窺う。
両機、脚を止め、再び沈黙の空気が場を支配し始めた。

「最高だぜ、あんた〜。いい、実に良い腕をしている」
「貴様に褒められても嬉しくはないんだがな……」
「へへへ、違いねぇ……」

しかし、その時間は極一瞬なもの。
取るに足らない会話を挟み、F91とマスターガンダムが同時に動く。
F91は腰のマウントパックから白色の大砲を、ビームランチャーを握り締める。
対して、マスターガンダムが桃色のエネルギーを帯びた一枚の布、マスタークロスを取り出し、構えた。
互いに先程使用していた獲物とは違い、更に出力を上げたものを選択。
それは戦闘の段階が次のステージへ進む事を暗に意味していたに違いない。
F91のバーニアと、マスターガンダムの脚が動くのはほぼ同時であった。
戦闘は未だ終わろうとはしない。

◇  ◆  ◇

351 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:37:00 ID:/cD9DHmZ
 

352 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:37:26 ID:NEevJy6u
 

353 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:37:45 ID:/cD9DHmZ
 

354 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:37:49 ID:9BotLwUa
腕を振るい、マスタークロスを左右にブンブンと振り回すマスターガンダムが疾走する。
振り回すだけでなく、時折前方へ向かって勢い良く伸ばすといった攻撃を含ませるマスターガンダム。
エネルギーを布の形とし、武器として使用するマスタークロスは使いようによっては中距離にも対応出来る。
ビームランチャーを担ぎ、距離を取りながらF91はマスタークロスの合間を縫うように砲撃。
しかし、マスターガンダムの高い運動性の前には当たらない。
それどころか、先程アムロがビームサーベルで切り払ったかのようにマスタークロスでビームランチャーの光弾を打ち落とす事もやってのけた。

「どうだ、俺もなかなかの腕前だろう? ん?アムロさんよぉ」
「チイッ! やってくれる!」

反撃といわんばかりにマスターガンダムが放ったマスタークロスを後方へ飛ぶ事でF91は避ける。
依然、F91には目立った損傷は見られない。
まぁ、サイズの大きさの問題、マスターガンダムの性能の高さも相まって一撃も貰うわけにはいかないのだが。

(この男……あのライオンのロボに乗っていたヤツとは違う。
只の戦闘狂じゃない……厄介な敵だな)

F91のコクピット内でアムロはガウルンについて考える。
てっきり只の戦闘狂、数時間前に戦ったゴステロのような男と同類だと思っていたガウルン。
しかし、何度か手を合わせたところその認識を変えなければならないとアムロは感じ取った。
此方の先を読むかのように攻撃を行い、決して隙を見せないガウルンの戦闘センス。
その練度は高く、認めないわけにはいかない。
たとえればロンド・ベルのモビルスーツ部隊で自分の補佐を務められるくらいのものだ。
アムロはガウルンの予想以上の戦闘技術に驚き、同時に手強い存在である事も確信する。
だが、ガウルンの誇る技術よりもアムロの注意を引く事があった。

(嫌な感じがする……ニュータイプではない、強化人間でもない。
何か人間の本質的なものが狂っている……この男、ガウルンからはそう感じられる。
そうだ……年齢には似合わない、無邪気さゆえに危険な暴力がこの男の全てを語っている……悪意の塊といったところか!?)

再度振るわれたマスタークロスをやや後方へ下がり、ビームサーベルで切り払いながらアムロは思う。
数十分前から感じていた事。
そう。ガウルンが放つ気配、ニュータイプ同士の共振とは似てもつかないものをアムロは確かに感じていた。
心地よいものではなく暴力的に、神経を逆立たせる。
はっきりいって、酷く不愉快な感覚の正体にアムロは若干の戸惑いがあった。
自分をニュータイプだからといって自惚れるつもりはないが、他の人間より感受性に優れている自覚は多少ある。
そして戦闘を行い、ギレン・ザビやシャア・アズナブよりも危険な思想の香りがガウルンからは窺えた。
いや、寧ろ思想などいったものは感じられず、只純粋な危うさが感じられる。
それゆえにアムロははっきりと確信できた事があった。
この男は敵だ。と、極めて簡潔な事項を。
ビルが立ち並ぶ市街地に逃げこみながら、アムロはビームランチャーを構えた。
いくつかの疑問を抱えながら。

355 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:38:22 ID:/cD9DHmZ
 

356 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:38:30 ID:9BotLwUa
。(なんだ? 何がこの男をここまで戦いへ惹き付ける。
この男の醜く膨れ上がった悪意はどうやって、ここまで形を成す事が出来た?)

ビームランチャーの引き金を絞り、ビームを飛ばす。
ヒョイ、という擬音がしっくりくるだろう。
ビームを避けたマスターガンダムよりもアムロはガウルンの事へ注意がいった。
ガウルンの事について何一つも知らないアムロ。
それゆえにガウルンが此処までの異常なプレッシャーを与えてくる事に疑問が湧いた。
普通の人間では考えられない。
必要最小限な回避運動しか取らず、エネルギー残量など気にするようすもなく猛攻を仕掛けるマスターガンダムが酷く醜悪な存在にすら見える
同時にそれはこの場に場違いな存在に見えた。
もし、万が一この場で自分を倒せてもこれほどエネルギーを消費してしまえばこの先困るだろう。
補給ポイントに向かう前にエネルギー切れを起こし、移動を取る事すら困難になる。
どうせ、協力関係を結んだ仲間もいないだろうに。
傍から見れば死に急いでいるようにも見えるガウルンの戦闘。
積もりゆくアムロの疑問。
そんな時、アムロの思考に一筋の異なった光が差し込み、彼に別の考えを促した。

(……ガウルンだけじゃない。人はいつまで戦い続けなければならない?
このF91は俺達の時代よりも未来の世界で造られた筈なのに……未だにニュータイプ専用機などを造っている……情けない……)

ディスタントクラッシャーを上昇する事で避けたF91のコクピットでアムロが愚痴のようなものを口にする。
アムロがシャア率いるネオジオンと戦い、アクシズの地球落下を阻止した、通称“シャアの反乱”
アムロが現在搭乗しているF91はその戦乱の約三十年以上後に開発された。
開発者のモニカ・アノー博士がサイコミュを応用した新技術、バイオコンピューターを導入した機体として。
そして、それはニュータイプ用に仕上げられ、事実上彼ら専用機体としての開発コンセプトがあった。
クロスボーン・バンガードがフロンティアWに侵攻を行うまでは戦争などなく、ニュータイプの存在も最早伝説上の存在になっていたにも関わらずに。
ニュータイプを再び戦場へ送り込み、彼らが戦場で活躍する姿を期待する大衆の密かな想いはひっそりと続いていたのかもしれない。
ファーストガンダムを操り、シャアの反乱で行方不明になった伝説の存在のように。
そう。今、ガンダムというコードネームを期待されたF91を縦横無尽に操る男。
ニュータイプのアムロ・レイのような存在が無意識的に欲されていたのかもしれない。
しかし、当のアムロはF91に乗せられた期待や時代背景など知る由もない。
そのため、F91のような機体に憎憎しい感情さえも覚えた。

(…………チッ)

ビームランチャーを腰のアタッチメントに戻し、今度はビームライフルを構える。
つい、必要以上に力を込めて引き金を引いてしまう。若干狙いがずれてしまったにも関わらずマスターガンダムの左肩をほんの少しだけ焼いた。
しかし、アムロの表情にこれといった喜びや達成感はない。

(人間は変われないものなのか……シャアの愚直なエゴまでさえも見せ付けられながら……何故、いつまでも戦争を続ける。
連邦やネオジオンの兵士がアクシズで見せた人間の光は無駄ではなかった筈だ!)

人間は戦う事は止めない。
頭ではわかっていたが、心のどこかではそんな事はないと否定したい気持ちもある。
だから、自分は今まで完全な組織とはいえないが地球連邦でモビルスーツのパイロットをやった。
地球を食い潰す存在でしかない、地球の重力に引かれた人間を抹殺すると宣言したシャアともやりあった。
シャアが掲げる身勝手なエゴを、ララァを山車にして自分の情けなさを肯定しようとする彼の情けなさは許せなかった。


357 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:39:17 ID:/cD9DHmZ
 

358 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:39:22 ID:9BotLwUa
しかし、アクシズの地球落下の際、一人νガンダムで落下阻止のために、それを押し続けていたアムロは見た。
連邦軍、ネオジオンを問わず全ての人間がアクシズの落下を阻止するために自分の後に続いてくれた事を。
全ての人間が母なる星、地球の危機を救うためにあまりにも脆弱なモビルスーツにその異生命を掛けた事はアムロを激しく揺さぶり、彼の感情を動かした。
人間は変われる。そう確信した筈なのに。
だが、この殺し合いでも人は戦う事は止めずに既に数十人が死亡している。
そして、自分が居た時代の未来の世界ではF91のような機体が今も存在している事実。
これらの事実がアムロを酷く嘆かせ、且つ悲しくもさせた。
まるでシャアの反乱でアクシズを包んだ人間の光が無駄であったような錯覚に陥ってしあったから。

(……しかし、今はこの戦闘に集中する。
嘆いている時じゃない。今はガウルンを倒す、それだけだ!)

ビームライフルの照準を再び構え、狙いを絞り撃つ。
一条のビームが宙を走ったと同時に、アムロの意識はマスターガンダム一点に注がれる。
いや、厳密にいえばマスターガンダムを操縦する男に対してだろうか。
背部に備えられたメインノズルの両脇に付属した二門の大型な銃をスライドさせる。
“ヴェスバー”がF91の両脇から伸び、F91の両のマニュピレーターが引き金に手を掛け
――

「ガウルンッ!」

F91が前方へ加速した。

◇  ◆  ◇

マスタークロスを振り回しながら、ガウルンは思う。
ASとは違い、ガンダムと呼ばれるらしい自分の機体。
ガンダムというコードネームが何を意味するかはガウルンにとって興味はない。
只、使えるおもちゃか使えないおもちゃかの判断がつけばいい。
自分を楽しませてくれればそれでいいのだ。

(いいねぇ……改めて思うがこのマスターガンダムとやらは面白い。
俺好みの機体だな)

そして、現在マスターガンダムと同じ動きを取り続けているガウルンは満足していた
パイロットの動きを直に伝達するモビルトーレスシステム。
機体が受けた負荷や損傷すらも感知してくれるこのシステムにガウルンは興奮を覚えていた。
初めてこの機体を支給された時からずっと。
ガウルンは只、このマスターガンダムを動かすだけで喜びに震えていた。

(ASもラムダ・ドライブもいいが、こいつと較べたら実感がわかねぇ。
こっちの方が、手堪えがあるってもんだ)

ガウルンがこの殺し合いが開催される前に乗っていた機体。
アマルガムによって開発されたラムダ・ドライバを標準装備したAS、通称コダールタイプ。
決して低くはない性能、そして圧倒的なラムダ・ドライバの性能にガウルンは満足していた。
イメージを増幅させ、障壁や弾丸といった物理的な力に変換するラムダ・ドライバには圧倒的な力がある。
ガウルンはその装置を使い、幾度もなく敵対組織のASを破壊し、爽快な心地を覚えてきた。
しかし、流石のASやラムダ・ドライバでも操縦者の動きを完全には伝達する事は出来ない。
だが、マスターガンダムはそれをいとも簡単にやってのけ、ガウルンに充分すぎる程の満足感を与えていた。
自分が右腕を動かせば同じように動かし、全力で走れば直ぐにその動きに追従する。
まさに自分の分身ともいうべき存在で、自分が戦場に居る事をASに搭乗した時よりも感じさせてくれる。
未だASも実戦投入されず、歩兵として戦場を駆け巡ったあの躍動感。
敵兵を銃で、ナイフで殺し、生暖かい血液を身体全身に受け止めたあの充実感。
AS乗りになって、ほんの少しだけ忘れていたあの戦場のリアルな感覚が鮮明に蘇る。
ガウルンは心底、マスターガンダムで戦場を駆け巡る事が出来た自分の幸運さを噛み締めていた。
そして、何もマスターガンダムだけに満足しているわけでもない。

359 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:39:44 ID:/cD9DHmZ
 

360 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:40:00 ID:NEevJy6u
 

361 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:40:01 ID:9BotLwUa
‘(それにしても、やってくれるなぁこの男は……。
これだけ撃ちまくってるのにてーんで当たりはしねぇ、あのカシムよりも技術的にも精神的にも歯ごたえがある……)

F91のビームライフルを肩に受け、焼けるような痛みが伴うがガウルンは不敵に笑う。
アムロの技量にガウルンは満足していた。
自分の連撃にも一度も碌な損傷を貰う事はなく、あげくの果てに反撃まで仕掛けてくるアムロの戦闘センス。
それははっきりいって高い。
きっとどこかの軍組織に所属、もしくは凄腕の傭兵なのだろう。
それも決して冷静さを失わないところを見ると一部隊を任される程の隊長に違いない。
相手としては申し分なく、殺しがいはありすぎる。
しかし、一つだけガウルンには不満な事があった。

(だが……なにやってる? なんでお前さんはあんな奴らとつるむ。
なんでその力をもっと有意義に使わねぇ、お前もあいつと同じか……?
だったら親切な俺が目を覚ましてやらないとなぁ……)

それはアムロが他の参加者と同行し、積極的に戦闘を行わない事について。
折角のこのデスゲームで何故楽しもうとはしないのだろう。
アムロ程の力があれば優勝する事もそう難しくはないだろうに。
ガウルンはその事について疑問に思う。
只、マスターガンダムの内部でにんやりと下品な笑いを浮かばせながら。
そして、決めた。乗る気がないのなら自分がその気にさせてやろうと。
そう。数時間前、目の前で大切なものを潰してやった一人の青年の時のように。
まぁ、自分との戦いで生き残る事が出来た場合の話ではあるが。
撃ち出していたディスタントクラッシャーを引き戻し、ガウルンがそんな事を考えていた時。
大きな声が聞こえた。

『ガウルンッ!』

二門の細長い大砲のようなものを抱え、突撃するF91が見えた。
思わずガウルンの口元は緩む。
嬉しい。ようやくやる気になったのだろうか。本当に嬉しい。
まるで付き合って間近の恋人が自分の胸に飛び込んでくるようだ。
ならば、自分はどうやってその愛しい人の言葉に答えようか。
それは至極簡単な事――

「どうした!? アムロッ!」

同じように大きな声で返してやればいい。
但し、両腕を構え、いつでも拳をお見舞いできるという手土産もあるが。

◇  ◆  ◇

362 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:40:28 ID:9BotLwUa
直撃を狙うためにF91はヴェスバーを構えながら前方へ高速飛行。
マスターガンダムがそれを待ち構えるように、腰を落とす。
やがて、幾重の円上のターゲットロックにマスターガンダムを捕え、F91がヴェスバーを射った。

「何故、こんな馬鹿げたコトをする! こんな戦いには何も意味がないコトがわからないとでもいうのか!?」
「あぁ〜?何かと思えばくだらねぇなぁ。
くだらねぇくだらねぇ……本当に勿体無いぜ、アムロさんよぉッ!!」
「なんのコトだ!?」

ヴェスバーの砲撃を避け、マスターガンダムが跳ぶ。
右腕に握られたビームナイフが鋭く光った。

「もっと楽しもうぜ、折角良い腕を持っているんだ。
俺のようにパーッとやっちまえば気分も晴れる!なぁに、一度やっちまえば直ぐにわかるさ」
「世迷言を! 貴様のその歪んだ悪意の正体はなんだ! 何故、そこまで貴様を駆り立てる!?」
「けっ、何が駆り立てるかって? そんなの考えたコトもねぇな〜。
まぁ、アリンコを潰すようなもんさ。特にこれといった感想もないな、こりゃ」
「貴様ッ!!」

此方に向かって飛び込むF91にビームナイフを突きつける。
だが、F91は減速せずに、クルクルと機体を回転させながらそのままナイフを避け、マスターガンダムの上空を駆け抜けた。
だが、そのまま戦域を離脱する事は当然ない。
数秒の間を置き、F91は反転。
再びマスターガンダムと向き直り、ヴェスバーを構える。

「おいおい、怒るなよ。
というかあんたはハイスクールの先生じゃあるまいし、俺に説教などお門違いだろう?」
「ならば、俺は貴様を此処で止めてみせる。貴様を此処で逃せば犠牲者が――
「あぁ、ざんね〜ん。それはもう遅いわ」
「なんだと!?」
「だって、俺はもう三人程は殺したからな。ジジィとガキ、それと年頃の割と良い姉ちゃんを一人ずつな」
「ッ!?」
「傑作だったぜ? その姉ちゃんの恋人みてぇな奴の目の前で踏み潰してやったさ。
こう、プチ!って感じになぁ〜。あいつの顔は良い表情をしていた、もうサイコーだったぜ」
「うおおおおぉぉぉぉッ!!」

ヴェスバーが咆哮を上げ、目が眩むような眩い黄緑色の光を飛ばす。
両方のヴェスバーを時間差で発射。
一発目を避けたマスターガンダムだが二発目は避ける事は叶わず、マスタークロスで防御。
ビームライフルとは較べものにならない威力が生み出す衝撃に、マスターガンダムはやや後方へ脚を引いた。
F91がそれを見計らったように再度、加速する。
ビームサーベルの柄を右のマニュピレーターに持たせ、ビームの刃を強振させながら。
只、前方へ飛ぶ。

363 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:40:41 ID:/cD9DHmZ
 

364 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:41:26 ID:/cD9DHmZ
 

365 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:42:02 ID:9BotLwUa
「クハハハハハハハ! だから、お前さんの怒りを買う覚えはないといっただろうに。
まぁ、その三人の中にあんたの知り合いが居たらまぁ別な話かもしれんがな。
その時は悪かった、心の底から謝罪させてもらうさ」
「黙れ! お前と話しをするだけでも、もうたくさんだ……。
貴様は此処で落ちてもらうぞ、ガウルンッ!!」
「ああ、それは是非お願いさせてもらうぜ……アムロ・レイッ!!」

F91の動きに合わせるかのように、マスターガンダムが左の手刀を繰り出す。
ニアクラッシャーと呼ばれる、マスターガンダムの打撃がF91に突き進む。

「甘いッ!」

しかし、F91はそれを寸前で避ける。
F91の機体は左へ半回転を行いながら、マスターガンダムの突き出された左腕の下へ潜り込むように飛んだ。
やがて、機体の重心を戻し、ビームサーベルを滑らせる。
マスターガンダムの左腰の外部装甲をビームサーベルが焼き尽くし、火花が散った。
同時にF91はメガマシンキャノンさえも掃射しており、吸い込まれるように弾丸が左腰の損傷箇所へ飛び込む。

「クッ……ぬぅぅぅぅッ!」

思わず、苦悶の声を上げるガウルン。
ぱっくりと裂けた傷跡内で小規模な爆発が起きた。
幸いコクピット内までには届かず、操縦系統に目立った影響はない。
モビルトーレスシステムにより、ガウルンは恐らく実際に左腰から痛みを感じている事だろう。
その事が関係してか、マスターガンダムの動きが少し緩慢なものとなる。
アムロはその動きを決定的な好機と感じ取った。
マスターガンダムの左腰が起こした爆発から逃れるために一旦、距離を離す。
そのために加速した勢いは殺さず、一旦マスターガンダムを通り抜け、数百メートルの距離を取りながら背後へ。
再び両のヴェスバーを構えながら、アムロはマスターガンダムに向かってF91を飛ばした。

「落ちろッ!」

ダメージがあるといえどもガウルン程の腕前では容易に避けられる可能性もある。
ならば、可能な限り接近し、ヴェスバーを叩き込む。
そのため、アムロは最大戦速でF91を飛ばした。
マスターガンダムが振り返る前よりも、速く距離を詰めるために。
急激に近寄る二機の距離。マスターガンダムは未だこちらに振り返らない。
これならいける。
そう、思い始めた時、アムロは見た。マスターガンダムが背中を向けながら、右腕を左脇の下に忍ばせ、此方へ向けているのを。
一体、何を意味するのか。アムロがそう疑いを持った瞬間――

「バーン」

ガウルンの陽気な声と共に、一筋の大きな閃光が走った。

366 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:42:39 ID:9BotLwUa
「なんだとッ!?」

紫色の光弾がいきなりマスターガンダムの右の手から放たれ、アムロは驚きの声を上げる。
見るからに格闘戦に特化し、更に今まで純粋な射撃兵器を使ってこなかった事による思い込み。
そう。マスターガンダムには何も射撃兵器はないと無意識的にアムロは結論付けていた。
そうでなければわざわざ腕を飛ばす事や、投擲を行う事もないだろうから。
急遽、攻撃を取りやめ、回避行動に移る。いや、近づきすぎた。間に合わない。
仕方なしに左のビームシールドによる防御を選択。
ビーム兵器に絶大な効果を齎す、円盤状の光の盾が光弾を抑えた。
今の攻撃は一体何か。そんな疑問を感じられずにいられないアムロはマスターガンダムの様子を観察。
その時、アムロは目を疑った。
何故なら更に多くの数の光弾が雨のように降り注いでいたから。
勿論、マスターガンダムの両の掌から。

「そらそらそらそらそらーッ!」

両腕を振り、紫色の光弾を、“ダークネスショット”をガウルンは連射する。
モビルファイターは射撃兵器を使う機体は居るが、大抵はパイロットのイメージの力によって使用される。
シャイニングショットやダークネスショットはその典型的な例であり、パイロットの気を凝縮させ、打ち出す攻撃。
勿論、本来は一流のガンダムファイターにしか扱えない武器だが、殺し合いの促進を図るために、その使用は簡易化されている。
そして、何よりガウルンにとってダークネスショットの使用はとても容易いものだった。
そう。この殺し合いが行われる前からイメージを力にするといった、ブラックテクノロジーの産物、ラムダ・ドライバを使いこなしていたガウルンにとっては。
コダールの指から見えない衝撃波を撃ち出す指鉄砲と似たような要領でそれなりに応用は利いた。
依然、ガウルンは無数のダークネスショットを撃ち出し続ける。

「ッ!?」

ビームシールドを構えながら離脱をしていたF91。
だが、再び一発のダークネスショットを真正面からビームシールドで受け止めてしまい、一旦動きが止まった。
そしてタイミングを見計らったようにガウルンが更にダークネスショットを叩き込む。
幾らエースパイロットでもあるアムロに全ての事が出来るわけではない。
追撃のダークネスショットを一発、二発とビームシールドで受け――やがて爆発を起こした。
限界をきたしたビームシールドを一旦切り、咄嗟にビームランチャーを投げ、光弾の盾にする
その爆発の衝撃に煽られ、F91は荒れ果てた市街地へ不時着を余儀なくされた。
体勢を崩し、派手にコンクリートの大地へ倒れこむF91をマスターガンダムが満足げに眺める。
不気味な輝きを両のカメラアイから光らせながら。

◇  ◆  ◇

367 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:43:29 ID:NEevJy6u
 

368 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:43:36 ID:9BotLwUa
(くっ……まだ、メインシステムは死んでいない)

コンクリートへ激突する寸前に無理やり体勢を整え、運よく気絶を避けたアムロがF91の状態をチェックする。
爆風に煽られた事により多少の装甲の融解、それ以外は衝撃によるへこみを除けば特に問題はない。
再びモニターに目をやり、マスターガンダムの様子を探る。
先程、ダメージをやった腰を少し抑えるようなそぶりは見せているが、此方よりも状況は良い。
更に、此方は先程の戦闘でかなりエネルギーを使ってしまった。
やはりヴェスバーはエネルギーを喰う。
このまま長期戦を続けては此方が不利な事は間違いない。
一旦体勢を整え、再び戦闘を行うか。敵はガウルンだけでなく、あのアルフィミィという少女達も居る。
此処で無理をする必要はない――筈だった。

(しかし……ガウルン、お前を此処で逃すわけにはいかない……!)

再びF91を立ち上がらせ、アムロは戦闘続行の意を示す。
恐らく、今戦闘を行う相手がガウルン以外の参加者だったらアムロは撤退したかもしれない。
そう。まるで戦闘を楽しみ、自分の殺人行為を躊躇なくしゃべり散らすガウルンが酷く気に入らない。
ああ、本当に気に入らなかった。
無邪気に人の命を消す事が出来るガウルンの存在がアムロには理解が出来なかった。
撤退の意思を考えさせないほどに。どうしても気に食わない。
両のヴェスバーを構えるF91。

(シャア……俺が人の光を導ける器があるかどうかはわからない。
ニュータイプは進化しすぎてしまった……行き過ぎた進化だったんだ……。
そう。ガロードの世界で言われたように幻想であるべきだった……俺はそう思う。
この力は簡単に人を殺し、人の意識に敏感すぎる……そして、その力を願い新たな火種が撒かれる。
ニュータイプは居なくても良かった筈だ……)

数時間前、聞こえたシャアの声。
恐らく最期の最期で自分に投げ掛けたニュータイプの共振。
確かに届いたシャアの声が何度も聞こえ、自然と口が開いた。
F91のコクピット内で無意識的に眼を瞑る。
何故か、自分の意識が漆黒の宇宙の渦の中に紛れ込んだような感覚を覚えた。

(だが、俺は決して絶望はしない……この力は正しい方向へ使ってみせるさ。
お前やララァの死を無駄にしないためにも……俺は足掻いてみせる!
だから、見ていろ……シャア、ララァ!)

意識が一点に集中する。
両目を見開き、レバーにかけた腕に力を掛ける。
アムロの意思が通じたようにF91のカメラアイが鋭く光った。

369 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:43:57 ID:9BotLwUa
「よぉ……そろそろチェックメイトってところか?」

マスターガンダムからオープンチャネルの声が響く。
嬉しそうに訊ねるガウルン。
しかし、アムロは何も答えず、只F91の操縦に専念。


「舐めるな、たかがビームランチャーを失っただけだ……」


低い声で答える。
その言葉には先程のような怒りはなかった
だが、決して曲げる事はない、意思の強さを感じられる。
そして、再度F91のカメラアイが鋭い光を灯した。


「『ガンダム』は伊達じゃない!!」


強く叫ばれたアムロの言葉。
続けて、メインノズルから橙のバーニアが辺りに吹き荒れる。
瞬間、F91内の『何か』が作動し、急撃な上昇を行った。
まるでなんらかの意思がアムロの言葉に反応したかのように。

「何ッ!?」

この市街地一帯で一際大きい、全長300メートル程の高層ビル付近を走っていたマスターガンダム。
F91に接近していたマスターガンダムの中でガウルンが驚く。
アムロ程の技量があれば確かに失神は免れていたかもしれない。
しかし、ここまで迅速に持ち直す事は予想以上の出来事。
再び腕を翳し、ダークネスショットを撃とうとマスターガンダムは構える。
だが、それよりも速く、F91はヴェスバーを向けていた。
ダークネスショットが撃ち出されるまえよりも、速くヴェスバーが火を噴き――直撃した。
但し、マスターガンダムではなく傍に立っていた高層ビルに対してだが。

「狙いはこっちじゃないだと!?」

驚きながら、ガウルンはマスターガンダムを動かす。
ヴェスバーの直撃によって倒壊を始めた高層ビルから逃れるためだ。
地を蹴り飛ばし、マスターガンダムは宙に跳んだ。
轟音が周囲に響き渡り、高層ビルの破片が撒き散る。
そして、残骸と共に大量の埃が湧き上がり、マスターガンダムの視界を遮った。
止む無くガウルンはレーダーを使い、F91の姿を確認しようとするが――眼を疑った。

370 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 20:44:36 ID:9BotLwUa
「あぁん? なんだこれは? なんでこんなにも反応がある!?」

レーダーに映ったF91を示す影。
何故かそれは一つだけではなかった。
無数の、数十以上の光点がレーダーに表示され、ガウルンを混乱させる。
これは一体なんだ。
そんな事を思いながら、F91の本当の位置を誇り塗れの視界の中で探す。
そんな時、ガウルンは見た。
一際、黄金の燐粉を撒き散らしながら、接近してきた影を――ヴェスバーを向けたF91を。


「おおおおおおぉぉぉぉッ!!」


“バイオコンピューター”が発動したF91が其処にあった。
ジグザグに飛びながら、ヴェスバーを乱射。降り注ぐビーム粒子の雨。圧倒的な速度。
マスターガンダムは堪らず、後方へ跳び身を捻らせ避ける。
だが、マスターガンダムは完全には避け切れず、一撃を左腕に貰い後方へ吹き飛ぶ。
更に追撃を仕掛けるF91。その時、ガウルンははっきりとその眼でしかと見た。
F91に起こった信じようのない出来事に。

「分身だとッ!!」

そう。F91は文字通り分身していた。
両肩のフィンは桃色の輝きを放ちながら三枚に開き、全身の周囲には黄金の光を纏わせて、飛び回るF91。
パイロットのニュータイプ能力に反応し、機体に掛けられたリミットを解除するバイオコンピュータ。
そのバイオコンピューターの作用により、F91は更に速い高機動を行える。
あまりの速さに全身の外部装甲が焼き解け、その金属剥離現象が軌道上に熱を帯びた装甲の成れの果てを残す。
それらは熱源を発し、暫くの間あたかもF91が存在していたかのように残り続ける。
いうなれば、“質量を持った残像”をF91は造り、攪乱を行っていた。
F91の姿を追うように残像が連続して生まれ、更にヴェスバーの引き金を引く。
今度は右足に直撃し、ガウルンの右足に強烈な痛みが生じた。
続けてF91はビームサーベルを握り締め、落ちてゆくマスターガンダムへ急接近を行う。


「うおらあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁッッ!!」


だが、ガウルンも未だ退こうとはしない。
崩れ行く体勢の中で、左腕を突き出す。タイミングはまさにドンピシャ。
こんな悪状況の中でもこれほどまでの反撃を行えるのはガウルンの戦闘技術の賜物といえる。
マスターガンダムの左腕が減速せず上空から突っ込んでくるF91を完全に捉え、貫く。
だが、その瞬間F91のマスクが開き、口腔から黄色の息のようなものが吐き出されたようにガウルンからは見えた。
まるで化け物が小規模な炎を吐き出したかの如くに。
しかもそれだけではない。

「なんだ!?」

貫いた筈の左腕がF91を突き抜け、流石のガウルンも身体中の汗が噴出した感じを覚える。
そして、その左腕に貫かれたF91の姿は次第に消え――背後にもう一機の、本物のF91の姿があった。
そう、F91はマスターガンダムに近づく寸前、急停止を掛け残像を造り、あたかも目の前まで接近していたように見せかけた。
秒が経つ間もなく、本物のF91がヴェスバーの引き金を引き絞る。
今も伸びきったマスターガンダムの左腕に直撃。
爆発が巻き起こり、マスターガンダムの左腕が爆炎に包まれ、粉砕される。

371 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:45:48 ID:NEevJy6u
 

372 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:46:12 ID:vanVJ3OH
支援

373 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 20:55:05 ID:cM8WRoo7
 

374 :代理投下:2008/06/23(月) 20:57:51 ID:NEevJy6u
「があああああああぁぁぁぁぁッッ!!」

絶叫を上げるガウルン。
それもその筈、ガウルンはマスターガンダムと同じく、左腕が断裂した痛みを感じている。
失神しても可笑しくはない痛みがガウルンを襲った。
アムロはその事を知らない。いや、知っていても情けをかけるはずもない。
ヴェスバーの爆風に吹き飛ばされたマスターガンダムを尚も、F91は残像を残しながら追い縋る。
最早、ガウルンに投降を呼びかけるつもりもない。
既に三人も殺したガウルンを生かしてはおけない。
正確にコクピットを焼き尽くすためにビームサーベルを握り締める。

「終わりだ、ガウルンッ!」

ビームサーベルを振りかぶり、F91が加速する。


(終わりだと……? おいおい、そいつは可笑しいなぁ……)

左腕の痛みに耐え、一瞬の時間の中でガウルンは苦笑を漏らした。
確かに自分の方が不利だ。こっちには変てこな分身などない。
ダメージを受ければいちいち生身の肉体にも痛みが走る。
しかし、それだがどうした? 自分にはこの殺し合いに優勝するよりもやる事がある筈。
アムロやどこぞの他人を一人でも殺す事よりももっと魅力的な事を。
そうだ。ガウルンには譲れない目的がある。
たとえ、それが他人から褒められるような願いではなかったとしても。
それにそんな事は関係ない。
ガウルンはその目的にために命をかけられるから。
そのため、こんな痛みに意識を飛ばすわけにいかない。

(すっかり腑抜けちまったあいつにまた、会うまで死ねないんだぜ……俺はなぁッ!)

いつか良い眼をしながら、死体の処理を行っていた少年兵を。
日本のハイスクールに潜り込み、あの時の素晴らしい瞳の輝きを失った軍曹殿が気になる。
そう。心を焦がれるといった感じか。一目見てわかった。
ああ、こいつが俺の運命の人なんだろうなという事を。
今まで何度も自分のASを潰し、邪魔をしてくれたミスリルの傭兵。
相良宗助ことカシムともう一度会うまでには――死ねるわけがない。
そう強く思った。
そんな時だ。


「ハッハハハハハハハハハハハハッッッ!!」


胸の奥底から込み上げてくる高揚感がガウルンを包む。
気がつけば笑い、そして輝きに包まれた。
そう。マスターガンダムがガウルンの気の昂ぶりを象徴するように黄金に輝く。
その黄金の色はF91のそれよりもはっきりと目につく。
マスターガンダムが起こした発光現象。
パイロットの感情の高揚により発動する“ハイパーモード”の光が周囲に差し込む。
本来は明鏡止水の境地に辿り着いた者にしか行えない金色の輝き。
だが、アインストによって改修を受けたのだろうか。
今は眩しいくらいにハイパーモードの輝きが吹き荒れる。

375 :代理投下:2008/06/23(月) 20:58:56 ID:NEevJy6u
「いいねぇ!サイコーの気分だッ!!」
「そんなもの! F91でなんとかしてみせる!!」


地に叩きつけられる瞬間、一瞬の内に反転。
地を蹴り飛ばし、マスターガンダムは跳躍。
一気に上空のF91へ向かう。
対してF91も減速はしない。
マスターガンダムのハイパーモードをもさえも気にせずに突撃を敢行する。
恐らく残像はもう、ガウルンには通用しない。
そのため、小細工はせずにF91はバイオコンューターの光を撒き散らしながら、流星のように進んでゆく。
そんな時、マスターガンダムの右の掌が紫色の輝きを放ち始め、やがてそれ一色に染まる。


「ダアアアアクネスゥゥゥゥゥゥゥゥ――」


ガウルンの喉の奥底から搾り出すように上げられた声。
紫に染まった掌を広げ、五本のマニュピレーターの指が禍々しいエネルギーを滾らせながら開く。
マスターガンダムに乗った時、脳に流れ込んだ必殺技。
本来はガウルンなぞに使う事は許されなかった天下一品の技。
世界最強の格闘技、“流派東方不敗”を駆使するマスターアジアの必殺の拳。
至高の技をガウルンが操縦するマスターガンダムが模倣する。


「フィンガアアアアアアアアアアァァァァァァッッ!!」


そう。“ダークネスフィンガー”をマスターガンダムは前方へ突き出した。
ダークネスフィンガーの強大な出力により、周囲の空気が揺れる。
波を打ったように揺れる。あまりにも速く、その腕が突き出されたためだ。
おびただしい紫の光が一瞬の内にF91を包み込む。
バイオコンピューターによりリミットが解除されたF91ですらも反応しきれない程に速い。
ビームサーベルを振りかぶったF91は僅かに身を逸らす。
しかし、それでは足りない。距離が近すぎる。
F91の頭部はダークネスフィンガーに捉えられ、鷲掴みにされた。
その間際にF91はビームサーベルを突きつけたが、僅かにマスターガンダムの胸部を抉るだけに終わった。
強大なエネルギーがF91の頭部を包み始める。


「F91! お前も託されたんだろう!?
ガンダムの名前を、人々の願いを……そしてニュータイプの願いをもッ!!」


しかし、アムロは諦めようとはしない。
ありったけの声を想いを飛ばし、F91を動かし、バイオコンピューターが更に反応する。
F91のバイオコンピューターは様々な感情を含み取り、それをパイロットに伝えるもの。
ニュータイプ専用機として、アムロ・レイのような伝説を残す事を潜在的に期待されたF91がそのアムロを乗せて、抵抗を行う。
数奇な運命の絡み合いが一つの意思を形成し、F91の外部装甲の剥離が進み、幾重の姿が重なる。
そして、この距離でヴェスバーやビームライフルを使えば此方も誘爆するおそれがあった。
何せこちらの方がサイズは小さく、その点では圧倒的に不利。
そのため頭部バルカンとメガマシンキャノンをフルオートで掃射。
マスターガンダムの頭部や腕が揺れ、ガウルンに痛みを植えつける。
だが、マスターガンダムは決してF91を手放さない。
ギシギシと軋み、F91の頭部が縮んでゆく。

376 :代理投下:2008/06/23(月) 20:59:27 ID:NEevJy6u
「そうだ。やらなくていはいけない……指し示さなければならない……!
シャアやララァが……そして俺が望んだ――」


只、ありったけの声で吼える。
そして、アムロは無事な右腕を突き出す。
最早、自爆覚悟でヴェスバーやビームライフルを撃ち込む時間はない。
そんな時、アムロはF91の右腕を突き出す。
まるで『ファースト・ガンダム』の伝説のように一人のニュータイプの少年である、シーブック・アノーを乗せ、戦場を駆け巡ったF91。
そんなF91がアムロの意思を受け、自機とマスターガンダムの間へ割り込むかのように突き出した。
そして、アムロはF91のバーニアに送っていた出力をカット。
ジェネレーターを振り絞り、行き場をなくしたエネルギーを最大で――


「ニュータイプの未来を……人の未来を切り開く!
そのためにも俺に力を貸せ、ガンダムF91ッ!!」


ビームシールドのエネルギーへ変換し、強振させた。
F91の全出力が注ぎ込まれたビームシールドは爆発的な光を齎す。
それはマスターガンダムのハイパーモードよりも、ダークネスフィンガーよりも輝きに満ちたもの。
そう。温かな光――アクシズで見た人の心の光とどことなく似たような光に感じた。
アムロの全神経が更に鋭敏化され、
そして強振されたビームシールドの輝きはF91の装甲を焼き、マスターガンダムに強烈な閃光を発した。
強力な閃光が走り、ガウルンの眼眩ましになり、思わず体勢が崩れた。
しかし、ガウルンはしぶとく手を離そうとはしない。
そのため、アムロは最大で展開したビームシールドを振り上げ、伸びきったマスターガンダムの腕の手首へ振りかぶる。
ビームシールドが手首へ直撃する瞬間――


「うおおおおおおおおぉぉぉぉッッ!!」
「ぬおおおおおおおおぉぉぉぉッッ!!」


響きあう金属が擦れ合う音、そして両者の声に少し遅れて湧き上がる轟音。
F91の頭部が爆発を起こし、マスターガンダムの腕は手首の辺りから大きな爆発を起こした。
両機、グラっと後方へ体勢をよろけ、二つの爆風により吹き飛ぶ。
頭部が握り潰され、限界以上に出力を上げ、オーバーヒートを起こしたビームシールドの爆風により右腕を失ったF91。
そして無事であった片腕さえも、手首から先を失ったマスターガンダムは共に後方へ投げ出された。

◇  ◆  ◇

377 :代理投下:2008/06/23(月) 21:00:06 ID:NEevJy6u
(ッ……流石に無茶だったか…………)

消え行く意識の中、アムロが声にならない声を漏らす。
メインカメラは死に、右腕も失われ、バイオコンピューターもイカレたようだ。
メインノズルにも損傷が酷く、もう飛行する事は不可能に近い。
出来る事といったらほんの小距離の歩行くらいだろうか。
じきに機体の限界を向かえ、爆発を起こすかもしれない。
その事をアムロはF91のコクピット内でやけにぼんやりとした思考で考えていた。
そう。激突時の衝撃により、頭から朱の血を流したアムロは。

(だが、まだだ、まだ俺の仕事は終わっちゃいない…………)

ガウルンが死んだかどうかはわからない。
死んでいるのならば言う事はないが、生きていたらもう勝つ事は不可能だろう。
何せF91はボロボロで、自分自身も碌に操縦出来はしないのだから。
しかし、それでもアムロの身体を突き動かすものがあった。
その意思が既に限界を迎えているアムロを支配するかのように、F91を歩かせる。
もう、バイオコンピューターも作動していないというのに。
ビームライフルを携えながら見通しの良いところへF91は進んだ。
そんな時、大声が周囲に響き渡った。

「残念だったなぁぁぁぁぁ! 俺は未だ、死んじゃあいないぜッ!!」

下品な大声、聞き慣れてしまった不快な声。
そう。左肘から先を失い、右手首を失い、胸部装甲はズタボロな有様で、全身に損傷がある。
どう考えてもボロボロな状態であるにも関わらず、マスターガンダムが此方に向けて疾走してきた。
勿論、搭乗者のガウルンも健在のまま。
流石に動きは本調子とはいえないが、確実にマスターガンダムはF91に接近している。
しかし、F91は振り返らない。
只、徐にビームライフルを構えた。
但し、何故か銃口を上に向けながらだが。

(すまんな、ブンドル。奴を仕留め切れなかった……悪いが、後は頼む。
アインスト達との戦い、必ず勝って生き残ってくれ…………。
アイビス、君もな。強く生きろよ…………)

この殺し合いで出来た仲間。
ブンドルやアイビスに短い別れを告げる。
最早、アムロにこの戦いで生き残るつもりはない。
そう。自分の死に場所はもう悟っている。
だから、アムロは思い残す事のないように――最期の仕上げを行う事を決めた。
徐にアムロはF91の機器を動かし、オープンチャンネルを開き、外部スピーカーの音量を全開にする。
聞こえないかもしれない。だが、それでもいい。
どうしても言葉を届けたい人物がアムロには居たから。やらないよりはましだ。
声を、最早尽きかけた命をアムロは絞り出す。

378 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 21:00:14 ID:9BotLwUa
「……最期まで生き延びろ!
アインストに抵抗する、全ての皆…………決して君達の可能性を信じるコトを止めずにッ!!」


最期の意思を、願いをビームライフルと共に解き放った。
残っていたF91のエネルギー全てを出力に注ぎ込んだ緑の一閃が空へ昇る。
そしてF91の上空から迫っていたマスターガンダムの下へ迫った。
頭部を潰され、片腕がない状態ながら、無事な腕を掲げ、上方から迫る敵にビームライフルを射ったF91。
それは偶然だったのだろう。当人のアムロもきっと気づいていない。
そう。今のF91の姿は――いや、ガンダムF91の姿は似ていた。
一年戦争末期、ア・バオア・クー内でジオングの頭部に向けてビームライフルを射った、ファーストガンダムことRX-78-2ガンダムの――


『ラストシューティング』を行った姿に酷似していた。


(シャア…………ララァ…………やったぞ……………お前達のお陰で…………。
後は、俺達は大人しく降りるとしよう…………ガロードや彼らが俺達の願いを継いでくれるコトを信じて………………)


ビームライフルの光が空へ昇っていく事を確認し、アムロは満足げに眼を瞑った。
とっくに限界を通り越していた疲労と負傷がたたったのだろう。
急激な眠気に襲われ、アムロの意識は静かに沈んでゆく。
そして――


「あばよ」


機械が踏み潰される大きな音が響き、アムロは完全に意識を失った。
もう二度と覚醒する事はない、漆黒の暗闇の中へ――
沈みきった。

◇  ◆  ◇

379 :代理投下:2008/06/23(月) 21:00:35 ID:NEevJy6u
「……聞こえるか? ガロード! こちらは……アムロ・レイだッ!!」


大音量でアムロの声が周囲に響いた。
そう。それはほんの少ししか行動を共にしなかった少年、ガロード・ランに対してのものだった。


「確かにニュータイプは幻想かもしれない。
いつの時代や世界でも戦争の元となる……必要とされていない存在かもしれない……!」


突如自分に背を向け、何処かへ話しを始めたアムロにガウルンは面食らう。
だが、直ぐにガウルンは気を取り直す。
マスターガンダムが大地を疾走する。

「だが、ニュータイプも人の一種なんだ。
そこに違いはない。ガロード、君のように……ニュータイプの一人一人が未来という希望を信じている!
そしていつかは実現しなければならない……オールドタイプとニュータイプが隔たりもなく希望を持てる時代を!」


ニュータイプとして生まれ、散々人を殺してきた自分にこんな事を言う資格はないかもしれない。
所詮、此方の都合の良い言い分で、自分殺された人間は納得しないかもしれない。
だが、どうせ自分に助かる術はない。ならば、最期の最期くらいは少し一人よがりな事を言っても許されるかもしれない。
一段とぼんやりとしてきた意識の中でアムロはそんな風に思った。
ふと気がつけば血が片方の眼の視界を遮っている。
ガウルンも更に近づいている。此方に辿り着くのは最早時間の問題だろう。
しかし、未だやめるわけにはいかない。


「ぶしつけな願いですまない。
だが、俺は君のような新しい世代の人間になんとしてでもやってもらいたい…………。
所詮、古い時代の人間が言う戯言かもしれないが…………!」


ガクンとF91の右膝が崩れる。
最早碌な姿勢制御にすら注意が行かなくなった。
直ぐに体勢を整え、言葉を続けた。
そんな時マスターガンダムは跳躍した。
恐らく、上空から此方を踏み潰す気なのだろう。
だが、メインカメラが死んでいるため、その事がわからない筈であるアムロはその事を完全に察知した。
それはガウルンの未だ健在な悪意に反応したせいなのだろう。
しかし、アムロに焦る気持ちはない。
もうすぐ伝えたいコトは終わるのだから。
ガロードのような未来ある若者達に向けて――この意思を繋げたい。
人の心の光の素晴らしさを知ってほしい――絶対に。
だから、アムロは未だ生き永らえる事が出来た。

380 :人の意思 ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 21:03:03 ID:9BotLwUa
すいません……>>378はミスです。
本当にすいません……。


381 :代理投下:2008/06/23(月) 21:05:55 ID:NEevJy6u
「俺達の意思を礎に新しい世界を、時代を創ってくれ!
アインストのような奴らにも屈さない……人間の可能性を信じられる時代を、人の心の光が満ちた世界を……頼む。
ガロード・ランッ!!」

脚を向け、急降下してくるマスターガンダム。
その時、アムロは咄嗟にF91を動かす。
依然、明確な位置はわからないがアムロにはガウルンの気配を感じ取った。
そしてビームライフルを握り締めていた腕を空に突き出す。
マスターガンダムに向かって真っ直ぐと。
トリガーに手を掛け、ビームライフルの照準を合わせる。
そんな時、アムロは自分の両腕にそれぞれ誰かの手が重なった感じを覚えた。



(そうか……シャア、ララァ……お前達も付き合ってくれるか……。
すまないな、ガロード達が創ってくれるかもしれない…………いや、きっと創ってくれる時代の…………礎になるための、最後の仕上げに…………。
お前達の想い……悪いが俺にくれ…………………!)



褐色の肌の少女、ララァと揺ぎ無い意思を秘めた眼光を持つ男、シャアが頷く。
それはアムロが見た幻だったのかもしれない。
それは最期の最期でアムロのニュータイプ能力に反応したバイオコンピューターが見せた奇跡だったのかもしれない。
本当の事実なんてわかるわけはない。
だが、アムロは温かい心地を覚えた。
半壊したF91が黄金の粒子を放ち、太陽の光と混じる。
それはとても神々しい姿――アムロが信じた人間の力が具現化したようなもの。
そしてアムロは――

382 :代理投下:2008/06/23(月) 21:06:30 ID:CXehyF36
「俺達の意思を礎に新しい世界を、時代を創ってくれ!
アインストのような奴らにも屈さない……人間の可能性を信じられる時代を、人の心の光が満ちた世界を……頼む。
ガロード・ランッ!!」

脚を向け、急降下してくるマスターガンダム。
その時、アムロは咄嗟にF91を動かす。
依然、明確な位置はわからないがアムロにはガウルンの気配を感じ取った。
そしてビームライフルを握り締めていた腕を空に突き出す。
マスターガンダムに向かって真っ直ぐと。
トリガーに手を掛け、ビームライフルの照準を合わせる。
そんな時、アムロは自分の両腕にそれぞれ誰かの手が重なった感じを覚えた。



(そうか……シャア、ララァ……お前達も付き合ってくれるか……。
すまないな、ガロード達が創ってくれるかもしれない…………いや、きっと創ってくれる時代の…………礎になるための、最後の仕上げに…………。
お前達の想い……悪いが俺にくれ…………………!)



褐色の肌の少女、ララァと揺ぎ無い意思を秘めた眼光を持つ男、シャアが頷く。
それはアムロが見た幻だったのかもしれない。
それは最期の最期でアムロのニュータイプ能力に反応したバイオコンピューターが見せた奇跡だったのかもしれない。
本当の事実なんてわかるわけはない。
だが、アムロは温かい心地を覚えた。
半壊したF91が黄金の粒子を放ち、太陽の光と混じる。
それはとても神々しい姿――アムロが信じた人間の力が具現化したようなもの。
そしてアムロは――

383 :代理投下:2008/06/23(月) 21:06:43 ID:NEevJy6u
「……最期まで生き延びろ!
アインストに抵抗する、全ての皆…………決して君達の可能性を信じるコトを止めずにッ!!」


最期の意思を、願いをビームライフルと共に解き放った。
残っていたF91のエネルギー全てを出力に注ぎ込んだ緑の一閃が空へ昇る。
そしてF91の上空から迫っていたマスターガンダムの下へ迫った。
頭部を潰され、片腕がない状態ながら、無事な腕を掲げ、上方から迫る敵にビームライフルを射ったF91。
それは偶然だったのだろう。当人のアムロもきっと気づいていない。
そう。今のF91の姿は――いや、ガンダムF91の姿は似ていた。
一年戦争末期、ア・バオア・クー内でジオングの頭部に向けてビームライフルを射った、ファーストガンダムことRX-78-2ガンダムの――


『ラストシューティング』を行った姿に酷似していた。


(シャア…………ララァ…………やったぞ……………お前達のお陰で…………。
後は、俺達は大人しく降りるとしよう…………ガロードや彼らが俺達の願いを継いでくれるコトを信じて………………)


ビームライフルの光が空へ昇っていく事を確認し、アムロは満足げに眼を瞑った。
とっくに限界を通り越していた疲労と負傷がたたったのだろう。
急激な眠気に襲われ、アムロの意識は静かに沈んでゆく。
そして――


「あばよ」


機械が踏み潰される大きな音が響き、アムロは完全に意識を失った。
もう二度と覚醒する事はない、漆黒の暗闇の中へ――
沈みきった。

◇  ◆  ◇

384 :代理投下:2008/06/23(月) 21:07:19 ID:NEevJy6u
「へっ……なかなか、楽しませてもらったぜ」

マスターガンダムの中でガウルンが口を開く。
ガウルンの視線の先には白と青で彩られた機械の残骸――F91の成れの果てがあった。
良く眼を凝らせば赤い液体のようなものも飛び散っている。
F91のラストシューティングは寸前のところでマスターガンダムには当たらず、そのままF91は為すすべもなく、踏み潰された。
機体の大きさも二倍ほど違うため、容易な事だった。
そして、ガウルンは既にアムロから興味を失くしている。
但し、別の相手に対しては大きな興味を持ち始めたのだが。

「あの黄色の奴に乗ってたのがガロードって奴だろうな……遊び相手が増えちまったなぁ」

そう。それはガロード・ラン。
アムロの仲間であり、彼の口振りからガウルンはガロードに興味を持った。
流石にアムロ程の力量は見込めないかもしれないが、それでもそれなりには出来るだろう。
寧ろ、そうではなくて困るというものだ。

「さて、ちょっくら移動するか。
流石にこの状態じゃあ殺してくれといっているようなもんだしな……」

やがて、ガウルンは今後の方針を決める。
アムロとの戦いでマスターガンダムはかなり損傷を負った。
これではいつ足を掬われても可笑しくない。
ならば、自分の状況が整うまで何処かで身を潜めるのも悪くはない。
北上して、森林地帯へ逃げ込むのも一手だろう。
そんな事を考えながらガウルンは兎に角マスターガンダムを走らせた。
何せ、先程アムロが音量を最大にし、大声で叫んだため、誰かが様子を見にやってくる可能性もある。
この状態で他者との接触は避けたいため、ガウルンの足は自然と速いものとなっていく。
そんな時、ガウルンはある事に気づいた。

(ん……もう左腰の傷が直ってるな……まぁ、いいか)

F91のビームサーベルで斬られた傷がもう殆ど直っていた事に驚くガウルン。
理由は勿論、マスターガンダムに感染したDG細胞によるもの。
そう。F91との戦闘で多大なダメージを受けたため、DG細胞が更に活性化していた。
その事をガウルンには知る由もなかったが。
そして、マスターガンダムは去っていった。
残骸となったF91を。
新しき時代の礎となったアムロ・レイの亡骸を残して――

只、静寂がその場を支配していた。

385 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 21:07:22 ID:CXehyF36
とと、すいません。>>382は無しで。


386 :代理投下:2008/06/23(月) 21:07:56 ID:NEevJy6u
【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91)
 パイロット状況:死亡
 機体状態:全壊
 現在位置:C-8
 
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
 パイロット状況:好調、DG細胞感染、疲労(大)
 機体状況:全身に弾痕多数、頭部・左肩・胸部装甲破損、右手首切断、左肘から指にかけて欠失、マント消失、ダメージ蓄積
DG細胞感染、損傷自動修復中、ビームナイフとヒートアックスを装備
 現在位置:C-8
 第一行動方針:取り敢えずこの場を離れ、一旦体勢を整える。
 第二行動方針:アキト、テニア、ガロードを殺す
 第三行動方針:皆殺し
 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
 備考:九龍の頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】
:DG細胞による自己修復機能の回復速度、効果が向上しました。
時間が経てば欠失した部分も再生する可能性があります(具体的な時間は不明)
:何処へ向かうかは未定です

【二日目 7:20】
 ※アムロの声、ビームライフルの光が何処まで聞こえたか、見えたかは不明です

387 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/23(月) 21:11:58 ID:9BotLwUa
代理投下&支援ありがとうございました。
>>378を間違えて本スレに書き込んでしまい、混乱させ本当にもうしわけありません。
それでは感想やご意見をお待ちしています。

388 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 21:55:46 ID:NEevJy6u
>>387
投下GJ!お疲れ様でした。
アムロがやばいくらいにカッコイイ。
両者の技量の高さと戦闘の迫力が伝わってくる素晴らしい戦闘描写だったと思います。
そして、アムロのラストシューティングは本家のように反逆の牙を生むのか、これからが楽しみです。


あと誤字の指摘をちょっとだけ。
>>370
誇り塗れ→埃塗れ
焼き解け→焼き溶け・焼き熔け・焼き融け

ではないでしょうか。

389 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 23:09:13 ID:RgeTcYY6
投下乙

たしかにイングラムを彷彿とさせる話だったな・・・
あと、誤字というかなんというか。
全編にわたって『モビルトレースシステム』が『モビルトーレスシステム』になってる。
トーレスが人力で機体を動かしてるのかと思っちゃったじゃないかw

390 :それも名無しだ:2008/06/23(月) 23:46:47 ID:EtIu/ji4
投下GJ!
アムロ……お前はよくやったよ、格好良かったよ!
濃密な戦闘描写がガウルンとアムロの技量の凄まじさを際だたせ、NTを軸にアムロからガロードへと受け継がれる意志……
ラストシューティングは本当に、本当に良かった

391 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/24(火) 00:32:08 ID:RgO1P03L
皆様感想どうもありがとございます!

>>388
ご指摘どうもです。
まとめwikiに収録されしだい修正します。

>>389
あぁ、お恥ずかしい……。
こちらも同じように修正させてもらいます。
どうもありがとうございました。

392 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 07:31:02 ID:RolUtsmI
アムロにはやっぱり白いガンダムが似合うよねー……
短い間だったがカッコ良かったよアムロ+F91

で、ちょっと指摘が
>>349
>>機体の右腕が切断されればパイロットの右腕が千切れ、まるでトマトを握り潰すように頭部を潰されれば、血と脳漿を撒き散らす結果となる。
って部分があるけど、あくまでも痛みが伝わるだけで実際に腕ちぎれたり頭潰れたりはしません。でなきゃガンダムファイトで死人でまくりになってしまう

それと>>384
>>機体の大きさも二倍ほど違うため、容易な事だった。
って部分。Wikiによればマスターは16.7m、F91は15.2mとあまり大きさは変わらないので「二倍ほど違う」というのはおかしいかと

393 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 10:32:16 ID:L5+Vxz6X
あれ…
前にアムロが死ぬ展開で却下されてたのに今回は通るのか…

394 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 12:56:55 ID:8EJLhvj+
内容に問題が無きゃ通るさ
GFでもないのにガウルン強すぎね?くらいには思ったけど

395 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 12:57:40 ID:rALRQIo+
>>393
前のは話があまりにもアッサリし過ぎてフラグ云々を強引に折ったから。だったかな確か……
何はともあれ投下お疲れ様です!

396 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 13:29:35 ID:LINFUwjk
それなりに損傷してたマスターガンダムが気力170バイオコンピューターフル稼働のF91に勝つ・・・
とまあたしかにちょい強引な気もするが、御大将もそんなもんだったしな

397 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 17:54:45 ID:RolUtsmI
>>393
前のときも別に致命的な矛盾が有るわけじゃなかったし、指摘されてた部分も何日かあれば十分修正できるレベルだった。
でも投下後の一言でちょっと住民の顰蹙を買ってしまった。
本人に悪気は無かったのだろうけど、その所為で読んでる方は不満を抑えられなくなってしまい、色々文句が出た。
それでも普通はそれくらいじゃボツにはならないけど、書いた本人が来て破棄にするって言ったので没になった。

って感じだったと思う。

398 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 19:29:59 ID:zSYaqyRt
しかし、ガロードは特にこれといって目立ってないのに急に色々託されはじめたなw

399 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/24(火) 21:33:38 ID:HlK0nZUa
>>392
ご指摘どうもです。
うっかりしてました……件の文をカットなどで修正させてもらいますね。

400 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 21:39:25 ID:eaeLsU2h
投下乙です、熱かったぜ!
ただ気になったのが修正ミスと思しき
>自分の存在をこれでもかといわんばかりにその存在を周囲にアピールする
のような箇所(「その存在」「自分の存在」どっちか消し忘れだよね)が幾つかあった事かな


401 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 21:40:55 ID:dJQGc2us
え?気力170でこれだけ?いきなり終了?

ってのはやっぱり不満だわ。

402 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 23:12:11 ID:2B0MkcWG
内容に問題なければ展開はどうなろうと構わないし、作家さんにまかせるけど
今回のシーンに関しては住民の「一部の」批判で却下された前例作ってしまったシーンだから
自分好みの展開じゃないという無茶な批判されるのは仕方ない。

403 :それも名無しだ:2008/06/24(火) 23:15:40 ID:8EJLhvj+
ヴェスバーをマスタークロスで防ぐというのが納得いかない
あれビーム用の防御兵装のビームシールドも簡単に貫通するし設定上戦艦の主砲より強力らしいし
主観の問題だろうけど

404 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 00:15:35 ID:jqjBxi0z
キンケドゥさんはビームシールド二つとさらにザンバーでようやく相殺したんだっけか

405 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 00:27:36 ID:z1DRc0C3
なんでガウルンはGFじゃないのにこんなに乗りこなしてんだろ
気力170であっさり死んでったなアムロ

406 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 00:35:53 ID:bpWCCpYF
GFは今更だから別にいいじゃないか
そこは御大将の最初の戦闘からだし

407 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 00:43:37 ID:01hram5m
「GFだから」と上方修正掛けるのおかしくね?
今回のガウルン有りならファンネルニュータイプじゃなくても使えるとか資格なくてもサイバスターの機能解放できそうだな

408 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 01:26:53 ID:gFq/lBCy
>>405
DG細胞持ちだからじゃね?
結構感染回ってるっぽいから肉体強化おこってる気がする。
感染前はガンダムファイターみたいな人外の身体能力はなかったけど、白兵戦の技術自体は高かったしね。
まぁ、個人的な解釈に過ぎないんだけどね。

409 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 01:49:52 ID:lckOzITH
そういや勇者王アムロの時も、こんな感じで修正食らいまくってたっけなぁ。
あの時と、なんか少し流れが似てる。

410 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 02:06:08 ID:jDvk2J6J
>>409
その話の内容を詳しく教えてくれ…すごく気になる

411 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 02:21:43 ID:heZ9bseP
>>410
仮まとめサイトにあるScenario IFの28「獅子は勇者と共に」がそれだ
内容は是非とも自分の目で確かめて欲しい

412 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 10:24:47 ID:jDvk2J6J
>>411
ありがとう、今行ってきたんだが携帯だからか見れなかった……。

413 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 10:33:40 ID:JHaGkVxj
>>412
俺も携帯だがそこまで行けたんでURL貼っとく
ttp://srwbr2.nomaki.jp/if28.html
体裁は悪いけど元々PC用のページだから仕方ない

414 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 11:32:01 ID:jDvk2J6J
>>413
サンクス!やっと見れたよ、ありがとう。

ラストがアッサリ…と言うか、うん。

ブロウクン云々は発想が凄いと思った。

415 :それも名無しだ:2008/06/25(水) 22:16:24 ID:CtSF5S0e
このロワのアムロはネタ的にも燃え的にもおいしいなw

416 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 00:15:11 ID:1ACqUWFZ
>>408
ガウルンはともかくマスターの超装甲はおかしくないか?
いくらDG細胞だからって至近距離からヴェスバー食らったらもうちょっと効きそうな気が
結構経口もでかいし、一応ガンドロの装甲は抜けたわけだし
マスターガンダムってなんかバリア持ってたっけ?

417 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 00:30:04 ID:moh223HC
>>416
マントが無いからシールドの類は無くなってるはず
損傷の追加あるいは威力減衰の理由を加筆してもらえばどうにかなりそうではある。
正式に修正願いを出してみようか?

418 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 01:07:21 ID:Pi5LP6I0
没になった方のダークネスフィンガーでヴェスバーを握り潰した方がまだ説得力はあるかもな。
気になる人が多いならそこも修正依頼

419 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 02:09:45 ID:VTfv9pHz
ガンダムには変わりない訳だからそこまですごい耐久力ではないわな
ラムダドライバ機ならイメージで威力減衰もわかるけどマスターにそういう機能はちょっとないし

420 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 02:52:07 ID:zS0E0Ers
Gガン見てるとMFの装甲と攻撃力は気合とノリで激しく増減してるような気がするけどなwww

まぁ、それは置いといて威力減衰は装甲よりもどっちかってとヴェスバーの使い方次第じゃなかろうか
あれかなり自由度の高いビーム兵器だし
アムロが逆シャア時点のMSの装甲を想定してたり威力や貫通力より即射性重視で使ってる可能性もある
そこらへんの描写はないから予想にしかならんのだけどね

421 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 06:56:24 ID:zZ2wVVjb
>>420
WIKIによるとヴェスバーは高速で撃ってもビームシールドを貫通できる代物らしい
威力重視なら>>404とかのだな
Gガン見て無いけどマスタークロスがビームシールド以上の防御力を持ってるようには思えんなあ

あと、ガウルンにマスターが馴染みすぎな気がする
アムロのF91に全く引けを取らないって言うのは違和感あるな

422 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 09:02:20 ID:3qskzJYU
WIKIの高速ってのはビームの弾速のこと。
通常50キロのとこを同出力だけど100キロでぶつけて貫通力を高める感じ。
威力は単純に出力を倍にする感じかな。
速射性は出力絞って連射速度を上げる。
弾数が増えると置き換えてもいい。
秒間に使えるエネルギーの総量が100だとしたらそれを50に分けて2発撃つか、20に分けて5発撃つかの違いかな。
ここらで高い調整の自由がきくのがあの武器の特長だと思ってる。

423 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 09:14:15 ID:3qskzJYU
追記するとモビルトレースシステムは体動かすのと同じだから白兵戦の技能があれば馴染みやすさはかなりのものだと思うぞ。
乗り慣れるのに係る時間は自転車より少なくてすむ。
既に一日近く乗りっぱなしだし。ドンパチ繰り返してるし。

424 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 11:00:31 ID:D7HEZ2so
もともとのASが似たような操縦システムって言うのもあるんじゃね

425 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 11:04:58 ID:8rAKU6YK
アムロとF91は緒戦だったわけだしな
そもそも同じ宇宙世紀といっても、逆シャア時代とF91時代では設計思想が結構違ったはず
アムロが活躍していた時代ではMSはどんどん大型化、高火力化してたわけだがF91は小型化による高速戦闘が売りだし
個人的にはこの時点での戦闘技術はほぼ互角、むしろガウルンが有利だと考えてたくらいだ

426 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 12:20:25 ID:O2v3OPV3
アムロは高速戦闘が得意戦術じゃないのか?
それにしてもバイオコンピューターがフル稼動したアムロの駆るF91が呆気ナサすぎるな

427 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 15:53:43 ID:3qskzJYU
呆気ない云々は主観の問題にしかならんよ
少なくとも自分は読み応えある内容に受け取ったわけだし
万人が呆気なく感じたんならそれは問題だけどそうではないわけだし

428 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 18:40:37 ID:fa923D19
今の状態だと修正も破棄もしにくく書き手さんが動きにくいこと極まりないと思うので一つ提案を。

1)修正要望箇所は(それが正しい正しくないに関係なく)出尽くしていると思われるので2までこの話題はお終い。禁止。
2)書き手さんの自由意志で修正版を投下していただくか、破棄を行なってもらう。
3)2で修正版が投下された場合、再び通しか破棄かで収集つかなくなる恐れがあるのでいっそのこと投票で決める。

で、どうでしょうか?
3になった場合投票場所の準備はやらせていただこうかと思います。
したらばか以前仮まとめのアンケート企画で使ってたものと同じののどっちかになると思いますが。
あと迷ったのですが見分ける為に私のトリが必要なようでしたら言っていただければ提示します。

正直今の前にも後ろにも動けない状況は企画に凄く不利益だと思うんだ。

429 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 19:40:11 ID:rFcQobKD
トリはつけた方がいいと思う。今日一日で終わりそうな話題でもないし
修正要望箇所を締めるのはちょっと早い気もするけど
そういえばこの書き手さんはPCの調子悪かったみたいだけどこっちに復帰できるのかな

430 : ◆Ah0pszfSZo :2008/06/26(木) 19:58:55 ID:fa923D19
ではトリつけさせていただきます

431 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 20:23:56 ID:1QO8sEPV
個人的にはDG細胞が怖いんだが……
今後ガウルンがどんな無茶やっても「DG細胞に感染してるし」でとおっちゃうのはなんかやだなぁ、と主観で話してみる。

432 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 20:33:18 ID:1QO8sEPV
追記。
状況から考えて、ウェスバーの速射性を上げて撃ったとは考え辛い。
両方を時間差で一発ずつしか撃ってないし、威力は通常のものと考えた方が良いと思う。

433 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 20:49:00 ID:zZ2wVVjb
読み応え云々は書き手の力量に尽きるから内容にはあんまし関係が無いと思う
極端な話書き方次第でアムロinニューをザク単機で撃破する事も可能なわけで
文に文句は無いが、最強とも言えるパイロットをガチ勝負で負かすほどには背景に説得力が感じられなかったというか

とまあ、主観がアムロよりな俺が言うのはここまでにしとく
しかし、MFに格闘家じゃなくてもちゃんと性能発揮するってのは初めて知った
てっきり人外専用機だと思ってたぜ

434 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 20:55:35 ID:NFGIQ4fY
今更ながらガウルンが例のスーツ装着してる場面想像して
気分が重くなった

435 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 21:07:42 ID:1QO8sEPV
>>433
まあ実際の所、原作でもレインがMF動かしてるしね。
トレースシステムだから格闘の心得があるなら動くだろ。

むしろあんな人外レベルの身体能力が必要なのかっつー話のほうが……

436 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 21:56:58 ID:IgmkASdz
>>428
どこを見て書き手の人が動きにくいと感じたんだ。
今まで出ている文句をまとめれば「ガウルンとマスター強すぎ」「アムロ弱くない?」の二つだぞ。
修正するべき部分が分かっているんだからどうとでも動けるだろ。
それと、
>>修正版が投下された場合、再び通しか破棄かで収集つかなくなる恐れがあるのでいっそのこと投票で決める。
これな。
アホかと、馬鹿かと。
まだ修正版が投下されていないのに何でそんなことが言えるのかと。
修正したところでまた文句が出るのは目に見えているとでも言いたいのかと。
お前が書き手の人をどう思おうと知ったこっちゃないが、修正するための気力を奪うようなことを言ってどうするのかと。
話を通すか通さないか何て投票で決めることじゃない。
無視できない問題があるのなら修正するのは書き手の責任、破棄にするかどうか決めるのも書き手の責任。
満場一致で破棄にしたいとでもいうなら別だが、少なくとも今回はそうじゃない。
投票で決めたら絶対に遺恨が残る。お前の言う「企画に凄く不利益」なことになる。
前にも後ろにも動けないとかな、いくらでも前に進めるだろと。
ここ以外に空いてるパートがあるだろが。そこの話進められるだろが。
SSが書けないのだとしても、Wikiの編集したり支援絵を描いたり出来るだろ。
このうちのどれか一つでもやったのか? やっていたならごめんなさい。
でもそれだけでも本当に助かることなんだよ。進んでないように見えたってありがたいことなんだよ。

……で、えーと、とりあえず俺が言いたいのは「修正版が投下されるのを待て。話はそれからだ」ってこと、だと、思う。
正直頭の中の整理がつかない。勘弁してください。

437 : ◆Qi1eK.TiFc :2008/06/26(木) 21:59:18 ID:IUrHu/Xp
皆さん貴重なご意見どうもありがとうございます。
確かにガウルンに関しては少し強めに描写してしまったかもしれません。
そこを上手く描写すれば良かったのですが生憎上手くいかず、何日もスレの話題を占めてしまい本当に申し訳ないと思っています。

よってその事に対しての責任を取る意味も兼ねて今回の自分の投下は破棄の方向でお願いします。
今後、リアルの事情でPCを使う時間も減り、何より自分の力量では修正は難しいと思うので……。
結果的にキャラの行動を束縛してしまい、申し訳ありませんでした。
それでは。


438 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 22:36:26 ID:IgmkASdz
そうですか、リアルの都合じゃ仕方が無いですね。>>436は見なかったことにしてね☆

439 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 22:46:24 ID:w73fVHX4
むぅ、強さ云々抜きにしてもアムロのカッコよさが半端なかっただけに残念。

しかしアムロの大活躍は没になるというジンクスでもあるのか
今回のラストシューティングといい、勇者王アムロといい勇者王アムロといい勇者王……あれ?

440 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 23:31:50 ID:Bh/NEgwi
やっぱアムロはロボアニメってかガンダムの金字塔キャラの上に
最強キャラと言われても違和感無いスペック持ちだから
そうそう死亡させれないってのが無意識にあるのかもねえ

特に今回は1次と違って逆シャア後参戦で
対主催を成し遂げる上で纏め役を最も上手く出来そうでもあるし・・
(そういう事で逆に書き手さんの描写に制限かかっちゃ本末転倒だが)

過去のいくつかの破棄作品を見ても、熱いものが多いだけに連続破棄が
続いてしまったのは残念な部分もあるね


441 :それも名無しだ:2008/06/26(木) 23:58:29 ID:moh223HC
破棄か……気に入っていただけに凄く残念です。
機会があれば今後も書き手として活動して頂ければとても嬉しい、個人的に。

442 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 00:11:36 ID:gtLxBCj1
超ショック
初め読んだときスゲェ面白かったんだけどなぁ

443 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 01:03:11 ID:LgQySmyG
これとかも
http://www2.strangeworld.org/uedakana/sahra0002.jpg

444 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 01:23:16 ID:fgYONiYK

本人が決めた事だからこれ以上言わないし言えないけれど、何も破棄する事無かったんじゃないかと思う。

自分としては一部の住人が無意識かもしれないが暗に「これはこうじゃないと認めない」と言っているように見えた。

この話の前のアムロ対ガウルンも、書き手さんの不用意な発言で腹を立てた住人が勢いで批判、ブーイングをしていなかったか?
内容にも問題があったのだろうけれど、それを怒りながら指摘された書き手さんは結構凹んだと思う。
上で出ていた、修正版を投下する事がいつの間にか決定事項になっていて、修正しなければ破棄なんて酷すぎる。


言った中で間違いがあれば指摘して欲下さい、その時は謝ります。
以上、意見。

445 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 12:36:36 ID:5LWhY/l1
読み手のみならず書き手さんにもアムロをそうそう死亡させられないという無意識はあると思うよ。
つまりなかなか死亡フラグが立たず、活躍フラグが立ちやすくなってると思う。
今回の問題も
前回の「戦いの矢」でさぁこれから活躍するぞという書き手さんの描写を受けての反響がほとんどじゃないか?

446 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 15:37:01 ID:Y00uq91h
これは予約していいものなのか・・・

447 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 16:05:26 ID:jdBgdsNs
是非予約して悪い流れを吹き飛ばしてくれ

448 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 16:09:16 ID:Y00uq91h
じゃあ アムロ ガウルン ブンドル 統夜の四人予約します

449 : ◆VvWRRU0SzU :2008/06/27(金) 16:17:46 ID:Y00uq91h
鳥つけてなかったorz

450 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 18:12:39 ID:+TGeJn4i
これは期待。頑張れ!

451 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 18:46:02 ID:rvOrFVyP
最近統夜は予約される度にフルボッコしか想像できない様で困るw

452 :それも名無しだ:2008/06/27(金) 22:53:14 ID:nB+MDvcG
頑張ってください
そろそろ統夜も騎士としての素質が開花しても良い頃だと思うんだ、うん

453 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:06:32 ID:L3oAd0eT
無予約ですが、キョウスケとアキトを投下します。
基地+この2名を書いている人がいらっしゃれば破棄するので言ってください

454 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:07:37 ID:L3oAd0eT
「その調子で大丈夫なのか?」
「……なんとか……ならないことも、ない」

紅い機動兵器のパイロットに、そうは答えたものの、実情はかなり厳しかった。
想像以上に、一歩が重い。衝撃が平時と比べて体に響き、芯を崩される錯覚を覚える。
オートパイロットも併用して、まっすぐ進めるのが限界だ。
もともと一瞬の突出力を除けば鈍重な機体であることを差し引いても、遅い。

先ほどから、向こうの男は必要最低限しか話しかけることはしない。……薬をこちらから奪ったはずなのに。
あの薬が、こちらの生命線と思って人質代わりに奪ったつもりなのか、盗ったこと自体忘れたのか。
荒い息をつきながら、また一つまた一つと歩みを重ねていた時だった。
―――定時放送が流れだしたのは。

「放送か……」

機体から流れだす少女の声に、拳を握り締める。
最初の会場の時と、このマシンを再生させた時。2度の邂逅でも、口調と裏腹にまるで親近感はわかせない声。
機体をくれた。ユリカを生き返らせてくれるとも言った。
だが、感謝はまるでできない。できるはずがない。
なぜなら……こんな殺し合いに放り込み、殺す原因を作ったのもまた同時にやつらなのだから。

――ミスマル・ユリカ

その言葉が放送で流れた瞬間、わかっていながら頭の奥がひどく痛んだ。

「利用と割り切れか……ずいぶんと前と違うな。
生き返らせると言う言葉といい、以前と違って……『ニンゲン』の気持ちを理解したつもりか?
確かにアインストなら生き返らせることは可能かもしれんがな。……そんな気は毛頭ないが」

放送に交じって聞こえてくる、キョウスケ・ナンブの言葉に、自然に息をのむ。
『アインストなら可能』。この言葉が意味するところはたった1つ。
この男は、やつら――その、アインストという名か? を前から知っている。

最後に、禁止エリアが発表され……

「ここ、だと!?」

急いで地図を確認する。今、3分の2程度北上しただけだ。
あと2時間あれば、おそらく基地エリアまでたどり着けるだろう。
……ただし、何の妨害もなければ、だ。
もし、何かにひっかかり、グズグズする羽目になれば、薬を消費するか……最悪首が飛ぶことになる。



455 : ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:08:11 ID:L3oAd0eT
「急いで北上するぞ。もしものことがあった時が危うい」
「……、……分かった」

僅かに何かを考えるような間を空けて、返事を向こうが返してきた。
こちらを一人にするのはまずいと思ったのか、今基地に戻るのは何か危険と思ったのか……
いや、そんなことを考えても意味はないだろう。今、利用しやすい状況にあり、こちらに合わせてくれる。
それだけが、何よりも大切な真実だ。

方向を基地に向け、また進みながら、アキトは話を切り出す。
必要なことをすべて引き出し、薬を手にするために。

「先ほど言っていたな。……『アインスト』と。それに、『アインストなら可能』とも。
 ……どういう意味だ?」
「アインストは……やつらの名前だ。そしてあの巨大なアインストは、やつらの女王蜂ノイ・レジセイア。
……かつて俺が戦った、な」
「『戦った』?」
「ああ、確かに、一度俺はやつらと戦い、撃破している。もっとも何故生き返ったのかは知らんが」

寡黙な男から飛び出す、信じられないような言葉。
知っているだけでは済まない。戦って……しかもあの化け物を撃破したというのだ。

「頼む、教えてくれ。なんでもいい……!」

気付かず零れる、すがるような声色。思わず言ったあとにすぐ気がついて嫌悪を自分に感じた。
この男は、知っているのだ。……ユリカが本当に生き返られるかどうかを。
一刻でも早くそれを知りたかった。

もともと、あまり明るくない男の顔が一層曇るのに、アキトは気付かなかった。
いや、気づく余裕がなかったと言うべきか。

「『アインストなら可能』というのは……そのままだ。やつらは、死人を蘇らせることができる」
「! ……本当なのか? 本当に生き返った人間はいるのか?」
「ああ。エクセレンは、胸を貫かれ即死の傷を負っていた。その体を修復し、やつらは蘇生させた」

「あ……」

エクセレン。その名前は……最初に首輪を爆破され死んだ女性ではないか。
確かに、あの場でこの男は、その言葉をつぶやいた。

――この男も、失ったのだ。おそらく、自分と同じものを。

男の握る拳から血が流れているのを見て、内心穏やかではないことを知る。


456 :leaving me blue ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:09:18 ID:L3oAd0eT
純粋な、アキトの問い。――「……生き返らせようとは思わないのか?」
純粋な、キョウスケの決意。――「エクセレンは、それを望まないだろう。やつらに屈さず、撃ち貫くことが……俺にできることだ」

なぜか、自分の傷を抉られた気がした。
話題を変えたのは、自分のためなのか、相手のためなのか。

「……そうか。悪いことを聞いたな。それより、薬を持っていないか?
 あれがないと、まともにこいつを動かすこともできない。……返してくれ」
「禁止エリアから出てからでいいだろう」
「その禁止エリアから確実に出るために渡してほしい」

アキトは、今の小さなやり取りで、キョウスケが薬を持っているという言質を引き出す。
幸い、別のところにある3錠は残っていた以上、相手はそれに気付いていない。
自分が持っていたのは、もうあの2錠しかなかった。だから今よこせ。
……断られる理由はない、はずだ。

こちらに近づき、コクピットブロックの隙間から布にくるまれたものが、落ちてくる。
ふわふわと滞空するそれをアルトの腕で受け止め、苦労しながらも、コクピットの前へ。
くるまれたものを確認する……1つしかないことを。

「……もう1錠残っていないか?」
「今はそれでいいだろう。……そこまでお人よしじゃないんでな」

奥歯を噛み締めながらも渡された1錠を握り締める。
そう言えば、薬を奴が持っているということは副作用に苦しんでいた自分の姿を見ているということか。
だとすれば薬物中毒者と思われても仕方がないのだ。
もしも麻薬などに依存しており……飲むと暴れ出す『アップ』系の薬の中毒者かもと考えれば渡すはずもない。
それこそ、自分が真逆の立場なら1錠も渡さないだろう。
薬を奪っているなら暴れ出さずにいるのだから。
1錠だけ渡したのは、禁断症状か何かで暴れるのを避けるための妥協点と思えば理解できないこともない。

お互い言葉を交わさず、機動兵器の唸るようなエンジン音のみ。
無音ともいえない静寂の中、戻った1錠をビンに戻しアキトは熟考する。

薬は、5錠しかない。
つまり、30分の効果が5回で2時間30分。副作用の1時間も併せて、絶え間なく飲み続けたとする。
すると……『もつ』時間は合計でも6時間30分だ。最後の1時間の副作用は次につながらない以上そうなる。
対して、殺し合いのペースはかなりいい調子だ。このペースがやや軟化しても24時間程度で決着がつく。

24時間のうちの6時間……つまり4分の1をいかにして配分するか。


457 :leaving me blue ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:09:54 ID:L3oAd0eT
それこそが殺し合いを完遂し、勝ち残るために絶対に必要な要素だ。

――だが絶対に、この男をこれ以上生かしてはいけない。

軽く移動の合間に話した際、基地には何人か仲間がいると言っていた。
この男には仲間がいるという事実は、何よりも重い。
すでに一度、あの化け物じみた殺し合いの首謀者を撃破したことがある勇者。
そして、故にやつらに対する情報も豊富に持っている。

この男を放置し、仮初めの仲間を獲得する。
土壇場まで顔を伏せ、暗殺者として……北辰のように潜伏し続ける。
なるほど、魅力的なプラニングだろう。ただ、それはこの男がただの被害者なら、だ。

アキトは確信する。
この男は放っておけば、確実に大きな……しかも強固な守りで結ばれた集団を生み出す。
いや、すでに十分な人数と戦力を確保しつつあるのかもしれない。

そうなれば……自分ひとりで不意を突くにしても、キャパシティを超えてしまう。
ここには、自分が手を焼くような一騎当千のエースパイロットが山ほどいるのは体験済みだ。
巨大な塊を生み出されてはまずい。

故に――

「……なにかあったら真っ先に死んでもらう」

濁った頭で、それだけを強くアキトは決定する。
首謀者と因縁があるからこそ、死んでもらわねばならない。
合流先の集団で何か揉め事があったならば……多少は無理をしてでもこの男だけは潰しておかねばならない。

目的はただ一つ。

勝利という幻想を現実にするために。



458 :leaving me blue ◆ZqUTZ8BqI6 :2008/06/28(土) 17:11:44 ID:L3oAd0eT
【テンカワ・アキト 搭乗機体:アルトアイゼン(スーパーロボット大戦IMPACT)
 パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭、疲労状態
 機体状態:胸部に軽度の損傷。3連マシンキャノン2発消費、スクエアクレイモア2発消費
 現在位置:G-8
 第一行動方針:キョウスケに情報を提供して同行する
 第二行動方針:ガウルンの首を取る
 最終行動方針:ユリカを生き返らせる
 備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。
 備考2:謎の薬を4錠所持】



【キョウスケ・ナンブ 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 OG2)
 パイロット状況:頭部に軽い裂傷、左肩に軽い打撲、ユーゼスに対する不信
 機体状況:胸部装甲に大きなヒビ、機体全体に無数の傷(戦闘に異常なし)
      背面ブースター軽微の損傷(戦闘に異常なし)、背面右上右下の翼に大きな歪み
 現在位置:G-8
 第一行動方針:アキトの保護
 第ニ行動方針:基地へ戻る
 第三行動方針:首輪の入手
 第四行動方針:ネゴシエイターと接触する
 第五行動方針:信頼できる仲間を集める
 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)
 備考1:アルトがリーゼじゃないことに少しの違和感を感じています
 備考2:謎の薬を1錠所持】




459 :それも名無しだ:2008/06/28(土) 18:05:31 ID:2apfzyDB
ええっと、後書きがきてないけど投下終了かな。
なにはともあれ投下GJ!
キョウスケもエクセレンを失ったことに気づきながらもそのキョウスケを危険人物として排除を決意するアキト。
比較的似た境遇ながら真逆の道を行く二人が何か物悲しいですね。
前作と変わらず掘り下げの丁寧さには舌を巻きます。

ただちょっと薬の説明が私には分かりづらかったです。
もつ時間が6時間半ということですが、もつというのは普通に戦闘もこなせるという意味合いでしょうか。
だとしたら副作用中の戦闘は多分無理ではないかと思うのですが。
よろしければ補足の方お願いいたします。
後、状態表の二人の現在位置G-8のままになっていたのと時刻表記のほうをよろしくお願いします。

460 :それも名無しだ:2008/06/28(土) 19:15:25 ID:7Jgpcq14
あのバッドトリップを見る限り不可能じゃない?

でも、アルフィミィが不穏な事言ってたのが不安の種だよ。
アキトがスーパーウルべみたいになってアルトが巨大ナハトになったらどうしよう………

461 :それも名無しだ:2008/06/28(土) 19:31:57 ID:rmUeOr7b
すいません、
【現在位置 G-7 時刻 6時5分】
でお願いします。

薬に関しては、(効果30分+バッドトリップ1時間)×4 +効果30分=6時間半
と言う計算です。つまり、絶え間なくのみ続ければ薬の効用と副作用は何時間分になるか、ということでしたが……
分かりにくいですね。素直に2時間30分と効能だけの表示にwikiに収録されたさい修正させていただきます。

462 :それも名無しだ:2008/06/28(土) 19:39:31 ID:2apfzyDB
>>461
あっ、そういうことですか。
納得いきました。
ご説明いただきありがとうございます。

463 :それも名無しだ:2008/06/29(日) 00:30:04 ID:oCet4n/n
>>461
投下乙!
フラフラながらも上手いこと薬を一錠取り戻すとはアキトも意外に口が上手い。
もしかしたらネゴシエイターより交渉上手かもしれんなw
次の話あたりで基地に戻りそうだけどユーゼスはアキトをどう扱うんだろうか。
結構楽しみです。


464 :それも名無しだ:2008/06/29(日) 20:51:33 ID:l4KY3cuI
投下GJ!
二人の対比と掘り下げが上手いなぁ……
基地に戻ったあと、アキトがどう動くのか楽しみだ

465 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:51:10 ID:oDxQtd51
アムロ ガウルン ブンドル 統夜

投下します

466 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:52:28 ID:oDxQtd51
「マサキ・アンドー……サイバスター、お前の主は散ってしまったか」

 時刻は6:00.二回目の放送が響き渡る。
 ブンドルが駆る空貫く白銀の翼、サイバスター。
 その正当たる操者の名が、幼い少女の声にて読み上げられた。彼だけではなく、数時間前に言葉を交わした者も。

「そしてゼクス・マーキス、カズイ・バスカーク……彼らもまた。カミーユ・ビダンは生き残ったか」

 一回目の放送で呼ばれたラクス=クライン、リリーナ=ドーリアンの知己。
 有力な集団と思われていた彼らが瓦解したことはかなりの痛手だ。
 更に放送にはギム・ギンガナムの名も含まれていたが、これにはさほど驚きはしない。
 粗暴かつ好戦的な男ではあったが、その戦闘力、そして黒歴史の知識は有用なものだった。
 共にいた時間は長くはないがそれでも一度は手を結んだ仲。ブンドルはギンガナムに数秒の黙祷を捧げ、頭を切り替える。
 
 21人。一回目の放送の死者が8人、実に倍以上。
 戦いはますます激化している。それこそ、どんな強者、集団とて容易く脱落するほどに。
 事ここに至り、もはや一人で動くのは上策ではない。ひとまずはアムロ・レイ、ガロード・ランと合流すべきか。

 ギンガナムと戦っていた少女……アイビス・ブレンと言ったか。
 彼女は無事のようだが、ギンガナムを下したのもおそらく彼女だろう。
 あの激昂を鑑みるに、ギンガナムの仲間と目される自分が一人で出向いては要らぬ戦闘を招くのは必定。
 ならばここはひとまず彼女のことは保留し、同志であり技術者でもあるアムロと合流することが先決だ。
 
 アムロ程の腕の持ち主がそう易々と敗北するとは思えないが、いかんせん彼の機体はさほど強力ではない。
 そしてこの戦場には先ほどの黒い機体のような危険な敵がいる。
 もしそんな機体と出会えば如何にアムロとて……。
 
 ガロードと別れたとき、彼にはアムロと合流するように指示した。
 首尾よく合流できたのなら今はガロードの仲間と合流するためにB-1エリアもしくはその付近にいるはずだ。
 まずは北へ。思考をまとめ、変形したサイバスター……サイバードが駆ける。

467 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:54:14 ID:oDxQtd51


 宵闇を光が駆逐しつつある朝の市街地。
 本来あるべき人の姿はなく、在るはただ二機のモビルスーツ。
 白と黒の巨人は互いが互いを消し去ろうと戦意で己を、世界を満たしていく。
 
 黎明の光に輝く純白の機体、ガンダムF91。
 ニュータイプと目される少年を乗せ、クロスボーン・バンガードとの戦いに投入され多大な戦果を挙げた名機。
 
 かたや夜闇と見紛う漆黒の機体、マスターガンダム。
 ガンダムファイトという疑似戦争が世界の趨勢を決める未来世紀にて、ガンダムファイターにその人ありと謳われた東方不敗マスタ―アジアが愛機。
 
 対峙する二機は奇しくも同じ「ガンダム」の名を冠している。

「いいねぇ……この緊張感、肌にビリビリ来るぜ。あんた相当の手練らしいな?」
「貴様の目的は何だ? その悪意、ただ命が惜しいから殺し合いに乗った輩ではないだろう」

 ビームライフルを向け、警戒を崩さずアムロが問う。

「目的ぃ? そうさなぁ……とりあえずは楽しもうと思ってな? 滅多にない祭りなんだしよぉ」
「祭り……!? 貴様、これは遊びではないんだぞ!」
「俺に取っちゃあどっちでもいいさ。
 こいつに乗ってからこっち、棺桶に片足突っ込んでた体がどうも軽くなってな? 暴れ足りねえのさ。
 だったら一つ、この祭りを派手に盛り上げてやろうと思って、な!」
 
 言い終わると同時、マスターガンダムが駆け出す。
 人体の動きを正確にトレースするシステムはガウルンの体さばきを寸分の狂いなく再現、矢のような踏み込みを成しF91へと迫る。

「速いな……だが!」

 だがアムロとて百戦錬磨のパイロット。迫る敵機に焦ることなく牽制のビームを放ち、機体を後退させる。

―――この機体、先ほどのギンガナムという男の機体に似ている。おそらくは同じ世界のガンダム。
 ブンドルが言うには射撃装備はないものの、驚異的な格闘性能を持つ機体、だったか。
 あの機体はI-フィールドともサイコフレームの共振とも違うエネルギーを迸らせていた。
 直前に交戦していた獅子の機体と同じ、俺の知らない別世界の技術による力。
 この『ガンダム』も、奴らと同じかそれ以上の力を持っていると考えるべきだ。油断はできない―――

 マスターガンダムが体を捻り腕を振り上げる。
 まだ拳が届く距離ではない……ガードの空いた胴を狙い撃とうとするアムロ。
 だが発射されたのはビームではなく拳。ワイヤーによって伸縮する変幻自在の拳、ディスタントクラッシャー。
 あわやというところで頭部のバルカンで軌道を反らす。

「もらったぜぇ!」

 迎撃する一瞬の停滞は本体が接近するには充分な空隙。伸ばさずとも拳が届く距離に踏み込まれる。
 マスターガンダムが残る右手を振りかぶった。そこにはいつ握ったのか煌々と輝くビームナイフ。
 踏み込む勢いのまま、抉り込むように突き出す
 だが光刃はF91を貫きはしない。アムロは左腕のビームシールドを展開することにより受け止めた。

468 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:55:33 ID:oDxQtd51
「ヒュ〜、やるねぇ。完全に殺ったと思ったんだがな。大した反応速度だ」
「あいにくそう簡単にくれてやれるほど軽い命ではないのでな」

 だが、さすがに同じビームで形成されたとはいえシールド型に薄く展開されたものと一方向に収束させたものでは出力は段違いだ。
 シールドが突破される前に勝負を決めようと、頭部バルカン砲、胸部メガマシンキャノンをありったけ撃ち放つ。
 至近距離から砲弾の嵐、だが着弾の一瞬前にマスターガンダムが飛び退いた。

「おおっと、危ねえ危ねえ。いいもの持ってるじゃねえか」

 言葉の割にガウルンはひどく楽しげだ。対してアムロはさらに警戒を強める。
 今の攻防はシールドを突破されたとてF91が失うのは左腕のみ、見返りに敵機のコクピットへ至近弾が叩きこめる罠だった。
 だがガウルンはその結果を予期していたか、ビームナイフが止められた瞬間に足を撓め瞬時に後方へ飛び退いた。
 これは機体によるところではない。操るガウルン自身の類い稀なる死への直感が成せる業。

「それだけの腕を持ちながら……何故無為な戦いを繰り返す!?」
「おいおい、お説教かい? そういうのは他を当たってくれよ。
 傭兵に何故戦うのか、なんて聞くのは野暮ってもんだぜ」
「傭兵……?」
「テロリストでも構わねぇぜ? 何にしろ、俺を説得するなんて甘ぇ考えは捨てるんだな。
 せっかく楽しくなってきたってのに興醒めしちまうだろ?」

 マスターガンダムが弾き飛ばされた左拳を引き戻す。
 幾度か拳を開閉している。損傷はないか確かめているようだ。
 この男には信念も大義もない。ただ殺戮を是とする生粋の戦闘者。
 放置するのは危険。逃がせば必ず、凄惨な戦いの嵐を巻き起こす。
 話し合いによる戦闘の回避など不可能、ならば倒すまで―――アムロは改めてそう決意する。

「名を聞いておこう、黒いガンダムのパイロット。
 こちらは地球連邦軍ロンド・ベル隊所属、アムロ・レイ大尉だ」
「地球連邦軍? ロンド・ベル? 知らねえ名だな。ミスリルじゃあねえのかい?」

 地球連邦軍を知らない、やはり違う世界の人間。アムロは軽い安堵を覚える。
 この野獣のような男が同じ世界出身とは思いたくなかったから。
 己が、カミーユやカツのような若い命が、ニュータイプが戦争の道具として利用される世界。
 この男がおらずとも火種は抑えきれないほどに溢れている。

「まあそういうノリは嫌いじゃあねえぜ。俺はガウルンとでも呼んでくれ」

469 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:57:25 ID:oDxQtd51
 だが安堵と同時に、是が非でもこの男は生かしてはおけないと確信する。
 優勝し何を望むのかは知らないが、万が一にも自らの世界に介入されないとは限らない。
 今ここで、倒す。名を聞いたのは放送で生死をはっきりと確認するためでもある。

「行くぞ、ガウルン……!」
「来いよ、大尉殿。楽しもうぜぇ……!」

 そして再び、白と黒がもつれ合う。

========

 F91が引き、マスターガンダムが追う。
 乱立するビルの隙間を高速で駆け抜けつつも、先をゆくF91からビームが放たれる。
 マスターガンダムは時にビルの陰に隠れ、時にビーム布・マスタークロスで反らしじわじわと接近していく。
 
 既に戦闘を開始してから三十分ほど経った。
 アムロは敵手がただの戦闘狂ではないと認識する。
 状況はF91が距離を離して射撃、マスターガンダムがいなす。ただそれの繰り返し。
 だがアムロは手を抜いてなどいない。本気で狙っているのに当たらないのだ。
 
 接近される度に牽制のビームがマスターガンダムを刺し、その都度また距離が開く。
 ガウルンはがむしゃらに近づいてこようとはしなかった。ビルの陰を巧みに用い、決してこちらの射線上に姿を晒そうとはしない。
 その動きはモビルスーツの、というより生身の歩兵を思い起こさせる。
 戦闘技術だけで言えば、今までアムロが対峙してきたパイロットの中でも間違いなく最上級。

 F91の射撃が百を数えようとする頃、さすがにエネルギーが心もとなくなってきた。

―――十分ガロードからは引き離せた。ここで勝負をかける―――
 
 F91を地上へ降ろし、後方のマスターガンダムへと向き直る。

「鬼ごっこは終りかい? そろそろ俺も飽きてきたんだがなぁ」
「同感だ。お前を倒させてもらう……!」

 F91が左手にビームサーベルを抜き、右手のビームライフルを乱射する。
 対するマスターガンダムも、ヒートアックスを構え走り出す。目前より迫るビームはかすりもしない。

「銃口の向きで……射線を読んでいるだとッ!?」

 F91がビームライフルを動かす度、マスターガンダムがその射線からわずかに身を反らすのが見えた。
 遠距離ならともかく、この近距離なら銃口の向きは常から銃を扱うガウルンには容易く読み取れる。
 ましてガウルンの機体はパイロットの動きに同調するモビルファイター、歩兵の技量は存分に発揮できる。

470 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 21:59:21 ID:oDxQtd51
 振り下ろされたヒートアックスをビームサーベルで受ける。
 同時に蹴りが飛んできた。迎撃するには間に合わずスラスターを全開にして避けた。
 マスターガンダムは追わず、蹴り足を回し機体を回転、勢いを乗せヒートアックスを投擲。開いた距離を弾丸のような速度でヒートアックスが駆け抜けた。

「クッ……!」
「捕まえたぜぇ、アムロさんよぉ!」

 F91が再びヒートアックスを切り払ったその刹那、マスターガンダムの伸びた両拳がF91の両足を掴んだ。

「飛んで行きなぁッ!」

 そのまま強引にビルへ向けて投げ飛ばす。馬力で劣るF91は紙のように吹き飛んだ。
 咄嗟にスラスターを吹かしたものの勢いを殺しきることはできず、轟音とともに外壁に激突するF91。
 ハーネス越しでも吸収しきれない凄まじい衝撃にアムロの意識が一瞬飛んだ。
 だが歴戦の戦士の本能ゆえか、その腕は意識とは無関係に操縦桿を倒している。
 ビルに埋まった体勢からF91が弾かれるように飛び出す。
 次の瞬間、F91の胴があった位置へマスターガンダムの黒く輝く指が突き刺さった。

「……、ッ! ガウルンッ!」

 同時にアムロの意識が回復し、素早く戦闘へと復帰。

「おいおい、あんた頑丈だねぇ。まさかまだ動けるとは思わなかったぜ」
「貴様を、倒さずに……死ねるものか。まだ、終わっちゃいない……ぞ、ガウルン……!」

 アムロの戦意は衰えてはいない。だが、今の衝撃で頭を打ったか、その頭部からは血が流れ出していた。

―――深い傷じゃない……だが、長く戦闘を行えるほど軽くもない。手当てが必要だ。
 もはや猶予はなくなった。次の手で倒し切れなければ俺に後はない。
 ……? この感じは―――いや、今はいい。
 頼むぞ、F91……『ガンダム』ッ! お前がガンダムであるなら、応えろ……俺の想いに!

 アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、ジュドー・アーシタ。
 ガンダムはいつも人の想いとともにあった。そう、サイコミュなどではない。
 「ガンダムであること」。そこにこそ意味がある。
 力の象徴としてではなく、想いを託され、想いを繋げるマシンとして。
 だからこそ、その力のみを信奉する男が操る「ガンダム」を、アムロ・レイは認めない。

「決着を着けるぞ、ガウルンッ!」

 アムロの咆哮とともにF91のバイオコンピューターが最大効率で稼働する。
 頭部のフェイスカバーが開き、肩の放熱ファンが展開、黄金の粒子を吐き出す。
 太陽のごとき黄金の輝きを纏い、F91が跳ぶ。
 右手にビームライフル、左手にビームランチャー。腰部のヴェスバーが回転し前に突きでた。
 計四つの砲門を構え、マスターガンダムの頭上を取る。

471 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:01:06 ID:oDxQtd51
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!」

 眼下のマスターガンダムへ向けて一斉掃射。いくら射線が見えていようと、遮蔽物に隠れようと関係ない。
 眼に映る全てを焼き払えばいい。
 それはまさに神の雷。反撃も回避も許さない、弾幕と呼ぶのも生温いビームの滝。
 残り少ないエネルギー、ここで全て出し尽しても奴を倒す……!
 そんなアムロの意志を体現するがごとく、F91は破壊の光を撃ち出し続ける。

「く……クク……クハ、ハハハハッ! やるじゃ……ねえか……! こんなカードを切ってくるとは、よ……!」

 だが、マスターガンダムは未だ倒れない。
 建造物の陰を転々とし、時にマスタークロスで受け、ダークネスフィンガーで払い、致命打を防ぎ続けている。

「このまま……押し切ってみせる!」
「そうは……いくかァァァアアッ!」

 ビルの陰から腕だけを伸ばしディスタントクラッシャーを放つ。蛇のようにのたうつそれはしかしアムロがすかさず放ったビームに弾かれる。
 だがガウルンは慌てない。今の一瞬で仕込みは済んだ。

「ほうら、こっちだ! 当ててみな!」

 ディスタントクラッシャーを引き戻さず、盾の役割を成さなくなったビルから飛び出すマスターガンダム。
 その後を追うようにビームが奔る。
 ビル群はもはやほとんどが損壊している。遮るものはなく―――

「これで終わりだッ……!」
「ああ、お前さんがな」

 遂にF91のビームがマスターガンダムを撃ち抜かんとしたところで―――ビームランチャーが爆発した。

「何……? 新手か!? そんなはずは……ッ」

 今、マスターガンダムは何もしていない。明らかに後方から着弾した感触があった。
 レーダーも見ずとも感覚でわかる。ここには己とガウルンしかいない。
 後方を映すサブモニターに視線を飛ばせば、そこにあったのは黒い『手』。
 マスターガンダムには拳を飛ばす機能があった。だがオールレンジ攻撃のように自在に動くものではなく、本体からばねの様に射出されるだけのものだった。
 だから一旦打ち出した後はもう威力はないはず―――

472 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:02:15 ID:oDxQtd51
 と、そこでアムロは気付く。先ほど走り出たマスターガンダムは、右手を引き戻さなかった。
 ガウルンは拳をこれ見よがしに撃ち、迎撃させて「もう脅威ではない」と認識させたのだ。
 弾かれ、地に落ちた拳はだが機能を失っておらず、F91が後ろを向けた瞬間に動いた。
 ダークネスショット、並んだ五つの小口径砲門から撃ち出す気弾。

 本来想定されていない用途で強引に使われた故か、右拳は沈黙した。
 だがガウルンは悔やまない。拳一つを代償に、ビームのスコールを浴びることなく接近できたのだから。

「殺ったぜ、アムロォォォォォッ!」

 残る左腕でダークネスフィンガーを仕掛ける。
 全力攻撃の最中に奇襲を受けたF91に避ける術はなく、暗黒を纏う指は抵抗なくその胴に吸い込まれた。

「ハハッ、俺の勝ち……!? なぁッ!」

 ガウルンの予定では爆散するはずだったF91は、しかしその望み通りの結果を迎えない。
 F91の影が解け消える。視界を巡らせたガウルンの眼に映ったのは―――

 こちらに銃口を向ける、十重二十重ものF91の姿。

「なんだぁ……分身しただと!?」

 ガンダムF91の持つ様々な技術。
 バイオコンピューター、可変速ビームライフル<ヴェスバー>、ビームシールド。
 どれもが最先端と言える技術ではあるがもう一つ、F91には隠された機能が存在する。バイオコンピューターの緊急排熱システム、装甲表面のMEPE。
 熱を持った装甲表面の金属を剥離することにより効率よく排熱を行う機構であるが、それは排熱のみならず副次的な効果をもたらす。
 すなわち、敵センサーの撹乱。
 熱源反応を持つ金属片はセンサーに誤作動を起こさせる。一つの反応が二つ、三つと増える―――言うなればそう、『分身』効果。
 質量のある残像。それこそがF91の最大の切り札。

「墜ちろ、ガウルンッ!」

 四方八方に現出するF91に、マスターガンダムは防ぐ方向を見定められない。
 鳥籠のように―――乱射されるビームは線ではなく面となってマスターガンダムを覆い尽くした。

473 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:03:30 ID:oDxQtd51
「がああぁぁあああぁぁああァァァッ!?」

 全身を灼く痛み。乗り手と完全に同調するモビルトレースシステムは損傷までも痛みとしてフィードバックする。
 灼熱の奔流に打たれ続け身動きが取れず、光に満たされた視界の中でガウルンは死期が来たことを悟った。

―――俺もヤキが回っちまったな。あんな甘ちゃんに殺られるなんてよ……
 どうせなら……そう、カシム。お前になら殺されてやっても良かったんだが。
 全く、白けちまったなぁ。こんな腑抜けた最期だとはよ……

 F91がビームランチャーを放り捨て、サーベルを抜き放ち向かってくる。

―――だがアムロさんよ、アンタにも付き合ってもらおうか。俺は寂しがり屋なんでな……!

 残る左腕でのダークネスフィンガー。
 ビームサーベルを?き消して、この指で串刺しにしてやる―――!

 光刃と黒指が激突し――――――

========

 残ったのは、白。F91が地に降り立ち、膝をつく。
 バイオコンピューターのオーバーロード、ジェネレーターの過剰発熱。
 力を出し尽くしたF91はしばし、機能停止に陥った。

「……勝った、のか」

 激しく息をつくアムロ。戦闘による疲労、頭部からの出血、そしてバイオコンピューターとの同期による消耗。
 F91も、そしてアムロももう限界だ。これ以上は戦えない……
 周囲にマスターガンダムの影はない。完全に破壊できたようだ。
 最後の瞬間、ガウルンは反撃を仕掛けてきた。ビームサーベルを黒く輝く指で押し返そうと。
 その最中、敵機の左腕が爆発。蓄積されたダメージに更なる負荷が上乗せされたのだろう。
 アムロが確認できたのはそこまでだ。閃光が収まった後、マスターガンダムの姿はなかった。

474 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:04:45 ID:oDxQtd51
「とりあえずはこの傷を処置しなければ、な……。ガロードとの合流はその後だ」

 排熱が完了。なんとか、動くことはできそうだ。
 立ち上がるF91。歩き出し、放り出したビームランチャーを回収する―――

「―――ッ!?」

 F91の腕がビームランチャーを掴む寸前。
 砲身が「中心から溶けるように割れ」て、入れ替わりに指が飛び出してきた。
―――ビームシールド……起動しない!? なら……ッ!

 指はF91の左腕に喰らいつく寸前、機体のエネルギーに依存しない頭部バルカン砲を半壊したビームランチャーのジェネレーターに叩きこむ。
 爆発、F91は構わず全力で後退。

 爆煙が晴れ現れたのは。地面から這い出た、左腕が欠落しているマスターガンダム。

「チッ、勘の良い奴だな。今のはイケたと思ったんだがよ」
「貴様……生きていたか」
「あんたのおかげさ。見てみな、この地下道。あんたが派手に撃ってくれたおかげで剥き出しになったわけよ」

 マスターガンダムが這い出てきた大穴。その先には大きな空間があるのか、暗く底も見えない。
 ビームサーベルに競り負けたあの一瞬。
 ガウルンはメガ粒子がコクピットを灼くより一瞬早くこの空洞に気付き、わざと左腕に過負荷を与え爆発させた。
 爆発はアムロに破壊したと誤認させ、また反動でマスターガンダムを口を開けた穴に滑り込ませた。

 空洞の中、ガウルンは素早く機体のコンディションを確かめる。
 左腕は肩から欠落し、右腕も反応しない。
 全身の装甲は焼け爛れ、だがそれでもまだ動けるのは苛烈な格闘戦を本分とするモビルファイターという機種の頑健性ゆえか。
 痛みはいよいよ耐え難いものとなってきた。だがガウルンは逃げの一手を打たない。
 獲物はまだ上にいる。そう、自らの勝利を確信した、隙だらけの姿で。

 機体を停止し耳を澄ませる。近づいてくる巨体の足音、今、真上に―――
 ダークネスフィンガーで天井を突き破る。狙いはドンピシャだったが、向こうの反応の方が一瞬早かった。

「まあ、結果は変わらんね。どうやらあんたの機体はロクに動かんようだしな」

 ガウルンが迫る。
 両腕が使えずとも、マスターガンダムの蹴りはモビルスーツを容易く破壊してのける威力がある。

 F91は動かない。
 やっとのことで歩けるようになったのに、先の爆発でまたシステムがフリーズしてしまった。
 モニターに映るマスターガンダムが足を振りかぶる。

「あばよ、大尉殿。楽しかったぜ」

 斧のごとき踵が振り下ろされ―――――――

475 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 22:05:46 ID:PKyKtN0D
 

476 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:06:03 ID:oDxQtd51


 疾風が、吹き抜けた。

 F91を撃ち砕くはずだったマスターガンダムの踵を、白銀の剣が受け止めている。
 レーダーには直前まで反応がなかった。探知範囲外から一瞬で飛び込んできたそのスピード。

「先ほどは名乗っていなかったな、闘争を望む醜き者よ。
 我が名はレオナルド・メディチ・ブンドル。美しきを愛する騎士である」

 風の魔装機神、サイバスター。風の名に恥じぬこと、まさに疾風。

「……こちらはアムロ・レイ。いいタイミングだ、ブンドル」
「アムロ、君だったか。その機体は……なるほど、腕に見合う美しい機体に巡り合ったか」

 アムロの内にそれほど驚きはない。
 拡大した知覚領域で数分ほど前にこのエリアに新たな反応が現れたことを知った彼は、その反応が知ったもの……ブンドルであると悟った。
 そして万が一ガウルンを仕留め損ったとき彼が介入できるように、派手にビームを撒き散らしてこの位置を伝えたのだ。
 サイバスターは満足に動けないF91の前に出る。

「おいおい、良いところだったのによ。あんたはまったく人の邪魔ばかりしてくれるねぇ」
「それは申し訳ないな。だが私としても君の顔を見るのは嬉しいものではないのでね、ここでご退場願おう……!」

 焦りのないガウルンにやはり油断ならないと肝に銘じ、疾風が今にも駆けんと――――

「おおっと、二対一ってなぁフェアじゃねぇなあ。ここは退かせてもらうとするぜ」

 する、その前にマスターガンダムは後退する。
 追撃しようとするサイバスター、だが一瞬早く飛来した何かがF91を狙う。
 軌跡を見極め、弾く。それはビームで形成された短剣だった。
 その一瞬の隙を突いてマスターガンダムはF91の砲撃により顔を覗かせた地下通路へと身を躍らせた。

「中々面白かったぜ、アムロさんよ。機会があったらまた闘り合おうじゃねえか。
 それにあんたはブンドルって言ったか? 二度も邪魔をしてくれたんだ、あんたはいずれ殺してやるよ。じゃあな」

 一瞬の内にマスターガンダムの黒い躯が漆黒の闇へと融ける。

「フン、見事な引き際だな。戦を心得ているか」
「逃がすか……!」
「待て、アムロ! 追うな!」

 F91を再起動し追撃しようとするアムロをブンドルが制する。

「この地下部がどれほどの規模かはわからないが、そこでは奴には勝てん。それがわからん君ではないだろう」

 狭く暗い空間。F91のビーム兵装は崩落の危険があるために使えず、サイバスターの機動性もほぼ殺される。
 対して敵機、闇に同化するマスターガンダムは四肢による格闘戦を本分とし、スラスターではなく脚部を用い移動するため狭隘な空間でも小回りが利く機体。
 手負いとはいえ二機がかりでも敗走は必至。地下は今やガウルンの狩り場なのだ。

「……ああ。悔しいが今は奴を仕留められない、ようだ。だが、次こそは……!」
「そうだ、我々はまだ負けたわけではない。次の機会あらば確実に奴を打倒してみせよう。
 ……さて、アムロ。情報を交換したい、場所を変えよう。
 色々あったようだが、ここでは奴の気が変わって……といったことになるかも知れんからな」

477 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:07:21 ID:oDxQtd51


 マスターガンダムが地下に逃げ去った後、安全と思われる所まで移動した二人は周囲の警戒を切り上げ一息ついた。

「すまない、ブンドル……助かった」
「間に合ったようでなによりだ。それにあの男は私が取り逃がした男でね、礼を言う必要はない。元はと言えば私の不手際だ」

 アムロの頭部の傷を処置しつつ、別れた後の経緯をお互いが語り出す。
 ギンガナムを仲間に引き入れたことにアムロは驚いたが、その彼ももういない。

「おそらく、ギンガナムと戦っていたその流線型の赤い機体。乗っているのは俺の知り合いだ」

 ブンドルの話でアムロの興味を引いたのは、突如転移してきた赤い機体。
 覚えがあるのも当然だ。あの男……シャアが命を賭けて守ったであろう少女なのだから。
 だが彼女は不安定ではあったが、見ず知らずのブンドルにまで見境なく襲いかかるほど戦いに呑まれてもいなかった。
 ならばおそらく原因はギンガナム。どこまでもはた迷惑な男だ、と嘆息する。

「ブンドル、俺は彼女と合流する。俺ならばまだ話は通じるだろう」
「心得た。ではガロード・ランのところには私が行こう。彼女を守ってやってくれ」
「ああ……そうだ、もう一つ。君はカミーユにあったと言っていたな?」
「カミーユ・ビダンか? うむ……今から半日ほど前だ。
 同行していた仲間が皆逝ったようだが、あの少年はまだ生き延びているようだな」

 少年? カミーユはグリプス戦役時はたしか17歳だったはず。それから4年たっているからもう青年と言える歳であるはずだ。
 アムロの時間からすればカミーユはもう少年ではない。とはいえグリプス戦役の後、碌に顔を合わせてはいないのだから確かだとは言えないが―――

 そこでアムロはアイビスとの会話を思い出す。
 彼女は一年戦争もジオン軍も、ネオ・ジオン軍による5thルナの落下も知らなかった。
 一年戦争後の生まれならともかく、15は超えているだろう彼女がネオ・ジオン軍を知らないとは考えにくい。
 そこからアムロとシャアは、「参加者はパラレルワールドから集められた」という突拍子もない解釈を導き出した。
 その解釈からもう一歩、踏み込む。
 異世界間の移動ができるほどの技術なら、同世界内での時間遡行も可能ではないか―――と。
 そもそも、今アムロが搭乗しているこのガンダムF91。この機体にはアムロの時代より何世代も先の技術が使用されている。
 アナハイム社が極秘裏に開発していた、という線もなくはない。
 だが、より大型・より高火力のモビルスーツ開発に傾倒していたあの時代にこのような小型機を開発しようとするニーズはないだろう。
 アムロの時代より未来から持ってきた……と考える方が自然に納得できる。

478 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:08:54 ID:oDxQtd51
 ブンドルに今考えた推論を話すアムロ。
 彼とて納得し難い様だったが、おそらくはできるのだろう、と返してきた。
 ブンドルが元々知る超エネルギー、ビムラー。それにここで新たに検知したゲッター線という未知のエネルギー。
 それらを意のままに操れるなら、時間操作とて不可能ではないかもしれない。

「だがアムロ。それがカミーユ・ビダンに何の関係が?」
「俺の時代からカミーユが参加しているならそれほど問題はないが、それ以前……特に戦時中のカミーユだと少々まずいことになる。
 先の放送で―――その、シャア・アズナブルという名が呼ばれただろう?」
「シャア・アズナブル……君の宿敵だったか。それで?」
「シャアはその頃のカミーユの上官……いや、ある意味での導き手だった。」

 シャアの名を口に出すと同時、アムロの胸に僅かな痛みがよぎる。
 この手で決着を着けることが叶わなくなったから……それだけだろうか?

「カミーユは俺とは比べ物にならないほど研ぎ澄まされた感性を持っていた。
 あの頃のナイーブな彼が呼ばれたのだとすれば……」
「シャア・アズナブルの死に必要以上に動揺する?」
「そうだ。いや、動揺では済まないかも知れない。彼はあの男に地球圏を導くという役割を求めていた。
 それほど奴の存在は彼の……いや、俺達の中では大きいものだった」

 アムロの様子には気付いたろうが、ブンドルは何も言わなかった。
 それを有難いと思うアムロは、やはり己もシャアの死を未だ受け止めきれていないのだ……と自嘲する。

「とにかく、カミーユに会ったら俺の名前を出してくれ。信用されているかはわからないが、少なくとも敵対されることはないはずだ」
「心得た。……私としても、彼には個人的に興味が出てきたよ」

 後半の言葉はアムロには聞こえなかったようだ。
 そしてひとしきり情報を交換し、行き先を決める。
 アムロの機体に関する懸念も解消された。これなら分散しても大事はないだろう。

「ではアムロ。彼女と合流できたら次の放送までにG-6の基地で落ち合おう」
「了解だ。死ぬなよ、ブンドル」
「そちらもな」

 白き流星が飛び立つ。その軌跡を眺め、ブンドルは思う。
 この機体、サイバスター。本来の操者が散った今、この機体自身が新たな操者を選ぶことはあるかも知れない。
 だがきっと、それは自分ではない―――と。

 マサキが逝った具体的な時間はわからないが、ゲーム開始当初には感じなかった違和感がこの数時間幾度かブンドルを襲っていた。
 ブンドルはそれをサイバスターの意志とみている。己が操者にふさわしいか品定めをしていたのだろう。
 そして結果は、『否』。意志は感じられども新たな力が引き出されるようなことはない。

479 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:10:21 ID:oDxQtd51
 アムロの機体がニュータイプとやらを擁せねば力を出し切ることができないように、サイバスターもブンドルでは駄目なのだ。おそらくはアムロでも。
 サイバスターが求めているのは理屈や論理に優れた大人ではない……もっと若い心、善悪の価値観や感情からではなく、言うなれば「魂」で倒すべき敵を見定められる者。
 非力な機体でサイバスターに立ち向かおうとしたマサキ・アンドーのように、大きな危機に際し打算や私怨に囚われず戦える者……そんな気がする。

「もし……そんな者が私の前に現れ、我らと志を同じくするならば……」

 そのときは託そう、このサイバスターを。
 強力というだけではない、ラプラスコンピューターというゲーム打破の「鍵」となり得る力を持つこの機体を。
 それがあの邪悪な主催者を討つ一歩となるなら。
 今話に出たカミーユ・ビダン。彼なら一見条件を満たしているように思えなくもないが。

「いや……まだ結論を出す時ではないな。未だ見ぬ誰かであるやも知れぬ」

 ビームナイフを回収し、サイバスターが飛ぶ。行き先は北西、ガロード・ランのいる場所。

「願わくば……その誰かは、美しき者であってほしいものだ」


【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91)
 パイロット状況:F91によるニュータイプ能力の意識拡大 疲労 頭部から出血(処置済み)
 機体状態:EN10% ビームランチャー消失 背面装甲部にダメージ 
      ビームシールド一時機能停止 頭部バルカン砲・メガマシンキャノン残弾80%
 現在位置:D-8
 第一行動方針:どこかで補給を行い、アイビスと合流する
 第二行動方針:基地に向かい首輪の解析
 第三行動方針:基地にてブンドルと合流
 第四行動方針:協力者の探索(カミーユ優先)
 第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見
 最終行動方針:ゲームからの脱出
 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している
    シャアの死亡を悟っています
    ガウルンを危険人物として認識
    首輪(エイジ)を一個所持】

【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL)
 パイロット状態:主催者に対する怒り、疲労(主に精神面)
 機体状態:サイバスター状態、各部に損傷、左拳損壊 ビームナイフ所持
 現在位置:D-8
 第一行動方針:ガロード達の集団に接触する
 第二行動方針:三四人の小集団を形成させる
 第三行動方針:次の放送までに基地へ向かう
 第四行動方針:サイバスターが認め、かつ主催者に抗う者にサイバスターを譲り渡す
 第五行動方針:閉鎖空間の綻びを破壊
 最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ
 備考:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能
    空間の綻びを認識
    ガウルンを危険人物として認識
    操者候補の一人としてカミーユに興味】

480 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:12:15 ID:oDxQtd51


「さて……どうしたもんかね、こいつは」

 目前であがく「少年」を見下ろし呟くガウルン。
 その少年の名は紫雲統夜。今は自らの衣服によって自由を奪われている。

「畜生! 解け、解けよっ! 何なんだよあんたは!」
 
 空を埋め尽くすミサイルから辛くも逃れた彼は、偶然落ちた地下空間に潜伏しようと決め、交戦座標から幾分離れたところで休憩を取っていた。
 疲労がたまっていたためすぐに眠りに落ち、起きたら目の前にはヤバそうな男、自身は縛られていた。

「あんたも俺を殺そうってのか!? くそっ、ふざけるな、俺は死なない! 死にたくないんだッ!」

 アムロとブンドルからまんまと逃げおおせたガウルンが気づいた違和感。
 先ほど撤退するとき、ごく自然に「右手で」ビームナイフを投擲した。
 右拳は沈黙したはずなのに―――
 だがガウルンはまあいい、と気に留めない。この機体がヤバいのは薄々わかっていたことだ。
 戦えるのなら万々歳だ。癌の痛みも消してくれてありがたいことこの上ない。
 それでもさすがに休息が必要と感じ、地下通路を彷徨っているうちに見つけたのがこの少年だった。

 マスターガンダムの三倍はあろうかという巨大な機体。
 だがここまで接近しても構えないどころか反応すらしない。
 まさかと思い機体から降りて接近し、案の定動きのない巨体によじ登り――――――

 こうしてヴァイサーガのコクピットから引きずり出された統夜は、上着を引き裂かれて作った縄で縛られているというわけだ。
 鬼気迫る顔で喚く統夜に、殺して機体を奪おうかと思案していたガウルンの胸中にふと興味が生まれる。


481 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 22:12:24 ID:PKyKtN0D
 

482 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:13:43 ID:oDxQtd51
―――こいつは面白い。こう容易く無力化されるということは訓練された兵士ではないのだろうが、言動や表情から察するに「乗って」はいるようだ。
 そしてこの時間まで生き残っている。群れる仲間もなく、なら逃げ回っていたかと言えば機体の損傷具合からそれもない。
 つまりは機動兵器操縦の資質があるということだ。もちろん、資質だけでなく機体性能もあるのだろうが。
 今は死の恐怖に呑み込まれ己を見失っているようだが、「そこ」を過ぎれば化ける。
 そう、あのカシムのように死をすぐ隣にあるものとし、命というものに無感動になれば。
 今はまだ蕾。だがそれが花を咲かせれば……きっと、「楽しめる」。
 決まりだ。こいつは叩けば叩くほど鋭くなる。そしてこのゲームはそのための餌には事欠かない―――

「落ち着けよ坊主。何も取って喰いやしねえよ。お前、このゲームに乗ってるんだろう?」

 ようやく声を出したガウルン、少年は油断なく……というより恐怖に強張った目で睨みつけてくる。

「俺もそのクチさ。だがさすがに歳なもんで、一人じゃ辛いと思ってたところでな……」

 両手を上げ敵意がないことを示す。その後もいくつか言葉を重ね、自身も手頃な段差へと腰を下ろす。
 殺すつもりがないとわかったのか、少年が脱力した。
 些か情けないと思ったガウルンだが、まあこれからだと思い直し、告げる。

「そこでだ、坊主。俺と手を組まないか?」

 ……目を丸くした少年の顔は、正直なところ傑作だった。


【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
 パイロット状態:疲労大、苛立ち、マーダー化 拘束
 機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数
      EN1/4、烈火刃残弾ゼロ
 現在位置:C-8地下通路
 第一行動方針:なんなんだこいつ……!?
 最終行動方針:優勝と生還】

【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
 パイロット状況:激しい疲労、全身にフィードバックされた痛み、DG細胞感染
 機体状況:全身に弾痕多数、頭部・胸部装甲破損、左腕消失、マント消失
      DG細胞感染、損傷自動修復中、ヒートアックスを装備
      右拳部損傷大、全身の装甲に深刻なダメージ EN20%
 現在位置:C-8 地下通路
 第一行動方針:統夜に興味。育てばいずれは……?
 第二行動方針:アキト、テニア、ブンドルを殺す
 第三行動方針:皆殺し
 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
 備考:ガウルンの頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】

483 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 22:14:59 ID:PKyKtN0D
 

484 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 22:20:29 ID:OP4kBGUW
最後で規制orz
これで投下終了です。支援ありがとうございました。

タイトルは「疾風、そして白き流星のごとく」です。

485 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 22:30:40 ID:PKyKtN0D
投下乙です
F91とマスターのバトル面白かったです。どっちも機体の性能十分に引き出した上でのハイレベルな戦いは興奮しました。
サイバスターも新しい操者を選びそうでこれからが楽しみです、個人的にはアイビスなんかよく似合うと思うんですけどねぇ
しかもLOE出典だから精霊憑依するとスパロボ換算で気力600のバケモノ機体になるという超スペック
後思ったのは、それにしてもこのガウルンフラグをばら撒きすぎである(世界丸見え風に)
いいぞ、もっとやれっていいたくなりますね


486 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 22:46:04 ID:v/7m9a7+
そういやガウルンって気まぐれで面倒見てやったりするんだったな
竜と騎士とは皮肉な組み合わせではあるけどw

487 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 23:04:08 ID:10hiIM6g
>>484
投下GJ!
激しい戦闘にみせられて、まさかのカミーユ操者フラグには驚いていたら、突然捕まってる統夜に笑ってしまいました。
何か和んだ。
どんどん踏んだり蹴ったりの状況に追い詰められていっているな、こいつw
でもガウルンと統夜のマーダーコンビは面白そうで、思わず色々と期待してしまいます。


重箱の隅をつつくようで申し訳ありませんが一部指摘失礼します。
>>466で一回目の放送の死者が8人となっていますが、一回目の放送の死者は見せしめのエクセレンを含めて10人、省いても9人です。
あと>>474

左腕は肩から欠落し、右腕も反応しない。

と機体状況を確認した数行後にダークネスフィンガーはさすがにDG細胞の再生能力でも苦しいかと思います。

488 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 23:05:08 ID:10hiIM6g
すみません。書き忘れていましたが、時刻もお願いします。

489 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 23:14:44 ID:oDxQtd51
ミスです\(^o^)/orz 申し訳ない・・・
>左腕は肩から欠落し、右腕も反応しない。
  ↓
>左腕は肩から欠落し、右腕も指の動きがぎこちない。ダークネスフィンガーはかろうじて使えるだろうが、ヒートアックスは握れないだろう。
に修正します

490 : ◆VvWRRU0SzU :2008/07/01(火) 23:15:58 ID:oDxQtd51
時刻を忘れるなんて!

【二日目7:35】です


491 :それも名無しだ:2008/07/01(火) 23:47:00 ID:rCKSK4mT
乙です
ガウルン、統夜のマーダーコンビ誕生な予感。そういやカミーユもシャアの死が関係してくるんだよな、精神崩壊しないか心配だ
キラもキラでアスランとカズィの件でやばそうだな

492 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 01:12:19 ID:bFIiYD4d
ラプラスデモンコンピュータじゃなかったっけ?

493 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 01:48:10 ID:X7LCXdlw
>>492
ざっと調べてみたけどどっちでもいいっぽいね。
とりあえずα最終面でのユーゼスとマサキの会話だとラプラスコンピューターの表記らしい。
多分だけど正式名がラプラスデモンコンピューターで長ったらしいからラプラスコンピューターって呼んだりしてるんじゃなかろうか。

494 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 01:54:56 ID:pd4EFjSU
投下乙でした
しかしブンドルがサイバスターの操者で悩んでいるようだけど、
今から向かう先に早速精霊に認められそうな甲児とバサラがいる件

まあ甲児はシリアスにならない限り確実にブンドルが対象からスルーするだろうし、
バサラに到っては寝ている始末だからまだサイバスターの座は安泰だなw

495 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 03:28:14 ID:NebNzrli
どっとも風の精霊より炎の精霊が似合いそうだなぁ
甲児は暑苦しさ的に
バサラは機体の色的に

496 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 06:43:48 ID:aZCi2jgQ
ガロードを忘れないであげてください
統夜もこんなんにならなきゃ資格有ったかもしれないのにw

497 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 07:27:45 ID:BQLiGtk3
とりあえずガウルンは浮気しすぎだ!
宗介のこともちゃんと覚えているようだけど、あちこちで新しいおもちゃ見つけまくりで楽しそうったらない
統夜はどこいっても踏んだり蹴ったりの状況で段々気の毒になってきたw

それと少し気になった部分が
>>477でアイビスのブレンを「赤い機体」って表現してるところがあるけど、ヒメ・ブレンの色は赤っていうにはちょっと薄いような気が
今までの話では「薄桃色」とか「ピンク」で表現されているし。まあ、気にならないといえば気にならないくらいのレベルの事なんだけど

あとアムロの状態表の
>>シャアの死亡を悟っています
って部分はもう削っても良いかと。放送で呼ばれてもう皆が知ってることですから

498 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 16:56:36 ID:bFIiYD4d
甲児とバサラか
なんとなく
アニマスピリチアとラプラスデモンコンピューターて相性よさげだな

まぁ気絶中だし関係ないか

499 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 17:52:21 ID:jZ/K8kSs
あれ?統夜は?

って思ってたからまさかあんな出番になるとは……

500 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 18:07:05 ID:tRQ1Szre
善悪の価値観や感情からではなく、言うなれば「魂」で倒すべき敵を見定められる者。
意外と比瑪でもいけそうな気がする。
だけど何故か全ての期待を裏切って条件満たせそうもないのに華麗に奪っていく兄さんの姿が見えてしまったw

501 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 21:38:55 ID:/ah/el0K
予約wktk

502 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/02(水) 21:39:03 ID:ko8RCbrx
ロジャー・ソシエ・キラ、予約します。

503 :それも名無しだ:2008/07/02(水) 21:51:26 ID:it3LH0tu
このうっかりめ!

504 :それも名無しだ:2008/07/03(木) 04:56:46 ID:6Smvr7+c
執筆頑張れー
そういえばソシエってギンガナムのこと知ってたっけ?
いや、ソシエなら知っててもスルーしそうだけどw

505 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 05:59:57 ID:DuAMZexz
wiki見たらもう最新話も追加されてたんだけど、
あれは通しでいいの?

506 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 07:36:44 ID:QoJJawCZ
問題の指摘や修正依頼無いのなら通しになる
俺には特に何か有るようには見えない

507 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 11:09:50 ID:ogrqy+bP
問題っていうか、同じパートが二回も破棄されたんだからまた揉めるだろうなーって思ってたんだけど。

508 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:20:51 ID:lvwVUGju
空が白みを帯びていく中、少女は一人こっそりと草原の中に穿たれたクレーターの穴へと近づいていった。
その中心で少年は固く膝を抱え、顔の下半分をうずめて、身じろぎもせずにじっとしていた。
瞬きもせずに光らせている目は少女を見ようともしない。
人が近づいてきたということに気づいてもいないのかもしれなかった。
やがて虚空を見つめていた瞳だけを動かし、呻くように言葉が漏れる。

「慰めごとはいらない。もう少し一人にしてくれないかな」
「そんなんじゃないわよ」

少女は動かず、じっと少年を見つめている。
どんな説得も、慰めの言葉も、今の少年には無意味なように思えた。
無力感とやりきれなさが混在しているのだろう、疲れて息を吐くように少年は言ったものだ。

「ソシエも僕に死んだ人の遺志を汲みとれって言うんだろ?」

自嘲と皮肉の響きが込められた口調だ。

「心配しなくてもいいよ。今だけだから……もう少ししたら今までと同じように頑張れる。そうしなきゃ誰も助けられないんだ」

無気力な響きだった。好きでするわけではない、仕方がないから嫌々やるのだという風にさえ聞こえてくる。
その様子にわずかに眉を顰めた少女は少年に近づき、並んで座り込んだ。

「キラはどうしたいのよ? ラクスさんの遺志を継ぎたいの? それとも何もかもここで投げ出してしまいたいの?」
「両方だよ」

投げやりに少年は答えた。

「ラクスは平和な世界を望んでいた。だから、この殺し合いを良く思わなかっただろうし、生きていれば止めるために力も尽くしたと思う。
 その遺志は汲みとってあげたいと思う。添ってあげたい。だけど……ラクスがいない。いないんだ」

低く呻く。

「君の言うとおりだ。もう……何もかもがどうでもいい」

少年から視線を動かし、空を見上げた。重症だ。
身近な者を失ったときの絶望の深さを少女はよく知っている。それだけに言葉が見つからない。

『皆様、おはようございますですの』

不意に幼い少女の声が響き渡り始めた。
それはこの世界中のどこにでも響き渡る声のはずなのに、ただ一つ目の前の少年の心には響いてこない声のように感じられる。
事実少年はこの放送が耳に入ってないかのように無関心な態度をとり続けていた。
だが、一度二度その腕に力が篭るのを少女は見ていた。
放送が過ぎ去って、どうべきか迷った末に少女が口を開く。

「アスランって知ってる人? それとカズイって人も……」

少年の体が大きく震える。それを返事と少女は受け取った。

「そっか……」

再びの沈黙。ややあって少年がその重い口を開いた。

「もういい。もう十分だ。そう思ったはずなのに……」
「ここに集められる少し前、お父さまがお亡くなりになられたんだ」

割ってはいる形で発せられた少女の言葉に少年の表情が動いた。

509 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:22:02 ID:lvwVUGju
「ビシニティの成人の日に突然ね。月から降りてきた連中と戦争になったのよ……それに巻き込まれて……。
 私もしばらくベットに潜り込んで泣いていることしかできなかったわ。私がどれほどムーンレィスを呪ったかあなたにわかる?
 そしたらメシェーがやって来て、あのロランが戦っている教えてくれたわ。お布団にもぐりっぱなしの私に向かって言ったのよ。
 『ソシエが寝込んでたら、お父さんなんて言うかね? ハイム家を継いでくれなんて絶対に言ってくれないよ』って。
 『手伝わない? お父さんの仇を取りたくない?』って。私は仇が討てるんだって思ったわ」

少年はしばらく黙っていた。真顔で少女を見つめていた。

「復讐はいけないことだとは言わないんだ」
「そんなこと言えるわけないじゃない」

いかにもそれが当然と言わんばかりに胸を張って、少女はあっさりと言い放つ。
身近な者を失った直後に襲ってくる身が竦むほどの深い絶望。それ知っている少女にとってそれは自然な言葉だった。
とは言え、内心はそれほど簡単な話でもない。
少女は知っている。いつの間にか姉と入れ替わっていた月の女王さまと月と地球の間で板ばさみになった身近な少年の苦悩を、みんな知っているのだ。

「キラはどう思うのよ?」
「分からないよ。殺されたから殺して、殺したから殺されて……それが正しいとは思えない……それは分かるけど」

歯切れの悪い少年の言葉に、少女は言い含めるようにして話し出す。

「そんな奇麗事はある日突然理不尽に親を失ったこともなければ、へんてこな殺し合いに呼ばれて友達や恋人を失ったことのない人達に言わせておけばいいのよ。
 いい? 他の誰も言わないのなら、私が言ってあげるわ。
 あなたには仇を討つ権利がある。無念を晴らす義務も。虚しい事だったなんていうのは、やってみてそう感じたときに言えばいいのよ」

無論、少女もその言葉の全てが正しいこととは思っていない。だが、自分はそうやって立ち直っていったのだ。
生きる気力を根こそぎ奪っていくほどの絶望から今ここで立ち直らせる方法を、他には知らないのだ。
時間が全てを解決してくれる。それが頭にないわけではない。それも正しいのだろう。
だが今ここではその時間が圧倒的に足りないのだ。気がすむまで悲しみ泣き暮れるための時間がここでは許されないのだ。
だから少女は仇を討てと憤然と言い放ち、復讐を肯定した。それが少年の為になると信じて。
黒い深い瞳にゆっくりと強い光が戻っていくさまを、少女は僅かな罪悪感と共に見ていた。

「ありがとう」
「何がよ?」
「ムサシさんが死んだとき、君が止めてくれていなかったら僕は取り返しのつかないことをしていたと思う」

後頭部をさすりながら言う少年に、少女は急にしどろもどろになってバツの悪そうな顔を向けた。
バールのような物で力一杯強打したのだ。返す言葉があるはずもなかった。

 ◆

放送が流れてからしばらくの間、ロジャー=スミスは天を仰いでいた。
21人。前回の放送と合わせて生存者は半分以下になったという事実。犠牲の多さが胸を刺す。
――私は何をしていた?
そうやって押し寄せて後悔の念を振り切って、男は現実に目を向けることを選択する。
今は後悔している時間すらも惜しい。

「トモロ、ガイという男が前回の戦闘でどうなったか知らないか?」
「ガイ? あの戦場にいたのか?」
「わからない。だが、いれば濃紺の戦闘機に乗っていたはずだ」

男が目覚めたとき、既に戦場は終焉へと向かっていた。
ムサシは既に死に、黒い小型機は姿をくらませ、Jアークが離脱を開始したところだったのだ。
ゆえにガイの戦闘機を男はあの場で確認できてはいない。
付け加えればガイというのが本名かどうかも妖しかった。彼はユリカ嬢に素性を隠していた節があったのだ。

「この戦闘機か? これは墜落している」
「あー、その戦闘機!」


510 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:23:24 ID:lvwVUGju
そう言ってモニターに映像が投影されるのと、背後からソシエの声が飛んできたのは同時だった。
相変わらず元気のいいお嬢さんだ。そう思いながら振り返る。

「何かしっているのかね?」
「ううん。何も知らないわよ」

少女は泰然と答えてずかずかと足を踏み入れてくる。だが、そんな少女よりもロジャーの目をひいたものがあった。
入り口付近に少年がきまりの悪そうな顔で立っている。説教を受けた直後の態度として実に年相応な態度だ。
少し煙たがられたかなと思いつつ声をかけた。

「どうした? 入ってきたまえ」

それでようやく足が進み、中でモニターに映った戦闘機を見て余計に気まずい顔になった。
それはロジャーの仲間であり、少年が仕掛けた攻撃を防いだ戦闘機である。無理もない。
しかしそれに気を使っている暇はない。気まずかろうとなんだろうと、ガイの生死は大切な話なのだ。

「トモロ、墜落と言ったな。詳しい話を聞かせてくれ」
「いえ、僕から話させてください」

そうして一歩を踏み出したキラが「詳しいことはわからない」と前置きを置いて一連の流れを話した。
曰く。あの機体はこちらの放ったESミサイルを撃ち抜き防いでみせたが、ダイの艦橋が黒い小型機に切り刻まれたときにそこに飛び込んで、墜落したという。
戦艦の搭乗者を助けようと無茶をして破片に当たり、墜落したのだろう、というのがキラとトモロの共通した見解だった。
生死は不明という。
ロジャーは呻きを漏らした。搭乗者を助けようと瓦礫の中に飛び込んだというのなら、その助けようとした相手はユリカ嬢しかありえない。
ガイだったのは間違いないだろう。しかし、彼女は死んだ。そして、ガイの生死は不明。
つまり生きている可能性があるということだ。
ならば探さねばなるまい。そうロジャーは結論付ける。
ロジャー=スミスはあの男に頭を下げねばならない。ユリカ嬢を守れず、不甲斐なくも気を失っていたそのことを、だ。
それがけじめ。それをせずにのうのうと生きていられるほど、ロジャーの心は強くない。

「やはり、ガイを探さねばなるまい。いや、それだけではない。
 レオナルド=メディチ=ブンドル・カミーユ=ビダン・ジョナサン=グレーン、この三名もだ」

それは仲間だった者の名前。仲間の仲間だった者達の名前。つまりはあの化け物に叛旗を翻す志を持っている可能性を持つ者の名前である。
当然のようにキラとソシエは頷いた。

「ロジャーさん、あの白いJアークよりも大きい戦艦とテニアも探してはもらえませんか?」

不意にキラから発せられた言葉に少なからぬ驚きを覚える。触れられたくない問題だと思っていたのだ。
それを押し隠し、射抜くような眼光で問い返す。どのような心積もりで言ったのか、それが問題だった。

「何のために?」
「一言で言うならば、復讐の為です。僕にはまだ何故マサキやムサシさんが死ななければならなかったのか、その納得がいっていません」

ロジャーの瞳に警戒の色が奔った。私怨でのみ動くつもりなら、それを押さえ込むのが分別のある大人の役割である。
例え協力関係を築くことは出来なくとも、あの集団を襲わせるわけにはいかなかった。
だが、ロジャーが思うほど、少年は短絡な思考の持ち主ではなかった。予想に反する言葉を少年は続ける。

「勘違いしないでください。あの戦艦と戦おうという気はありません。マサキもアスランもカズイも……ラクスも、誰に殺されたのかはわかりません。
 でもムサシさんも含めてあの化け物の都合で殺されたということはわかります。だから皆の仇を討つということは、あの化け物を倒すということだと思います。
 その為にも彼らと会って話がしたい……テニアも何か仕方ない事情があったのかもしれない」

そこで少年は言葉を区切った。字面だけ見るとまるで聖人君子かと思うような言葉だったが、響きはそうではない。
言葉の端々に苦渋が滲み出ている。だがそれはいずれ乗り越えていかねばならない道だ。
意を決したように少年の目がロジャーを見据える。

「ロジャー=スミス、あなたに依頼をお願いします。僕達とあの戦艦の仲を取り持ってもらいたい。
 その為にあの戦艦を見つけ話し合いの場を設けていただくことを依頼します」

511 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:24:30 ID:lvwVUGju
澱みのないいい目だった。
『男子三日会わざれば』と言うが、自分は今一人の少年の成長を見ているのだと思った。
僅かに笑い。殊更に芝居がかった態度をとる。その姿勢はクライアントと目の前にしたときそのものだ。

「いいでしょう。あなたの依頼をお受けします。
 ならば、効率よく接触を取る為にも私は単独行動をとらせていただこう。
 その為にも会談の場所と時刻を決めておこうか。場所も時刻も分かりやすいほうがいい。
 さしあたってここらと次の放送時刻でいかがかな?」

そう言って拡げた地図上でE-5に架かる橋・H-8の小島等とひどく分かりやすい場所を選んで指し示していく。
それに対して遠慮がちに少年が異義を唱えた。

「ここ……では駄目ですか?」
「構わないが……何故ここなのだ?」
「大した理由じゃないんです。ただ、平和を願ったラクスが眠るここで話をしたいと思っただけで。
 それに僕はここを戦場にはしたくないんです。それが向こうと戦う意志がないことの証明になるとは思いませんが……」
「いいでしょう。時刻は午後6時、場所はE-3このラクス嬢が眠るクレーターの中心で。
 他に何か質問は?」
「はい!」

それまで黙って話の成り行きを見守っていた少女が勢い良く手を上げた。
ずっと口を挟みたくてウズウズしていた、そんな感じの勢いだった。目を輝かせて少女は言う。

「人を集めるんならあの戦艦だけにこだわらなくてもいいんじゃないかしら?
 どうせだったら会う人会う人に声をかけるべきよ」

出来る限り多くの同じ志を持つ者を集めようというのだ。
その方法まで含めて実に単純で分かりやすい話だった。何よりも理にかなっている。
それを自然と意識することなく言ってくるのだから大したものである。

「その通りだな。そうしよう。他にも何か言いたそうな顔をしているが、まだ何かあるのかね?」

笑みを絶やさずに言った言葉だったが、後にロジャーはこのことを後悔する羽目となった。
待っていたかのようにソシエが口火を切る。

「ロジャー、あなた最初の放送の前にもD-7の市街地にいたと言ったわね」

合流するまでの簡単な流れは互いに交換済みである。
そして、確かに放送前ロジャーはそこにいた。忘れもしない自身の依頼主を攫われたあの戦いのときのことである。
苦い思いが脳裏を横切ったが、そのことを億尾にも出さずロジャーは問い返した。

「いたが、それがどうかしたのか?」
「どうかしたわよ! あなたはそのときからお口の機械人形に乗っていたのでしょ?」

憤然と少女は言い放つ。
お口の機械人形とは凰牙のことだろうと当りをつけつつも少女が腹を立てている理由がどうにも掴めない。
黙って頷いた。

「あのときあなたは何の為にあの争いに割り込んだのよ!!」
「何のためにと言われても戦いを止める為としか……」
「他っ!!」
「たしか……手足を?ぎ取られた機体を助けに……」
「で、その機体はどうなったの?」

512 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:25:37 ID:lvwVUGju
言われて絶句した。今の今まで忘れていたのだ。目の前の少女は壮絶な笑みを浮かべている。
もっともロジャーにも仕方のない理由はあった。目の前で危険人物に依頼主を攫われて、あのときはそれどころではなかったのである。
だが、ほったらかしにされた当事者にとっては堪ったものではなく、事情も知らない。おまけにロジャーにそのことを言い訳に使う気はなかった。
どう考えても分が悪い。
平謝りに謝ったのだが、半日前の鬱憤がとめどなく噴出し溢れ出した少女は止まらない。
よりにもよって凰牙をよこせと言い募り、約三十分の口論の末にギアコンマダー一つと何かあった場合には凰牙を譲り渡すという誓約書にサインを書かされて、一応の終わりを得た。
おまけに担保として腕時計を持っていかれる徹底ぶりである。頭が痛かった。

「使い方はこの紙に記しておいた。だが、私が元気なうちは渡すつもりはない。この時計も全てが終わったときには返してもらう」

渋々と白のギアコマンダーと腕時計を差し出したロジャーは、どこかやつれた風であった。
所持しているギアコマンダーは青・白・黒。一つ渡したところで大した影響はない。
そうして話し合いを終えた彼らは別々の道を歩むこととなる。
甲板を離れた凰牙は一先ずガイと白く巨大な戦艦の後を追うためE-7の市街地を目的地と定め、Jアークもまた別の方向に動き出した。
凰牙の中疲れた顔でコックピットシートに身を埋めたロジャーは思案する。
放送を聴いたときから考えていることがあった。
リリーナ嬢の依頼である平和的な解決のために最も有効な方法はこの殺し合いの意味を無くすことだ。
むしろそれでしか果たせないと言える。
そして、その具体的な手段は二つある。あの化け物を駆逐するか、話し合うか、だ。
より平和的な解決を望むのなら、それは話し合いによるものとなる。それは分の悪い賭けといえた。
対して駆逐する手段を選ぶのなら、分が悪い事実は変わらずともその悪さは幾分マシになる。
だが、その前提条件のハードルは高い。首輪の解除・戦力の充溢・化け物住処までの移動手段。
それに比べて話し合いの前提となる最低条件は驚くほど低い。移動手段それのみである。
それも最悪この身一つが通れるだけの手段でいいのだ。凰牙が話し合いに必ず要るというわけではない。
そしてこの殺し合いの現状は、時を掛ければ掛けるほど悪化の一路を辿る。
もし、もしもだ。
もしもあの化け物の元へ辿り付く手段が見つかったとして、そのときこの首にまだ首輪が巻かれていたとして、そのときに私はどうすればいいのだろうか?
彼女なら一体どうしたであろうか?
その問いを一笑にふした。決まっている。彼女なら何の迷いもなくそこに飛び込んだだろう。
それがどれほど危険で困難な道でも、どれほど絶望的な状況でも、だ。ならば私は――

「やっと繋がった。ロジャー、もう少し分かりやすく説明は書きなさい。この時計の使い方分かりにくいわよ」

突然、コックピットに響き渡る声。それに驚いて思考が中断させられた。
間違いなくそれはソシエ=ハイムの声である。既にJアークは遠い、通信可能な距離ではなくありえない出来事であった。
例えそれがロジャーが外部から持ち込んだあの腕時計であろうともだ。ゆえにロジャーは困惑した。
それに対して少女は茶目っ気たっぷりに言い放つ。

「ついてきちゃった」
「ついてきちゃったではない。Jアークに一度戻る」
「大丈夫よ。書置き残してきたんですもの」
「書置きだと?」
「そうよ」

そのころJアークでは――

「トモロ、こんな書置きがッ!!」
「落ち着け」

『旅に出ます。探さないで下さい』と書かれた紙を片手にキラが慌てふためいていた。
再び凰牙。
ロジャーは思わず頭を抱えてキラに同情していた。だが、それを気にする様子は少女にはなく、むしろ畳み掛けてくる。

「『実家に帰らせていただきます』のほうが良かったかしら」
「戻る」
「無理よ。Jアークはとっくにレーダーの圏外でしょ? どうやって探すつもりなの?」
「計算づくと言うわけか……ならばもういいだろう? 一体何処に隠れているのだ。出てきたまえ」

513 :二つの依頼 ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:26:39 ID:lvwVUGju
額に青筋を浮かべつつロジャーは言った。コックピットには見当たらないのだ。
対して少女は何処までもあっけらかんとしている。そして恍けた様に返した。

「さてどこでしょう? ヒントは色んな瓦礫が入り込んでいるところ。中には青い鉱石みたいなのもあるわ」
「瓦礫は生き埋めにあったときに入り込んだのだろう。何処か分からん。いいからさっさと出てきたまえ」
「出て行くのは無理よ。そこと繋がってないんですからね」
「ならばせめてそこが何処か教えてはくれないか?」

よっぽど怒鳴ろうかと思ったそのとき――

「そんなこと言わせる気? セクハラよ」
「なっ!!」

手痛い反撃が返ってきた。全く持って意味が分からない。何故居場所を聞いただけでセクハラになるのか、さっぱりだった。
実は凰牙の両足の付け根を結んだ部分の装甲の下には空間が存在する。
同じGEARに分類される電童にも存在するその空間は、かつて螺旋城に囚われたベガが脱出するときに地球まで使われていた。
そこにソシエは身を潜めていたのだが、ロジャーはそんなこと知る由もない。
そうして意固地になって場所を聞き出そうするロジャーと暴言を浴びせるソシエを乗せて、凰牙は早朝の空を飛んでいた。

「変態! このカラス野郎!!」
「いい加減にしたまえ!!」

……飛んでいた。


【キラ・ヤマト 搭乗機体:Jアーク(勇者王ガオガイガー)
 パイロット状態:脱力、ジョナサンへの不信
 機体状態:ジェイダーへの変形は可能?、各部に損傷多数、EN・弾薬共に100%
        反応弾を所持。
 現在位置:E-2南部
 第一行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める
 第二行動方針:ナデシコ組と和解する
 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】
 備考:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復。】

【ソシエ・ハイム 搭乗機体:無し
 パイロット状況:右足を骨折
 機体状況:無し
 現在位置:E-4北部
 第一行動方針:ロジャーに同行する
 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める
 第三行動方針:新しい機体が欲しい
 最終行動方針:主催者を倒す
 備考1:右足は応急手当済み
 備考2:ギアコマンダー(白)とワイヤーフック内臓の腕時計型通信機を所持】

【ロジャー・スミス 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童)
 パイロット状態:肋骨数か所骨折、全身に打撲多数 
 機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能)
       側面モニターにヒビ、EN70%
 現在位置:E-4 北部
 第一行動方針:一先ずE-7市街地に赴きガイとナデシコの足取りを調べる(出来ればリリーナの首輪も回収する)
 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める
 第三行動方針:首輪解除に対して動き始める
 第四行動方針:ノイ・レジセイアの情報を集める
 最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉)
 備考1:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能
 備考2:念のためハイパーデンドー電池四本(補給二回分)携帯】

【二日目6:55】

514 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/05(土) 19:32:47 ID:lvwVUGju
投下終了です。
今回は三日で足りて一安心。
繋ぎの話ですが折角なので組み合わせを変えてみました。
今後ソシエに活躍の機会があるかどうかは不明ですが。
ご指摘やご感想、よろしくお願いいたします。

515 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 20:06:28 ID:NIlqEpIm
むう、ソシエ可愛いじゃないか。足折れてるのにやたら元気だしw
ロジャーは色々と苦労が耐えないなw
それにしてもキラがどんどんと正統派の主人公キャラっぽくなっていく
うん、なんだか不思議と素直に好感が持てるぞ

516 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 21:22:25 ID:gFT629m7
投下乙

何故だろう、Mr.ネゴシエイターに交渉依頼すると惨劇しか思い浮かばないぜw

517 :それも名無しだ:2008/07/05(土) 23:39:31 ID:QoJJawCZ

女は強い、なんとなくそんなイメージの話で楽しかった
あと悪い意味じゃ無くて誤植のギアコンマダーにフイタwww

518 :それも名無しだ:2008/07/06(日) 01:36:12 ID:U+NMfryi
Mr.ネゴシエイターはべック達以外に関する交渉の成功率は高いぞ。

519 :それも名無しだ:2008/07/06(日) 15:31:18 ID:j42+aYmZ
投下乙。
ああ、いつも通りの力技に為りますか。

520 :それも名無しだ:2008/07/10(木) 23:27:20 ID:9DPQKCEU
ほしゅ
なんか雑談のネタでもあればいいんだが

521 :それも名無しだ:2008/07/11(金) 03:06:10 ID:WGuWQb7Q
ロジャーが会談の話で「私の忍耐にも(ry」と口走るのに3000ペリカ
特に兄さんと甲児に

522 : ◆u6v7KZ4gos :2008/07/11(金) 12:33:49 ID:PgAlpvoa
キャラの連続登場ありならアイビス、キラを予約します
投下は火曜日ぐらいになりますけど

523 :それも名無しだ:2008/07/11(金) 16:36:02 ID:Xz6mij5L
予約ktkr
連続登場大丈夫だと思いますよ。
今までも何回かあったことですし。
期待して待っています。

524 :それも名無しだ:2008/07/11(金) 22:52:27 ID:uGA/t0gG
鳥・・・ググってみたんだが・・・うはぅ

525 :それも名無しだ:2008/07/14(月) 22:39:35 ID:cpSm6STQ


526 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 03:54:10 ID:mx8625mP


527 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 06:15:44 ID:dq78TeHE


528 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 06:41:57 ID:caedt6eq


529 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 06:59:30 ID:/yspWQXc


530 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 10:51:19 ID:LgaGbUpj


531 :それも名無しだ:2008/07/15(火) 10:54:02 ID:oou7cwMJ


532 : ◆u6v7KZ4gos :2008/07/15(火) 22:23:59 ID:1ZetRPSp
延期の期間を合わせても間に合いそうにないので
大変申し訳ないですがアイビス、キラの予約を破棄します
本当に申し訳ありません

533 :それも名無しだ:2008/07/16(水) 06:05:37 ID:0MpSsaYJ
お疲れ様です。
予約破棄は残念ですがもし投下できる目途が立ったりしたらまた予約していってくださいね。
お待ちしてます。

534 :それも名無しだ:2008/07/19(土) 01:27:04 ID:0N3vHGdq
適当にさっさと書いちまえ

535 :それも名無しだ:2008/07/22(火) 11:53:50 ID:hZNTH3Bk
浮上

536 :それも名無しだ:2008/07/22(火) 12:39:38 ID:7ZXEEA/Y
バイタル・ネット作戦

537 :それも名無しだ:2008/07/25(金) 09:39:26 ID:vWaQfywN
ほっほほ

538 :それも名無しだ:2008/07/25(金) 11:01:44 ID:Wo7pgXav
しっしし

539 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/27(日) 00:49:31 ID:75uK9+BD
ちょっと忙しいけど、ガウルンと統夜を予約します。

540 :それも名無しだ:2008/07/27(日) 01:23:21 ID:Uek7slJR
グッド。頑張れ

541 :それも名無しだ:2008/07/27(日) 08:32:00 ID:F37e8ooH
つ「応援」

542 :それも名無しだ:2008/07/30(水) 10:15:01 ID:rqb25qwy


543 :選択のない選択肢 SIDE:A ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:12:41 ID:SnalXWyE
「そこでだ、坊主。俺と手を組まないか?」

四エリアに跨る南の巨大な市街地。その一角であるC-8の地下で響き渡ったその声に、少年は答えなかった。
そうしたのは統夜に何も含むところがあったからではない。
単に言葉が出てこなかったのだ。
起き抜けから続く想定外の事態と申し出に思考が麻痺しかかっていた。
その鈍った頭で考える。一体どういうつもりなのか、と。
この男の頭は大丈夫なのか、とも思った。
生き残れるのは一人だけ。その状況の中で一人は流石に辛いからと言って、他人に同行を求めるのが信じられなかった。
まして、この男は自分が人を襲って動いている者だと認識しているのだ。
得体の知れない者を見た気持ちで眼を見開いた。まともな神経の持ち主がこんな提案をしてくるとは思えなかった。

「なぜ、そんなことを……」
「だから言っただろ? さすがに歳なもんで、一人じゃ辛いのさ」

呆れたように言い放つ男の姿は、言う程の歳には見えなかった。
三十代後半から四十代と思しきその体に無駄な肉は付いていない。余すとこなく鍛え抜かれていると言ってもいい堂々たる体躯である。
少なくとも自分とは比べ物にならない。
そんな男が一介の高校生に過ぎない自分を必要とすることに違和感があった。
もっとも、鍛え抜かれた体など機動兵器相手では無力に等しいことは十分承知していることだったが。
意図を測りかねて猜疑に満ちた目で男を窺っていると焦れた男が動いた。

「チッ! 決められねぇか……そうだな。手を組むかわりにお前は好きなように俺の命を狙っていい。
 寝ているとき、食っているとき、いつでもだ。戦っているときに後ろからなんてのもいい。
 逆に俺はお前を殺さない。ただし、残りが一桁になるまでだな。そのときは死に物狂いで頑張りな――どうだ?」

答えられない。答えられるはずがなかった。
あまりに異常な申し出だ。狂っているとしか思えない。いや、間違いなく狂っている。
蛇に睨まれた蛙のように体が強張るのを感じた。顔はきっと蒼ざめているのだろう。
そんな統夜を眺めて、目の前の男は楽しそうに笑っている。とても自分の命が話の対象となっている男の態度ではない。
そこに疑問が差し込む。

「あんたがその約束事を守るという保障は?」
「さぁな。お前が信じるか信じないかだが、坊主お前は馬鹿か?」

呆れたような苦笑い、あるいは冷笑だった。

「こんなものに保証なんかあるわけがねえ。あったところでそれにどれだけ意味がある?
 坊主、こういう話にはな。表面だけ『はいはい』答えといて腹の底で疑ってりゃいいんだよ」

その通りと言えばその通りだった。
しかし、男の得体の知れなさがどうにも気味が悪く、答えることに二の足を踏ませる。
かつて統夜が生きてきた世界にこういう男はいなかった。学校にも、成り行きで乗り込むことになった戦艦にも、だ。
思考が袋小路に追い込まれる。とは言え縛られているのだ。元より選択肢は一つしかない。
何度か喉もとまで出掛かった答えを飲み下し、しかし暫くして不承不承ながらも統夜は承諾の言葉を返した。

「……わかった。あんたと手を組む」
「ふぅ……このまま断られるかと思った」

そんなことは微塵も考えてなかったという顔で男がにやりと笑い立ち上がる。

「ガウルンだ。宜しく、ミスター……」
「紫雲統夜だ」
「宜しく、統夜。ま、精々仲良くやろうや」

拘束していた縄が解かれる。自由になった体に思わず安堵の溜息が漏れた。
体の自由が利かないというのは、それだけで不安にさせるものだ。まして状況が状況だった。
立ち上がり、縄の跡が薄っすらと残る体を伸ばして動かし固まった筋肉をほぐす。

「暫くはここで休むから疲れを取っておけ」

544 :選択のない選択肢 SIDE:A ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:13:33 ID:SnalXWyE
そんな統夜の様子を全く気にすることなく言い置いて、ガウルンは背を向けた。
その瞬間、後ろから跳びかかる。
体格差は歴然。だから殴りかかったわけでも、蹴りかかったわけでもない。
狙いは首。
そこに縄をかけ締め上げる。上着を裂いて作られた物だが、その頑丈さは身をもって知っていた。
しかし、力一杯締め上げたはずの腕にその感触はなく、気づくとうつ伏せに地面に叩きつけられていた。
思わず声が漏れる。
右腕を取られそのまま地面に押さえつけられた。全身力を使って抵抗するがびくともしない。

「やれやれ油断したかな、トォ〜ヤァ〜?」
「貴様ッ!!」
「確かに殺さないと言ったがなぁ。
 あんまりお粗末な方法で襲い掛かられても困るんだよ、トォオオヤァァアアアッッッ!!!!」

うつ伏せに体を固定され、背中越しに肩と腕を掴まれる。冷やりとしたものが背筋を通り過ぎ、表情が蒼ざめた。

「こりゃお粗末過ぎてお仕置きが必要だな」
「や、やめろッ!!」
「んん?」

器用に眉を吊り上げてみせたガウルンの顔が笑い、そして――

ゴキャッ!!!

肩の外れる音が鳴った。一拍遅れて声にならない悲鳴が上がり、閉じられた地下空間に響き渡る。

「やれやれ……たかが肩が外れただけで大袈裟だねぇ。心配しなくても反省したらちゃんと戻してやるよ。
 次はもっとマシな手段で来てもらいたいものだねぇ、お互いの為にもな」

肩が外れただけと男は言う。だが、それだけとは思えない痛みが駆け巡っていた。
肩を抱え込むように身を丸くして歯を食いしばり、痛みを堪える。そのまま動くことも出来ない。
だが、呪わしげに目の前の男を睨み付ける。憎悪と怒りの入り混じった視線をぶつける。
そして、呻くように言葉が漏れた。

「……殺す。殺してやる。絶対に殺してやる」

その様子にガウルンの黒い瞳が半眼に細められ、唇が寒気のする笑みを浮かべて、物騒な言葉を紡ぎ出す。

「クク……その意気だ。言い忘れたが、お前が俺を殺すのを諦めたとき、俺はお前を殺すぜ」

返事は返せなかった。ただ、双眸を鋭く光らせて下から睨みつけていた。
それが、慣れない痛みに襲われて動くことも出来ない統夜に唯一出来る抵抗だった。



【紫雲統夜 登場機体:ヴァイサーガ(スーパーロボット大戦A)
 パイロット状態:疲労大、マーダー化、右肩脱臼(はめれば問題なし)
 機体状態:左腕使用不可、シールド破棄、頭部角の一部破損、全身に損傷多数
      EN1/4、烈火刃残弾ゼロ
 現在位置:C-8地下通路
 第一行動方針:殺してやる
 最終行動方針:優勝と生還】

【二日目7:50】

545 :選択のない選択肢 SIDE:B ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:14:32 ID:SnalXWyE
「そこでだ、坊主。俺と手を組まないか?」

四エリアに跨る南の巨大な市街地。その一角であるC-8の地下で響き渡ったその声に、少年は答えなかった。
その顔を覗き込んでガウルンは楽しげに笑う。
まったく間の抜けた顔をしたものだ。正直なところ傑作と言っていい顔だ。
度肝を抜かれたときの人間の顔ならもう何度も見てきたが、こんなけったいな反応を示す奴らは決まっていた。
ぬるま湯につかってすっかり平和ボケに体が馴染んじまった奴らの反応だ。
全てを自分らの常識で測れると信じきっている。だから常識外のモノと出会ったとき、思考が鈍るのだ。
それは戦場では致命的だ。迷った者から死んでいく。
この坊主もその例外ではなかった。
それでもややマシな部類なのだろう。何を考えたのか何とも間抜けな質問を投げかけてきた。

「なぜ、そんなことを……」
「だから言っただろ? さすがに歳なもんで、一人じゃ辛いのさ」

呆れて言い放ちながらガウルンは、観察の目を少年に走らせる。
ようやく動き出したその頭で考えていることが何なのか。それは想像に難しくはない。
この提案を受けることのメリットとデメリット。あるいは信用の置ける相手か否か。
猜疑に満ちた目を見る限り、まぁ、精々そんなところだろう。
ずれている。全く持って焦れったかった。僅かに苛立ちが肌を焦がす。

「チッ! 決められねぇか……そうだな。手を組むかわりにお前は好きなように俺の命を狙っていい。
 寝ているとき、食っているとき、いつでもだ。戦っているときに後ろからなんてのもいい。
 逆に俺はお前を殺さない。ただし、残りが一桁になるまでだな。そのときは死に物狂いで頑張りな――どうだ?」

ここまで譲歩してやった。この少年が置かれている待遇を考えればそれは破格と言えるだろう。
にも関わらず少年の顔は蒼ざめ、てんで見当違いの質問を投げかける。

「あんたがその約束事を守るという保障は?」
「さぁな。お前が信じるか信じないかだが、坊主お前は馬鹿か?」

呆れたような苦笑い、あるいは冷笑だった。

「こんなものに保証なんかあるわけがねえ。あったところでそれにどれだけ意味がある?
 坊主、こういう話にはな。表面だけ『はいはい』答えといて腹の底で疑ってりゃいいんだよ」

ガウルンに言わせて見れば保証を求める感覚自体がずれているのである。
少年が欲したのは目に見える信用。
誓約書・契約書――そういった類のものだろうが、それらは一応の効力は持つものの最終的にはただの紙切れだ。
大した価値はない。むしろそれに縛られるほうがどうかしていると言える。
大体相手の反応を楽しむのでもなければ、こんな選択で迷う必要はないのである。
体を拘束されているのだ。信用しようがしまいがYES以外の答えがあるはずもない。
ぬるま湯につかっている者特有の迷いだ。
心底呆れ果て、もういっそこんな面倒なことはやめて殺してしまおうか、とさえ思い始めたころに少年は答えを返してきた。
何度か喉もとまで出掛かった答えを飲み下し、しかし暫くして不承不承ながらも少年は承諾の言葉を返した。

「……わかった。あんたと手を組む」
「ふぅ……このまま断られるかと思った」

にやりと笑い立ち上がる。少年の体が警戒に身を固くするのが見て取れた。
反応としては悪くはない。そのまま詰め寄り拘束している縄に手をかける。

「ガウルンだ。宜しく、ミスター……」
「紫雲統夜だ」
「宜しく、統夜。ま、精々仲良くやろうや」

縄を解いた。自由になった体に少年は安堵の表情を浮かべている。
立ち上がり、縄の跡が薄っすらと残る体を伸ばして動かし固まった筋肉をほぐし始めた少年の様子を見やる。

「暫くはここで休むから疲れを取っておけ」

546 :選択のない選択肢 SIDE:B ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:15:22 ID:SnalXWyE
目を細めると、何を気にするでもなく無警戒に、これ見よがしにガウルンは背を向けた。
その瞬間、少年が動き、背後から跳びかかる。
両手には先ほどまで少年を拘束していた縄。
それを視界の隅で捉えると潜り抜けるようにかわし、足を払う。同時に背中を押した。
少年の体がうつ伏せに地面に叩きつけられ、声が漏れる。
その間に右腕を取り、そのまま地面に押さえつけた。にやりと笑って意地悪く言葉を投げかける。

「やれやれ油断したかな、トォ〜ヤァ〜?」
「貴様ッ!!」
「確かに殺さないと言ったがなぁ。
 あんまりお粗末な方法で襲い掛かられても困るんだよ、トォオオヤァァアアアッッッ!!!!」

うつ伏せに体を固定し、背中越しに肩と腕を掴む。
殺さないとは言ったが、緊迫感の一つもなく襲い掛かられても困るのだ。それでは上達は見込めない。
極限状態の中でこそ少ない時間での上達を望むことが出来る。
時間をかける手段で育てるのはここでは不可能だった。だから、ギリギリまで、今以上に追い詰める。
その為には戦力を削がずに苦痛だけを与える手段が必要不可欠。さし当っては落すか外すかと言ったところか。

「こりゃお粗末過ぎてお仕置きが必要だな」
「や、やめろッ!!」
「んん?」

器用に眉を吊り上げてみせたガウルンの顔が笑い、そして――

ゴキャッ!!!

肩の外れる音が鳴った。一拍遅れて声にならない悲鳴が上がり、閉じられた地下空間に響き渡る。

「やれやれ……たかが肩が外れただけで大袈裟だねぇ。心配しなくても反省したらちゃんと戻してやるよ。
 次はもっとマシな手段で来てもらいたいものだねぇ、お互いの為にもな」

わざと苦痛を与えるように外したとしてもたかが肩が外れただけでこの騒ぎよう。
全く持って痛みに慣れていない人種と言うのは情けない。
肩を抱え込むように身を丸くして歯を食いしばり、痛みを堪える。そのまま動くことも出来ずにいる。
これで殺す気概を失うようなら、興醒めも興醒め。
今すぐ殺してやるところだが、呪わしげに睨み付けてきた瞳。その憎悪と怒りの入り混じった視線と呻くように言葉が漏れた言葉は悪くはない。

「……殺す。殺してやる。絶対に殺してやる」

黒い瞳が半眼に細められ、唇が寒気のする笑みを浮かべて、物騒な言葉を紡ぎ出す。

「クク……その意気だ。言い忘れたが、お前が俺を殺すのを諦めたとき、俺はお前を殺すぜ」

返事は返ってこなかった。ただ、双眸を鋭く光らせて下から睨みつけていた。
それを見てガウルンは思う。楽しくなってきた、と。
現状のこの少年では今はまだ物足りない。
しかし、いつどのような手段で襲い掛かってくるのか、そのリスクは魅力的だ。少年に実戦を重ねることにもなる。
余りにも動きがないようならこっちからちょっかいを出してもいい。それをしないとは言っていないのだ。
そして、それを繰り返す内にいずれ果実は美味しく実る。そうなれば、後は美味しく頂くだけだ。
そのときを思い起こしてガウルンは、我知らず唇に舌を這わせていた。

547 :支援:2008/07/30(水) 21:16:04 ID:Eug0wX9z
 

548 :選択のない選択肢 SIDE:B ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:16:22 ID:SnalXWyE
【ガウルン 搭乗機体:マスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム)
 パイロット状況:激しい疲労、全身にフィードバックされた痛み、DG細胞感染
 機体状況:全身に弾痕多数、頭部・胸部装甲破損、左腕消失、マント消失
      DG細胞感染、損傷自動修復中、ヒートアックスを装備
      右拳部損傷大、全身の装甲に深刻なダメージ EN20%
 現在位置:C-8 地下通路
 第一行動方針:統夜に興味。育てばいずれは……?
 第二行動方針:アキト、テニア、ブンドルを殺す
 第三行動方針:皆殺し
 最終行動方針:元の世界に戻って腑抜けたカシムを元に戻す
 備考:ガウルンの頭に埋め込まれたチタン板、右足義足、癌細胞はDG細胞に同化されました 】

【二日目7:50】

549 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/07/30(水) 21:22:12 ID:SnalXWyE
投下終了です。
一回イデったけど短い話で助かった。
今回、一場面を視点別に書いてみました。
>>543統夜視点・>>545ガウルン視点になっています。
金土日はリアルの都合で反応が返せないので、週末に出た指摘などの対応は来週になると思います。
御指摘等、宜しくお願いいたします。

550 :それも名無しだ:2008/07/30(水) 22:06:45 ID:lScFMoKX
統夜、逆に考えるんだ。脱臼だけで済んでよかったと考えるんだ。
戦力を削がずに苦痛だけを与える手段と聞いて、尻の心配をしてしまった俺はいろいろ間違っている。
にしても、いったいどこまで落とされてしまうのか統夜は……なんかむしろ楽しみになってきたぞw

551 :それも名無しだ:2008/07/30(水) 22:51:38 ID:d80HrzVn
投下乙です
これはいいコンビになりそうな予感
そして>>550なんてことを言うんだwww
ガウルンが阿部さん化して、生き残りの男の尻を片っ端から狙うようになったらどうするんだwww

552 :それも名無しだ:2008/07/31(木) 00:27:42 ID:u710sgfd
なんかこのコンビはいい……戦力的にも、今後の発展的にも期待大
ガウルンはアキトにテニアにブンドルに統夜にとやたら因縁ばかり作るなぁw
この因縁がどれくらい昇華されるのか分からないけど、どれも見てみたい対決だったりするし……
でもガウルンばかり生き残るのはそれはそれで贔屓っぽいし……なんか贅沢な悩みだw
統夜は痛い目にばかりあっているけど、騎士としての血がマーダー的な意味で覚醒してくれないか期待している

553 :それも名無しだ:2008/07/31(木) 01:23:02 ID:80s7/AWC
状態表だけ見るとガウルン生きてるのが不思議なくらいなんだがなw

554 :それも名無しだ:2008/08/02(土) 01:13:37 ID:phmCsnmS
ぼんやりとまとめサイト見てて気付いたんだけど、今って完全に三カ所に分かれてるんだなー
中央廃墟周辺、南部市街地、基地の三カ所。

以下凄く個人的な危険人物まとめメモ。
・中央廃墟周辺 【特になし】
時折見えるキラの不安定さが危ないといえば危ないかも。

・南部市街地周辺 【ガウルン、統夜、テニア、フロスト兄弟】
前者二人が組んだことによって集団や特機相手でも十分に闘える戦闘力はピカイチなコンビに。
テニアは操縦技術では劣るかもしれないが機体的には強いの部類に入るため、オルバさえどうにかすることが出来れば十分道は開けるはず。
フロスト兄弟は対主催ではあるが、自分たち中心の考え方が波紋を呼ぶ恐れも。
また、どちらかが死んだ場合、蘇生のためにマーダー転向する可能性も高い。

・基地周辺 【アキト、バーニィ、ユーゼス】
薬を奪われ劣勢に見えがちだが、キョウスケという仲介者を通して基地に入り込めるのはかなり有利だろうアキト。
本来の操縦技術もかなり高いため、薬を使うタイミング次第では基地内で大暴れが期待出来る。
ヘタレの印象が抜けないバーニィも、クリス戦で見せた機転と度胸があれば……ユーゼス以外には生存を知られていないというのは大きなアドバンテージかも。
ユーゼスについては今更言わなくてもという気がするw

あ、7v氏投下20作目おめでとうございます。
このロワは氏のおかげで生きのびていると言っても過言ではないと思う。
あまり期待をしすぎるのもプレッシャーをかけてるみたいで嫌なんですが、今後も頑張ってください!

555 :それも名無しだ:2008/08/02(土) 12:00:07 ID:nhbmSunt
フロスト兄弟は片割れが死んだ場合
オルバは狂人マーダー化するイメージしか浮かばないが
シャギアは弟の敵を討つまではナデシコ組に属していそうな雰囲気がある

556 :それも名無しだ:2008/08/10(日) 13:05:51 ID:V+xeRz9/
保守
……人がいないように見えるのは盆前だからだよね?

557 :それも名無しだ:2008/08/10(日) 13:49:05 ID:jx/0gHJM
そういう時はスパロワ伝統のこれで人数を確かめればいいよ



558 :それも名無しだ:2008/08/12(火) 11:48:49 ID:WvOVQUJL


559 :それも名無しだ:2008/08/12(火) 19:34:39 ID:FURYGsfY


560 :それも名無しだ:2008/08/12(火) 19:35:08 ID:9cu4EtxM


561 :それも名無しだ:2008/08/13(水) 16:10:28 ID:8mceVT/C


562 :それも名無しだ:2008/08/13(水) 16:21:42 ID:AZke8gxq


563 :それも名無しだ:2008/08/14(木) 03:17:10 ID:QcxOB9BT


564 :それも名無しだ:2008/08/15(金) 22:43:07 ID:WZtv6HeI
保守

565 :それも名無しだ:2008/08/16(土) 17:09:58 ID:v/51K/aq
ほしそそてばさ保守、うんまったく意味不明だ
今このスレにいるのは4〜9人ぐらいかな

566 :それも名無しだ:2008/08/17(日) 14:00:56 ID:vjs2pmly
グレンキャノンもだ!

567 :それも名無しだ:2008/08/17(日) 16:31:15 ID:wzSPPHhY
グレンキャノン『も』だ?
いーや違うね!
グレンキャノンが、だ!

568 :それも名無しだ:2008/08/19(火) 14:03:59 ID:Y6nuK6sq
手裏剣もつけるぜ!

569 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/08/23(土) 22:19:52 ID:RzckPgmb
三連投になるけどユーゼス・カミーユ・ベガ・バーニィ・キョウスケ・アキト予約します。

570 :それも名無しだ:2008/08/24(日) 00:36:51 ID:TvH815Tv
>>569
執筆ファイトー!
つ応援

571 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/08/28(木) 19:15:48 ID:Xp92qQqy
すみません。
色々と煮詰めなおしたいところが出てきたので予約のほう破棄させていただきます。
期限ギリギリになっての予約破棄となりすみませんでした。

572 :それも名無しだ:2008/08/29(金) 09:25:06 ID:Y4EUPmmv
>>571
予約破棄残念です……
次回の予約を楽しみに待ってますよ

573 : ◆C0vluWr0so :2008/08/31(日) 21:04:59 ID:KHgN/sQu
お久しぶりです
本家最終回が投下される今夜、こっそりとオルバとテニアを予約させてもらいます……
久しぶりすぎでSSの書き方忘れてる……期待はしないでくださいと予防線を張ってみるテスト

574 :それも名無しだ:2008/08/31(日) 22:16:34 ID:AjG4OvLh
オルバテニアの危険人物コンビキター!
さてさてどういう展開をみせるのか楽しみです。

575 :それも名無しだ:2008/09/01(月) 18:44:09 ID:MElV1FmV
ちょいとテスト

576 :計算と感情の間で ◆C0vluWr0so :2008/09/03(水) 03:09:43 ID:lxg2CKwP
オルバとテニアはナデシコの面々と別れた後、他の参加者との接触・協力を目指し周囲の探索を開始した。
――あくまで表向きには、だが。
オルバの狙い、それはテニアの始末だ。フェステニア=ミューズは不穏分子だとフロスト兄弟は判断する。
少女はナデシコにとっての紛れだ。
Jアークから投降してきた彼女は、一見すると虐げられる側にある弱者に見える。
実際、甲児と比瑪の二人は何の疑いも持たずテニアを受け入れていた。
だがしかし、フロスト兄弟の目を騙せるほどには少女の擬態は巧緻ではなかった。
テニアとその仲間と首輪を巡る御涙頂戴のストーリーは、なるほど、決して悪くはないのかもしれない。
けれども、この非日常の場であってもなお浮いてしまうほどに、その話は良く出来すぎている。
捕虜同然の存在であるテニアが重要なアイテムである首輪を持たされるはずがないのだ。
親友の首輪を精神的な縛りとし、従属させる――首輪が持つ価値を考えれば、全く割に合わない。
自分たちのように主催者に反逆する者たちにとって、首輪の解析は最重要課題なのだ。
取引の道具としては十分この上なく、支給機体の強弱という絶対の差さえ覆す可能性を持つ――それが首輪。
その重要性、テニアも理解しているのだろうとオルバは推測する。
首輪をギミックに使ったでっち上げのストーリーで同情を誘い、それが通用しなかったとしても確かな価値がある首輪を手土産として心証を良くしておこうという浅ましい狙

いが透け透けだ。

空はすっかり明るくなっている。
オルバとテニアは、行く当てもなくフラフラと南の市街地周辺を彷徨っていた。
会話もなく黙々と探索を続ける二人。沈黙に耐えかねたのか、テニアがぽつりと口を開く。

「誰もいないね」
「放送で、何人の名前が呼ばれたか……生き残りは減っていく。
 時間が経てば経つほど他の参加者との接触も難しくなるということだよ」
「……それは分かってるけど」
「なら口ではなく手を動かす。僕たちがやらなければいけないことは一人でも多くの参加者たちと合流することなんだからね」

テニアを諫めるオルバ。とはいえ、彼も意識の多くを探索作業ではなくテニアの監視に割いている。
協力し合っているように見えて、その実互いを信じていない。
二人ともそんな空気を感じているから下手に動けない。故に、場の空気は更に重くなっていく。
オルバにとっては想定済みの状況である。テニアと仲良しこよしの関係になろうという気は最初から全くないのだ。
たとえテニアの言葉が全て本当で、本気で自分たちに協力してくれるというのなら――ただ、何の感情も持たずに利用すればいいだけの話だ。
ただ、兜甲児とシャギアの態度が少々気になる。オルバがテニアに対して何らかのアクションを取ることを期待しているように見えた。
……いったい何をどうしろというのか。
兜甲児が一方的に自分に何かを期待しようとも無視すればいいだけのことだが、兄までもがそれに荷担しているとなると実は深い考えがあってのことではないかと勘ぐってし

まう。
グッと親指を立て甲児に返したあの笑顔……無駄に良いあの笑顔が気になる。
艦内カメラの件を覗き/覗かれの問題にすり替えたように、オルバとテニアの別行動を下世話な……そう、男女間の問題にすり替えているという可能性は高い。
甲児なら喜んで食いつきそうな話題だ。だがしかし……オルバはまだ兄の思慮深さを信じていた、いや、信じたかった。
あの兄ならば、あえてオルバでさえ何も知らぬ駒として使い、自分が思いもしなかった結果を導くのではないかと。
――実際にはシャギアは特に深い考えもなく、ただ甲児を味方に付けるためだけに『オルバがテニアに好意を抱いている』としただけなのだが。

577 :それも名無しだ:2008/09/03(水) 03:10:30 ID:lxg2CKwP
まったくもって見当外れな問題にオルバが頭を悩ませているとき、テニアは焦っていた。
出来ることならばあのままナデシコに居座り、オルバに比べれば御しやすいであろう甲児、比瑪、シャギアからの信頼を得ておきたかった。
しかしオルバとの別行動を言い渡され――しかも、そのオルバはどうやらこちらを警戒しているようだ。
無理もないことだとは思う。
自分がオルバの立場だったとしても、自分のような異分子は警戒する。
この場所で信じられるものは、究極的には自分しかいないのだ。真の信頼を得るということは不可能と言ってもいい。
だが――それでも、自分は生き残らなければいけない。生きるために取り入らねばならない。

「ねぇ……」
「だからテニア、口よりも手を動かせと――」
「アタシのこと、どう思う?」

だから、自分が入り込むために切り込む。無理矢理にでも自分の存在を主張する。
通信用モニターに映るオルバの顔は一瞬呆け、その眼に戸惑いと焦りとが生まれたように見えた。
思っていたよりも大きなリアクション。テニアの方からこんな核心にせまる話題が出るとは思っていなかったのだろうか、とテニアは考えた。
油断無く目を光らせているように見えて、案外オルバは受け手に回ると弱いタイプなのかもしれない、とも考えた。
ならばこれは好機なのかもしれない。このままテニアが主導権を握ることが出来れば……オルバを上手く抱き込むことが出来れば。

「……それはどういう意味だい?」
「怪しいと思わない? 敵艦のJアークから、一人投降してきた少女――スパイだとか、そんなものだと思っても不思議じゃない。
 実際、アタシはそういう風に思われると思ってた。……それでも、あの艦にいるよりはマシだと思ったからアタシは動いた」
「自分からそんなことを言い出すなんてね……」
「……最後まで聞いて。でも、違ったの。甲児、比瑪、シャギアさん……みんなアタシの話を聞いてくれた。
 ただ嬉しかったの。メルアが殺されて、カティアも殺されて、ここには敵しかいないと思ってた。
 でもそれは違った。優しい人たちがいる。それだけで救われた気持ちになった」
「……くだらない感傷ならやめてくれないか? 不愉快だ」

苛ついた表情を浮かべオルバは吐き捨てる。
ほんの一瞬呆けたのは、テニアの言葉が兄の考えた嘘とリンクしたから。それ以上でもそれ以下でもない。
一瞬とはいえ呆けたのは不覚だった。テニアはペラペラと余計なことばかりをしゃべる。
……はっきりと、テニアのことを疎ましいと感じた。
優しい他人が、いつまでも優しい保証がどこにある? 他人は他人なのだ。本当の意味では相容れない存在なのだ。
信じられるのは自分、そして兄。そうやって生きてきた。今更他の人間など信じられるものか。

「感傷なんかじゃない。アタシは……」
「黙れ、と言っている。はっきり言おうか。僕は君を信用していない。だからそんな話をしても無駄だということさ」

オルバの態度の変化に、テニアは自分の失敗を感じる。
他者との信頼関係――それは、オルバにとっては踏んではならない地雷だったようだ。
理由は分からなくとも、この話題でこれ以上切り込んでいくことは危険だと判断する。
ごめんなさいと小さく呟き、再びの沈黙。
場の空気は更に重さを増し、刺々しさを帯びてくる。

――そのとき、オルバはシャギアの声を聞いた。
そしてその内容にオルバは驚きを隠せない。

(ガロード=ランが……ここにいる!?)

578 :計算と感情の間で ◆C0vluWr0so :2008/09/03(水) 03:11:46 ID:lxg2CKwP
迂闊だったと言えるだろう。確かに最初に集められたあの場所ではガロードの姿は確認できなかった。
だが、あれだけの人数、そして起きた殺戮劇。見落としていたとしてもなんら不思議ではなかった。
どうやらシャギアはガロードとも交渉をするとのことだ。その結果がどうなるのかはまだ分からない。
ガロードからしてみれば、自分たち兄弟の印象というものは最悪に近いだろう。
他者は全て道具であり、利用するだけの存在だと考えるのがあの兄弟だ――そう思われているに違いない。
だが、むしろ利害関係のみを考えれば、ガロードとでも手を組める。
共通の敵――あの怪物と、その企みに乗った殺戮者たち――がいるからだ。
それらと敵対する間だけは、つまり、このバトルロワイアルに巻き込まれている間だけは協力が可能なはずだ。
おそらくはシャギアもこの路線で話を進めるのだろう……と、そこまで考え。
テニアを見て。
思いついたことがあった。

テニアもまた、気づいていないだけで知人がこの場所に生きて残っているのではないか――と。

さっきの言葉。本心から言っていたのかも分からない、そんな言葉ではあるが、そんなことを考えるテニアは嫌いなタイプの人間だ。
テニアの言う『優しい人』が、こんな状況でも『優しく』いれるのか――それを、テニアで試してみるのも悪くないと思えた。

「テニア。さっきはこちらの言い方も悪かったと思う。謝らせてくれないか?」
「……ううん、謝るのはこっちだよ。変なこと言い出して、オルバさんを怒らせたのはアタシだもん」
「なら、ここは喧嘩両成敗ということで……すまなかった。
 そして本題に入りたいんだけどね。間接的にだけど、僕がテニアを信用する方法を一つ思いついたよ」
「……何? まさかJアークと接触してアタシが嘘をついてないか調べる……なんて言うわけじゃないよね?」
「まさか。それは確かな方法かもしれないけど、敵として戦った艦を信用なんか出来るはずがないさ。
 その方法というのは……まぁ簡単なことだよ。僕たちが信用できると思える人物に、君の潔白を証明してもらう。
 間接的に信用するというのはそういうことさ」

提案に対して、テニアが顔色を変えるのをオルバは見逃さない。
やはりこの少女、騙し合いというものに向いていないのか慣れていないのか。すぐ顔に出すようではどうせこの先も生き残ることは出来ないだろう。
ならば、少しでも楽しませてもらう。

「それでオルバが納得してくれるんならそれでいいけど……どうするの?
 この殺し合いが始まってからアタシが会った人間は、みんな死んじゃったか敵だったかのどちらかで、オルバが信用できる人なんていないと思う」
「別にここで会った人間じゃなくてもいいだろう? テニアの元々の知り合い――もしかしたら、テニアが知らないだけでここにいるのかもしれない。
 これからの探索でそんな人物と出会い協力することが出来れば僕もテニアのことを信用できる」

オルバの言葉にテニアは更に身を固くする。
この男はどこまで気づいているのだろうか? 確かに自分は統夜に関する情報を隠してきた。
……統夜とは、カティアを選んだ統夜とは、自分の手で決着をつけたかったから。
だけどそのこだわりがナデシコに入り込むために邪魔になるなんて思いもしなかった。というより大丈夫だろうと楽観視していた。
実際大丈夫なのだろう。出会ったばかりの、自分たちが戦争に巻き込んでしまった頃の統夜なら、自分たちのことを災厄を運んできた悪魔のように考えたかもしれない。
でもあの戦争を一緒に戦って、統夜とはまるで家族のように信頼しあえる仲になれたと、少なくともテニアのほうはそう考えていた。
……結局は、全部カティアに取られてしまったのだけど、と小さく自嘲する。
それにこの提案を飲めば、少なからず時間を稼ぐことは出来るはずだ。上手くいけば、統夜と合流することも出来るかもしれない。
逆に考えれば、ナデシコから離れたこともそうマイナスではない。
ナデシコと合流する前に統夜と合流することが出来れば、ナデシコを仮想敵とすることでオルバを始末し、統夜を利用することが出来る。する自信もある。

579 :計算と感情の間で ◆C0vluWr0so :2008/09/03(水) 03:12:37 ID:lxg2CKwP
「うん……そうだね。そうだよね。探してみる価値はあるのか」
「決まったね。それじゃあ僕たちも本格的に動き出すとしようか。今頃、兄さんたちも先のことを見据えて動いているだろうしね」

そう言って、オルバは敢えてテニアに背を向けた。あくまで相手に心を許したと見せかけるためのアピールに過ぎない。
しかしテニアも特に妙な動きはしないというところを見ると、テニアとしてもこの提案を飲んだということだろう。
勿論、テニアの知人が見つかり、テニアの性格その他諸々に太鼓判を押したとしても信用する気など最初から無い。
ただ、このままテニアを殺すのはもったいないと思ったのだ。癪に障るこの小娘、十分に虐げた上で始末する。
殺戮者から身を守る盾としても良し、もし本当に知人が見つかれば――そして、この状況下で精神に異常を来していてくれれば面白いことになるだろう。
とにかく今は機ではない。お楽しみは――まだ先にとっておく。

オルバとテニア。
二人はそれぞれの思惑と狙いを薄ら感じながら、それでも互いの計画と目的のために共に機体を走らせる。


【オルバ・フロスト搭乗機体:ディバリウム(第三次スーパーロボット大戦α)
 パイロット状態:良好、軽いいらつき、テニアを警戒
 機体状態:EN60%、各部に損傷
 現在位置:C-7
 第一行動方針:十分に痛めつけた上でのテニアの殺害
 第二行動方針:A級ジャンパーを見つける
 第三行動方針:比瑪と甲児を利用し、使える人材を集める
 第四行動方針:意に沿わぬ人間は排除
 第五行動方針:首輪の解析
 最終行動指針:シャギアと共に生き延びる(自分たち以外はどうなろうと知った事ではない)
 備考:ガドルヴァイクランに合体可能(かなり恥ずかしい)、自分たちの交信能力は隠している。】

【フェステニア・ミューズ 搭乗機体:ベルゲルミル(ウルズ機)(バンプレストオリジナル)
 パイロット状況:本来の精神状態とはかけ離れているものの、感情的には安定
 機体状況:左腕喪失、マニピュレーターに血が微かについている、ガンポッドを装備
 現在位置:C-7
 第一行動方針:ナデシコの面々に取り入る
 第二行動方針:統夜との接触、利用の後殺害
 第三行動方針:参加者の殺害(自分に害をなす危険人物を優先)
 最終行動方針:優勝
 備考1:甲児・比瑪・シャギア・オルバ、いずれ殺す気です
 備考2:首輪を所持しています】

【二日目7:30】

580 :deji:2008/09/03(水) 03:16:00 ID:lxg2CKwP
というわけで深夜に投下完了です。
クオリティはともかく、何とか書き上げれて良かった……頑張ってブランク埋めねば。
今日から三日ほどPCに触れない状況になりますのでもし修正の必要が出てきても修正作業に入れるのが土曜日以降になってしまいますがご容赦ください。
それでは誤字脱字など発見されましたらご指摘お願いします。

581 : ◆YYVYMNVZTk :2008/09/03(水) 03:22:15 ID:lxg2CKwP
って、トリキー晒したー!?
すいません……今後はこっちのトリでお願いしますorz
まぁ前のキーは探せばすぐにばれるやつだったから変えるべきと言えば変えるべきだったんですよね……い、言い訳じゃないよ!?w

582 :それも名無しだ:2008/09/03(水) 03:23:27 ID:ihonPOA9
投下乙です
テニアこれは面白いことになりそうwなにげにガウルンともフラグあるし
オルバ君の信じる兄さんはいません

583 :それも名無しだ:2008/09/03(水) 20:38:01 ID:0uSunehf
投下GJ!!
計算高いオルバと計算慣れしてないテニア。
そう見えて上手くオルバが転ばされているような気がしないでもなくて。
互いに気が抜けないコンビでこれからが楽しみになります。
ただ>>576の『いが透け透けだ。』の前の空行が不自然なのでミスではないかと思います。
オルバ君、シャギア兄さんにそんな深い考えはありません。

584 :それも名無しだ:2008/09/05(金) 08:36:44 ID:OzhFkvyV
まずい、兄さんの威厳が失墜しまくっている……w
テニアにまで御しやすいとか思われてしまったw

585 :それも名無しだ:2008/09/06(土) 00:54:46 ID:4ecL7Ml0
威厳だけ失墜しても実力は問題ある筈無いよ!!無いよ!!!

586 :それも名無しだ:2008/09/06(土) 13:11:09 ID:XN/jg9+Z
ナデシコの性能に依る部分もあるけど、何気にナデシコ組は目立った負けがないんだよな
統夜を追い詰めたときはシャギア兄さんも格好良かったよ!良かったよ!

587 :それも名無しだ:2008/09/06(土) 21:24:51 ID:uBsGy3Yw
兄さんは威厳失墜も含めて計算してるんだ!



……多分。

588 :それも名無しだ:2008/09/07(日) 00:22:56 ID:XhRqC7OY
>>587
その意見には激しく賛同しかねるwww

589 :それも名無しだ:2008/09/07(日) 11:28:23 ID:NbB0oegm
テニアオルバもピリピリしてるし基地は言わずもがな
ナデシコ周りも対主催が集まっているとはいえ強力なマーダーコンビがいるしで各地で騒動が起こりそうだな
今後どう局面が動くのか楽しみだ

590 :それも名無しだ:2008/09/07(日) 23:56:01 ID:weNAMaOf
ってことは比較的平和なのはアムロ・アイビス・キラか
アムロ以外は行き先未定だから一概には言えないけど

591 :それも名無しだ:2008/09/09(火) 00:10:47 ID:SChiKjZZ
キラと不安定なアイビスというとアムロに求められる役割は本家のシロッコポジションだな

592 :それも名無しだ:2008/09/09(火) 00:25:00 ID:QgZmtX62
キラもあっちとは違ってある程度覚悟が決まってるようだし、導き手が絶対必要って状態ではないと思うけどね。
個人的には新旧ガンダム主人公タッグって事で頑張って欲しい二人だけど。


593 :それも名無しだ:2008/09/09(火) 02:35:22 ID:SChiKjZZ
F91とジェイダーは高速機同士だし、コンビネーション的なもの期待できるな
そこにアイビスが加わってってのもいい

594 :それも名無しだ:2008/09/14(日) 23:48:19 ID:kuSMvDYs
ほっほほ

595 :それも名無しだ:2008/09/15(月) 15:19:08 ID:R0dpXFe8
ホーホッホ!

596 :それも名無しだ:2008/09/15(月) 18:41:48 ID:O7FuQIBg ?2BP(31)
第一次ロワが終わってこっちは中盤か?
よーし吟味してみる。

597 :それも名無しだ:2008/09/15(月) 19:27:44 ID:X8O7++Ok
ID:O7FuQIBg?2BP(31)基礎BE番号79998は
以前一次スパロワスレで荒らしていたのに
唐突に一次ロワのエピローグだけ書かせろと言ってきた上、
他の作者が書いたエピローグに一人だけ延々と文句を言い続けた荒らしです
それ以外にも荒らし行為を行っているので詳しくは下のリンクを参照してください

【荒らし】BE君【ゆとり】12スレ目
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/tubo/1221379156/l50

598 :それも名無しだ:2008/09/15(月) 19:29:13 ID:O7FuQIBg ?2BP(31)
第一次スパロワと違ってここのロワはかなりレベルが高い作品が多いな。
俺なんかが入っていける状況じゃないし…。

599 :それも名無しだ:2008/09/16(火) 13:06:38 ID:gDvHq1DL
一次馬鹿にすんな

600 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/09/16(火) 18:16:36 ID:cqESUazo
随分と時間がかかりましたが、ユーゼス・カミーユ・ベガ・バーニィ・キョウスケ・アキトを再予約します。
投下のほうは出来れば本日23時から行ないたいと思います。
ただスレの残りの容量越えているのでどなたか新スレをお願いできないでしょうか。

601 :それも名無しだ:2008/09/16(火) 20:01:41 ID:vMq8JcKz
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1221562748/
どうぞ

602 : ◆7vhi1CrLM6 :2008/09/16(火) 22:59:07 ID:bJSgKADi
>>601
どうもありがとうございます。

それでは投下いかせていただきます。

603 :それも名無しだ:2008/09/19(金) 12:03:03 ID:vWapE/VF
んー、こっちはまだ30KB以上容量が残ってるんだよね……
さっさと落としてしまったほうがいいのかな?
どうやら仮まとめさんも>>602までの分で過去ログ収録しちゃったみたいだし

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